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力、か。
[視線はイゾルテから逃れ、月光を仰ぐ]
…何か、宴の用意でもしているのか。
俺たちを案内する準備でも、しているのか。
[不思議そうに瞬くのには緩く傾げた首で返して]
……興味深くは、ないか?
今から、何が起きるのかと。
ミステルー、何してんのー?
[ため息つく木の葉色に、呼びかけるのはご機嫌な声。
花畑を映す泉から意識を逸らしていたのは、きっと幸い。
話題の『悪戯』が如何ほどかと言えば。
本人にしてみたなら、ちょっとした脅かしの類。
澄まし屋の少女の猫かぶりを、引っぺがすのが目的と言えば、目的……なのかも知れない。
基本的に、勢いで日々を生きる少年なだけに、どこまで意識して動いているかは曖昧なのだが]
[アナの唇に添えられた指先。
くすりと音は零すが動作を返すような事はしない]
[なぞり離れて行く指先を視線が追い、其の儘離れ]
[感謝の意を示すかに、
少女の指先に粒子がひとつ、弾けた]
[マリオンが妖精と共に来たことを知れば心配も消え失せ。
目を丸くするヒルダとミステルタインの話に耳を傾けた。
泉に駆け寄るマリオンの後姿は、小さな微笑で見送る]
マリオンくんは一番無邪気ですものね・・・
妖精さんとお友達になるのも頷けますわ。
[共に飛び跳ねる姿を見守りながら、放り出された花冠を拾う。
いくつか花を差して、それなりに形を整えた]
はい、ヒルダさんどうぞ。
せっかく作ったんですもの。投げてはもったいないですわ。
[穏やかに微笑んで、ヒルダの短い髪に乗せようと手を伸ばす]
宴に招待するためにあれこれやってるけど、上手く行って無いんじゃないかな。
[月光を仰ぐルイに小さな笑いと共に言葉を向ける]
何が起きるって、もう起きてるさ。
ドロテアとヒルダ、マリオンが空間を隔てた向こうへと消えた。
妖精の住む世界にね。
僕も行きたいんだけどなー。
久々に友達にも逢いたいし。
[右手にランタンを持ったまま、両手を頭の後ろに組む。
夜空を見上げると、目の前の人物に似た銀の月が静かに佇んで居た]
『や、なんでもないよー。
……ご機嫌だね、マリオン?』
[わりと張り切ってくれていた『お仕事』途中で呼び込まれて、不満があるかと案じていたけれど、そんな様子もなく。
木の葉色は、内心でほっと安堵の息をもらす]
うんっ!
今さ、今さ、ちょっとだけだけど、飛ばしてもらったんだっ!
ふわふわして、すっげーの!
[大きな瞳をきらきらさせての言葉に、金の翅がぱたり、揺れる。
飛んだ、といっても、少しばかり高く浮かんだ程度だろうが。
それでここまで喜べるとは、思っていなかったらしい]
おやおや、これは手厳しいですね。
[アナの指摘に、大袈裟に驚いて見せた。]
さぁて。
そういうアナちゃんも、私を舐めていたりするんでしょうか?
[何を考えているのか、単刀直入に問い掛ける。]
[王様とやどりぎの精の話に聞き耳を立てる真似はせず。
マリオンが離れた後の泉へと近寄って跪いた。
銀色の水盆には、今は銀色の月光が湛えられているだけ
―――ではなく]
・・・、あら?
もしかして・・・皆様が見えていますの?
[試しにと手を振ってみるものの、あちらが気付く気配は無い]
ギールギースの目的は、確かに宴の招待だろう。
[銀月を見上げ瞳は細めた儘に、
イゾルテへ向けて言の葉を紡ぐ]
…君が聞いた声の目的は、わからない。
容易く此方に声を零す程度なら、
警戒心が然程無いとも見えるから恐らく
――悪いものではなさそうだが。
[しれりと適当なことを言い放ち。
『友達』との言葉に視線はイゾルテへと戻る]
…皮肉屋の、だったか?
ありがとー。
アナはやさしいね。
[怒り納めてくれた少女に、嬉しそうに、にっこり笑う。
ヴェルナーへのあれこれには、笑わぬように口を押さえた]
[指先に弾ける粒子には、
くすりと嬉しそうに微笑んで。
医師からの思わぬ問い掛けに、
ぱちぱちと不思議そうに瞬いて]
……舐めてなんて、無いけど。
[ぽつりと零した。"けど"と止めて、緩く首を振る。]
[ちち、ち、ちちっ]
[青が『声』を零す度、重ねて零れる鳥の声]
『月は満ち、欠けるもの。常に変わり往くもの。
だから留まることはできないのよ』
[ひとつひとつ、小さな妖精の問いに答える。
他者から向く視線には気付いているけれど]
『此処に来たのは、月の方に乞われて。
宴を開くから招待の手伝いをして欲しいって。
…ね、本当にそんな、畏まらなくていいから』
[傾げた首は少し困ったように]
[嬉しそうに、にこり笑うマリオンの兄。
其れを見れば、]
優しくなんか、ないんだってば…
[照れ臭そうに返すも、]
お兄ちゃんも!
……クルトおにいちゃんも、
そうやってるから、マリオンがつけあがって、
………ぅー……
[ぶつぶつぶつぶつと、複雑な心中を表す
なんとも言えないアンニュイな顔]
・・・見えてはいませんのね。
[反応が無い水鏡に、少し眉を落として指を伸ばす。
花の香りが移った指先が―――水面に触れようとした]
…君は、宴とは関わりの無いものが関与したと考えるんだ?
僕はただ、ギールギースの仲間がちょっかいをかけたか忠告しに来たかと思ってたけど。
[言葉の内容からそう考え、何か知ってるのか?と言うよな視線をルイに向ける。
それでも続く言葉には同意の頷きを見せた]
そうだね、悪意あってやるならもっと慎重にやるだろうし。
おろついてた印象もあったし、意図しない何かが起きたのかもね。
そそ、お喋りで皮肉屋の妖精。
テュメルキスタって言うんだ。
/*
追及はしないけど疑問は突っつく。
それがイゾルデ(ぉ
いい加減他とも絡むべきか。
あまり広げない方がptに優しいんだけd
ほむむっ。
ミステルくんと、そう呼べば良いのだねっ!
[冗談めかした木の葉色の妖精の言葉に、けたけたと笑みを零して。
王のもとへと向かうなら、その背に向かって手をぶんぶんと振る]
子供が無邪気であることは素晴らしいねっ。
それで妖精さんたちと仲良くできるなら、尚更のことなのだよ。
[うむうむとドロテアに頷き、差し出される花冠にきょとりと]
お…おおぅ、ありがとー、ドロテアくん。
[被せられたそれにちょっぴり照れた表情を]
そんなことないよー。
[笑ったままそう返し。なんとも言えない顔のアナに、どうしたのかなと首を傾げた]
えー、そんなに甘やかしてないよ?
見つかれば親父からもしっかり鉄拳制裁来るしね。
俺がするまでもないというか。
[自分も覚えがあることばかりで強く出れないというか]
マリオンもそのうちには分かるだろうからさ。
ふふふ、別にいいんですけどね。
やっぱりアナちゃんはいい子だ。
[口籠るアナに、緩い笑みで返す。]
心配してくれてありがとう。
[礼と共に、少女の頭をぽふと撫でた。]
[水面に触れようとするドロテアの様子を視界の端へ捉えつつ、木の葉色は首をこてり、と傾げて少年を見つめる。
何故、そうまで『飛ぶ事』に興味を示すのか、と。
それが、木の葉色にはわからなくて]
『……まあ、キミが楽しんでくれているなら、ぼくはそれでいいんだ』
[にこり、と笑って、少年の頭の上にぽふり、と降りた]
……?
ミステル、へんなのー。
[被せられた花冠が落ちぬように、片手で支えながら、ドロテアと同じ様に泉を覗く]
むむぅ…こちらからは見えているのに、向こうから見えないとは不便だにぃ。
ってー、おろろん?
あの騎士さん…、翅……?
[じいっ、と、羨ましそうに食い入るように見入った。
ドロテアが泉に手を伸ばすのは気付かない]
その可能性もある、と。
…俺は声を聞いて居ないから、ニュアンスまではわからないし。
[ことり、傾いだ首。
伺う視線をはぐらかすが、刷いた薄い笑みは其の儘で]
……意図しない何か、か。
そうなると、招待の何かが失敗したと見るのが、
矢張り一番良いのかもしれないな。
[ひとつ、ゆっくりと頷いて]
…その妖精と出会ったのは、ここで?
旅人ならではの発想、なのかな。
僕はこの森に現れる妖精しか知らないから、他の何かとまでは考えが回らなかったよ。
[はぐらかされたとまでは気付かないが、納得するよな言葉を向けて。
続く言葉には頷き返す。
友の妖精のことになれば、また一つ頷いて見せて]
そ、まぁ場所としてはもうちょっと手前、村側の方だけどね。
子供の時だったから、そんなに奥までは行けなかったし。
『いいえ、主催は貴方の王様。
月の方は楽しいことが好きだから、盛り上がって欲しいって
勝手にお手伝いをしちゃおうとするのよ』
[くすくす、零して]
『月の方は、いつも皆のことを見ているから』
[続けられた言葉には、んー、と少しの間]
『招待したのは貴方たちの力よ。
私たちは二人を力で繋いで、一緒に飛んじゃうようにしただけ』
[はたはた、翼がはためく。
時折伺う視線が銀糸へ向かうが、しれっと無視をされている]
[兄をじっと見つめ]
そのうち…ね
[ふ、と溜息をつくも。
納得したかの様な言葉]
まぁ…アナよりも、
お兄ちゃんの方が、マリオンと一緒に居るし
きっと、解るのかもしれない、けど
[こくり、と頷いて]
[ヒルダが熱心に覗く水面に指先が触れようとした瞬間]
あっ・・・!
[銀色の光に柔らかく弾かれ、指先が宙に浮く。
冷たく痺れるような錯覚は以前に感じたものと似ていた。
乱されぬままの銀盤は離れた場所の景色を変わらずに映す]
・・・・・・繋がってるなら、と思ったのですけれど。
妖精さんたちでなければ届きませんのね。
[手で花冠を支えるヒルダに眉を下げて微笑む。
かぶせた時照れていたけれど、花冠はとても似合って見えた]
[ルイへと返しながら、離れた場所に居るギールギースへ]
なぁ、そろそろ移動しないか?
妖精の宴も魅力的だけど、君の言うとっておきの場所も行ってみたいよ。
[膨らませたまま、ヴェルナーから逃げる様に
そそくさと距離を取り、ツィンカの傍へ]
…別に謝って欲しいんじゃ、なくて!
[傍に寄ると、小声だけれど
確りした口調で主張した。
きゅ、とツィンカの服の腰辺りを掴み
ツィンカに隠れるようにして。]
あれ、どーしたの?
[ドロテアの上げた声に気づいて、木の葉色を頭の上に乗せたまま、そちらへと]
『ああ、水鏡。
それは、映すだけだから、ね。
こちらからの呼びかけは、届かないよ。
……でないと、人の世界中が、妖精の声で溢れちゃうからね』
[木の葉色はのんびりとしたまま、こんな説明をしていたり]
…妖精は、何処にでも居るから。
[こくり、頷きをひとつ。
浮かんでいた薄い笑みは、たちまちに掻き消えて]
村側の方で…?
……どうやって出会ったのか、興味が、あるのだが。
[話して貰えるだろうか、と伺う視線]
[ツィンカが首を傾げるのには]
いやあ、こればっかりは相手があってのことですから。
[さっきは多少威圧的だったかもと、反省もしてみたり。]
どうやら、鳥さんとも仲良しみたいですね。
[エリーゼとギールギースの様子を気にして言う。]
ええ、少し・・・繋がっているのか試してみたのです。
無理のようでしたけど。
[やってくるマリオンに振り返り、その頭からの声に上を向く。
木の葉色の妖精の言葉を聞き、納得して頷いた]
まあ、そうですの。
それはすこしばかり・・・毎日賑やか過ぎるかしら?
ほえ?
[今更ながら、ドロテアが泉に触れようとしていたことに気付き。
けれどそれが果たさなかったことに、きょとり、と]
ううーむ、やっぱり妖精さんたちというのは、凄い存在なのだねっ。
[眉を下げるドロテアとは対称的に、生き生きとした笑み]
ふぅん、そうなんだ。
[妖精はどこにでもいる。
忘れていた時は首を傾げたかも知れないけれど。
思い出した今なら納得出来る答えだった]
どうやってって。
森に入ったら居たと言うか。
当時は今よりも力が強かったからなぁ。
隠れてた妖精も見つけることが出来たんだ。
姿消して悠々と散歩してたのを、見つけた。
[薄い笑みの消えるルイに視線を向けつつ、瞳を瞬かせる。
何かおかしなことでも言っただろうか、と言うよな表情]
[冷えた指先を頬に当てる。
肘にかけた花冠がゆらゆら揺れて香り、ふと悪戯っぽく笑む]
・・・そうですわ。
あなたも宴に招かれたのですから・・・これをどうぞ?
[白い花の首飾りのマリオンの頭の上。
木の葉色の妖精にも、白い花の代わりに色とりどりの花冠を]
[ゲルハルトの身体に戻るギールギースに
視線を向ける]
ゲルハルトさんも、
たいへんなのかしら
それともギースがタイヘンなのかしら
[寝てるだけなら大丈夫よね、と
妖精に対して妙な信頼を置きつつ]
夜の間だけなの?
それはたのしみなのでます!
ヨウセイの先導もあるから、
手はつながなくてもいーのですかしら
[とは言いつつ、アナに、つなぐ?と差し伸べてみる]
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