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―深夜―
[インサニアがギルバートの心臓を喰らうのを、にこやかに見つめていた。]
だろう。どんなロクでもない糞みたいな人間でも、その味だけは変わらない。
それは俺達にしか分からない…本当の人間の価値を知っているのは俺達だけさ。
[つまりは餌であるという事だが。
にたりと牙をむきだしながら笑むと、ラッセルが身じろぐのが見えた。
夢と現の狭間で何かを見ているのか。占い師故、妙な力でこちらを覗かれている可能性もある。
次いで殺すべきか。そう思っていたら、窓から薄い光が差しはじめていた。]
……時間がかかりすぎたかな。ラッセルは次の機会にしよう。
なに、万一俺かインサニアを見極めたとしても、ギルバートが居なければろくに語れはしないだろう。
[いくよと短く告げると、ギルバートの死体を床に放り投げる。
べしゃりと血が弾き服につき、着替えなければなとちらと思った。
布で靴についた血を拭い、インサニアにもそれを渡して足を拭かせてから、外の気配を探り人の不在を確かめてから、彼女と別れて先に部屋に戻った。]
/*
リアルタイムで絡みたかったけど、時間軸ズレを長く引き伸ばすのは、色々と申し訳ないんですの。
……今日は、予想外に動けませんでしたわ……orz
ギルバートさんはろくでなしではなかったよ?
ラッセル守ろうとしてたみたいだし。
[いう言葉の意味を深くは理解できないのはまだ人をエサとすることを常としてないゆえか。
考えていると窓の外は夜明けが近いことを示していて]
うん、明日の晩にでも。
[不安に思うことはあったが、今日はもう時間がない。
それにアグレアスの言うことには素直に従いたい、アグレアスから布を受け取り靴の血をふき取る。手に残ってついていた血はなめとった。
自分も注意をしながらアグレアスに続いて部屋から出ると自室へと*戻った*]
―深夜―
ああ、ギルバートの事じゃないよ。
そういう人間もいたってことさ。
[人狼のように人を殺して意に介さぬような人間でも、心臓の味だけは変わらない。
ギルバートに限っていえば、インサニアの言葉は正しく思えたので頷いた。]
ま、人間にしてはまともな思考の持ち主だったな。
[誰かを守ろうとする様は悪くない。時と相手によっては不快を与える事もあるが。
部屋を出る前に、インサニアの頬についた血をぺろりと舐めとり味をみると、静かに部屋へともどり血塗れた服をとりかえて短い眠りについた。]
─自室前廊下─
[最初に駆けつけたのはマンジローだった。
泣いている場合ではないと言われても、大きく首を横に振るだけ。
ギルバートから離れようとはしない。
彼が立ち去った後も、駆けつける者は居ただろうか。
声をかけられれば顔を上げるも、今まで以上に他者を拒絶する様子を見せるだろう]
信じたら、死んじゃう……信じたら、死んじゃう……信じたら……。
[他者を見る眼は怯えの色。
自分が視て信じてしまったら、その度に喪ってしまうのではと考えてしまう。
視てはいけない、触れてはいけない。
けれどそれでは「おおかみ」を見つけられない、終わらせることが出来ない。
矛盾した意識がラッセルを苛む]
…僕は……どうすれば……。
―昨晩・キャロルの部屋―
[返事が返ると、静かに扉を開けて中へと入った。
名を呼ばれ労われると、なにと一つ首をふる。]
まったく疲れていない、とは言い難いけど。
なに、他の連中よりは比較的ましなほうだと思うよ。
[そうキャロルに返しながら。
視線が手にした白い花へと向いたなら、ああと呟き近づいて、彼女の手を取りその平の上にそっと置いた。]
深夜に夾竹桃の君の部屋を来訪するには、白い花束でも用意しないと失礼かと思ってね。
束にするには、可憐で手折るに忍びなかったから数は少ないけれど。
[やや芝居がかった笑みをうかべて彼女を見た。
気を和らげようとしていると受け取るか、不謹慎だと思うかは本人しだいだ。
反応には悪いといった言葉か笑みかを返すと、空いていた椅子を借り、そこに座って切り出された話をじっと聞いていた。
流石に聞いた内容故に先ほどの軽い雰囲気は消え、口元に手を当てて難しく考え込んだ。]
―昨晩・キャロルの部屋―
[さて何処までキャロルに告げるべきか。
思案は真実。思考を繰らせ、彼女の思いと、動きと、これからを見極めようとじっとしていた。]
[土に埋める。
埋められるのは嫌だなぁ、と、ちょっと呟いた。
広間で寝ているとまた毛布をかけてもらえた。
起きたのは悲鳴のちょっと前で、家の中をうろついてみる。
探検するのは嫌いじゃない。
家というのは狭いみたいで広いって知った。
広間に戻って、毛布をぎゅうっとまたかぶってみた。
あったかい。
二階にはのぼろうとして、死の匂いがしたから行かなかった。
あの匂いがあるときは、近づいたら死んでしまう。
何人もそうだった。
――悲鳴が聞こえたのは、その後。]
ラッセルさんだ。
それじゃあ、ギルバートさんが死んじゃったのかなぁ?
いっぱい食べるし、力持ちみたいだったのに。
―広間―
[マンジローが広間に来たら、顔をだす。
他の人も、広間にいたかもしれない。]
おはよう、シラヌイさん。
ラッセルさん、だいじょうぶ?
あんなに叫んだら、喉いたくなっちゃうよ。
[姿の見えない悲鳴を上げた人の心配を。
心配というより、単に、尋ねただけなのかもしれないというくらいには、声はいつもどおりだったけど。]
それとも、壊れちゃった?
でも、ラッセルさんが殺したんじゃないだろうし、ラッセルさんが生きてるなら、行ってもだいじょうぶかなぁ?
お水、持っていくね。
シラヌイさんも、すこし、お休みしたほうがいいよ。
動いてばっかりだと、疲れちゃって、動けなくなって、死んじゃうよ。
[それはやだよ、と、口を尖らせた。お水はどこだか、さっき探検したから知っている。でも水の汲み方がわからなくなって、結局マンジローを頼ることになったかもしれない。]
/*
残りの黒を先に引いて次の日残ったとしても、一日引っ張った方が良い、のかな。
まぁ残ればの話か。
現行の黒候補はジーン>トビーかにゃあ。
キャロル・ハーヴはなさそうかも。
卍も多分ない。
エッタは……囁きだと思うんだけどなぁ。
―昨晩・キャロルの部屋―
…そうか、エッタ嬢も。
[呟いた後で、何を話せばよいのやら。また暫し黙って考え込んでから。]
能力自体の事をいえば、ありえる話だと思う。
キャロル嬢は、能力者というものについて何処まで知っている?
俺が調べた限りだと、大まかに存在する能力は3種。
俺達を見極める、占い師と称される者。
霊魂を色分ける、霊能者と称される者。
狼の牙を退ける、守護者と称される者。
[他にも、互いを人と認識しあう者など色々な総称を持つ者らはいたが、その出現は極稀だったので今は言わずにおいておく。]
話を聞く限りだと、エッタ嬢は占い師に該当するんだろうな。
[そこまで言った後で、静かに、だが深く息を吐いた。もう一人、占い師と思われる者を知っていたが故に。
ちらとキャロルを見て、様々な可能性を考えた。ここで言うべきか否か、言ってしまえば以後どうなるか。
沈黙にそろそろ向こうが不信気な眼差しを向けはじめた頃、少し息をついて、手を組みなおしてから口を開いた。]
―広間→ラッセルの部屋の前―
[水をグラスに入れて、持っていく。
持つのはちょっと力の入れ方がわからなかったけれど、なんとかなった。
すとんと抜けてしまいそうでこわい。多分落ちたらいたい。
廊下は赤い色。
赤い髪のラッセルと、本当は違う色だったはずのギルバート。
死んだ、つまりトビーの常識の中では「要らなくなった」「ゴミになった」姿に、もちろんかける言葉はない。
トビーがついたときには、他の誰かがいっていてもおかしくない時間。
それでも、ラッセルの方に寄っていき、グラスを差し出す。]
喉、平気?
はい、お水。壊れちゃってないなら、飲まないと、あとで喉いたいよ。
―書庫―
[掴み掛かられても抵抗らしい抵抗はしなかった。
握った銀刃は手から離れず、反って力が篭る]
危険でしたから。
[端的な言葉と静かな目は、異国の男の激昂を煽るか。
それでも周囲からの制止のお蔭で、大事には到らない。
一度書庫を離れた男は、少女の遺体にシーツを掛ける。
墓守は当然の様にそれを抱えて、書庫を後にした]
―二階・客室―
[空いた部屋に遺体を置いた。
シーツには既に血が染み込んでいた]
貴女は何者だったのですか。
[変化は力に呑まれた所以か、それとも人狼に成り代わられたか。
死した少女が何と答えるのか、墓守が知る由はない。
言葉は独り言となる]
少しばかり、早まったかも知れませんね。
[可能性を潰したことへの悔いはあっても、罪悪感は無い。
踊り子の言った通り、自らの務めに従っただけのこと。
ただこめかみに少し手を触れてから、主の時と同じように深く一礼をして、部屋を出る]
―広間―
[再び汚れてしまった手を浴室にて洗い流し、赤い凶器も元の銀に戻る。
人の集まる広間に足を向けたのは、大方の話が終わった頃だった。
異国の男からの謝罪には首を振る。
人気が少なくなった頃、茶ではなく水を口にしてから、墓守も広間から*姿を消した*]
―昨晩・キャロルの部屋―
……なら俺のほうからも一つ話しておこうか。
ラッセルも、占い師と呼ばれる力を持っているかもしれない。
[詳細はあえて伏せておいた。切り札にもジョーカーにもなるかもしれない。
だがラッセルの態度を見ていたのなら、彼が何を占ったかどうか勘付くことも出来るだろうか。
そしてあえて論点をすり返た。もっともそっちの方が重要な事には違いないのだが。]
問題は、占い師と呼ばれる奴らはそうそういないってことだ。
踊り子の君、そんな稀有な者が二人もこの場にいると思うかい?
[じっと彼女の目を見て、告げた。]
可能性はないとは言わない。
だが……狼が能力者の事を知っていれば、嘘をついている可能性もある。
それからもうひとつ。人間だが、狼に与するという狂ってしまった者というのもいる。
もし彼らがこの場に居て、狼と何らかの方法で意思の疎通があり、指示をうけて動いているとなると……。
─自室前廊下─
[どれだけ喪失状態で居たか。
次にラッセルが動いたのはトビーに声をかけられてだった。
怯えるように身を竦ませ、視線を向ける]
…ぅ……ぁ…。
[壊れていないなら。
どう言う意味か理解出来なかった。
けれど起きてすぐだったこと、叫んだことで喉が枯れているのは確かで。
震える手を伸ばしてグラスを受け取った。
手の震えに合わせ、水面が何度も跳ねる]
―昨晩・キャロルの部屋―
[ラッセルが、ヘンリエッタが、どうという判断は口にしなかった。彼女の意見が気にかかった故に。]
……俺が君に話せるのはこれくらいだな。
[椅子から立ち上がると、退出しようと扉へと向かった。キャロルは何か口にしただろうか。
扉に手をかける前に、一度振り向いてから。]
キャロル、君は誰を信じる?
[そう笑みもせず告げて、部屋を出て*自室に戻った。*]
よかった。
ラッセルさんは壊れてなかった。
[笑って、水を手渡す。
ちょっと零れそうに見えて、手をまた伸ばす。
グラスに添えようと。]
ええと、埋める?んだっけ?
ラッセルさんは、水飲むだけじゃなくて、あびる?それとも、お湯?
ええと、ふろ?
……あ、動ける?怪我してない?
[腕は平気だろうと、足元を見下ろす。血の色と、ラッセルの足が見えた。]
旅人 ハーヴェイは、青年 ラッセル を投票先に選びました。
中
とりあえずラッセル襲撃ラッセル吊りかなぁ…。
多分また更新間際で動きもあるだろうし。
ミスだけはしないようにしよう…アシタハヤクカエリタイヨー
─自室前廊下─
[トビーが笑う中、水を飲もうと手を動かすも、震えのせいで上手く飲めない。
難儀していると、横から小さな手が伸びて来た]
──ダメっ!!
[自分の手に触れそうになり、声を上げ、腕で弾く]
ぼ、僕に触っちゃ、ダメ…!
触っちゃ……!
[腕で弾いた時に触れてしまったかも知れないなんてことまでは考えることが出来なかった。
とにかく触れさせまいと、トビーの手を拒絶する。
怪我については首を横に振って否定した]
なんで?
[ラッセルの腕に払われて、弱い手ははじかれる。
きょとんと、不思議な顔をして、一言で尋ねた。
それから、ラッセルの顔を見る。]
まだ、僕、きたない?
うーん、洗った?んだけどなぁ。
[垢とかは落とされたはずなんだけど、と、呟くのはズレた言葉。
ギルバートには触っていたような覚えがあったので、首を捻る。]
僕は、血とかは気にしないけど。
[怪我がないと首を振るのに、良かったねと笑う。]
動けるし、立てるし、歩けるし、逃げられる。
血をつけてたらだめだよ、ラッセルさん。こわれちゃうし、くさくなっちゃうよ。
ちゃんと流しにいこうよ。埋葬?も、するんでしょう?
―回想―
[促される侭に広間で椅子に座りカップを受け取った。
冷たい指先を温める様に両手で抱え俯きながら口へと運んだ。
激昂しているマンジローの声に何度か身を震わせる。時折僅かに顔を上げ相手をしているハーヴェイやジーンを見た]
キャロルさん…。
[何度目かで傍らの人を見上げると険しい表情をして居た。
不安の滲む声で名前を呼ぶと大丈夫という笑みが返って来る。
安堵に縮ませていた肩の力を抜いた]
―回想・昨夜広間―
狂気かは分かりませんが。
ヴォルフェ様が「全員を殺したら人狼を殺したことになる」と「殺せさえすればどうでもいい」と仰ったのは本当です…。
[一度確りとマンジローを見るとハーヴェイを支持するように告げる。
それきりまた俯いているとキャロルから退室を促された]
はい…。
失礼させて頂きます。
[頷いて立ち上がり広間に居る者達に頭を下げる。
部屋を出る直前にトビーの「捨てる」という言葉が聞こえて肩を震わせた。
如何しても少年の思考は異質な物と感じられて仕方が無かった]
―回想・自室―
有難う御座います。
あの侭居たら気分が悪くなりそうでした。
[連れ出してくれた事と送ってくれた事の両方に礼を言って頭を下げた。繋いで貰って居た手を一度強く握り締める]
キャロルさんが居て下さって良かった。
お休みなさい。
[心細さは隠す様にして微笑み手を離した。
其の侭寝台へと潜り込み目を閉じ深い呼吸を心掛けた]
─自室前廊下─
[紡ぐトビーの言葉に、そうじゃない、と言うように首だけ横に振る。
どうにかグラスを口へと運ぶと、半分くらいまで一気に飲み込んだ]
……まい、そう……。
[反応出来たのはそこだけだった。
トビーの笑みに笑みを返すことは出来ず。
血を流さなければいけないのは分かっていても、まだギルバートの傍を離れたくは無かった]
……あとで、行く……。
[小さく呟く]
―自室―
[布団の中で寝返りを打つ。
耳に前と同じ様な叫び声が飛び込んでくる。
聞きたくないと言う様に掛布を被り何度も深呼吸をした]
駄目。ちゃんとしないと。
殺されちゃう。
[何度も呟いて静寂が戻ってから動き出し昨日までと同じ服に少し躊躇いを示してから着替える。
着替え終わるとまた何度か深呼吸をして部屋の扉を静かに開いて廊下へと出た]
じゃあ、どうして?
触られると、痛いから、怖い?
[不思議に思って問いかける。
視線は以前見た、傷跡へと向かい。
呟きを返すのに、うん、と頷いた。]
そう、まいそう。だよね。埋める?
あとだと、落ちなくなっちゃうよ。
死んじゃったのにずっとそばにいたら、壊れちゃうし。
ええと……
[うーんと悩みながら、死体へと視線を向ける。
前に見たことのある光景を思い出して、その時に聞いた言葉を尋ねることにする。]
「一緒にいたい」の?
―回想・昨夜―
誰かを狼に。
うん。一緒に居なかった人が好い?
[如何しようかと思った。
キャロルは仲間。ユージーンは分からないけれどセシリアから守ってくれた事に少し恩義を感じる。
異質に感じるトビーや二人を困らせるラッセルなら言い易そうでも在った]
マンジローさんは怒りそう。
[力強く頼みとなれば心強いが敵となれば恐ろしくも在る]
何方が良いかな。
[一部はコエに出しながら考えた]
─自室前廊下─
[問われる言葉に再び首を横に振る。
上手く説明するための言葉が見つからない。
だから、ただ首を振って否定するだけになった]
…埋葬、するまでは。
……僕が、死なせちゃったから……。
[一緒に、と訊ねられると肯定と共に言葉を紡いだ。
汚れを取るのはその後にすると]
―ラッセルの部屋の前の廊下―
ちがうの?
ラッセルさん、よくわからない。
僕にはわからないことだらけだけど。
[心の機微などに理解が示せるはずもない。
首を傾げた。]
じゃあ早く埋葬しないとね。
死なせちゃった?
ラッセルさんが殺したの?ラッセルさんが人狼?っていうのなの??
[不思議そうな顔でラッセルを見る。
でも殺したようには見えなくて、余計に悩むよう。]
―回想・昨夜―
此処を出たら。
一緒に居られたら嬉しい。
[問い>>*15>>*17に再び思考を巡らせる]
家に戻るのも不安。
母さまは危険だってコエで伝えてきたから。
[最初の頃よりずっと滑らかにコエを紡ぐ]
でも二人の邪魔したくない。
キャロルさんと一緒に旅出来たらそれも楽しそう。
[人狼が生き残った時の結末が如何なるのかは知らない。
「全滅」は滅多に書物にも残りようが無いのだから。
仲間の定義も定かでは無く何も知らずに無邪気に答えた]
―自室→廊下―
[いつもより遅く起きたのは、眠るのが遅かったせいだ。
悲鳴には気づいていなかったのか、普段どおり身支度を整えてから部屋を出た。
出た瞬間、鼻に届いた匂いに、眉を潜めてからそちらに向かおうとして。]
シャロ?
[どこか怯えた様子で廊下を歩く彼女に近づき肩に手を当てる。]
どうした、大丈夫か?
[そう顔を覗き込む。彼女はどんな表情を浮かべていただろうか。]
[ラッセルの側に佇んだまま。
漂う、の方が正しいのかもしれない、重さなど感じないのだから。
やがて、叫びと聴きつけて人が訪れる。
マンジローはラッセルに声を掛けるだけで、人を呼びに戻っていく]
[やがて、他の人たちも顔を出す。
一人一人、様子を伺う。この中に、居るはずなのだ…だけど、気がついた所でそれを伝える術はもちろんない]
…ラッセル…
[俯いて泣きながら何度も同じ事を呟いて、また、今までのように人と距離をとろうとするように振舞うラッセルに、そっと呼びかけて手を伸ばす]
……見つけてくれ、これ以上…「おおかみ」が「ひつじ」を食う前に。
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