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……。
[半ば、呆然とした面持ちで、ミリィがそれを読み終わった。
頭が混乱して、何も分からない。
何を思えばいいのか、それすらも分からない。
ただ―――冷めた食事から、ほのかに漂うおいしそうな匂いに、お腹がくーと鳴った]
……お腹、すいたな。
[ぺたん、と力なくイスに座り込んで、冷たいスープを喉に流し込む。
とても、冷たくて、時間が立って油さえういているそのスープは、それでもおいしくて、何故か、心の中を溶かすようなあったかさに満ち溢れていた]
―――ぐ…ひぐ……。
[ミリィの目から一筋涙が零れ落ちて、スープに落ちた。
そして、一度流れ出した涙は止まってくれずに、次から次へと、あふれ出す]
う……ふえ……ん。
あ、あああ……あぁあああ……。
ふええぇぇぇえええん!
[まるで赤ん坊のように、顔を歪ませて、その涙を抑えることも無く、ミリィが泣いた。泣き続けた]
……。
[しばらくたって、涙も枯れおちた頃、死んだ魚のような目をしていたミリィが、ふらり、と立ち上がる]
……絵……描かなきゃ……。
[幽鬼の様な足取りで、ミリィは自分の部屋へと向かった。
テーブルに、ほとんど手付かずのままの、母からの*最後の食事を残して*]
―ミリィの家の前―
………。
[数ヶ月前まで世話になっていた家は、暗闇と静寂に包まれていた。
寝てしまったのかもしれないと思いながら裏へと回る]
!
[一つだけ付いている灯りはミリィの部屋のもの。
あのご夫婦は、こんなことがあって娘が眠れずにいるのに寝てしまうような、そんな人々ではない]
…親子を無理に引き剥がすことまでしますか。
[右手を強く握りこむ]
―昨晩・宿屋―
[先生や他のみんなと一緒に宿の入れば、久しぶりに見た自警団長の顔]
ギュンターのおっちゃん?
[エーリッヒが問いかければ、ギュンターが話し始める。『人狼』のことを]
おっちゃんどーしたんだよ、そんな御伽噺のよーなことで真面目な顔しちゃってー
[さらに自分も容疑者の中に入ってると言われ、思わず軽く噴いた]
おっちゃん、冗談にしてもやりすぎだってー……
[冗談のように話しかければ、それでも真顔の自警団長に戸惑いを覚える]
……マジ?
[正直、話の内容はきちんと理解できていないが。
それでも周りの大人たちの様子も見ていれば、一大事だとは理解できる。
ふと、肩をぽんぽんと叩かれる感触がする]
オト先生…
[若干青ざめた顔をしていながらも、心配してくれる姿に少しだけ安心をする。
ブリジットの声が響き渡る。何を言っているかはわからないけど、オトフリートが叫ぶ口調に、なにやら不吉なものを感じた]
[席を立つオトフリートに、思わず声をかける]
俺は大丈夫だけど…むしろオト先生の方が心配なんだけどなぁ。
[子供のティルにはまだ、事態の深刻さが理解できていない。その分、他の人よりも元気な雰囲気を見せている]
先生。気をつけてね。
[宿を出て行くオトフリートの姿を見送った]
[少し逡巡してから、表へと戻る。
一拍、一拍、二拍という独特のリズムでノッカーを叩く。
癖となった叩き方は自己主張にも使える]
……。
[玄関からノックの音がしているような気がする。
どうせ、幻聴だ。
此処には、誰も帰ってこない。
両親も、先生も、誰も、だ。
ならば、今は目の前にある絵を描き続けよう。
せっかく、ここまで描いたのに、
せっかく、ここまで出来たのに、
未完成のまま、終わりたく、無い]
[嗚呼。
頭が痛い。
耳鳴りが止まらない。
吐き気がする。
―――だけど、自分が思い描いたものは、今すんなりと形に出来て。
きっとこれが、父が言っていた
「神が降りてきた」
というやつなのだろう。
ハヤク。
カミガキエテナクナルマエニ、カキキラナケレバ]
[ノックをしても反応が無い。
眠っているのだろうか。だとしたら起こすのも忍びない。
だがポツリと灯っている光がどうしても気になる。だから]
不審者ですね、これじゃ。
[苦笑しながらその木に登った。
丁度ミリィの部屋の窓が見える位置まで]
……。
[画布へと向かうミリィの姿はどこか虚ろで痛々しく。どう声を掛ければ良いかわからなくなって、無言のまま作業の様子を見つめていた]
[昨晩、酒場にて。
エーリッヒに拒絶されなかったことに、ユーディットは内心でほうと安堵の息をついた。
強気の姿勢を見せてはいたが、心細さが全くなかったといえば嘘になる。]
ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて。
[いつもと変わらない表情を見せてくれたエーリッヒに、お返しのように自分も柔らかい微笑を見せ。
星の瞬く空の下、二人並んで家へ帰った。
帰宅すればエーリッヒはすぐ自室に篭ってしまったが、あの騒ぎの後では仕方ないことだろう。
大人しく見送って、ダイニングへと戻った。
蝋燭をひとつ灯し、暗闇に浮かぶ薄明かりの中、テーブルに肘をついて今後のことに思いを巡らせ。
気がつけば夜が明けていた。]
−昨晩・宿兼酒場にて−
[夫と共に帰る姉を、眼を眇めて見送る。
一人二人と“容疑者”も減り、室内は大分静かになった]
口ではどう言っても、いざとなったら――
そんなもんだよね。
[抑えた声は普段は喧騒に呑まれるのに、今日はやけに大きく聞こえる]
エルザ姉も、怖いなら逃げていいよ?
[弟の軽口に、姉はキッと眼差しを向けるも、何も言わずに奥へと引っ込んだ。食べ残しの多い皿を洗う音が響く]
――容疑者が、
ノーラ姉じゃなくて、彼奴なら良かったのに。
[そんなことを、思う。
愛しているなどと、神に誓いを捧げておきながら]
[何事もなかったように、女将の出してくれた食事を食べる。
腹が減っては何もならないよねー。
[だんだん人が減っていく酒場を眺めつつ、ソーセージをぱくりと食べていれば、アーベルの声が聞こえてきた]
ん?アーベル兄ちゃん?
仕事って、もちろんいくよ。何かまずいことあるんだっけ?
[首をかしげながら、返事をする]
―――っ。
[一心不乱に描き続けていたミリィだったが、しばらくして、その筆がぴたりと止まった。
色が尽きた。
自分の描きたい、色が、無くなってしまった。
嗚呼。今から新しく作っているヒマなんて無い。
早く。早く、色を―――赤い色を]
……。
[硬いもの。尖ったもの。何でもいい。
とにかく、赤色さえ出すことが出来れば、嗚呼、それは父が使ったものか、それとも、自分が持ってきたものか。理由は分からないが、そこにナイフを見つけ、ミリィがそれを手に取り、左手の甲に―――]
暢気だな、お子様は。
[カウンターの椅子の一つに腰を下ろし、ティルの食べる様を見て]
お前も容疑者の一人なんだから、用心しとけ。
とち狂った奴は何するか、わかんないしね。
[鉱夫である、ノーラの夫の様子を思いながら言う。
露にはしていなかったものの、不信や恐怖は少なからずあるようだった。妻に対してすらあれでは]
容疑者?
[しばらく意味がわからずに、きょとんとしていたが]
あー!あーあーあー!
[やっと問題の一端が理解できたように、大声を上げる]
つまり、俺も狼じゃないかって思われてるって事かー。
俺と一緒にいたら、喰われちゃうんじゃないかって思われてるって事…かぁ…
[そこまで気がつけば、やっと別の思考に思い至る]
そーいう意味でいえば、もしかしたらアーベル兄ちゃんも人狼で、俺のことぱっくり食べちゃうかもしれないって事?
…そーは思えないんだけどなぁ。
[そして、ジャガイモをぱくりと食べる]
ミリィ!?
[ミリィが何かを探す。見つけたらしく手を伸ばす。
それが向いた先は彼女自身。
窓は半分だけ空いていた。咄嗟に枝を蹴る]
おやめなさいっ!!
[窓枠に腕をかけ、無理矢理その部屋へと転がり込む。身体の何箇所かが痛みもしたが無視してナイフを叩き落とそうと]
[ゲイトにとってロストもエウリノも、待ち望んでいた仕えるべき大切な主人であり。
その苦しみを取り去るべく動くことは、ごく自然な動作で。でもロストはソレはエウリノが許さないという。
少しだけ、困ったように気配が揺れた。]
そうですか、なら、いいんです。
…でも、無理はしないでください。
少しかじられるだけなら、平気だし。
抑えがきかなくなって、人の多い場所で露見してはいけないですから。
[危惧するのは、それ。
そう告げる穏やかな声は、さながら魔女の誘惑のように届いたかもしれず。]
安全なところで寝るのが今できる一番のこと、なんて自分で言ったくせに。結局徹夜してるなあ……。
[自分で自分に半分呆れながら、んーっと伸びをする。
と同時に、お腹がくるる、と細い音を漏らした。]
……あ。そうだ、結局昨日お夕飯抜き!
[がたん、と音をたてて椅子から立ち上がる。
考えたのは、自分のことより主人のこと。]
エーリッヒ様、きっとお昼も食べてらっしゃらないんだから……。せめて今日は朝御飯きちんと食べていただかないと!
[よし、と無意識のうちにファイティングポーズを取った後、キッチンへ向かう。
できあがった朝食は――昨日の出来事と疲労を考慮してか――トレイに乗せ、エーリッヒの部屋の前に置いておくことにした。
これでいつ起きても、一人でゆっくり朝食を摂れることだろう。]
……肉体労働分ばっかりで、
頭に栄養行き渡ってないんじゃないか。
[ぽつりと呟きつつ立ち上がり]
そーだなー、お子様は肉が柔らかくて美味そうだなー。
[その辺りに置かれたままだったフォークを手に取ると、ティルの皿へ、さくり。人参を刺して取り、勝手に頂戴]
人狼っていうくらいだから、見た目だけで判断出来るものでもないんだろう。
そんなのなら、とっくに退治されてるんだろうしね。
/*
今の今まで、ユーディットの料理下手に気付かなかったぜ……!
メモの履歴まで読んでませんでした。
まあ、解っていても家で食えというに違いないけれど。
でもちょっぴり同情しているから、毎日とは言わないと。
把握。
[遅い。]
……?
[向けられていたナイフが、左手の甲に少しだけ傷をつけたところで止まり、音がしたほうへと、ミリィが首を向ける]
……先生……?
[こくりと、首をかしげたところで、持っていたナイフを叩き落された。
それすら、反応は曖昧だ]
なん、で、先生が、此処に?
先生は……もう、帰って来ないって。
[オトフリートを見つめる瞳は、どこか遠い]
夢、かな?
それとも、私はもう冷めない眠りの中にいるの?
嗚呼。でも、これが悪夢だとして、先生に会えたのなら、とっても幸せ。
後は、絵を、夢の中だとしても、絵を、完成させれば、もっと幸せ。
[そこで、赤色を出そうと、ナイフを左手の甲に刺そうとして……やっと、ナイフが無いことに気づき、首をかしげた]
……あれ……?
─自室─
[いつの間に眠りに落ちたのか、それすらもわからない状態で。
ただ、気がつけば、後味の良くない夢の後]
……最悪だな。
[小さく呟き、身体を起こす。
まともに食べていないせいか、さすがに身体はバテ気味で。
それもあってか、何となく外に出る気になれず──ピアノの側により、一つ、二つ、音色を紡ぎだした]
……だったらあの爺喰らえば良い。
俺らの安寧をぶち壊してくれた、自警団の爺をな。
[不意に声を紡ぐ]
あの爺は何かに感付いてる。
うろちょろさせたままは拙い。
そりゃまぁ、俺ガッコもきちんと行ってねーし。考えるの苦手だから、こーやって稼いでるんだもん。
…あ、ニンジンとったなー!
[ぽつりとつぶやかれた言葉に、口を尖らせて反応していれば、ニンジンを取られた事にさらに頬を膨らます]
ま、そーだよね。見た目とか、そういうのじゃわかんないから、なかなか見つからないんだろうけど…
けど、御伽噺なんかだと、退治しちゃったお話なんかもおおいよね。あれ、どうやって見つけたんだっけ?兄ちゃん、覚えてる?
[昔聞いた御伽噺を思い出すように、首をひねりつつ]
[落としたナイフは片足で遠くへと蹴り飛ばし。
首を傾げるミリィを胸に抱きこんだ]
貴女の名前もありましたから、どうしても気になって。
大丈夫です。まだ一人ではありませんよ。
[そっと頭を撫でる]
だから自分で自分を傷つけるようなことはしないでください。
手を傷つけてしまっては、新しい絵を描くこともできませんよ。
[落ち着かせるように何度も何度も繰り返して]
……すみません。
─昼過ぎ・工房自室─
[ふ、と瞳を開ける。
意識の浮上。
ぼけーっとした様子で天井を見つめた]
……仕事……。
居て良いって言ってくれたんだ。
それだけでも、しねぇと。
[徐々に頭が働いてくる。
昨日言われたことが再び頭を掠めたが、出来るだけ考えないようにして。
技師の心遣いに報いようと、起き上がり作業場へと向かった]
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