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[宮司は巫女を鎮める為に、誰よりも巫女に近付く。
それ故に本来の予定と違った添い手として、誰よりも巫女に近付くことを禁じられてきていたけれど]
…触れるか触れないかの境界で、掴む。
[家から持ってきた箱の中からそれを出して、擦った燐を落とし。
深呼吸をしてからゆっくりと口元へと運ぶ。
纏う白は染まらず拒絶する為に。
甘い香りは隔てる一線をあやふやにするために]
巫女は神子、宮司は封じ。
櫻の鼓動、ありやなしや?
[詠うよな言葉。現実から離れた感覚。その中で掴んだものは]
[呆然と。自分の予想と反した結果に呟きが零れる]
ど、して。
だって、それじゃ。残るの、は。
[小百合が魔、だったのだろうか。否、だとしたら今この状況は変わっているはずだ。けれど万一で動く結界がまだ残ったままであることは、自己暗示でそうした感覚の高まった肌が感じている]
裕樹さん、か、村の、誰、か…?
[兄は違う。利吉は違う。涼は違う。自分が視たわけではないが晴美もまず違う。そして聡は血と鼓動を抜き去られていたという]
ああ…。
[それでも身体は機械的に管に再び封をし、箱の中へと仕舞ってゆく。そして教えられていたとおりに窓を開けて、部屋の空気を入れ替える。温度差のある空気に小さく咳き込む]
…んっ。
[直後、酷い頭痛も襲ってきた。
集中の反動と初めての経験。眩暈がする]
も、いち、ど。
探さない、と…。
[言いながらズルリと窓際の壁に背中を預けて座り込んでしまう。
部屋の中にはまだ僅かな残り香が*漂って*]
[蓮実から声が掛かれば、一瞬だけ視線を合わせ。
重たげに頭を下げ、頷く]
…ああ、分かった。待ってる……。
[頭の隅で、敬語だな、とか浮かんだけれど、言う事はせずに見送る。
頭の動きとともに瞼を下ろせば、身体の浮かぶ感覚]
…まあ、間違いなく生物学的に女だな。
ついでに着替えぐらい、一人でも出来るぞ、と。
[抱えられたまま、そう孝博にのたまって。
けれど、あまり動こうとする様子は*見せず*]
[顔を伏せた直後、孝博の戸惑った声と、玲が申し出る声が聞こえ。少しぼんやりとしていたが、先程の玲の言動を思い出すと椅子から床に足を下ろし、立ち上がる]
…私、やる、よ。
[玲の申し出を制して孝博の傍へと。玲には『やること、あるんだよね?』と言うように視線を向ける。玲の頷きを確認してから、二階へと上がる孝博の後へと続いた]
[部屋に着くと裕樹をベッドに座らせてもらい、孝博には廊下に出てもらう]
少し、裕樹君に、ついてるから、先に、戻って、て。
[そう孝博に告げて部屋の扉を閉めた。
裕樹の荷物から着替えを出して、ベッドへと置き、裕樹の顔を覗き込んだ]
裕樹君、動け、る?
[肯定の返事は返って来たが、その動きはかなりゆっくりとしたもので。一人で着替えられるとは言っていたが、やはり手を貸すことにした。着替えが終わると着替えた服をたたみ、荷物の横へと置く。裕樹に視線を向けると、どこか、ぼぅっとしているような雰囲気で。そっとその隣へと座って、先程玲にしてもらったように裕樹の手を握ってあげた。何も言わず、ただただそうし続け。それが今の自分に出来るただ一つのことだったから]
[掛けられた声に振り向くと、そこには聡の姿]
ああ、貴様もいつの間にやら死んでいたのか。
やれやれ、さほど時間も経っていないだろうに。
[雨の中を、進む。
しばらく進んで、目に入るのは小百合の体]
……同じ……か。
このままにゃ、しとけねぇ、な。
[身体の内側を失った亡骸。
雨の中に放置する訳にもいかないが、戻るわけにも行かず]
とりあえず、雨を避けられるとこまでは、運ばねぇと、な。
[呟いて、抱え上げる。
軽く、冷たい感触。
感覚が麻痺したのか、特に強い感慨はなく。
商店街の店、その内の一軒の軒先に横たえてから、更に歩き出した]
―――回想―――
[食事が出来るまでの間、榛名の迷惑にならぬよう、部屋の隅で窓を開けながらタバコを吸っていると、旅籠の扉が開き、フラフラとした様子の裕樹が眼に映った。
その服は血と雨にぬれており、何が起こったかを容易に想像させる]
……涼の次は、あの姉ちゃんか。
魔なんてものを全面的に信じているわけじゃないが、人を狂わせる何か、があるのは間違いないかね。
[ボソリと呟いた。
そうこうしているうちに、玲達も戻ってきたが、タバコを吸っている身としては、近づいて会話するわけにも行かず、遠見でそれを眺めるだけ。
それでも、会話の内容から、琉璃、小百合、それから、ようやっと聡が死んだことが分かった]
ふむ。
結構な規模の惨劇だね。
……にしても、同じ村の人間である晴美が死んだときよりも、動揺が大きいのはちと薄情じゃないかね。
まあ、聡や小百合が死んでも動揺しない俺が言うのもなんだがね。
[わずかに苦笑しながら、こちらは誰にも聞こえないように呟く]
探偵 利吉が「時間を進める」を選択しました。
[小百合の死体から黒いものが浮かび上がる。
霧のようであって全く違う。
それはどす黒い、彼女の魂そのもので。]
……。
[黒い霧は収縮し、一匹の大きな獣の形を取った。
黒い狼。
それは一言も鳴きもせず、傍らに転がっていたバックに顔を突っ込んで何かを咥えると、村の外へと走り出そうとして、立ち止まった。]
ケッカイカ、イマイマシイ。
[低い、男とも女ともつかない声で低く唸った獣は、仕方なくといった様子でその場に座り、黄金の瞳が睨むように村を見据える。]
[そのまま、しばらく歩き回って。感じたのは、比較的新しい、血の気配]
……ここ、か?
[小さな声で呟いて、中へと踏み込む。
花の香りと、それに混じる、血のにおいと]
……ちっ……。
[幾度目かの記憶のフラッシュバックと、意識の奥の揺らぎ。
それを振り払うように、きつく、頭を振り]
……琉璃。
[見つけたのは、紅に染まる白と、添えられた白と]
……なんで……なん、だろ、な。
[呟きは独り言のようでも、問うようでもあり。
掠れた声は、酷く虚ろで、何かが欠落したようにも思えるか]
[なされるがまま運ばれて、ベットに腰を下ろす。
何か尋ねられた事に気付くのには、少し時間がかかった]
……あ、はい。動けます。
[身体が自分のものでない用には重かったけれど。
結局は手伝われ、こちらはぼんやりとしたまま。
手を握られれば、少し困ったような顔で、その手を見下ろして]
…榛名先生。怖くは、ないんですか?
[ぽつりと尋ねる]
[琉璃を探そうと駆ける最中。小百合の亡骸を見る。
今思えば死体を見るのはこれが初めてではなかろうか。確かに聞いていた通り、空っぽで]
すみません…
[何に関して謝っているのか己でも定かではなくて。史人の言葉に同意して商店街の商店の一つに入った]
―――回想―――
[裕樹の着替えについては、やるべきことはないので、そのまま視認するだけで済ませた。どうやら榛名が挙手してくれたようだし。
まあ、裕樹が魔に囚われていて、榛名が殺される可能性もあるのだが、それならそれでも構わない。
むしろ、魔に囚われている人間が誰か分かりやすくなるぐらいだ。
正直、利吉にとっては涼以外の生命の価値など、無いに等しい。
そうそうするうちに、玲の言葉が>>68が聞こえてきて、利吉がタバコを吸い終え]
んじゃ、部屋の外で見張らせてもらおうかな。
ああ。勘違いしないで欲しいが、見張りの意味は、魔に囚われた人間が、お前さんの命を奪わないように守る、という意味だ。
[それに、もしも、魔を見分ける力を持つ、というのが嘘でも、近くならば対応できるだろうという心積もりもあった。
ややして、部屋に入った玲を追うようにして、その部屋の前で立ち尽くしている利吉であった]
―――回想終了―――
[場所はこの商店街のあたりであることは示して
一旦別れ、一つ一つ中を確かめる。そこかしこに死体があるが
それは琉璃ではなくて]
なんでそうなったのか…何か変わるのか。そういえば考えていませんでしたね
[呟きながら一軒一軒。空っぽの死体を一つ一つ確認していく]
[ふるり、頭を振る。
何かを振り落とそうとするかのように]
……結果は……正しいのかも、しれねぇ。
[ぽつり、零れる、呟き]
それでも……俺は……。
[握り締められる、右手。
手を痛め、力を喪失してから。
それと気づいてから。
帰れぬ身として願い続けていたのは、ただ、変わらぬこの地だけ。
誰一人、欠ける事無く、と──]
にしても、腹減ったな。
[考えてみれば、涼に食事を頼んだ後に、そのまま移動してきているのでメシを食べていない。
腹の虫がグーと鳴る。
何が来ても即座に対応できるように、立ったまま神経を集中してるのも関係してるのかも知れない]
[静寂を破ったのは裕樹だった]
怖い、って、今の、状況?
怖くない、はず、無いよ。
人が、どんどん、減って、行って。
人が、どんどん、死んで、いって。
誰が、こんなこと、してるのか、分から、なくて。
…でも、支えて、くれる、人も、居る。
この、惨劇を、終わらそうと、してる、人が、居る。
私は、何も、出来ない、けど。
支えて、くれた、人の、ように、誰かの、支えに、なって、あげたい。
例え、それが、何で、あったと、しても。
[裕樹の手は握ったままで。裕樹が訊ねた問いの答えとなっているかは分からないが、ぽつりぽつりと答えていく]
シネ。
ミナシネ。
[呪いの言葉を低く呟く。]
イブキアルモノヨイキルナ。
スデニノロワレシモノクチハテヨ。
ノゾミガカナウトオモウナ。
クロクヌリツブサレヨ。
……行くか。
[小さな呟き。
帯びるのは、冥い決意。
狂気と正気は、既に紙一重の領域かも知れず]
…………。
[外に出て、空を見上げる。
だいぶ時間はたった気がするが、薄暗いのは曇天のせいか、それとも巫女の──魔の力の影響か。
時間の感覚などは、既に失していた]
・・・失礼いたしました。
[裕樹本人に肯定を受ければ、僅かに抱き方が丁寧になった。
そうして2階に運んだ後、榛名の指示に従って部屋を出、階下の自分の部屋へ向かう。
僅かに切れた前髪の先と、額に走った薄い傷は、他の髪に隠されてはいたが。
台所に入る前――否、外へと出て行く前には無かった筈のそれに、気付いた者はいただろうか。]
[一つ一つ。淡々と商店を探していって]
史人?…ですよね
琉璃さんはそこにいましたか?
[人影を見つけるが、その様子から少し自信がなく聞く。いや実際冷静でいるのが辛くなってきたがきっと琉璃を見つけたのだろう]
―回想―
[魔と化して以降、かれのたのしみは2つ。
与えられた力を振るうことと、己の為したことを見た他人の畏怖を見ること。
反対に、殺される本人にはそれ程興味は無い。]
・・・居た。
[だから先程、定めた獲物を見つけた時も、
背後から忍び寄って心臓を奪う、ただそれだけで終わる筈だった。]
[が。
間近に迫った瞬間、小百合は振り返り。]
ッ・・・
[額に走る熱。
咄嗟に頭を引いたものの、一瞬遅く。
線が一本走った。]
ッハ。
[笑いはもしかすると、安堵混じりだったかも知れない。
力を失う身体から核を引き摺りだし、喰らい。
雨と混じり合った血が、桜に還るのを見届けて、旅籠に戻った。]
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