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[目を伏せる様子に、僅かに眉を寄せて]
先に行けないかもしれない……外に出ても、何もない……って?
[否定しきれないのは、海水通路の奥の記憶のせいか。
あの通路の先にあるのは、沈んだ大地と記憶は告げる]
先が信じられないから、先を求めない……って訳か?
そのために、封じられるのを望んだ……とか?
[強い眩暈。
ただでさえ遠のきそうな意識で、話の内容が理解できるはずもない。
暫く座ったまま、回復を待った。
地面に手をつき、よろけながらも立ち上がって]
そう望んでいるとは、自分でも思わなかったがな。
[澱のように奥底に溜まる絶望を、毒としてまき散らす前に]
まあ、いまさらだ。
っ!!
[ガンガンと頭の痛みは増す一方。
だが、それでもエルザの言葉は耳に入る。]
っざけんな!! ひとりで外へ出て!!
それからどうすんだよ!!
そんなの…………寂しいじゃねぇかよ!!
[心の限り叫ぶ。その目には涙。]
こんっの…!馬鹿娘が!!!
[決めたというエルザ。
もし、エルザが空にいけたとしても、絵筆が戻れば戻せるのだろうか。それさえもわからないが、それを考える冷静さも消えた]
今まで積み上げられてきた想いを無駄にするのか。エルザの父さんや母さんの想いだってあんだぞ。勝手な行動で死に掛けてるのもいる。だってのにいいわけあるか!!
[エルザに向けたことのないような怒声を発し。肩を掴もうと手を伸ばす]
確かに、今更だが……。
[はあ、とため息一つ]
まったく……それに巻き込まれたこっちは、いい迷惑だっての。
[彼が絵師でなかったなら、もっと早くにそうしたのかもしれない。或は自身の手で絵筆を奪って伝説を終わらせたか・・・・けれど、それは口にしても仕方のないこと]
[相変わらずの幼なじみの口調に、僅かに視線は和らぐ]
お前は、馬鹿の上に、苦労性だからな。
[けれど謝罪は口にしなかった。その権利はとおに無くしている]
[ユリアンとアーベルの怒声が重なり
アーベルに肩をつかまれて、目を限界迄見開いた。
小さく震えながら、2人をその眼で、じっと、見る。]
やだ、やだ。
それからとか、わかんない。
むだとか、わかんない。
だって、あたし、もどるんだも、の…っ
[ぐ、と下唇を噛み締めて、
赤く染まった鼻に上がるツーンとした痛みに、耐えた。]
さびしいとか、おもいとか…ひぐっ
[しゃくりあげた。]
…よく、ないです。
[小さく首を振る。
2人よりも、声は弱かった]
ご両親に言われませんでしたか。
他人のものを盗ってはいけないと。
それに、エルザさんの歌が聴けなくなったら、寂しいです。
きっと、みんな。
[ミハエルの声が届いて
そちらへ、下唇を噛んだまま顔を向けた。
声を出そうと口をあければ、
思っている言葉と違う言葉が出てきてしまいそうだったから、
耐えて、耐えて。
鞄を抱いた手の指先が、只でさえ青白いのに
更に力がこめられて真っ白になる。]
[幼馴染の思っていた事などは知らず。
向けられた言葉に、軽く肩を竦めた]
大きなお世話だ。
でもなぁ……苦労性のなんのと言うけど。
俺は、別に苦労するために『絵師』になった訳じゃないんだぞ。
[掴んだままエルザを引き寄せる。離さないというように]
いくな…親しいやつが居なくなるのは、あんま好きじゃねえんだよ
エルザだってそうだろ
[エルザの両親のことまではさすがに口に出せなかったが]
わかんないなら教えてやるから。
…それとも俺らといるのは嫌か?一緒に空に行くのは嫌か?
[声が柔らかくなれば、体の震えは止まり]
…一緒にいるのは、嫌じゃないわ?
一緒に行くのも、嫌じゃないわ?
[引寄せ近くへと寄れば、桃色の花の香。
それはあまり、芳しいとは言えない香。
口を開けば、ほろりと、目から水滴が零れた。]
ああ、それもある。
[乗せられた言葉を、頷いて肯定する。
幼い頃、何処に行くにもスケッチブックと木炭の欠片を持ち歩いていた事は、幼馴染ならば周知の事。
先代の『絵師』に、恐らくは誰よりもよく懐いていた事も]
それに……。
『絵師』は、描ける、からな。
[波間にたゆたううち、
ベアトリーチェを構成していた要素が、
すこしずつ少しづつ、
流れ出して、どこかへ消えて行くみたいだった。
いつしか、泡立つ岩場まで運ばれて
そこで感じた冷たさを、辿るように漂い行けば。
岩陰に]
(――誰だっけ、これ?)
[ソレに見覚えある気もするけれど、記憶は遠い]
ないてるの?
[なんだか かなしそう]
[こんなとき どうすれば いい
あたし かなしかったとき は
叱られて泣いた とき は
綿毛の畑 で あれは
あおい 髪の おねえさん ――だったっけ?]
だったら一人でいくなよ
…ほら、ユリアンなんて寂しがって泣いてるぞ
[己の心情を隠すように、あえてユリアンを出し口内でくっくと笑って]
嫌じゃないならいいだろ…?一緒に行ったほうが、きっと楽しいぞ。
そう、描ける。
色彩のある、世界を。
[微かに笑みつつ告げたそれは、ある意味では、『絵師』のみに許された事とも言えた]
[アーベルの肩ごしにユリアンを見て
その目に溜まっている涙に、釣られるようにまたほろりと、
水滴を零した。]
ききゅう、待てなくてごめんなさい。
のせてくれるって、言ってたのに。
[小さく、言う。
暫く黙ってまた鼻を赤くしていたけれど、
大分たってから、頷いた。]
……うん。
じゃあ…かえす。
・・・・・そう、か。
[命を削って、ただ伝説の成就のための生け贄と、そう思っていたのだけれど。それだけではないのだと、その笑みが告げる。後悔をしても、海が見たい、とそう言った少女の顔と、それはどこか似ているように思えた]
ちょ、おまっ。……くそ、卑怯だぞ。
[目に浮かんだ涙を拭いて、アーベルに文句を言う。
何時の間にか、頭痛は治まっていた。]
[アーベルから離れると、鞄を開けて手を入れる。
中から現れたのは、
エーリッヒのハンカチに包まれた、つがいの絵筆。
愛しそうに、酩酊したような目でうっとりと
暫くそれを見つめていたけれど、く、と一度唇を噛んで。
手を伸ばして、ミハエルへとそれを、差し出した。]
そうだぞ。ちゃんと謝らないとな。あいつだって少しは傷ついたりするからな
[ユリアンに対して滅茶苦茶失礼なこといいつつ、少し待って頷いたのを見て]
ああ。いい子だ
…っつーことで、ミハエル
[歩み寄るミハエルを見て任せるというように]
師父には、呆れられたけどな。
[『絵師』となる覚悟を問われた時の事を思い、掠めたのは苦笑]
それでも……さ。
例え、長く生きられなくても。
空に行く事ができなくても。
それでも、俺は、描きたかったんだよ。
……空の、色彩を、さ。
[言葉と共に、視線は上へ]
[あの おねえさんの おかげで 楽しい気持ちになれた]
[あのとき おねえさん
なにを してくれた っけ?]
[ふっと、蘇った光景に従って。
大岩の上にとび上がると、
スカートをつまみ、くるくると回って踊りだした。
そのうち、楽しくなってきて
ここにきて初めて、声をたててわらった。
ソレが見ているかは、知らなかったけれど]
ねえ。
こわく、ないよ?
[ただ――
いつかは、笑ってほしくて]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
[涙はないけれど
うつむいていた少女は、目をあける。
黒いまなざしはベアトリーチェへと向いた。
衝撃からか、いまは記憶の混乱で思い出せない。
ただ聞こえる波の音がこわかったから、耳をおさえていた]
[たのしげに踊る子を見て、
黒はただその姿をうつす。
子の笑い声。
しっかり耳を押さえていた両手が、少し力をなくし、色を取り戻す]
白練の歌子 エルザが「時間を進める」を選択しました。
[アーベルに頷きを返し。
大事そうに取り出されたハンカチと、それに包まれた2本の絵筆。
少し見つめて]
…ありがとうございます。
[ここに来て初めて、仄かに笑みを見せた。
受け取ろうと両手を伸ばす]
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