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大丈夫。
さっき、お薬ものんだところだし。
[発作が起きていないかと案じるアーベルに、心配はいらないと微笑んだ。
彼から双子のこと、フォルカーは大丈夫だと聞くと、彼を見つめ。]
それでも。
あの子たちは…フォルカーちゃんは、女の子なのよ?
[つい先日と同じように、ただそう言った。
彼女が彼をどう想っているか、推測でしかないそれは言うつもりはないけれど、それでも気にかけてあげて欲しかった。
こんな時に、使用人の立場を守ってほしくはなくて。]
― 広間 ―
[アーベルの了承を受けて、口許が持ち上がった]
ありがとうね。
じゃあ、よろしく。
ブリジットも、あったかくして、ちゃんと休んでね。
[そっと、先まで重ねていた手を、彼女の頭に。
一度、なでて、離そうか。
それから、掃除を始めようとしているエルゼリートの方へと行った。
その頃にはゼルギウスは外していただろうか。どちらにせよ、近づくのに躊躇いはなく]
手伝うよ。
商人 ゲルダは、修道士 ライヒアルト を投票先に選びました。
十分にありそうな可能性だったね。
[淡々とした聲にも同意して。
にんまりと笑う気配に応えたコエは少しばかり上の空]
うん。まだナータのところ。
クレム兄は帰ったけど、俺は今日はこのままでって。
ああ、待って。ナータが眠ったら行くから。
今度は俺が手伝わないとね。
[これまでも時々あったといえばあったような反応だけれども。
違う雰囲気はどこまでコエに出ていただろう。
獣の意識は今にも応えようとしていたのに、それもまた押さえ込んで]
─広間─
[掃除に集中してたのと、声が小さかったのもあってアーベルのエルザ呼び>>82は耳に入っていない。
それはアーベルに取って幸いだったかもしれないけど、聞こえたところで声を荒げる余裕は無かった気がする。
結構、血の匂いにも参っていた]
ん、あ。
いや、汚れるから離れとけ。
[ゲルダから手伝うと申し出があっても>>85、何となく血に触れさせるのは嫌だったから一旦は断りの言葉を紡ぐ。
それでも、と言われるならこちらが折れることになるけども]
今すぐは行かねぇから慌てなさんな、って。
ふーん、ナターリエと一緒に寝るのか。
へー。
[上の空な気配には気付いていたけども、話を聞いて聲に載るのは揶揄いを含んだもの。
何を想像したかはまぁ、俺も男だからな、うん]
うん、お楽しみになるんだったら俺一人で行くから良いぞ?
[顔を突き合わせていればきっと良い笑顔なのが見れたような聲だった]
[姉はどんな顔をしただろうか]
[不思議そうな表情のままで、抱き締める腕は受け入れる]
うん、……あ、でも、
先に、洗ってあげなきゃ。
[着替えの提案をされたなら、腕の中の猫に目を落とし]
水、嫌かな。
タオル濡らして、拭いてあげたほうが、いいかな。
[首をかしげながら、意見を求める]
[惨事の後だと言うのに、それが夢ではなかったという証拠を抱えているのに]
[怯えた様子は一切見せなかった]
―二階/自室―
[深緑の眸に宿る感情にへなりと眉尻を下げた
ライヒアルトの手を支えるように自らの胸元へと誘い]
ラーイの秘密を覗いてごめんね。
もっと早くに私の秘密を言っていれば良かったね。
[鼓動刻む音が彼にも伝わるだろうか]
ラーイにならたべられてもいいよ。
[義兄が居る時には言えなかった言葉。
何度紡ごうとしたかしれぬそれを紡ぎ変わらぬ笑みを向ける]
ねぇ、アーベル。
私、ほんとに大丈夫なのよ?
もう少し休めば、普通に歩けるわ。
[誰とは知らずとも夫となる人がとうの昔に決まっている自分は恋をしてはいけないと解っていたから。
だからこそ、自由に恋ができる彼らを妨げてはいけないと思い、アーベルをみた。
ゲルダの手が頭を撫でてくれるのを目を伏して受け入れて、離れる彼女に会釈をして。]
汚れるとかは、気にしなくても良いよ。
エルが一人で掃除するのも、大変だろうと思うから手伝ってあげようって言ってるんじゃないか。
[どう?と、いつもの調子でゆるく首を傾げる。
それから、少し言葉を止めた後に、そっと手を伸ばして、頭を撫でる。
手はいらない言うのなら、それ以上は言うつもりはないが、じっと、心配そうにエルゼリートを見た]
―二階・ナターリエの部屋―
[誘われた手を振り払うことが出来なくて。
当然のようにドギマギと、別の意味でも挙動不審になっていたが]
っっっ!!
[深緑を大きく見開いた。
暗色の虹彩の奥に、金の光がちらつく。
掌からはその下に命の果実があると知らせる波が伝わってくる]
そん、な。
話す前からずっと、知っていたの…!?
[掠れ声で呟いて、続いた言葉に何度も首を振った]
食べない。ナータは食べない。
たべたくなんか、ない。
[それ以上は言わせまいと、押し倒すように覆い被さって。
手は出せない。大切すぎて。鼓動の上に顔を押し当てて抑えきれない涙でそこを濡らした]
─広間─
んー……。
[>>90 赤を吸ったタオルを布袋に詰めながら、オレは曖昧に返事をする。
血の匂いで少し意識が揺れていたのと、やっぱり触れさせたくないしと言う思いが出てたんだけど。
ゲルダの言葉が止まった後に頭に触れる感覚を覚えて、オレは下を向けていた顔を少し上げた]
…なに?
[少しきょと、となっていたかもしれない。
何で急に撫でられたんだろ?]
寝る、って。
[リエルの意味ありげな言い方は、本人が想像した通りのものをこちらにも連想させて。コエはコエで詰まった]
違う違う。そんなんじゃない。
第一、ナータはシスターなんだぞ。
[修道女は時に神の花嫁と呼ばれることもある。
顔を合わせて無くても、どんな表情が浮かんでいそうか。
容易に想像がついて焦りまくった]
いや、俺もまた、渇いてきそうだから。
少しだけ分けてもらえたら嬉しいし。
[とか言っている間に。
それこそ笑ってなんかいられない事態になってしまって。
視界までは繋がっていないことを後で感謝することになるだろうか。三人で話をしていた時の拒絶とはこれまた少し違う沈黙が流れる]
[浴室の方へ向かうにせよ、先に着替えてくるにせよ]
[広間を出る直前に、ゲルダのいるほうに歩み寄る]
[エルゼとの会話が切れるのを、少し待ってから]
……ごめん、なさい、
せっかく、もらったのに、食べられなくて。
[冷めてしまったスープを示して、申し訳なさそうな表情をした]
あとで、片付けます。
……えっと、それと……
エーリッヒさんの、部屋って、どこだったか、分かります、か?
[疑問を一つ]
[彼女からか他の誰かからか、答えを得ることができたなら]
[今日は白猫とそこで寝るつもりだと、フォルカーには告げた**]
―広間―
[手伝いの言葉は重ねない。
ただ、不思議そうな様子に、瞬いて]
……仲がよかっただろう。
[ほんの少し言いよどんだ後に、そう言った。
心配しているとかは、口には出さなかったけれど]
― 広間 ―
そだけどさ、やっぱ心配はするヨ?
[見つめられて改めて言われれば、うーんと頭の後ろを掻いた。]
まぁそれはこの間、再認識した所だけど。
[女の子と言われれば、先日のあれそれをかっつり思い出したが、感想は多分ヴィリーと近い。
でも全部見えてなかったのはいいツボ押さえてたよね、とか余計な事もついでに胸中で思ったが顔に出ることはなかった。
立場や、付き合いの長さが、体に染みたようにそうさせる。
前に体質だと言った事は、あながち嘘ではなかった。
そのおかげで、より人間味のある自分でいられるのだが。]
[それから、エーファの言葉に、ゆるく瞬く。
随分と印象が変わったと思う。フォルカーへと視線を向ける。
この状況が起きた中で、スープという、現実的な話。
だけれど、――それはある種、似たような血かと、どこかしらで納得はした]
良いよ。
明日とか、また別の時に、違うのを食べなね。
体力が持たないから。
……エーリッヒの部屋は。
[もちろんわかるわけもなく、視線を室内に迷わせた]
いやだってさ、男と女で一晩を、つったらさ。
ま、下世話だったか。
[揶揄いでしかなかったから、直ぐに話題は打ち切って。
続いた言葉に、オレは「そか」と短く返した]
んじゃあ、後で回りが寝静まってから行くとするか。
……どうかしたか?
[問いはコエが途切れたのを受けての事。
如何に囁き合えるとは言え、相手の置かれている状況なんて気付けるはずもなかったから、オレには訊ねることしか出来ない]
/*
表連動はPt的な意味で出来ないかもしれないと思えてきました(乾笑
なにがどーしてこうなった。
うにゅにゃににゅー!(もちつけ
困った。ナータへの愛が止まらないよ、もう。
でも据え膳食えない情けないおのこなのが。また。
兎猫が鶏心すぎるのがいけません。ごめん…!!
―二階/自室―
[子供達に触れられてもあたたかで嬉しくなるだけだが
今、おとうとに触れさせた場所は早鐘を打つよう。
ずっと教会で過ごしてきたからこの感情の意味を女は知らない]
知ったのは今朝――…
うん、……知っていたけど誰にも言えなかった。
言いたくなかったから……おにいさまにも伝えてない。
[ライヒアルトにこくと頷き素直にそれを打ち明ける。
横へと振られる首とその言葉に困ったような表情]
でも、たべないと苦しいって伝承にあったわ。
ラーイがくるしいのはイヤだから……。
[根本的な解決にならないことを女は知っていて
それでも自らを捧げることを選ぶのは彼が何より大事だったから]
─広間─
───……っ。
[返って来た言葉>>96に、オレは眉尻を下げて噤んだ口を歪めた]
……そりゃ、仲悪いわけじゃ、なかったよ。
[上げた顔はまた床を見詰める。
仲悪くは無かったけどさ。
…でも、オレ少し疑ったりもしちまったから。
だから、ゲルダに返した言葉は少し歯切れが悪かった]
…エーリッヒの部屋?
それだったら、左側の、奥から三つ目の部屋だよ。
[エーファ>>95がゲルダ>>99に訊ねる言葉を受けて、代わりにオレが答えた。
さっきクレメンスに教えて貰ったからな、これは間違ってない]
[心配はするというアーベルに、でもと言いかけたものの続いた言葉にまぁ、と瞬きして少し赤くなった。]
もう。アーベルったら。
そういう意味じゃないのに。
…アーベル?
[そう言って見上げた後、大丈夫だと言った自分に向けられたのは笑顔、ではあったのだけれど。
こういう顔をする時は必ず何か驚かされてきたから、恐る恐る彼を見つめて名を呼んだ。]
[不意に景色が変わる。
菫の眸に映るのは未だ見慣れぬ天井の色。
顔を埋めるライヒアルトの黒髪に手を伸ばし優しく抱く。
濡れる感触が伝わり彼が泣いているのだと知れた。
ずっと泣くのを我慢している風だった少年の姿が浮かぶ]
我慢しなくていいよ。
[私が居なくなったら彼は泣くのだろうか。
彼を慰める誰かは居てくれるのだろうか。
これから先のことを思えば切なくてスンと小さく鼻が鳴る]
[アーベルから解ったと言われれば杞憂だったかと安堵しかけた矢先、身体に浮遊感を感じて。
自分が抱き上げられていると気付くと顔は耳まで赤くなった。]
あ、あ、あ、アーベル…!?
ま、まって、わ、私あるけるから…!
[子供ではないのに抱き上げられれば恥ずかしくて降ろしてと頼んでも結局聞き入れてもらえず。
そのまま二階まで連れていってもらうことになった。]
―二階・ナターリエの部屋―
ナータも知らなかったんだ。
[クレムにも伝えてないと言われ、深緑から透明な筋が流れてゆく。
熱い想いは溢れるけれど。村の教会からずっと離れずに育った男もまた、感情を正しく理解しきれているか怪しかった]
今は苦しくない。
……たべて、しまったから。
[主語は抜いても伝わるだろう。
友人の祖父の血肉を糧としたのは、この男だ]
だから食べない。
このあたたかさを、俺から、奪わないで。
[ナータを組み伏せたまま。優しく撫でられながら。
彼女が眠ってしまうまで。
彼はその言葉を翻そうとしなかった。自分にも言い聞かせるように]
[途切れた追求をわざわざ蒸し返すことはなく。
けれど短くない沈黙の後に伝わるのは、啜り泣くような気配と、血肉に酔っている時とも異なる、幼げだが同時に艶めいたコエ]
うん。それで頼むよ。
そっちに行く時は、落ち着いておくようにするから……。
[合間に混じる熱い吐息を押し殺す気配は相手に何を思わせるか]
[エーリッヒの事がショックかと言われたら、微妙なところだった。
リートに告げる時に軽く言っちまうくらいだったからな。
もう、死に対しての頓着が薄いんだと思う。
オレは外の同胞から、『場』に巻き込まれた人狼の生存率が低い事を聞かされていたから。
自分も多分死ぬんだろうな、って思ったら、色々吹っ飛んじまった。
だったらせめて最後は美味いもんを喰おうかな、なんて軽い感覚で今は居る]
[まぁ、今の状態が演技かと言われると、是とも否とも言えない感じはするけど。
何かもう、自分が良くわかんねぇわ]
― 二階・ブリジットの部屋 ―
[苦もなく主を抱いてかかえ、無論降ろしての要求は聞く気が無い。]
ほら暴れたら危ないから大人しくしててネ。
ほーら、高い高いー。
[そんな事を言いながら、階段のところでふわっと持ち上げてみたりする。
何か言われても笑んだまま、寄り道はする事無くブリジットの部屋まで行くとベットの上へと降ろした。]
到着っと。
辛いんだったら横になるんだヨ?
[そう翠色の目を見て、さながら兄のようにいい含めた。]
─広間─
わっ。
[さっきより強く撫でられて>>106、思わず声を出した]
……我慢、してるわけ、じゃ。
[ないよ、って言葉までは何故か出て来なかった。
でもどうしてだか涙も出て来ないんだ。
自分で自分が良く解らない。
だから、それ以上返答する代わりに、きゅっと口をきつく結んで。
オレは水で濡らしたタオルでごしごしと床を拭き始めた。
少しずつ、赤が削ぎ落されていく]
[…やっぱヤってんじゃねぇのこいつら。
伝わる気配に想像するのはやっぱりそっち方面で。
ちょっとだけ、呆れの色が載ったかもしれない]
んじゃそうすっか。
落ち着いたら聲かけてくれ。
[それだけ言って、オレは一旦こっちから向こうを感知しないようにすることにした。
だって目の毒っつーか耳の毒っつーか。
下世話っしょ]
―二階/自室―
[ライヒアルトが苦しくないと言えば安堵する。
もう少しだけ一緒にいれるだろうか。
そんな考えが頭を過るが理由を考えれば良かったとも言えず]
……そう。
[胸元に触れる吐息がくすぐったくて微かに身動ぎながら
あやすように彼の髪を梳き撫でて]
さっきね、ラーイは名乗り出るのに反対してくれたでしょう。
本当はね、すごく嬉しかった。
[食べない、と。
奪わないで、と訴える彼の言葉を嬉しく思う。
頷いてしまいたくなるがその願いへの返しは曖昧なまま]
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