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[『事情聴取』は、短時間で終わった。
問われたとて、答えられることなど限られているのだから、それも已む無しと言うべきか]
……は。
やれ、やれ、だ。
[詰め所から出るなり、ぽつり、呟く。
反撃される可能性を恐れてか、直接的な力は振るわれこそしなかったものの。
『聴取』の間の扱い自体は決して穏やかなものではなく、それ故の疲労は深かった]
それにしても……。
[思い返すのは、紅に染まった姿。
武に関しても決して凡庸ではなかったはずの自衛団長の死に様に、冷たいものが走る]
……一対一では、退けるのも難しい……か。
[疲れきった顔でそこを出る。
昼間の怪我人、夜の遺体。武器を構えた男達に囲まれての作業。
肉体的にも精神的にも堪えるものがある]
………。
[広場の前で足を止めた。
一度酒場を眺め、別の方向に歩き出す。
あの現場で姿を見なかったのは良いことだったが、姿が見えなかったことそのものは不安を呼び起こす]
あれだけの事をやらかす連中に、太刀打ち、ね。
[呟きが零れるのは、心の内のみ]
……本当に、できるのかよ。
[それなりに、身体は鍛えてはいるが、しかし。
それはあくまで人の基準であって]
……人でなくなれば……手っ取り早い、って事か。
[それから、時の移ろいは如何程だったか。
夜天に月が煌く頃、足下で白猫が鳴き声をあげた]
……っと。
悪い、ちょっと外す。
[誰にともなくそう告げて、厨房でグラスに水を汲んでから、自室に向かった]
[その瞳は虚ろ。
身の内に点いた炎は消えることなく渇望を齎し。
最後まで残った楔はそれを自覚させるかのように冷たく凍る]
……っとに。
やってらんねぇ……。
[愚痴るように呟きつつ、人気のない通りを歩いていく。
自衛団長の死の報は恐怖感を煽ったか。
閉じたカーテンの向こうから、こちらを伺う視線は更に険しさを増していた。
それに、また大げさなため息を一つ、落として。
ふらり、酒場の方へと足を向ける。
今は家族が側にいるから大丈夫だろう、とは思うものの。
やはり、幼馴染の別れ際の様子は気がかりで]
まったく……俺が気にする所じゃないだろうに……。
[ふと零れるのは、愚痴めいた呟き]
/*
ゲイトもお帰りなさい。お疲れさま。
こちらは適当にフラフラしておきますので、お二人で存分に世界を楽しまれてください(ぁ
[酒場にたどり着き、扉を開ける。
やはりと言うか、人気はなく、がらん、とした印象で。
場にいる者と、奥から出てきた女将に軽く手を振って挨拶すると、水を一杯だけもらって、カウンターに落ち着いた。
そのついでに、幼馴染の様子を尋ね。
言葉を濁す様子に苦笑しつつ、こちらは気にせず、安心させてくれ、と笑って見せた]
[自衛団の連中が去って言った後、やることと言えば、やはり絵を描くことで。
ただ、ひたすら絵を描き続けた]
……うう。
[だが、そのことで無心になるよりも早く、左手が痛む。
浅いはずの、何も無いはずの傷が、痛む]
……なんで、こんなに痛いんだろ。
[もう一度よく、傷口を確かめるように、左手を持ち上げて見つめる]
―――っ!?
[その傷から漏れ出ていたのは透明な何か。
それは気体のように、空気に触れるとすぐに消えた]
何……これ?
[それは、ミリィの見ている中、何度も、何度も漏れ出て、その度に、痛みが激しくなっていった]
[ユーディットと共に、村の入り口近くにたどり着く。
手を引かれ人ごみの中に入ると、何か赤い物が見えた。
それが「何」かを理解する前に、『見ちゃ駄目』という声と共に、視線が隠される。
赤い色。鼻につく臭い。
『誰』かはわからなかったけど。
それが狼に喰われた人というのは、朧ながらも、理解してしまった]
< 開けた扉の隙間から白猫が中に滑り込み、
窓際に配置された机に軽々と跳び乗る。
白金の眸は月光を浴びて、ますます鮮やかに輝いた >
[その様子を眺めつつ、アーベルは机の傍の棚に寄る。
其処から紋様の描かれた青白磁を取り出して机の中央に置くと、水を注いだ。
空のカップは棚上に追いやって、耳許に手をやり、丸石のピアスを外す。白金の筈のそれは、翡翠にも似た緑に染まっていた。
緑の空――その伝承は、果たして聞いたことがあったか。
掌に乗せてその色を暫し眺めた後、二つ共を、水に浸す]
少し、お休み、カイン。
[名を呼ばれた白猫は瞬いて、青年を見た。
青と白金が交わり、一拍の間]
< 了承の一声を返すと、器に顔を近付ける。
水面に鼻先が触れた瞬間、
白の獣の姿は揺らぎ、大気に溶け込むように消え失せた >
[程なくして、ユーディットに連れられて、その場を離れる。
何か言おうとしたけれど、何も言えなくて。繋いだ手をただ握り締めていれば。
『誰』かがギュンターだと言うことを聞かされる]
…そっか…おっちゃん…
[強く握られた手を、やさしく握り返した]
[『一人で大丈夫?』との声を残して、ユーディットは人ごみの中に戻っていった。
ついて行きたいと思ったが、暗に『子供は来ちゃ駄目』と言われたようで]
…俺、何の役にも立ててないよなぁ…
[ふらりあたりを見渡してみれば、忙しそうなオトフリートの姿も見える]
先生も忙しそうだし…アーベル兄ちゃんにイレーネ姉ちゃん…
姉ちゃんは、狼見つける事ができるって、言ってたよなあ。
[下を向いてうつむく]
俺には、何ができるんだろう。
[こぶしを握り締めて、何か考えると、その場を立ち去った]
さて。
どれだけ、かかるか。
[独り言ちて、空のグラスを手に店へと戻る。
先程は姿が増えているのに、あれ、と小さく声をあげた]
エーリ兄。帰ったんだとばかり思ってた。
/*
…しまった。
ここで二日にすると、占い師候補達が困るのか…!
ごめん、アーベル!
なんだか、今回は動きが作りにくいな。
やっぱり拘りを大きくしすぎたかもしれない。むぅ。
[ふぃに耳に響くのは閉められた雨戸に何かがぶつけられる音。無論、自分の眠りから引きずり起こした音の正体が其れと判るには暫く時間がかかったが]
…なんだってんだよ。一体。
[別の雨戸の隙間から覗き込めば家の窓に向けて石を投げる数人の村人の姿。危険なのも忘れ思わず窓を開けて大声を出す]
何しやがんだ!てめえらっ!
[その声に驚いたのか、慌てて立ち去っていく村人達。その中の一人が逃げながら振り返りこう叫ぶ]
『うるせぇ!人殺しめ!』
[力を“移して”からというもの、
無意識に用いる事はなくなり、その能力は弱くなった。
望まざるものを多く視て来た彼にとって、
それは幸いな事ではあったが、
現在においては不便な事であるとも言えた。
予想以上に視えなかった事に、覚えるのは、安堵と不満]
[直接様子を確かめるべきか否か。
自分が冷静でないことは自覚しているために、躊躇い、ただ明かりの点いた窓を見上げたまま]
誰か女性に頼んだ方が良いのでしょうか。
しかし…。
[呼びかける声に、ふ、とそちらに視線を向けて]
ああ……帰ろうとしたら、お呼び出しをくらってね。
第一発見者のお話を伺いたいって事で、さっきまで詰め所にいたんだよ。
終わった所で、まっすぐ帰るかと思ったんだが……みんな、どうしてるかと思ってな。ちょっと寄ってみた。
―――。
[不意に、ミリィがその透明な何かの正体に気づく]
―――ああ。
もしかして、これが―――。
[だからなのだろう。
自分が、今、絵を描いているのは]
そっか……全部、納得いっちゃった。
……そっか。
[小さく、もう一度繰り返す。
しばらく、それを見つめていたが、やがて、絵に視線を戻し、続きを描き始める]
……絵。描かなきゃ。
―――食物はノドを通らない。
―――眠りも体が必要としない。
―――それに気づけば、今自分の身に何が起きているのか、容易に推測できることだった。
[思いに反して、少年の姿は既にそこにはなかった。
その行方が気にかかったものの、多分家に帰ったのだろう、と予測をつけ、アーベルの後をついていくことにした。
酒場へと入ると、エーリッヒが自衛団員たちに連れていかれた、と聞かされる。]
……どうしよう。エーリッヒ様、酷いことされてたら。
[団員たちのオトフリートへの態度を思い出し、さっと表情が翳る。
すぐその場に行きたい気持ちに駆られたが、理性がそれを押しとどめる。
行ったってどうせ何にもならない。]
ごめんね、私、いったん家帰る!
[とりあえず、家でエーリッヒを待とう、と決め。酒場を出た。
それが数時間前。
家にエーリッヒが戻る気配はなかった。]
[人気が去ったのを確認してから家の外に出てみれば。壁や入り口などに『人殺し』『嘘つき野郎』『狼は死ね』などと落書きがされていた]
なんだってんだ…。
お袋が戻ってくるまでに消しとかねえとな…。
しかし、まあ、あれか。
「嘘つき野郎」これは当たってるかもしれねえな。
次「狼は死ね」これは俺も同意だ。
問題は…これだな。
[自分が村の皆から余り良く思われていない事は知っている。露骨な嫌悪が向けられなかったのは、寝たきりに近い母の存在が歯止めになっていたのだろう。それにしても、それにしてもだ。]
…人殺しってのは言いすぎだろ。
まだ、居るかもどうかもわからねえ、人狼って奴かもしれない容疑者ってだけで…。
新妻 ノーラは、工房徒弟 ユリアン を投票先に選びました。
成る程、ねえ。
エーリ兄が見つけたんだ。
……そりゃ、御愁傷様。
[空のグラスを放り投げ、受け取る]
流石に、皆で話し合いって雰囲気でもないね。
─騒動が起こる日の朝─
[起きて作業場に向かうと、そこには技師の姿は無かった。
何か用事を済ませに行ったのか、はたまた自警団に言われて避難したのか。
書置きらしきものは無かったために、どこへ行ったのかまでは分からなかった]
……作業しとけってか。
[自分の作業場の机には、前日仕入れたらしい原石の山。
仕事を与えておけばその場からしばらくは離れないユリアンの性格を利用しているのだろう。
その日一日かけなければならない量はある。
小さく息を吐いてから研磨に取り掛かった]
[陽が頂点へと達し、更にかなり傾いてきた頃。
作業場の奥、生活スペースで物音がした。
敏感にそれを察知し、音のする部屋へと歩み寄る]
……ああ、親方。
何か忘れ物でも?
[そこに居たのは何かを取りに来たらしい技師の姿。
こちらの姿を見ると怯えるように身を竦ませ、離れようと後退った]
…アンタのことは尊敬してたのに。
裏切ったとは思ってないけど、見張るとか、あんまりじゃねぇ?
[監視されていたことなぞ当に分かっていた。
分かっていてそのままにしていた。
どうせ、元より技師は喰らうつもりでもあったから]
今からどちらへ?
……まぁ、行く場所なんて一箇所しかないか。
どうせ避難するつもりなんだろ。
……俺腹減ってんだよね、アンタが何も置いて行かなかったから。
だから──喰わせてよ。
[無表情だった顔に薄く笑みが浮かぶ。
唇の間からは犬歯が覗き、右腕は鋭く尖った爪へと変貌した。
恐怖に顔を歪める技師に対し、笑みを湛えたまま爪を揮う。
叫ぼうとした技師の喉から紅が零れ落ちた]
ああ……良い色だな。
それに良い匂いだ。
食欲が湧き上がって来る。
甘美な叫びも聞きたいが、誰かに嗅ぎ付かれても困るんでね。
[床へと崩れ落ちた技師を見下ろし、爪についた紅を舐め取る。
喉を抉られた技師は叫ぶことも叶わず、ただヒューと言う空気の漏れる音だけを鳴らしていた]
…苦しいか?
じゃあ、今楽にしてやるよ。
[技師の傍へとしゃがみ込み、爪を胸へと当てた。
ゆっくり、ゆっくりと爪に力を込めていく。
つぷ、と爪が皮を破る感触。
肉を切り裂き沈み行く感触。
肋骨の折れる感触。
全てを楽しみながら、爪を押し付け。
その先にあった生の元を握り、引きずり出した]
……は、途中でイったか。
あっけねぇもんだな。
[塊を引き出す前に技師は事切れていた。
喉を潰してしまったために叫ぶことなく、痛みに歪んだ表情を浮かべて。
それを見下ろしながら、塊を口に運び、噛み切る]
──ああ……久々の味だ。
長らく口にしていなかった、血肉の味。
[陶酔するように呟き、残りの塊に貪りつく。
その味は何とも言えない甘美なるもので。
この村に住むために抑えてきた衝動が再び頭を擡げてきた]
……そろそろ、宴を始めないと、な。
いや、もう始まったか?
なぁ、我らが同胞よ。
[技師を喰らう間に陽は没し、部屋は暗闇に彩られていた。
その中で光る二つの紅。
呼びかけるは愛すべき者と己が変化させた人物の下]
役者が揃ったなら後は盛り上げるだけ。
そして我らはそれを愉しむ。
皆のコエはさぞかし良いハーモニーを奏でることだろうな。
…全てを我らが餌(エ)に。
喰らい、渇きを癒すのだ。
[くつりと笑う。
技師を喰らったが故に気分の高揚は収まらず。
愉しげな笑いが赤き世界に響いた]
[ここまで呟き、ある可能性が頭に浮かぶ]
あやふやなもんが…現実になった…てことか?
もしそうなら…。
[上着を羽織り、とりあえず宿へと向かう。他の容疑者と呼ばれた者達が気になるのと、自分の想像が当たっているのか確かめる為に]
[陽が暮れるまで作業に没頭し。
その間技師が帰って来ることは無かった]
……まぁ、俺が居るんじゃ、な。
[”容疑者”として名が挙がっている以上、警戒されてもおかしくはない。
おそらくは別の場所に避難したのであろう。
流石にずっと作業していたために、腹の虫が鳴って。
仕方なしに工房を空け、飯を食いに行こうとする。
そんな時、工房の扉が荒々しく叩かれた。
開けると、そこには数人の自警団の姿]
…何。
………親方?
朝から居ないけど。
…俺はずっとここで作業してた。
証拠が見たけりゃ作業場の石見ろよ。
[向けられる視線はどこか探るようなもの。
技師の行方と、今まで何をしていたのかと。
様々聞かれその都度答えていく]
……だから。
親方がどこ行ったかなんてしらねーってば。
書置き一つねぇんだからよ。
大方アンタらに言われてここから避難したんじゃねぇの?
俺がここに居続けてるんだからな。
…ああ、俺が居るうちは別のところに居て、居ない時に戻って来る可能性はあるかもよ。
長期間工房空けたがる人じゃ無かったからな。
………もう行って良いか?
朝昼食わないで腹減ってんだ。
[自警団を押し退けて工房から出る。
彼らもまだ何も起きていないのだから、とそれ以上のことは言わず、その場を離れて行った。
それは騒ぎが起きる直前のこと]
[現場を確認した後。訪れた宿屋の一角に席を取り、暫しの間ぼんやりとしていた。腕を組み、机上に置いたノートなどの束と頼んだフルーツとに視線を向けているが、別段それを注視しているというようでもなく。人の出入りがあっても一瞥だけして挨拶はせずに]
……。
塔とは作ったからこそあるのだよ。
[それでもそのうちに呟いて、フルーツを積み上げ始め。一つ一つと、赤や黄や黄緑の塔が出来ていく]
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