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……お前なあ。
細工師だろ? ちゃんと手、労われよ。
[誤魔化し笑いを浮かべる様子にはあ、とため息をつきつつ。
述べられる内容を書き取り、さすがに窮屈そうにしている自衛団員にほらよ、と放り投げる]
……と。ども。
[それから、新たに入ってきた少女─イレーネに、軽く会釈を]
ユーリィ?
[やがて首を傾げて呟いた名前と、青年が声を上げるのはほぼ同時だったかもしれない。]
あー、そうそう。やっぱりそうだ。
なんかれでぃとか変な言葉使ってるから分かんなかったんだ。
久しぶりー。
[負けじと上から下まで見返しながら、にへっと笑みを浮かべた。悪気は全くないらしい。]
[頷くアマンダへ、こちらも釣られて頷きを返す]
なるほど。
レディ=アマンダにもお似合いだと思いますよ?
それに装飾品の用途ではなく、
石の力を求めてお買い求めになる方も、いらっしゃいますから。
[うちのアクセサリーは、お守り的な要素も大きい。
僕が作れるのは、あくまでもカタチだけ。
浄化だとか、そういったことをするのは、お婆の役目だった]
カレーはお嫌いですか?
僕は辛いのは得意じゃないから、助かるけれど。
[なんでこんな使用人のような真似しなきゃならんのか。など寸の間思いながらも、ランプを片手に持った少女を向いいれ、アマンダの元にいったのを見て村の子なのだろうと考える]
『余所者を集めてるってわけじゃない…一体なんなんだか』
[その呟きは誰かに聞こえたかもしれないが特に気にせずに、カラスを腕に乗せた青年と向き直り]
ああ、本当だともさ。滞在費をもってくれるのがまだ救いだがな
[それでも酷くめんどくさく感じているのを隠しもせずにしみじみというアーベルにそういってから、荷物を軽く背負いなおし一旦二階へ]
あたしも紅茶、欲しいな。
それからその辺で久しぶりの再会してる人たちも、
たぶん欲しいんじゃないかしら?
[くい、と顎で暖炉の前の面々を示してから、
扉を開けてもらい入ってきた少女に目をとめる]
あら、イレーネじゃない。
久しぶり。こっちきてあったまんなさい。
紅茶もあるわ。
[少女に楽しそうに手を振って、そう促した]
……滞在費、持つって。
[明日は大雪か、とぽつり。しみじみとした物言いから、相手の感情は察せられて]
さっさと片付きゃいいんですがね……。
[ぽつり、呟きつつ、二階へ向かうマテウスを見送る]
あ、ぼくも貰っていいですか?
[取り敢えず解決したところで、ノーラに声を掛ける。]
ち、違うってば・・・
わ、レーネも来たんだ。
[アーベルの突っ込みに弱弱しく反論しかけたところで、少女の声に気付いた。
何の集まりか、などは最早すっぽ抜けているらしく、新たに来た少女に大きく手を振る。]
……てへ?
[アーベルの忠告は耳が痛かったが、反省の素振りは見せずに、こきゅ、と小首を傾げてみせた。
男がこれをやるのは、ぶん殴りたくなる光景だろうなと思う]
次から気をつけるって。
ありがと。
[溜息交じりでも、きっちり書いてくれたのを認めて、感謝の言葉を述べた。
新たな客が来たらしいのを一瞥すると、ランプ屋の子だった。
……本当に、どんな基準なのやら]
―二階―
[二階へと上がり荷物を整え、近くの椅子に腰掛けて。
そのままどれ位考え事をしていたのか]
[ふと気付けば外は暗く、
階下のざわめきと漂う匂いに顔を上げる]
……あら?
まぁ、もうこんな時間……。
[察するに、自分以外にも被疑者とされた者が居るのであろうと。
そう思い当たり立ち上がる]
挨拶はしておかないといけませんものね。
[そう一人呟いて階下へと]
都会で洗練されてきましたから。
[似たような笑みを返した。
こうして交わす会話は、昔と然程変わらないように思えて、安心する]
……18になって、りっちーはないよね。
ベルちゃんも止めたし、リューって呼ぼうかな。
[昔は、「ディ」の音が上手く発音出来なかったんだった]
[陶芸家に紅茶を入れて渡す]
[陶芸家の言葉に、人々を眺める]
久しぶりの再会・・・
こんな状況じゃなければ、もっと良かったのに。
[小さくため息をついた]
[学生たちに紅茶を配って歩く]
[新たに入ってきたランプ屋の前で立ち止まる]
あら?あなた、どこかで・・・
[しげしげとランプ屋の顔を眺める]
―二階・個室―
[近くにいた自衛団員に部屋割りはあるのか聞き、好きに使っていいことを聞いた後。
人の気配のない適当な部屋を開ける。簡素なつくりの部屋には誰かの私物は置いていないためここでいいか。と決めて、ベッドに腰掛け]
村の人間も集められていたようではあるな
[これが余所者だけ集められてるようなら、想像はつかないこともないが、そうではないようで]
ふんっ。何がしたいんだかな
[不機嫌そうにいいながら、別に剣呑な気配は今のところない以上中身を見られたほうがまずいだろうと判断し、寝床近くに荷物をおいた
いざというときは手持ちの武器だけが頼りだが問題ないだろう]
はい、お久しぶりになりました。
紅茶は嬉しいな。外寒かったですから。
[アマンダの話しかけている女性に、私もお願いしますと言い]
リディちゃん。
良かった、知ってる人が多くて。
[手を振り返しながらニコリと笑う。
人見知りと言うほどではないが、初対面だと緊張するのだ]
―一階・広間―
[階下へと下り、広間へと]
こんばん……
[言いかけて、一瞬言葉に詰まる。
なぜなら思っていたよりも多くの人が居たから]
あ、あら…ずいぶん大勢いらっしゃいますのね。
確か、何かの被疑者…と聞いているのですが、
ここに居る皆さん…全員なのですか?
[居並ぶ顔を見渡して、誰にともなくそう問いかける]
[ユリアンの言葉を聴くと、興味深そうにうなづいて]
へえ。力ある石、か。
似合うかはともかく、そういうのも素敵ね。
陶芸品に埋め込むわけにはいかないけど……。
[カレーが嫌いかと聞かれれば、ぱちりと瞬き]
カレーもシチューも大好きよ。
そもそも同じ味だもの。
どっちがどっちだか、見た目にしかわからないしね。
[笑顔だった]
……取りあえず、足元気をつけろよ。
コケて顔に傷残るとか、さすがに笑えんぜ。
[弱々しく反論するリディに言いつつ、頭をぽふり、と撫で]
笑って誤魔化すなっつーの。
[こきゅ、と首を傾げるユリアンに更に突っ込みつつ。
リディと親しげなイレーネの様子に、どっかで見かけたけどどこの子だっけ、などと考えて]
はい?
[ノーラに顔を覗き込まれて、思わず硬直。
リディと話していた直後だから、微妙な笑顔が張りついたまま]
ええと…。
[一生懸命に思い出す。
お客さんにはいなかったように思った。
となると教会ででもすれ違ったのだろうか。
今はその程度しか思いつけない]
[そして立ち上がる。
このまま寝ても構わないが、何故集められたか知るには人がいる中にいたほうがいいだろう。
一瞬だけ木箱に目を移す。それはこの中にあるのが一番の得物だからで、少しだけ考えた後。
それだけは持っていくことにした。単に持っていないと落ち着かないからだ
階下へといく足音を一つ聞き、まだ他にもいるのか。どれだけ集まるのだろうな。と考えながら、部屋を後にしてまた一階広間へと]
ありがとうございます。
[紅茶を受け取って、頭を下げる。溜息を吐くノーラとは対照的に、少女はただただ嬉しげだった。]
あは、なんか変な感じー。
そう?りっちーでもいいのに。他にそんな呼ぶ人いなかったし。
あ、でもリュ―ってのも初めてかも。
[悪気なく笑いながら、ユリアンにはそう返す。カップの中の紅茶が揺れた。]
[ランプ屋の顔をじっと見つめる]
[思い出そうとするが思い出せず]
[何か引っかかりを覚えながらも]
[向こうには心当たりはないらしく]
・・・あたしの気のせいかしら。ごめんなさいね。
[ランプ屋に紅茶を入れたカップを差し出した]
[不審者として職務質問を受け、案内された場所は集会所。
渡された調書に左手で書き込む。]
■名前:エーリッヒ=ツァイガー Erich=Zeiger
■年齢:23歳(自称)
■職業:大学生(民俗学専攻(自称))
■その他:都から来た旅人。
この土地の言い伝えについて研究しに来た。
っと……。
[上から降りてきた気配。
振り返れば月に一度通う教会のシスターの姿]
こんばんは、シスター。
リディに聞いた時はまさか、と思ったけど……。
どうやら、全員がそういう理屈で集められたようですよ。
[彼女の問いに、返すのはため息混じりの言葉]
[村人たちは知っているだろう。
彼女にはこの村に来た10年前より以前の記憶が無いことを。]
[とある町にいた人は知っているだろう。
ロックウェルという貿易商の家で起きた殺人事件のことを。
遺された末娘は大叔母の元に引き取られていったことを。
けれど彼女自身は*その記憶を失っている*]
そだね。
容疑者なんて言うから、もっと怖い人ばっかりかと思ってた。
って、あれ。
じゃぁ、レーネもそうなんだ?
[今更気付いたとでもいうかのように、首を傾けてみせる。]
・・・はーい。
[アーベルに頭を撫でられれば、最早返す言葉もないらしく素直に頷くに留まった。
それからもう一度イレーネに目を向け、ノーラと対峙する様子に小さく瞬いた。]
[感謝の言葉と引き換えに紅茶を受け取り、口をつける。
外からだけでなく、体内からもあたためられていく感覚]
レディ=アマンダは、陶芸を嗜まれていらっしゃる?
[形は違えど、ものをつくるという点では同じとも言える。
アマンダの答え>>150に興味が湧いて、問いを重ねた]
ええー、カレーとシチューは違いますよ。
カレーは辛い、シチューは甘い。
よく味わえば味わうほどその違いが見に染みます。
[辛いものが苦手な僕にとっては、特に。]
[広間に入ってきたシスターの顔を見る]
[彼女の顔を見ると、緊張が少し解けた]
[柔らかい笑顔でシスターに挨拶をして]
・・・ええ、どうやらそうみたいですわ。
詳しい話はうかがっていないのですが。
[ぐるりと周囲を眺めて]
・・・シスターも、なのかしら?
こんばんは。
[ナターリエに頭を下げる。続く言葉に考えるうちに、答えはアーベルが返していたようだ。]
そっか。
全員、なんだ。
[改めてそれぞれの顔を見渡してみた。]
[見渡せば幾つかの見知った顔に、ほんの少し驚いて]
ノーラさんと、アーベルさんまで?
[溜息混じりにアーベルが返すのを聞いて、
彼女もまた表情を曇らせる]
…やはりそうなのですか?
わたくしも驚いているのです。
尋ねても理由は教えてくださらないし…。
見たところ集められた人にも繋がる所は無さそうですし。
[そう答えながら、空いている椅子に腰掛けて]
いやいや、反省してるって。
[ひらひらと片手を振ってみせる。
信用されていないらしい。
撫でられているリューディアとは大違いだ。ちぇ。]
そんな呼び方する人が、二人も三人もいたら大変だよ。
[一度、カップの中身へと視線を落としてからリューディアを見て]
そう?
じゃあ、初めてもらいー。
[軽く笑う。
冷えた指先に、紅茶の満たされたカップは熱く感じられる]
[足音を立てないようにするのも気配を消すのも最早染み付いてしまった癖であって。
今はそのようなことする必要はないと思いなおして、階段を下りて、広間につく
シスターの後ろを抜けて適当な位置に座した
そして今回も幸運を占うように、片面に女神。片面に死神がそれぞれ描かれた銀色のコインを上に一度弾き、回転しながら宙に浮き、重力にしたがって落ちてくるコインを手に乗せた。
その結果は―――]
……ほぅ……
[自分はこれからどうなるのだろう。][後悔してももう遅い。]
[不安に苛まれながらも、自衛団員につれられて、ようやく集会場の前へとたどり着く。]
[案内が終わった団員は中で待つようにと告げた後、白紙の身上書を渡し記入するように言い残し、さっさと家路へとついた。]
[大袋の紐と紙きれを握り締め、ぽつりと一人扉の前で暫く立ちつくす。]
困ったな…字、あまり知らないのに。
[うーんと唸りながら『何か』が書かれてある紙を眺めていたが、雪が積もった中に立っていたものだから、底冷えしてしまい。]
[小さなくしゃみをした後、意を決してそっと扉を叩き、少しだけ開けて中へと顔を出した。]
こんばんは…何方かいらっしゃいますか?
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