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あんなに体調の悪そうな彼女一人、
お前らは拘束出来ないってのか。
舐めてんじゃねえぞ。
ベアトリーチェは苦しんで――
[琥珀の目には怒りが灯る。
憎悪が。
だけれど、団員達にとっては男もまた、嫌疑者で。
乱暴に押しのけられれば、もうそれ以上の言葉はない。
ただ睨みつけるだけ]
殺してやる。
[彼らの姿が見えなくなった後、
男は、口元に笑みを浮かべた。
呪いの様に、誓いの様に、静かな言葉が落ちる]
――これが終わったら、俺が死ぬなら
其れより前にお前らを殺してやる。
[部屋の様子を確かめる。
血の痕跡はあっただろう。
その後、その部屋をしっかりと閉めて、
掃除をしないようにと看板を掛けて]
――団員から聞いたか。
ベアトリーチェが殺された。
あいつらの言う事の何処までが本当なんだか。
[食堂に人が居たなら其処で、男は続けて伝える。
一つの希望が、其処から無くなった事を]
――ベアトリーチェは、死者を判断する力を持っていた。
真実だ。
[何か言われたら、その都度返事はした事だろう。
だが、暫くすると、男は家に一度戻ると言った。
部屋は荷物があるからそのままで頼むと、アーベルには伝えた。
一晩を過ごすのは、自宅で。
視線はあったけれど、男は気にも留めずに。
本の積みあがった机から取り、ベッドの上で読む。
何度も読み重ねたページは、擦り切れている。
タイトルの無い、本]
[翌朝の目覚めは、早かった。
タイトルの無い本は小さな袋に入れ、宿へと持って行く。
そんなに早くから、珍しくも起きている事に何か言われたりしたら、
笑って返す]
寝れてねーの。
[白に走った赤い色が、脳裏に*こびり付いている*]
[声の調子にも軽く怒りは滲んでいた]
ベアトリーチェは甘そうだったな。
残念だ。
……人間は
あいつらは愚かだ。
自分から生き残る術を消しやがった。
神学生 ウェンデルが「時間を進める」を選択しました。
神学生 ウェンデルは、刺繍師 ゲルダ を能力(襲う)の対象に選びました。
神学生 ウェンデルは、刺繍師 ゲルダ を投票先に選びました。
/*
あ。
そーか、自衛団を使うという手があったのを失念しておった(
さて、人数的には実質8人でー。
智智囁占守村村村村
つか赤っぽいのが見えないのは、俺が感知される側続きでただでさえ精度の低いセンサーが死んでるせいだろうか、やはり。
[ウェンデルの言葉が食堂を滑る。
ベアトリーチェの死を伝えられた時よりも
その能力を伝えられた時の方が、
ゲルダの目は、見開かれたのだった。
胸元で手を握る。
落ち着かない様子で視線を泳がせてから、
俯いて、地面を見詰めた。
ぎゅ、と寄せた眉に、想いをすべて閉じこめて。
[やがて部屋へと戻るのは夜も更けた頃。
しんと静まる洞窟内に流れる冷たい空気。
目を閉じて背筋を伸ばし、手元に銀に光る針を携え、
随分と長い時間を過ごしたあと。
ゆらりと上げた手をゆっくりと、下ろす。
糸の波が色とりどりな線を産み面を埋める。
途中少しも手が止まることは、無い。
まるで空気の流れすら織り込むように手を動かし、
終わったときには、ひどく痩せた気が、した]
[出来上がったものをロミとミリィの布の横に並べ。
こほ、かは、と数度、乾いた息を吸って吐いた。
喉元を、手で撫ぜる。
掠れた音が出ただけで。
吐き出した息は、ひどく、重かった*]
─ 宿屋・食堂 ─
ん、じゃ、何か食べたら、って事で。
[カルメン>>33に頷いて返す。
独り言のように漏れる思考には、僅かに思案の色を覗かせて]
……ま、泉に行く途中の道はああだったし……まだ、通れないかも知れないしなぁ。
[そんな予測をぽつりと述べて。
食事の準備ができたと知らされたなら、多少無理してでも、胃に入れた。
食べておかないと持たない、という意識は常になく強かったから]
[ベアトリーチェの死──『処刑』が自衛団から伝えられた>>43のは、その後で。
聞かされた理屈に、翠は瞬くものの何かいう事はなかった──できなかった。
けれど、その後に、ウェンデルからもう一つの知らせ>>50が齎された時は、やや、表情を険しくして]
死を持って、判ずる者がいなくなった……と、なると。
[殺めた相手の真偽は、文字通りの闇の中、という事になる]
……きっついな。
[ぽつり、と呟く。
誰を選ぶか、という二重の選択。
その難易度がまた上がったな、と、息を吐き]
─ 食堂→自室 ─
[ふる、と首を横に振る。
とりあえず、眼前の約束を、と。
意識を強引に、そちらへ向けた]
……俺、部屋に戻ってるから。
都合のいい時に、来るといい。
[カルメンに短くこう声をかけ、部屋へと戻り。
一時、一人になると、は、と短く息を吐いた]
……とっかかりが、なさすぎる。
[全くない、わけじゃない、が。
その要素は、見極めるに足るとは思えない。
ならば、自分の出せる手で要素を増やすべき……では、ある]
賭け、だが。
闇雲に動くよりは、マシ、か。
[小さく呟き、ベッドに腰を下ろして。
手に取るのは、異国の装飾の施された横笛。
自身の気を鎮めるため、そして、鎮魂を願うため。
ゆるり、紡ぎだすのは穏やかな調べ。**]
― 宿屋/食堂 ―
ええ、じゃあ後で。
[ライヒアルトと食後の約束をして腰を浮かせた。
漏れた思考に一瞬動きが止まる。
何処かで考えないようにしていた一件。
ヨハナとギュンターの姿が浮かんで、蒼が揺れた]
そうかもしれないね。
[ぽつ、と返すは独り言のように小さく。
ゆるとした会釈を残して女はカウンターへと移動する]
[食堂のカウンター席で物思いに耽るように
手許で揺れる水面をぼんやりと眺めている。
思い悩むような吐息は微かなれど繰返し溢されて
温度を失いつつある紅茶を静かに飲み干しカップを置いた。
片付けを、と思った矢先、団員からベアトリーチェの事を聞いた]
――…あ、 嗚呼。
[驚きの音に次いで、後悔の音色が漏れる]
そんな……、嘘よ。
ど、して……
[理由もまた紡がれるがふるり女は首を振る]
[戻ってきたウェンデルが
ベアトリーチェの力について話すが聞こえる]
ベアトリーチェが死者を判断する者……
ね……、いつから、知ってたの ?
[ウェンデルへと確かめる声。
其れを知っても仕方ないともわかっていたから
女はゆるり首を振り返事を求めるを止める]
――…っ。
[俯いた女の表情は隠されて
くちびるを噛むのが微かみえるのみ]
[ライヒアルトが部屋に戻る際の声掛けには頷き向けて]
……ええ。
わかったわ。
[彼の部屋が何処か確認をして見送った。
漏れる息は何処か重い。
暫し間をあけてから席を立ち]
部屋で、少し休んでくる。
アーベル、食事の時間に、呼んでくれる?
[アーベルに頼みごとをして食堂を後にする。
カップと蓋の開かないジャムの瓶はカウンターに残されたまま]
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