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[イレーネのカルメンへ向ける問い(>>+4)に、
笑みに混じる色が、もう一色加わる。
――引っ掛かりを覚えてでも、喋ることができて良かったと。]
笑顔も、本当に、心からの笑顔が良いね。
[今は少しだけ作った微笑。
自分が酷いというのは間違いではないと思う。
例えば、これから少し先のこと。
――オトフリートとユリアンが死んだと知れば、
それがノーラとベアトリーチェでなくて良かったと思うだろう。
あとは、密やかに、自分が思っている通りなら。
イレーネをちらりと見やる。
ふっと息を吐いて
――見詰める先は、星詠の女性か盲目の少女か**]
もう言っちゃったよ、遅い。
[少しずつ]
[丁寧に]
[自分が触れてしまってよかったのかわからないけど]
[ブリジットの髪を梳いて整える]
そういう風に言えるなら、未だ君は大丈夫かな。
[すっかり鉱石になってしまった左の眼]
[まだ人の目のままである右の青灰簾石]
[両方を細めて]
[ハインリヒがベアトリーチェに投薬している間]
[そちらは決して見なかったけれど]
星詠み ノーラは、政治家 ヘルムート を能力(占う)の対象に選びました。
─ 蛇部屋前 ─
[拾った紙切れについてのノーラとナターリエの会話が耳に入って来る。]
PCで使えるPASSか。
ヘリを飛ばすための
制御装置へのアクセスを知る必要がある。
ヘリの操縦室は大仰な鍵がぶら下がっていて、
オート制御になっているように見えた。
カードキーか何かがあれば、別だが。
[ユリアンに視線を落とした時は、まだ普通に見えた。]
──ユリアン。
もう、あの部屋のものはノーラが見付けたらしい。
だから、大人しくしてくれ。
[ユリアンが答えないのは流石に体力の限界が来たのだろうと、違和感を憶えず。
こちらもライヒアルトに向きなおり、調べたいと思っていたブツが入ったタイピンに手を添えた。その時、]
―― どこか ――
[ゲルダの声が聞こえた。
ゆっくりと、そちらに意識が向いて]
………悲しまないでください。私が望んだことだから。
きっと、ここで死ななくても。
私はこの茨の城から出ませんでしたよ。
カルメンさんを、置いては、いけませんから。
今度こそ、一緒に、残りたいと。そう、思ってましたから。
[もう、触れられない。
辛くても、頬をつねって感じない。
だから、言葉を囁く。届かない言葉を]
ああ、そんな悲しそうな表情をしないでください。
イレーネさんがユリアンさんを好いていて、
ユリアンさんもそうなら……。
[心裡で思うのは。
死と生が二人を分かつなら、死の世界で会うのも、
良いのかもしれないと。
医者らしからぬ思考で思う。]
……はは。
本当にベアトリーチェさんが居てくれて良かった。
[星詠の人と盲目の少女の絆があるから。
自分は、彼女たちの生を祈ることができる。
医師の卵として、彼女たちの思うだろう自分で居られる。
――酷い人というより、本当は笑顔で隠さなければならないほど、自分は脆いのだと自覚はしていた。]
…っ!?
[突然びくりと身を竦ませて。
胸を押さえる。自分のものではない痛み。]
なん、で…
なんで…なの。
…なおってたのに、なんで……
[唯一、病の魔の手から逃れていた、あのひと。
どこかずれてるけど、根っこは優しい人。
感じる。彼の命が失われたこと。]
[何が起きたのか、一瞬理解が追いつかなかった。
動かなくなるユリアンと、心臓マッサージを始めるダーヴィッドと。
天鵞絨が、瞬く]
……なん、で。
運だけはあるって、お前……。
[知らず、口をついたのは、いつかのやり取りの一端]
星詠み ノーラは、盲目 ベアトリーチェ を能力(占う)の対象に選びました。
星詠み ノーラは、シスター ナターリエ を能力(占う)の対象に選びました。
ユリアン……大丈夫だ。
毒はない、ないはずだ…だから、大丈夫なんだ……。
[ぶつぶつ呟きながら、その胸を押した。
そう、ショックだけならまだしも、おそらく、他にもいろいろな要因があった。メデューサでなくても。
証拠に外傷もさることながら、その身体につく痣…叩きつけられたような……。]
ユリアンッ………。
[そして、息を見るが、しておらず、心臓マッサージと人工呼吸を繰り返すけれど……。]
[ベアトリーチェを一度抱き上げて、
脱いだジャケットの上に寝かせると
立ち上がって今度はブリジット達の下へ寄った。]
…腕、
[俯いたまま、見下ろす形で呟いて。
その場にしゃがんでもこちらから手を伸ばして
ブリジットの手を取ろうとはしなかった。]
…腕、出してくれ。
[痛むか?と口調はいつもと同じもので。]
/*
ぼちぼち眠いのでRPは一旦〆切っておきます。
布団で鳩に移行しますので、
一先ずおやすみなさいと云っておきますね!**
/*
イレーネ>
こちらこそ、多角から全速力で逃げ出すチキンですみません。
よろしく。
エーリッヒ>
な、なんだって。結構派手にピクシーCOしていたつもりが。
まあ、ノーラは溶かすモチベがなかったのでしょうがないです。
ユリアンも、お疲れ様。ログ読んで来ます。
ユリアン?
[ダーヴィッドの声に両眼を見開く。
慌ててユリアンを覗き込んだこめかみから透明な汗が滴り落ち、蛇のうろこに当たってキラキラと光る。
ユリアンの胸に刺さっているのは、蛇の牙。]
……馬鹿な。
この蛇に毒は無い、はずだ。
私も一カ所噛まれている。
[心臓が跳ねた。石化していないユリアンが、ユリアンの心臓が完全に停止してしまったら──。生身のままの死の予感は、石化による死とまた異なる衝撃をもたらす。
けして両眼を逸らす事も、閉じる事も無いが、血の気が引いて行く。]
…ヘリとは恐らく、このメモは関係ないわ。
パソコン…使えるのなら、――調べて見て貰えないかしら。
私は機械に疎くて…。
起動用のパスワードは――「Perseus」よ。
[ヘルムートの言葉に、平静を装うと必死で喉の奥から声を引き出す。カードキー、と言われればダーヴィッドが確か持っていたはずだと視線を投げただろう。
けれどそこには必死に心臓マッサージを繰り返すダーヴィッドの姿があって――止める権利なんて何もない。]
……っ、ごめん なさい。
[緑の髪の少女]
[先程の声だけの子は、あの子か]
[視線を向けて頷き]
そう───ごめん、ね?
[わらう]
[手を引きもどす]
───おかげさまで、憎まれっ子世に憚るってことらしい。
[目を見張る少女]
[首を傾げた自分]
[ハインリヒが薬を打ちに来たので]
[視線だけは、その手元から外しておいた*]
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