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…けーちゃん、ryouを着替えさせてくるね。
このままじゃ、流石に。
[血で汚れてしまった涼の傍らに立ちながら、晴美にそう告げた。
心配げな目で見つめられたなら、大丈夫だからとどうにか笑みかけて]
着いて来ても良いけど、部屋の中には入らないでね。
さ、ryou、行こう?
[そう言って、涼に手を差し伸べた]
…そう。
[死んだ、殺した。
つまり自分もひとごろし。
思ったより、その事実が辛いと思わないのは。
多分自分の命がもうないからだ。]
………あんた、Wen.氏、か?
[素体、生来といった言葉。口調や響き。
どことなく、別人のような響きを感じ、問いかけた。]
判断そのものは、そう卑下したわけでもない。
[僅かな間を置いて言葉は続く]
贖罪羊となる可能性もあった。
人に殺されれば同じ結果にしかならなかった。
この環境下に置かれた時点で、死は等しく身近なものだった。
/*
うにゅ、不安定な子のままでいくつもりだったけど、そうも行かない状況な気がしてきたw
亜佐美が壊れ始めたしにゃー…。
うわぁん(ごろんごろん
─休憩所─
[いくつかの部屋を経由して、休憩所にたどり着く。
そこは濃密な血の香りに包まれており、思わず口元に手を当てる。
そこに転がる遺体はふたつ。ひとつはついさっき顔を見たばかり。]
…………昨日も、だったけど。
本当に悲しい時って涙も出ないんだね。
[そう呟く心の中はぐちゃぐちゃと色んな感情が絡み合う。
胸が締め付けられるようで、凄く、苦しい。]
同一といえば同一。別と言えば別。
分類するための記号としてなら、別の側面が強いだろう。
…多重人格とでも言えば分かりやすいか?
それもまた正しくは無いが。
[問いに答えるのはやはり淡々とした声。
だが軽く首を傾げる仕草は生前の癖をそのまま残していた]
…………赤猫、さん。
[彼女の言葉にそれ以上何も言うことが出来ず。
ただ、これだけは言える。]
赤猫さん……ボクも赤猫さんには生きていて欲しい。
それだけは……覚えていて、ね。
[頭をなでられながら俯く、涙がひざに零れ落ちてワンピースのスカートをぬらしていく]
ナタリーさんも……嫌い……?
[その言葉には尋ねながらもきっと意味することは違うだろうことはなんとなくわかった。
着替えさせると連れていこうとすれば]
いいの……?
私と…二人で……
[差し出された手にはまだなみだ目のままに七重の方を見た]
だから足掻いた。そうならねぇ為に。
死は平等でも。
手段に差はあったけどな。
[と、喉に手を触れる。
今ここに傷はないが、傷つけられた痛みの記憶はまだ鮮烈だ。]
…まぁ人数差とか考えたらイーブン、てのが。
人狼の考え方、なんだろうけどさ。
リアル人狼は洒落にもならんが。
HALは…私に……生きていてほしい……?
[尋ねかけるコエ、まだ悲しみの色は消えないが]
うん…、私は………。
HALのためにがんばる…。
[涼に訊ね返される言葉には、ただ頷くだけにし。
二人で、と遠慮気味に言われると、困ったように眉を寄せた]
…一緒が嫌なら、一人で行ってもらうことになる、けど。
もしくは、けーちゃんも一緒。
[意図することは理解している。
けれど既に”人間”として見ているせいか、他よりも危機感は薄かった。
勿論、もしもの時の覚悟はしている]
着替え、ベッドのある部屋に置きっぱなしなんだ。
あそこは……安置してる場所だから。
一人で行くならそれでも良いし、心許ないならついて行くよ。
[少し言葉を濁らせながら、どうするかの判断は涼に任せると告げて。
ふと巡らせた視線は、休憩所の出入り口に来ていた奏にも向く*だろう*]
…よく分かんねぇけど。
[同一であり別。
記号としてなら別の側面、に疑問符が浮かんだが。
多重人格といわれれば、少しは納得できた。]
…意識共有してる別人格、みたいなんかね。
とりあえず中身が一緒だってんなら、いい。
[外側だけが聖で、中身が実は別人だとか。
そんなのだったら、面倒というかややこしいなと思ったので。]
それじゃあ……三人……
[晴美のほうにも同意を求めるように視線を向けてから]
一緒がいい………。
[そう答えて一緒に行くことにした。
奏が入り口にきたのを確認すると視線を向けるだけに、何も言葉はでなかった。
そのまま七重につれられるようにして着替えをとりに言った後シャワー室へ向かう]
[シャワー室に向かう途中、壁に書かれた文字があり]
これ…、さっき私が見つけたって言ってた文字……。
[その場所には七重の他のもいたであろうか?]
これは…本当なの…嘘なの……?
[その場にいたものがそれぞれ意見を交わした後はシャワー室へ*向かっただろう*]
然り。差は存在した。
見えるものも見えぬものも。
[喉に手を触れるのをじっと見つめ。
ゆっくりと瞼を閉じた]
狼も全てを与えられたわけではない。
「何も知らぬままに」だよ。
[淡々とした声に、少しずつ感情のような何かが兆す]
共有よりは混合になるがね。
完全なる他者でないことは確かだ。
そのうちには知られた意識も戻るだろう…。
[段々と声は小さくなってゆき、やがては黙り込んでしまう。
閉じられた瞼が幾度か揺れるように*動いていた*]
HAL…私は誰を殺せばいい……?
まずは誰から殺せばいい……?
[尋ねかけるコエは楽しみも悲しみの色も*混じっていなかった*]
[ジッと見下ろすのは、ふたつの遺体。
その殺傷痕から相討ちであったことは容易に想像が付く。]
……回避することは、できなかったのかな。
[ポツリそう呟く。
ズキンと鈍く頭に痛みが走った。]
「私に……生きていてほしい……?」
[自分に向けられたのではないコエ]
俺も、赤猫に生きていてほしい。
HALにも。二人には生きて欲しい。
[届かないコエを返す。
それは、他者を犠牲にするも厭わぬエゴを同じように宿していたが、「陣営勝利」とは少し離れた想いだった。
そうして少しずつ個の意識も活性化されてゆく]
[部屋にいた面々にはちらり視線を向けるものの、すぐに目を背ける。
そうして、泣く事も叫ぶこともせず、ジッとふたつの遺体を見下ろしていた。]
[そうしている間にも、頭痛はますます激しく頭の中で*響く*。]
……ごめん、赤猫さん。
…………あとでも、いい、かな?
[ますます激しくなる頭痛に頭を押さえつつ、そう返す。
その答えに、優しさという余裕は込められることは*なかった*。]
狼ですら、何も知らない、か。
………はぁ。俺たちは、一体。
何のために。
[ここに居たんだろうなと。
疑問は滑り落ちるが、答えられるものは、多分いない。
知った聖の意識が戻ると、聞いてそうかと呟いて。]
…そうしてくれると有難い、のかね。
あんたの言葉は、理解するのに時間かかるし。
[そう告げる間に、意識は眠るように閉じられ。
それ以上は何も言わずにおいた。]
[瑠衣の方も、泣きつかれて眠ったのか。
先ほどから声が聞こえない。
立ったまま寝るとか器用だなとか。
そんな事を考えてはいたが。]
…………はっ。
[この状態のままどうすんだと。頭を*抱える。*]
[そもそも、泣く事自体が『不覚』以外の何物でもない、と。
いつもなら、そう、思って、止まりそうなのに。
落ち着かない感情は、撫でられて余計にぐらついて]
……ばか……だよ。
ほん、とに……。
[聞こえた言葉に、どうにかそれだけ言ったら、寄せられて。
思わず、そのまましがみ付いた。
頭の中はぐるぐるしたまま。
自分で自分がよくわかんない。
よくわかんないけど、どっかでは安心してた]
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