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[エーリッヒの言葉に、ふ、と息を吐いて。
続く言葉が飲み込まれれば、僅か瞬きながらも
向こうから見える人影に気付けば、僅かに視線を上げる。
月明りでは僅か判断には難しかったものの、声を投げられれば
聞き覚えのある声に、あぁ、と頷いて]
お疲れ様です、クリューガーさん。
―――…今日は、大分お忙しいみたいで。
[大丈夫ですか?と、自らは座ったまま、眉を寄せて問い。]
お話の邪魔をしてしまいましたか。
申し訳ございません。
[謝罪の言葉を口にして、再び頭を下げる。
しかし、弓なりに細めた瞳が象るはいつもの微笑。
色は緑を保ちながらも、何処か月を思わせるか]
いいえ、シード様。
お客様方をお引止めする事になり、
大変、御迷惑をおかけしております。
引き止める…か。
ま、そうかもしれないけど
[でも、居ようと思う人間ならともかく。わざわざ帰ろうとする人間を帰さないような真似はしないだろ。
と、続けそうになったのを、仮説が浮かんだに過ぎないことで、変に騒ぎ立てるわけには行かないと。口を噤む。
それに、わざわざ不安にさせる要素を与える必要もないとも思い]
寂しいだけだったら、まあ可愛げがあっていいけどもね
[と、話をあわせつつ、その後、ヘルガが言いかけた言葉に自分もそうかもなーと思っていたら、ヘルガがザムエルに声をかけ、笑みを向けているのにつられて自分も視線を移す。そして騒ぎのことについて聞かれれば]
ヘルガさんの言うとおり喋っていたんだけど、わっかんない。
寂しがっているから引き止めているのか。あるいは
[自分の仮説を簡単に語った。それをどう受け取ったのか。
人生を自分よりずっと長く生きてきたザムエルの考え込むような表情からはうかがい知れなかったけども]
…
[ナントイウコトデショウ。
呆然と口を開け、ナターリエを見つめている。
つまり、少女と初めて出会った時…から、お
嬢さんと言われ続けていたのだ…
しかも、ちゃんと他の人とは区別して]
…
[ゆら、と、階段の手すりにもたれかかると、肩を落とした]
…執事さんにはー…あたしの歳ー…言ったのにー…
あ。ええと。
大丈夫よ、きっとほめ言葉よ
[少し慌ててそういい募る。
ちゃんと年齢あたりまで言っていなくてよかった。]
若く見えるというのは良いことよ?
だからそんなにがっかりしないで?
[扱いが子供に対するように見えるのはきっと気のせいだ。]
いや、邪魔って事はないけれど。
[謝罪の言葉に苦笑しつつこう返し]
……それで。
これから、どうするおつもりですか?
[続けて短く問いを投げる。
それが何を意味するのかは、語るまでもないだろう、と端的に]
まさか。邪魔なんて。
[ふるりと柔く首を振って。続く言葉に、僅か瞬きをしながらも。]
いや、……さっきちょっと聞いたけどさ。
…本当大変そうだし。
[此方は気にせずに、と。
何処か声を落として。苦笑に似た笑みを浮べ。
エーリッヒの言葉を聞けば、答えを伺うように執事へと視線を向ける]
ザムエルさんはどう思う?
[考えに没頭しているから聞こえているかわからないまでも一応聞いてみる。
でも...はわからないものは仕方がない。既に半ば開き直って、それよりも本当に出してもらえないなら。納品しなければいけないものとかその辺りどうしようとかそれでも物騒なことが起きているとは露知らず、そんなことを思っている。
客商売で信用商売なのだから仕方ない。
と、そこで、先程注文した飲み物をもって使用人がやってくる、ヘルガと二人受け取ると、ザムエルの分をそのまま追加した。]
[ずーん、というか、しょんぼり、というか…
とにかく、落ち込んでいるのは目に見えて分かるだろうか…
まさか、礼儀正しいあの執事が…少女にとってはなんだか、裏切られた気分に近いようで]
…ホント、かなぁ…
[…本当は、正しい年頃の対応をされているだけなのだが…少女は大人に憧れていた]
…そ、そう…なのかな…?
[…若く見られると言うことはいいのだろうか?
でも、大人の女性が若く見られて嬉しい、みたいな所を、何処かで見た気がするのも確かで。
少しだけ顔を上げて、首を傾げた]
[少女の本当の年など知らないが、実際、フロイラインでも彼女にとっておかしいと思うわけでもない。
のだがものすごく、落ち込む様子には、やっぱり慰めるように手を伸ばして。]
本当よ。
だからそんなに落ち込まないで?
あなたはとても可愛いから、きっと彼もそう呼んでいるのよ。
[年齢詐称に気づいて、そう呼んでいるなんて気づかず。
伸ばした手は、その頭を撫でようと]
[事情を察しているであろう事は、容易に理解出来る。
だから、彼らには誤魔化す必要もないだろうと]
そうですね。
あれは、一人でに働くものだとは思えません。
“犯人”がいると想定するのが、自然でしょう。
[考え込むように口許に手を当てながらも、
視線を真っ直ぐに返す執事の孔雀石に揺らぎはなく]
となれば……こう言っては不躾ですが。
お客様方は、イコール容疑者――となります。
故に、このままお帰り願う訳にはいきません。
無論、使用人の中にいるかもしれませんが、ね。
どちらにしても、まだ、憶測に過ぎませんが。
[とは言っても、所持品検査などで見つかるとは思えない上、
犠牲が増える可能性も否めないのが悩みどころではあるが]
封印の術があれば好いのですが。
[本当、と言われると、表情は明るくなり…
はにかむように微笑んで]
そ、そう?
だったら…照れちゃうな。
[そうだとするなら、いつもは仕事に専念している執事の少し…人間っぽい?所が垣間見れた気がして。
頭に伸ばされた手が目にはいるが、拒むようなことはせず]
[物騒なことが起こっている可能性が高いというのに
会ったときから変わらずに嫣然とした笑みを浮かべるヘルガ。
冷静に状況を把握しているのか年輪とともに刻まれた皺が思慮深さを際立たせているザムエルは動揺した様子もなく黙している。
その落ち着いた様子をみて、もしかして、自分だけが悪いほう悪いほうにものを考えすぎているだけかもな。と思った。
考えて見れば自分よりも邸の主を良く知っているわけだしと。
とはいいつつも...も慌てた様子もなくマイペースだったりするわけだが。]
どーなんだろうなー。
[とぼやきつつ、歩いていた使用人に軽食を頼んだ。
人間結局腹は減る]
…ま、確かにそれが一番妥当だろーね。疑うのもしゃーないっしょ。
人の命かかってんのに、憶測だからってそのまま帰す方がむしろ問題だしね。
[執事の紡ぐ言葉に、溜息を零しながら小さく頷いて。
"犯人"の言葉に、僅か瞼を伏せる。――その表情は読取る事は叶わずに]
……封印、の術…に関しては…流石に、俺はさっぱり。
にーさんなら、何か知ってるかもだけど。
[肩を竦めれば、隣に立ち並ぶ青年を見やって]
……犯人……ね。
確かに、あのオルゴールが独りでに動いた、という記録は俺の知る限りでは存在しない。
何者かの意思の介在がある、と見た方が自然だな。
[記憶を辿りつつ、オトフリートにこう返して。
容疑者、と言う言葉には、そうだろうな、と肩をすくめる]
……とはいうものの、あれだけ強力なアーティファクトを目覚めさせるには、相応の力が必要なはずだが……。
[人の身に、それが叶うのかと。
ふと感じた疑問はそれ。
それから、封印の術、という言葉に、一つ瞬いて]
封印……オルゴールの力を封印する……って、事か?
ふふ、執事さんに聞いてみたらいいんじゃないかしら
[そんなことをしたら、本人がうそをつかない限り困ったことになるかもしれないが、そんなの彼女の知ったことじゃない。]
さあ。
食事にいきましょう?
[少女の頭を優しく撫でて、笑いかける。]
封印……それは、恐らく、できる……だろうが。
[自らの内に宿るモノの力であれば。
それは、容易い……否。
暴走したオルゴールを鎮めてきたのは、常に。
自らの内に眠るそれであると。
問うた訳ではない、けれど。
それは拾い集めた知識から、確証として得ていた]
――人ならざる者の力によって、“歌姫”が覚醒めた。
[研究家の青年の言葉に重ねるように、声を紡ぐ]
なんて可能性も、あるでしょうか。
事実は小説より奇なり。
何があるかわかりませんからね。
[首を斜めに傾け、執事は冗談めかしてくすりと笑う。
腕を組むようにして、顎に手を当てた]
ええ、危険なものであれば封印する。
それは、当然の事でしょう?
[やはりその声にも、何処か試すような響きがあるか]
[やがてザムエルから返ってきた言葉は。なんというか。特に現状を把握できるものではない。
与えられた情報源はどうやら同じようだから仕方ないか。とも思う。
でも何か思い当たっているのかもしれない。が、憶測だから。ということで締め切られてはしまう。
後で何かわかったら教えてもらおうとだけ思い、ちょうど良く使用人が持ってきた軽食に手を伸ばす。
いなきゃいけないのだとするならば、その分満喫しようという腹らしい]
中/
別に目の色がかわったりとか、不思議なとことかありませんよーーー
なんていってみるやつ。何も考えていなかったものだから(なにぃ
…き、聞いてみるの…?
何だか恥ずかしいし…
オトフリートさん、だから、簡単に流されそう…
だから、良い。うん。
[本人もそう思っているのかは闇の中、となりそうである。
軽く頬を染め、ぼそぼそと自己完結した]
…うんっ、行こっ。
[撫でられる感覚が気持ち良かったのか、目を細め…小さく頷いた]
エェン、本当に…どうなのかしらネェ。
[少年のぼやきは聞こえているが、女は自ら情報を与える気はない]
知らぬもの同士で話していてもォ、らちが明きませんわァ?
後でェ、詳しく知ってそうな…オトフリートさんでも問い詰めればいいんじゃないかしらァ。
本当に体調を崩してらっしゃるならァ、ギュンター様にお伺いは出来ませんものネェ。
[食事が運ばれてくれば、女も席へと座り手をつけるだろうか]
[仕事の合間にオルゴールを探す素振りをしつつ、アーベルを探して屋敷内を捜索していたが、なかなか見つからずこんな時間になってしまう
何処にいるのだろうと、はぁと窓の外を見ると……
嗚呼、中庭は盲点だったか
……だが、]
……他にも人がいる
でも、行くしかないか
確かに、流しそうね。
でも、きっと、とてもかわいらしいからですよ、とか言うと思うわ?
[自己完結して良かったのだろうが、そんなことを言って。]
でもギュンターさんは病気みたいなのだけれどね。
大丈夫かしらね
[そういいながら、少女と一緒に階段を下りようと。]
―→ホール―
人、ならざるもの……か。
まあ、元々。
オルゴールに歌姫の魂を封じたのも……人ならざる、魔……だった……訳だし。
何があっても、不思議はない、か。
[冗談めかした言葉に対する返答は、どこかかすれていたろうか]
危険なものであれば、封印する……。
[それから、繰り返すようにこう呟く。
いつの間にか、握り締めた右手が胸元へ、何かを押さえつけるように押し当てられていた]
…………ああ、確かに。
眠らせ……なければ、ならない。
[呟きからしばしの間を置いて、紡がれた言葉はいつになく真剣な響きを帯びていたやも知れず]
そですね。わからない者同士でなに言ってもわからないものはわからないですよね
[ヘルガにそう返答する。
でも、そんな状況はある程度予想できることなのに、憶測とはいえ色々口にしてしまったことに反省する。変な不安を与えることも、縁起でもないことも、全部自分のうちに留めておくべきで、ザムエルのようにそういうのはあまり口にしないほうがいいと思ったからだ。
そしてオトフリートの名が出れば]
確かにあの人なら他の使用人より何か知っている気もするけど…
[でも一番口が堅そうなため、結局は無理そうな気がする。と思いつつ、後者のギュンターに会うのは難しいことには同意した]
[他の従者たちとともに本来の仕事の合間にオルゴールを探していたが、やはり見つからずもうこんな時間になってしまっている
招待客に嘘をついて引き止めるのも、もう限界だろう
近いうちに、真実を告げねばならないのだろうか
ふと、窓の外を見ると、そこには屋敷の多くを取り仕切る執事の姿
他にも、二人ほどの姿も見えるが]
相談……した方がよいかもしれませんね
[そう呟くと、中庭へと向かった]
中/
庭には幻夢御三家?大集合にゃぁ…。
あそこに突撃かますなんて勇者にゃ…ユーディット頑張れにゃ〜☆
今回のスクリプト様のニヨお告げは<<ランプ屋 イレーネ>>×<<小説家 ブリジット>>にゃんv
……『お前』にとって、あれがどんなものであれ。
『お前』が、何考えてあんな厄介なものを作ったんであれ。
……俺の知る人たちに、害を為すなら、俺は……。
『……逆に、我が歌姫に、害を為す……とでも?』
[そんな事が叶うと思うのかと。
嘲るような声が意識に響く]
……そんな事は、知らん……。
ただ、このまま黙って見てるつもりはない……。
『お前』の思惑がどうだろうと、俺は、俺の思うように動く……それだけだ。
[そうかな?と、居ない者の話で盛り上がりつつ、しかし、この屋敷の話になると、少しだけ影を落とし]
…うん。大丈夫かな…
でも、みんなに充分に楽しんで貰えてない…って、言ってたそうだし…
大丈夫、じゃないかなぁ…
[実はヒドイ病気だったらどうしよう…小さく思いつつ、ナターリエと共にホールへと]
そうね。
そう言ってそう。ギュンターさんですものね。
[そして笑って、ホールの扉を開けた。
中の人たちに、微笑み。]
今晩和
[続く会話は、オルゴールの逸話に興味を持たない青年にとって
所々首を傾げるものばかりで。
しかし2人の口から出てきた言葉に、僅か反応して。]
―――…危険なもの、か。
[僅かに目を細めながら口許に手を当て。ぽつりと独りごちて。
その呟きは、風へと掻き消える。
と、エーリッヒが胸へと押し当てる様子に気付けば、僅か眉を寄せ]
ええ。
案外と……紛れ込んでいても、
気づかないものなのかもしれませんしね。
[笑みを浮かべたまま、声には少し含みがあったか]
そう、眠らせなければ――
[復唱するように言葉を紡ごうとするも、
しかし彼が拳を胸に当てる様子を認めれば、
モノクルの奥、孔雀石の瞳には心配そうな色が宿る]
……どうか、なさいましたか?
[でも、勝手に帰ろうとし。本当に無理矢理引きとめられたら、何かわかるかもしれない。なんてことを思いながらも。結局のところはヘルガの言うとおりというか。わからないものはわからない。
ということで、そのことについては半ば打ち切って
食事へと手をつける。
ヘルガも食べるのかもしれないがその辺りは気にしない。後でまた頼めばいいとかもだが
新しくホールに入ってきた人間に気を取られたからでもある]
…………こんばんは。ナターリエさんに、ブリジット。
[一瞬間があったのは、口の中のものを咀嚼していたからだ]
[庭園に向かうと、風に乗って三人の会話が耳に入る
その中に混ざる、「犯人」や「オルゴール」という単語
僅かに眉を寄せるが、三人のもとに歩み寄ると軽く一礼]
こんばんは
えっと、もしかしてここの方々はもう?
[ふるり、と軽く首を振る。何かを振るい落とそうとするかのような仕種に、カーバンクルが不安げに鳴いて腕へと飛び移り、肩に駆け上がって一声鳴いた]
……ん……大丈夫だ、ローゼ。
[先ほどに比べれば落ち着いた声で、その鳴き声に返した後。
眉を寄せるアーベルと、心配そうな色を宿してこちらを見るオトフリートに]
……いや……大した事じゃない。
まあ、持病の発作みたいなもの?
[どこか、冗談めかした口調でこう返す。
……もっとも、真に受けてもらえるとは到底思ってはいないのだが]
エェン、そうネェ…わからないわよネェ?
[当事者である女は、なんの悪びれも無くユリアンへ頷く。
ザムエルにも同意を求めるように小首を傾げれば、曖昧な同意を得られただろうか]
アラァ、あんまり気乗りしないのかしらァ…?
……アァン、あの人は余計な事は口にしないわネェ。
誰か…古参の方にでも聞いてみた方がいいかしら…?
[少年がぼかした言葉を察し、女の紅い唇が歪む。
館の主と親交の深いザムエルへの質問を口にすることでそれを誤魔化し、女は行きかう使用人をちらりと見やった]
中/
まあ正直3000ptは使い切れないだろうなーと。
早くから皆参加状態とか言うなら違うだろうけど。
俺は比較的参加できているほうなきがするけど。
とはいっても朝昼辺りはノータッチですが。
うん…ぁ、あたしは、使用人の方から、聞いたんだけど…
[直接聞いたわけじゃないのが、更に不安にさせていることもあり…
しかし、ホールにはいると軽く微笑んで]
こんばんはっ。
[頭を下げると、席に着こうと]
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