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─翌日/二階・自室─
[ティーセットのトレイが置かれたままの部屋。窓辺に立ち、外を眺める]
…ごめんなさい、ごめんなさい───。
[口を突いて出る謝罪。カーテンの端を両手で握り締める。泣きそうに表情を歪めるが、涙は出て来てくれない]
人が、親しい人が、どんどん死んで行く…。
───ボクは、何を憎めばいいの───?
[自分を、誰かを、この状況そのものを。表層へ現れた意識は嘆き、深層に隠れた意識は嘲笑う]
こんなことならいっそ───っつ…!
[言いかけた言葉は胸の痛みに遮られる。余計なことは考えるなと言わんばかりの痛み。考えるのを止めると、徐々に痛みは引いて行く]
―回想―
好きにしろ。邪魔はするなよ?
[イレーネのコエにかけるのはそんなコエ。
ヘルムートの姿を探して、目指す場所はエルザの墓を作った場所]
エルザちゃんの…墓のところだ…。
[コエに場所を知らせつつ、向こうはこちらに気付くと警戒の色を見せた]
ヘルちゃん、エルザちゃんの墓参りか?
夜に一人じゃ危ないぞ。
[向こうの反応はどうだったか、イレーネの気配が近づいてるのは感じていた。
ゆっくりとそちらに近寄り、エルザの墓の前に、ヘルムートはこちらから少し離れたかもしれない。
地面に突き立てられた木の棒とバンダナ、それを見ながら]
青…
[呟く声、ヘルムートがこちらを訝しげな目で見ただろうか?]
[ヘルムートの方を見たときには、口の端があがるのが抑えられなかった]
くれよ…、腹が減ってるんだ…。
赤だけじゃ…足りないんだ…。
[かける言葉に、エルザのことを知る向こうはことを理解するだろうか。
イレーネの気配はそのヘルムートの後ろの方に感じる。
抵抗しようとしたのか、逃げようとしたのか向こうがどうしようとしたかはよく覚えていない。
飛び掛り、その姿は獣に近いものに、喉を食い破り。
返り血は浴びないように、租借をしながらすばやく横に動く。]
どこにある……青……。
[低くうなるような声、向こうが反応する前に]
そこか…、感じる…そこが一番おいしそうだ。
[鋭い爪を使い、その部分をえぐりとった]
ほら、全部食うなよ…。
[もうすぐ近くに来ていた青い花の咲く、それをイレーネに投げてよこし]
じゃあな、ヘルちゃん。
[イレーネとこちらを見る向こうの反応はどうだったか、今はもうそんなことを覚えていない。
心臓を心臓をえぐるように爪で裂き、後は倒れるヘルムートに見向きもせず、
口の付近についた血を指で拭い、手に付いた血と一緒に舐め取りながらイレーネの傍に寄っていく。
後ろでヘルムートが白雪の上に倒れる音が聞こえる。そこには赤い花が咲き誇ることだろう]
/*
お言葉に甘えてみました。
後の展開はとりあえず野となれ山となれといった感じですかね。
表はハインリヒの方に行って見ます。
旅の商人 エーリッヒは、自衛団員 ダーヴィッド を投票先に選びました。
旅の商人 エーリッヒは、自衛団員 ダーヴィッド を能力(襲う)の対象に選びました。
[悲しさがあるかないかと聞かれればあるのだろう。
だが哀しむのは目の前の男がしてくれる。
だからただ静かに黙祷する。
なんていわれてるかといわれれば、耳は傾けたくはない気がするけれど]
ねぇ…オト兄…オト兄は
[こんなときだからこそ集会場に入れというべきか言わぬべきかわからない]
ヘル姉のこと好きだった?
[静かに呟くように問いかけた]
─二階・自室→一階・廊下─
[ふるりと首を振ってから、ティーセットを片付けようとトレイを手に部屋を出る。階段を下り、台所へ向かう廊下の途中でフォルカーに会った]
おはよ。
……ぇ、ミーネさん、が。
[挨拶もそこそこにヘルミーネのことを聞かされた。縹色が、揺れる。驚いた風な、そうじゃないよな様子は、フォルカーにどのように見られたか]
オトさんが見つけて……そう……。
[状況を伝える幼馴染の顔を見ていられなくて、視線が落ちた]
……これ、先に片付けて来るね。
[泣きたいのに、涙は出ない。泣く資格さえ無いのだと、そう思った。トレイをフォルカーに示し言葉を向けると、足早に台所へと向かった]
─台所─
[使ったカップとティーポットを、ぼうとしながら洗う。考えれば考えるほど追いつめられるような気がして、今の間は考えることを放棄する。のろのろとした動きで食器を洗い続けていた]
/*
>>*42
[もうすぐ近くに来ていた青い花の咲く、それをイレーネに投げてよこし]
↓
[青い花の咲くそれを、もうすぐ近くに来ていたイレーネに投げてよこし]
なんか変なことになっていましたので、脳内変換お願いします。
[返ってくる言葉は意外に冷静な言葉であるか。
別に無視されても咎めることはせず、オトフリートが集会場に入るまで*傍にいることだろう*]
―回想・広間―
いえ、僕のほうが後から来ましたし、
寒いのは一緒ですから。
[ほんの少し暖かさに痺れてきたような指先を見てから、エーリッヒに言った。
まさか怖がられているなんて思いもしない。
だって、覗いたのはダーヴィッドだから。
見たくてとか言い出した彼を、やっぱり睨み続けていた。
ヘルムートの反応はどうだったろうか。
とりあえず、少年は自分の感情に素直に従って、つめたーい目のままだったりした]
へんたい。
[も一つおまけに追加した言葉。
狙ったわけではない問いには素直に言葉が返りかけて]
――あ。
[まぁ当然だよなという顔をして、心配などしなかった]
―自室―
[その日は部屋に戻った後も眠れず、ベッドに横になったまま自分の手を見た。
ローザをナイフで刺した自分の右手を]
別に恨んでくれてもなんでも、構わないさ。
[呟く声、微かに胸が痛むようなそんな感じがする。
外が騒がしくなりはじめて]
見つかったか?隠しても無駄だろうな。
[ナイフは刺したままになっていたし、それが自分のものだとすぐにばれるだろう。
起き上がり、部屋を出た。
その足は、ローザを殺した崖のある場所の方へと]
[いくつもの命を奪った右手を見ながら呟くコエ]
他人を食い物にしながら、生きていく…?
俺は…本当にそれでいいのか…?
[自問に胸が痛む、苦しく感じる。
そしてそれは色濃くなった獣のものによって、和らいでいく]
ああ、でも俺は人狼だから…人間じゃないんだったな…。
[こみ上げそうになる笑いを抑えて、外が騒がしくなったのを感じる]
見つかったか?気にする事は何もない、そうだよな?
[自問のコエをあげながら部屋を出た]
─回想─
ボクがいつ邪魔をした?
[表層へと現れた獣の意識は常に強気。聲を返して自室の窓から飛び降り、身を捻る。その身は一度、灰青の獣の身と変わり、瞳が金に輝く。音も無く集会場の壁を蹴ると、離れた場所に着地した]
お墓、ね。
場所は聞いて無いけど、アンタが行けば解るよ。
[言いながら、雪の上を歩き目的地へと向かう。人の身へと戻りながら見えて来た二つの金に瞳を細めた。何事かを話している隙に、ヘルミーネの背後へと回る]
両方喰べるなんてずるいよね。
ボクはまだ花を一口も喰べれてないのに。
[その声にヘルミーネは隙を見せたか。エーリッヒが襲いかかり、闇に紅が散る。返り血を浴びないように動くエーリッヒに倣い、イレーネも飛び散る紅を避けようと身を捻った]
赤の花は全部喰べといて、良く言うよ。
[不満を乗せた声。それでも投げられた青の花を受け取ると、ちろ、と舌で唇を舐めた。ご馳走を前に、目の前で息絶えようとしているヘルミーネは目に入らず。抉られたそれを喰らうことに罪悪感は無い。肉に齧り付くと、芳しい香りが鼻を抜け、口には濃厚な旨みが広がる]
……ん、ジジイの堅い肉とは大違いだ。
美味しい。
[止められない、と言わんばかりにむしゃぶりつくが、途中でエーリッヒに残りを取られた。名残り惜しげに手についた破片や血を舐め取る]
まぁまぁ満足かな、残りを取られたことを抜かせば。
それじゃボクは先に戻るよ。
[恨みごとのよな言葉を紡いで、エーリッヒに背を向けた。来た道を戻り、同じように獣の身体能力を以って窓から部屋へと戻る。その日はそのまま休息を取り。そして翌日、自分の為したことにまた心を痛めるのだった]
―西側の渓谷―
[そこにはハインリヒの姿があり、自衛団員はまだ着てないようだった。
よぉと手を上げて挨拶、そちらには距離を置いて近寄り。
がけ下の様子を見る、昨晩とさほど変わりのない光景]
あれはさすがに、死んでる…か…。
[呟く声、どこか上の空に近い感じの印象あたえたかもしれない]
下の降り方探してるのか?
自衛団員に聞いてみたらどうだ?奴らの方が詳しいだろう。
[その様子にそう声を*かけた*]
/*
もぐもぐもぐ。
最後は取られました。
動いてる人も少ないし、今は他の反応待ちですかね。
ウェンさん勘違いキリングとか起きないか期待してたりするけど、無理かな。
オトさんに襲い掛かるの。
―回想―
イレーネが悩んでるみたいだったから、全部もらっておいてやったんだ。
いわゆる親切心だ。
[かけるコエはそんな風には見えない声色だったかもしれないけど。
夢中でむしゃぶりつくそれを、ひとかけらほどになったところで取り上げて]
ほとんど食えたんだからいいだろ?
[漏らした感想にそう呟き、残った分を一口で]
ああ、お互い目覚めは最悪なのかもしれないけどな。
[そうコエかけて、
今はただ、なした事に対する快楽と、腹を満たしたことによる満ち足りた気持ちに浸り、
自室へと戻っていった]
/*
今回は一口だけもらっておきました。
食い残しとか渡すのは気が引けたので、口を付ける前にまず渡してみたり。
今日の襲撃はイレーネ占いでフォルカーと心中じゃなければ、
ダーヴィッドかなと。
イレーネ死亡の場合でフォルカー残す時は人の姿のまま隠して死ぬと、
より苦悩させられるのかなと、そんなこと考えたりしました。
/*
お心遣いどうもです。
うーん、その場合はエーリッヒが残るんだしそれでも良いか。<人の姿で〜
ちなみにフォルから希望が出ない限りは心中しないつもり。
それらしい描写があるならセットしてやって下さい。
とにかく告発がどうなるかはっきりしないことには方針は決めにくいんで、ちょっと待ちますか。
/*
フォルが先に死んだらやりたいことがあったんだけど。
ちょーっと無理っぽいかなぁ。
知っている人は知っている描写。
/*
心中関連了解です。
表の動きとか見ながらその辺はあわせていきます。
ですね、後は時間待ち、
そして私はそろそろ再び離席。
戻りは夜くらいになると思います。
ではでは ノシ
―回想・広間→個室―
[温まり始めたのは遅かったから、体が温まるのも少し遅い。
部屋に戻っていく人を見送って、おやすみなさいと言葉を投げる。
ヘルムートには甲斐甲斐しく世話をやいたりしたかもしれなかった。
2階の部屋に戻る頃には、体も温まっている。
そのまま、本を取り出した。
何冊も、何冊も。
神の教えを説いた本の後ろのページを探す]
――あった。
[索引から見つけた言葉は、人狼。
ページを捲った先に書かれていたことを、しっかりと刻み付けた。
「神に背く者」「赦されざる者」「殺害する事」
同時に記載された聖なる者については、今は見なかった。
そして、他の本を探す。
死者の弔いを詳しく知る為に]
―外・エルザの墓近辺―
[その場に佇む時間の長さはどれほどだったか。
少年の声に、翠が緩く、動く]
……フォルくん……。
護……らなかった……?
[雪に消える呟き。
意を問う暇もなく、フォルカーは上着を押しつけて去って行く]
護る……。
[引っ掛かる、記憶の片隅。
自衛団長が死んだ日、台所で少年が呟いた言葉は]
……護り手……?
[呟きは風に溶ける]
[少年と入れ替わるようにやって来た青年。
投げかけられた問いに、口元が歪む。
どこか、皮肉っぽい、笑み]
……本人にも、言わなかった事を。
何で、君に言えますか。
[返した言葉は、如何様に伝わるか。
しかし、今はそれよりも。
確かめねばならない事がある]
それはそれとして……ユリくん。
エーリッヒさんの部屋……って。
どこでしたっけ?
[問いかけは何気ない、けれど。
翠に宿るのは、冥く、静かな光**]
―朝・個室―
[今日は静かだった。
着替え、髪を整え、本を整理する。
机に向かって、手紙を書く。
書きたいときに書くのが、姉弟の決まりだった。
今日は、誰が、死んだのだろう。
明日は、誰が、死ぬのだろう。
誰を殺せば、良いのだろう]
ビー、会いたいなぁ。
[小さく、書き上げた手紙をしまいながら呟いて、部屋から出ていく。
もし今日何もなかったら、きっと自衛団員の人に渡せるだろうと、白い手紙を三通持って。
しかしそれは再び床に落ちることになる。
――フォルカーから、話を聞いて、ただ呆然と玄関を*見つめた*]
―西側の渓谷―
[向こうに下に行けそうな箇所を見つけたところでエーリッヒがやってきた。
手をあげた彼を煙草をくわえたまま無言で見る。
苛々した気配は隠すつもりもなかった]
あ?
[ローザの亡骸を見下ろして言う言葉は聞こえたか聞こえなかったか。
しかし、驚きもしない様子に露骨な違和感を覚えた]
なんだか、彼女がそこにいるのを知ってるような言い方じゃねえか。
[疑るような視線をむけて、問うのは低い声。
自衛団員にと聞けば奴らに用はないと思えども、知らせるべきかと思い直し周囲を見回す。
巡回の自衛団員の姿を見れば]
おい!こっちだ!
[そう言って呼び寄せたか]
[やってきた自衛団員に遺体は自分が運ぶと告げ、頑として譲ろうとはせず。
同行だけは認めて共に亡骸の傍へ降りていく]
…すまん。俺のせいだ…。もっと傍にいればよかったんだ…。
[言いながら冷たくなったローザの顔にかかった砂を手で払い、頬に触れる。
胸に刺さったままのナイフは抜こうとしても抜けず、諦めてそのままにして、
硬くなってしまった身体を抱き上げれば、凍らぬ血液を纏った髪が腕に絡み付いた]
…何ジロジロ見てるんだ。早く、行け。
[自衛団員を急かして上に戻ったなら、亡骸を抱えて黙って歩き出す。
行く先は、エルザが葬られたと聞く場所へ。問われれば短く答える筈。
エーリッヒが共に来るなら拒みはしなかったが、ローザに触れることだけは許さなかった。
オトフリートとユリアンはまだそこでヘルミーネの埋葬をしていただろうか。
誰を埋めているのかを知れば一瞬驚き目を見開くが、すぐに歯痒そうに奥歯を噛み締める。
それから彼等に無言のまま視線で隣を空けろと示し、黙々と穴を*掘るのだろう*]
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