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[目の前にぱらぱらと蛇の体液が散る……。]
………議員?
[議員の手が見えて、反射的に斧を引っ込めた。
そして、目の前の光景に信じられないような顔をした。]
貴方は無茶だ……。
[蛇の口を射抜いた矢……
その牙がもう少しで、その指にかかろうとしていた。]
………。
[ノーラの声が聞こえると、ほっとしたように]
蛇の声だったから、蛇だと思う。
ナターリエさんもそう言ってたし。
ノーラさんも、怖いの?
[扉を押し開こうとする姿は見えずとも、何をしようとしてるのかは察しが付いた]
扉を開けるのね? 風が、流れてるみたいだから、きっと開くわ。
手を離してくださいッ!
[しかし、矢の刺さった蛇の目にまだ光を感じると、そう指示をする。
そして、手から矢が離れれば、床に落ちた蛇の頭に斧を刃を叩き込んだ。]
・・・・・・・・・ッ
[骨が砕ける嫌な音と、蛇の血がそこに散乱しただろう。]
―― 2F 廊下 ――
ええ、と。
[どたん、ばたん、どんがらがっしゃん]
[廊下は、そりゃもう大騒動だった。
たくさんの人が、それぞれ動いて、格闘して。
かと思えば、視界のそこここで鈍い刃がきらめく。
そのいくつかは、テレビでしか見たことがないもので]
………なんですか、これ。
[一気に入ってきた情報に、目を丸くしてしばらく立ちすくむ]
[扉を開けるのを手伝おうと、二人の方へと歩いていく]
私も、押すわ。
少しでも、手伝いたいから。
[手を伸ばし、扉を探す。いばらが指に当たって、痛みが走った]
…苦手ね。
蛇は。
[怖いのと言われれば弱めの声で返す。
石像があるから気を付けて、とベアトリーチェに告げた。]
ブリジット。
息を合わせましょう。
[ぐ、と肩を押して更に壁を動かす。
断ち切れていない茨がその肩に刺激を与えた。]
…っ
[それでも仄かな風は確かに感じられて]
−安置室−
[ヘルムートとベアトリーチェを見送り]
[男の足は安置室へ]
[充電はとっくに終わっている電池]
[過充電もいいところだ]
[電池を入れてメモリを確認]
[電源を入れて設定を決める]
[ファインダーをのぞく]
[ためしにシャッターを切る]
[かしゃり。それは懐かしい音]
[画面を確認して]
───大丈夫そうだ。
[微かな安堵]
[それを手に歩きまわってみることにした]
[現状を記録し]
[変化があったならこれで比較できるだろう]
うわ、格好いい。
[蛇に対峙する長髪金髪の青年と赤毛の青年。イレーネに駆け寄るハインリヒを評して言い。
ライヒアルトを振り返り、動かないからには動けない理由があるのだろうと心配して見た。
と、武器を持って倒れた後のユリアンが見えた。]
あ、踏んだ人。
[安置室内]
[大広間]
[ロッカールーム]
[医務室まできて]
[シャッターの回数などとっくに忘れたころ]
───?
[上から聞こえてくる騒ぎ]
[ちらりと寝台に横たわる老いた男を見たあと]
[ゆっくりゆっくり階段を上がっていく]
[時折、シャッターを切ることは忘れない]
[文字通り記録行為]
−→2F廊下−
……それ、どういう覚え方だ。
[踏んだ人、という声>>927が聞こえて思わず呟いた。
どうにか、突っ込みをできるレベルまでは精神的にも回復してきたらしい]
……蛇、は。
片付いた、か……?
[次いで零れた呟きは、確かめるような響きを帯びていた]
― 2F廊下 ―
[おそらく自分の仕事は、各自の怪我の有無だろう。
蛇が、戦闘部隊によって退治されたのを認めれば、
ユリアンに近づきながら、声を上げる。]
ユリアンさん以外の方で、怪我された方いますか?
[ユリアンに近づきながら、
一瞬兄に見間違えた議員に視線を向ける。]
あと、鎮痛剤受け取ってない方が居られたら、
おっしゃってくださいね。
石化病用なので、怪我に利くかは分かりませんが。
[遠まわしに、議員の腹にある傷を心配した。]
[勿論、アーチェリーだけでは無く、銛で漁をした経験も無い。重い金属の矢とは言え、蛇の生命を断ち切る位置に突き刺す事は出来ず。蛇の息が指に触れる、牙が掠ろうとしている。]
[ダーヴィッドの声に頷いた。
彼を信頼して良い、と感じて──強く握り絞めていた矢から手を離す。瞬間、身体の柔らかい部分を縫い止められたまま激しく跳ねて落ちる蛇。
蛇が地面に落ちた瞬間を、ダーヴィッドの斧が砕く。
生臭い血臭いと、骨が砕ける音。
蛇が動かなくなるのを見届けてから、漸く、イレーネの無事を確認する事が出来た。]
ノーラさんは、蛇が苦手なんだね。じゃあ、なおさら廊下には行かない方が、いいよね。
[ようやく壁を指先に見つけると、肩を押し当てる]
ここ、かな。私扉、押せてる?
ああ、蛇。
[廊下にぶしゃっと赤が散る。生々しい血の匂い。
何故だろう、ひどく、奇妙に新鮮な刺激だと思った。
目立たないよう十字をきって、小さな命に黙祷した]
[斧。弓矢。散乱する武器。
混迷状況を目にして、首を傾げる]
私たちは、いつペルセウスになったんでしょう――?**
[地面にぶつかった後は盛大に転がった。
ダーヴィッドの呼び掛けや蛇に気づくことすらできなかった]
い、い、たいです、何でこんな酷い目にあうです……?
[>>914に]
多分無事です、しゃべれるからまだ平気です。 ってこれなんですか?
[返事をしながら気づいた手の中にある首輪のような物に。
なんだかゾッとして自らの首を触るとそこにあるべき物が無かった]
えーっと、まじです? あー、ぎゃー、さようならー、ぼくはーもうだーめーでーす。
[まるで子供のように騒ぎ出す。
しかし、実際は体には変化は無い]
うーん、でも、なんともないです、ね。
[事実に気づくと急に冷静さが戻ってきた]
−2F廊下−
───なんと、まあ。
[自分はどうも、毎回2テンポぐらい遅れているらしい]
[血の匂い]
[似たような場所に行った記憶]
[スラム]
[戦場]
[荒野]
[どうしたものか]
[記録を優先するか]
[把握を優先するか]
[頬を小さくかいた]
[困った]
[そんな顔]
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