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―孤児院裏―
[指定された場所。
既に同業者の姿も、自衛団長の姿もないそこに、光球が一つ浮かんだ]
滞りなく済んだか。
…さて。
[普段端末で聞かせるような、平坦な声で呟く。
同時、彼の足許から伸びる影が蠢いて、光に照らされた場所を覆い隠した。
少女が老体を引き摺った跡や足跡等、彼の意識の及ぶ限りで状況証拠となりそうなものを飲み込んで行く]
―宿屋/食堂―
[ピークからは、やや外れた時間。
カウンターではなく隅の一席に腰を下ろしたエリザベートは、結わえた髪を肩上に通して前へと流し、指先に絡めていた]
あ、枝毛。
[片手を添えて、ぴっと裂く。躊躇いもなく抜いた。
摘まんで弄っていると、軽食を運んで来た宿の主に「手入れをしろ」と忠告されて肩を竦めた。混雑時には給仕があくせくと働いているが、今は彼一人でも十分なようだった。
楽団の休憩時間からは外れた時間の注文に、彼は何も言わず去っていく。こちらが言わなければ、相手は何も言わない。昔から、変わらなかった]
[外の喧騒は遠い。
パンを齧りミルクで喉を潤した。
焼きたてからは大分経っていて、少し硬い]
[指先が机を叩く。一定のリズムを取っていた。
簡素な食事はすぐ終わり、皿の上は空になる]
ねえ、フーゴーさん。
どうして、この仕事に就いたの。
[――親父の真似だよ。
一拍の沈黙の後に素っ気なく言い、主は食器を片付けていく。続きはあるようだったが、語られることはなかった]
楽しい?
[組んだ両の手に顎を乗せ、窓の外を眺めやる。
弟はもう練習所に戻っているだろうか。
太陽が角度を変え、自衛団長失踪の報が告げられるのは、*まだ先の事*]
―どこかの屋根の上―
[広場を離れた後、練習所に戻る気にもなれず。選んだ居場所は屋根の上]
……。
[ただ、鈴を鳴らしただけの演奏。
それでも、それは楽しくて。
集まっていた人たちの声や表情が、嬉しかったという実感。
それらが余韻として残っていた]
俺は……。
[奏でるのが、それで導けるものが好きで。
でも、それと共に求められる『形』は嫌で。
目を閉じて漏らすのは、嘆息]
いい加減……決めないと、か。
[小さな呟きを聞くのは、傍らの隼だけ]
……ん?
[不意に感じたのは落ち着かないざわめき。
閉じていた目を開き、そ、と手を上に差しのべる]
……どした?
[短い問い。向ける相手は揺らぐ風。
明確な答えはない。
伝わるのは、ただ、不安]
……なんか、あったのかな……?
[呟きは、不安の陰りを帯びる。
伝わる不安が、いつか感じたものと*似ている気がして*]
/*
いつもなら、あり得ん時間にネタ投下。
……いや、待ち時間が暇だったもんで。
さて。
どのタイミングででるか。
あと、風さん万能センサーにしないように気ぃつけんと。
/*
占い先、このままエルザでも良いかねぇ。
潔白を先に見るならライヒが先に来るんだが。
アーベルはあの話で見る必要は無さそう、ではある。
レナーテは遭遇時の状況により、だな。
他は絡みが少ないから何とも。
ハンスに至っては被害者ってのが染みついてr
まぁ、裏ワザで右眼の気まぐれって手があるからどうにでもなるがな!(ぉ
─広場・噴水傍─
[手巻きタバコを一本、吸いきるまでそこで休息を取る]
[頭の疲れと身体のだるさ]
[休息によりそれらはだいぶ楽になってきた]
…そろそろ行くか。
ったく、制約やら疲労やら、代償がでかいもん寄越しやがってあの婆。
[短くなった手巻きタバコを弾き燃やし尽くしながら舌打ちをした]
[尤も、その代償の分の能力を有しているのもまた事実である]
[新たな手巻きタバコを作って咥え、火を灯し]
[徐に立ち上がると両手をジーンズのポケットへと捻じ込み]
[ゆっくりとした足取りで広場を出て行く]
[向かう先は、自衛団詰所]
─ →自衛団詰所─
[一応二度のノックの後に詰所の扉を開け]
[中に居た団員に隻眸を投げる]
……団長は居るか?
[ぴり、とした空気にいつもの挨拶もせず本題を切り出した]
[返ってきたのは否定]
[ある時を境に誰も見ていない、と]
……嫌な予感ほど的中すると言うが。
なぁ、誰か目撃者とか居ねぇのか?
[動揺の走る詰所の中]
[一人冷静に情報を集めようと]
[詰所に居る団員に*訊ねかけて行く*]
/*
今回は自分の把握状況や行動意図をできる限り書き留めていこうと思うのでした。
メモまとめや時間軸明記も、その一貫。
時間軸は、基本的にはその場の流れで良いとは思うのだけれど、皆が皆、曖昧にしていると分かり辛いので。
嫌だという人がいたらごめんなさいね。
―どこかの屋根の上―
[落ち着かない風の感触。
それが掻き立てる不安は、じっとしている事を良しとせず]
……爺様んとこ、行ってみるか。
何か起きてるなら、あそこに流れてるはず。
[口にした当人に異変が起きているとも知らず。
花弁舞い散る風の中、最短ルートで詰所へと走り出した]
― →自衛団詰所―
[屋根の上を身軽に駆け、目的地の屋根もわずかに踏んづけてから、路上へ飛び降りる。
一歩遅れて、ついて来た隼が肩に舞い降りた。
どこか慌ただしい雰囲気の詰所、その扉を開いて]
爺様、いるかっ!?
[開口一番、問いを投げかける。
返されるのは、否定。
逆に、団長を見かけなかったか、と問われ、困惑する]
え? 見かけなかったか、って、見かけてたらここに会いに来るかよ!
……なんか、あったの?
[問いに答え、更に問いを重ねる。
答えとしてなされた説明に。
蒼に浮かぶは、*不安と困惑*]
/*
>>51
誰かに追って貰えるようにするには、もう一拍間を空け、傍(気づかれる位置)で様子見→立ち去り……なのかな?
この辺りの誘い方がわかりません。
眠かったのでさくっとやったのですが。
>>71
アーベルがエルザの不在を知った方が面白いかと思っての寄り道。
時間軸について言及しているのは、練習所に戻る→終わってから発見(レナーテと同時間)になることも想定して。
仕事に就いているPCだと、ふらふらしている理由作りが難しい。この忙しいであろう時期に!
アーベルがサボり魔なのと、あとは失踪事件辺りが利用できそうですが。人形師依頼も、その一環。
─自衛団詰所─
[居る団員から粗方の話を聞き]
[少し整理すると言って椅子を一つ借り腰を下ろす]
(…俺が最後に視たオッサンの記憶はなんだった?)
(視たのは事件絡みのものだけ)
(オッサンが誰かに聞き回ってる記憶──)
[術で垣間見た記憶を思い出す]
[そう言えば、最後に視たのは単なる見回りの記憶ではなかったか──?]
[思い当った違和に再度頭の中の記憶を整理する]
[見回りの最中、驚きの声と表情]
[その直後にぶつりと記憶は途絶える]
[垣間見えたそれに、まさか、と小さく呟いた]
……浚われた可能性は高い、か。
[もう一人、詰所へと駆け込んで来る人物の応対をしている団員の中]
[その呟きは周囲にも聞こえただろうか]
[呟きの後、団員の説明を受けている青年へと視線を向ける]
(このタイミングでオッサンが浚われる理由)
(嗅ぎまわるのを邪魔に思われたか、何かを目撃したか)
(どちらにせよ、俺に矛先が向くのも時間の問題かも知れん)
[裏の人間を始め]
[いくつか会話を交わした者には己が事件を調べていると言うのが知れている]
[その中に犯人が居るのなら、いつ手が伸びてきてもおかしくはない]
[そんなことを考えながら、隻眸は青年を見つめ続け]
[今までの彼の言動を思い返す]
[記憶の限りの言動で、不審な部分は無かったかどうかを見極めるように]
ジャーナリスト ヴィリーは、旅の香水売り ローザ を投票先に選びました。
―???→―
[少女はベランダや屋根を直走り、自宅へと戻る。
首から提げた財布はぴたりとした服の中、揺れ音を鳴らすことも無い。
小柄な少女は誰にも見つかる事無くことを終えて。
養父の帰らない自宅、自分の屋根裏部屋へと戻った。]
[自警団長が姿を消したのは、仲間とのパトロールが終わって詰所へ戻る途中。
仲間からは、パトロール最中の健在と、報告に戻る筈が未だである事が聞けるだろう。
彼が何処に消えたのか、彼がパトロールの路を外れて何処に向かったのか。
残念ながら目撃者はまったく居ないし証拠も綺麗に消えているのだ。
まるで魔法でも使ったかのように。]
[彼女は、養父が戻らぬ家の屋根裏部屋。
キラキラと光る硝子細工の沢山並んだ部屋で
大分長い時間、ひとりで 過ごしたのだった*]
/*
占い師ヴィリー、狼カヤとして。
あと怪しいのはゲルダ(妖魔?)、べティ(赤?)、ハンスかな。
アーベルは能力者か微妙な線。レナーテ村側とは思う。
ローザとライヒアルトはよくわかりません。
村人は3人か。
まあ、2日目前半だから分からなくても問題ない――のか?
吊られるには微妙な立ち位置かしら……。
そこそこ怪しくは振る舞おう。裏通りに行きたいな。
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