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…ん。
[ユリアンの言葉に小さく頷くと…アーベルの言葉に笑いつつ]
…なんというか…ね。
あっという間だったかなぁ…今年も。
[そう言うと、空を見上げ…]
…まぁ…今年は…色々、新鮮だったけどね。
今までのよりも、印象がキツイ、かな。
[謝罪と自責の言葉に、ゆるゆると首を振って――。
此処に来てからあんなに泣いたのに、また涙が零れそうになって、潤んだ瞳を開けば。目の前の人は翠玉の双眸を閉じていて。
言葉にしなければ、伝わらないのだと…震える唇を開き、]
……違うんです…。
私が勝手に……ぐるぐると悩んでいただけで…。
ごしゅ…ミハエルさまは…ハトコのエーリッヒさんが目の前で消えるなんて……信じられない状況だったのに…勝手にいなくなっちゃったし……。
気付かないなんて…当たり前で……。不甲斐なくなんて無いです…。
[ユリアンとイレーナの言葉に頷きつつ]
明日…屋台が片付けられて、
式典が始まって…帰路についたらお終い…だな。
[物を売る屋台の、少なくなった売り物を眺める。]
お気に入りの場所だったの。
此処なら、村も空も良く見えるから。
[初めから来ることが分かっていたかの様に、ただ微笑うだけ]
あっという間、か。
……ほんとに。あっという間に過ぎちまったな。
[呟くように言った後。
印象がキツイ、という言葉に、やや苦笑]
そりゃま、普通に考えたら起こりえねぇだろ……こんな事。
起こした俺が言うのも、なんだけどさ。
だから…私の方が……ごめんなさい…なんです……。
[そうして。瞬いて、睫毛に付いた雫を散らして。]
約束…?
守って…ないって……?
[――お給料代わりに、ちゃんといただいたのに。
言ってる意味がわからないと言うように、見上げて。]
[――結局、黒猫の剣幕に押し負けて。
少し静かになった酒場の机で酒を飲んでいた]
ああ、起きたか。
[空になった酒瓶の数は少ないが、その度数はかなりの物ばかり。
その割にまったく酔ったような様はない]
…ね。
でも、帰るまで…終わらせるまでがお祭よ?
[アーベルの言葉には小さく笑いつつ…]
…ソレもあったけど。
今年は知らない人と良く喋ったりしたかな…って。
…確かに、本物の妖精の力を見る、って言うのも…
ほとんど無い経験だけど。
[妖精さんにあたしのランプをあげたしね。
と、小さく]
……つか、撫でんなっつの。
[無言で撫でるアーベル睨むように見つつ、ぽつりと呟き]
知らない人、かぁ……。
そうだな……確かに今年は、そういう機会も多かったかもしれねー。
[軽い口調で答えつつ。
ふと、妖精の騎士の事を思い出して]
[少女はダーヴィッドとエーリッヒに微笑みかける]
お二人ともあまり飲みすぎないでくださいね。帰った時に酔っぱらっていたら、みんなに呆れられちゃいますよ?
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
[ミリィの言に苦笑をひとつ]
生憎、私は酔えない性質らしくてな。
何を飲んでも変わらないものだから皆に怒られたよ。
勿体無い、などと言われてね。
[今にも傍に居る黒猫が言い出しそうだ]
[少女に近付いて、同じ目線になって]
…いいえ。大丈夫。
ただ…
少し、寂しいなって思っただけ。
[声は変わらず穏やかに]
[金の細い髪に、手を伸ばす]
ランプ屋 イレーネが「時間を進める」を選択しました。
ま、呑まにゃやってらんねーってのもあるわけっすよ、大人にはねぇ。
[テーブルの上に肘ついてぼんやり。]
なんっつーかまぁ、別に戻んなくてもいいかなーって気にもなってっしさ、うん。
[後… … …もね。
ソレは心の中で呟いて]
…なんでだろうね。
やっぱり…そう言うのが集まっちゃう星の巡り、だったのかしら…
[アーベルの頷きに、少し…考え]
…そういえば、アーベルとも…
あまり、喋ったこと無かったしね…
甘いモノ好き、というのも、初めて知ったけど。
[初めてのことが多かったのかしら?
瞼を閉じて、頬を緩めた]
御互い勝手だった……、ということだな。
[黙ってユーディットの言葉を聞いていたが、疑問の響きに瞳を開く]
「給料と休暇」。
それが、君の望みだっただろうに。
僕はどちらも、君にきちんと与えた覚えは無い。
[それに、と付け加え。
手を伸ばして栗色の髪を結うタイをしゅるり、と解く]
これで給料代わりと思われては、納得がいかない。
奪われた訳だしな。
………確かに、ユリアンともイレーナとも……
それよりも、人とこんなに喋った事自体が久しぶりだな
[”甘いもの好き”の件にはグリューワインを一啜りしつつ]
甘いものは…元気が出るからな。
……ったく。
[笑うアーベルの様子に、まだどこかむっとしつつ]
星のめぐり……か。
[小さく、呟く]
……巡り合わせには……感謝したいところが多い、かも、な。
[その声は、風に消え入りそうで]
[エーリッヒの方をちらと見て。
ぼんやりしているその頭を軽く小突く]
戻って貰わなければ困る。
ああ、そうそう。
ユリアンから伝言を頼まれていたんだった。
『後でいくらでも殴られるから』と、な。
…殴りに行ってやったらどうだ?
そういや、しょっちゅう見かけてるわりに……。
あんまり、喋ったりしなかったもんな、アーベルとは。
[それが、なんか気づけば大立ち回りをするようになっていたりして。
明らかに、どこか、以前とは違って]
……変わった……んだな、やっぱり。
………………
[いると信じてた時は見えなくて]
[いないと思っていたと気ぐらいから現われて]
………………………………………………………………
[勝手に信じて、勝手に裏切られたと思っていた。]
[けど、実際はそうじゃなかった。]
…確かにね…
あたしも、お祭の時は…ランプ売ってたし。
[軽く肩をすくめて見せ…]
…来年も、もう少し…話す機会を作っても良いかもね。
[お店だけじゃなくて。
そう呟くと、ユリアンの言葉には小さく笑って]
…そう、思えたなら…良いんじゃない?
そんな小さな声で言わなくても。
[ダーヴィッドの言葉に、少女はこくこくと頷く]
エーリッヒさんが帰らないと、お祭りがつまらないまま終ってしまいますよ!
[ちなみに団長のことはすっかり忘れていた]
折角会えたんだから……巡りあわせは全て感謝したい…な
[ユリアンとイレ−ナを交互に見つつ小さく呟けば。]
もう少し…あの妖精の騎士とも話してみたかった…かな
[「給料と休暇」と言われれば、さっと頬に朱が走って。]
……ぁ…それはそう…なんですけど…。
でも、代わりのものをいただいたんですから―――
[いいんです、と言いかけて。
しゅるりと解かれたタイに、言葉をなくし―――]
お祭りが終わっても。
皆、元通りにはならないから。
居なくなってしまう子も…いるでしょうから。
[それが誰とは言わない侭]
[ゆっくりと、こえは]
[二人に言われた言葉に、そうだな、と呟いて。
アーベルの漏らした呟きに、ふと、空を見る]
……心配すんな。
もう、ちょっとで。
また、会える。
……話す機会なら、それから、持てるさ。
[静かな言葉には、決意が満ちていたか]
つーかですよ、いい歳した男がですよ。
一番心配して帰りを待ってくれてる人が母親ってー現状は正直どうかと思うんだ、うん…。
[果てしなく遠い目。]
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