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[遠く起こる喧騒は、知るや否や。
彼の姿は、一軒の家の前に在った。外から見上げれど、人の気配はない。
人狼発覚の報は、行き渡っているのだろうか。
そんな思考が掠めつつも、中へ入る。
今となっては、扉の鍵を気にする必要もなかった]
[気配は近づいてくる。その事に恐れを抱く。
守護者は危険だと、それは散々口伝で伝えられてきた故に。
それに主が気づいて手を止めてくれた事に、心底ほっとした。昨日のように、狂乱に身を任せるようなことが無くてよかったと。
ユリアンに抱えられる際に、傷つき倒れるハインリヒをちらと見た。
嫌いな人ではなかった。優しくしてくれた客だった。
だが敬愛する主らに比べれば――塵に等しい。
人を恨むような、主の餌とならなかった事を嘆くような、そんな視線がほんの僅かの間だけ向けられたが。
ユリアンに抱えられて工房へと連れられて行く。
手には微かに傷ついた赤をつけたまま。
これなら食べてもらえるだろうか、そんな事を*考えながら。*]
[意識が何度も遠のきかけるが、胸元と腹部に走る鈍い痛みがそれをなんとか食い止める]
…はは。助かったのかね。こりゃ。
あの野郎…中途半端にしやがってよ…。
年寄りの肉が食いたくねえなら、最初から素直にそう言えってんだよなあ…。
[腹部に手を伸ばせば、ぬるりとした感覚と共に生暖かい血が掌に絡み付く。それもすぐに冷めていき。]
ああ、俺、もう死ぬんかな。こ…れは。
やだ…な。死…ぬのは…。
[震える手で胸ポケットから煙草を取り出し、咥えて火をつけようとするが。血で湿った煙草には上手く火がつかず、結局手からこぼれ落ち]
ああ、あれ…だ…な。
お、れ…詩人だもん…な。
こういう時、時こそ…なんか…詩を…。
[閉じかけた目の映るのは窓の外に広がる切り取られたような空の色]
あぁ…ほら…ミリィ。今ならお前がい、言ってた事判る気がす、する。
[この空を母親に伝えよう。そのための言葉を紡いでいこう、そう決めてはみたものの]
あ…は。やっぱり…なんにも、お、おもいつかねえや。やっぱ…駄目だねぇ…お、俺は。
[その言葉を吐いた後、意識が*途切れた*]
─昨日/自衛団詰め所─
[自衛団の詰め所を訪れ、宿であった事を話す。自衛団員たちはいきり立ち、討伐隊を派遣しようとするが、それは押し止めた]
相手の戦闘力を甘く見るな。
それより、あんた達は他の連中が巻き込まれないように、しっかり守れ。
[では、人狼はどうするのか、という問い。
それに対し、浮かんだのは静かな笑み]
異端を制すは異端が役目。
古よりの盟約に基づき、守護者の……メルクーアの血を継ぐ者が、対する。
……心配するな。最悪でも、相打ちには持ち込んでやるさ。
[勝手知ったる場所ではない故に、探し当てるには少々手間取った。
閉ざされた扉の先。
切り取られた、小さな空が広がっていた。
否、其処に在ったのは、一枚のキャンバス。
鮮やかな青に満たされた空の下、笑い合う村人達が居る。
今の、死に包まれた村とは異なる、生きた人々の姿。
もう居ない者も――それは、青年自身を含めて――、皆、全て。
異なる色の双眸を向け、目を眇める。
それは、確かに美しくはあれど、何の変哲もない空にしか見えなかった。
――…初めは。]
………。
[イレーネを抱き上げ、走り去っていった同胞を追うことは無く。致命傷に近い傷を負って倒れ伏す男をじっと見ていた]
……………。
[あまりにも記憶を刺激する光景だった。
知らず己の肩を抱く。意識を失う男を目の前にしたまま、ただその場に呆然と*立ち尽くしていた*]
[静かな言葉に、自衛団員がどんな反応をするかは確かめもせず。
ユーディットの亡骸を預けてそこを離れた。
次に足を向けたのは、共同墓地。
両親の墓の前でしばし祈りを捧げてから、自宅へ。
帰って間もなく訪ねてきたハインリヒの求めに応じて書斎へ案内した後は、自室に戻った。
目に入るのは、完成間際の曲。
しばしの逡巡の後、鍵盤の蓋を開いて、ゆっくりと、ゆっくりと旋律を辿った]
Eine leere Entfernung.
Ich baue einen Regenbogen.
[零れたのは小さな呟き。そのまましばし、現実を忘れるかのように音を紡ぐ事に専念した]
[そんなこんなで、眠りに就いたのは明け方近く。
『力』を用いた疲れもあってか眠りは深く──それ故にか、気づくのは、遅れた]
……っ!?
[窓が破られる音。叫び声。書斎から聞こえる、尋常ならざる気配。それらを感じた感覚が目覚める]
まさか……ち、いい根性してやがるっ!
[苛立たしげにはき捨て、書斎へと走る。
扉を開け、目に入ったのは──紅]
……っ!
ハインリヒさんっ!
[音が紡がれるその部屋の隅に。
いつの間にか、少女が蹲っていた。
鎖は伸びて、部屋の外へ。
遠い世界から奏でられる音に、目を閉じて耳を傾けていた。]
[時の流れを収めたかのように、
角度によって、色の移り変わりゆく空。
それは、カインと名を与えた白猫の眸に似ていた。
正しくは、彼の猫の眼が空を模していて、
此の絵も、それと類したものを宿していたのだろう。
――緑色の空は、幸福(しあわせ)を呼ぶ。
そう言ったのは、誰だったろう。
古来より伝わる、伝承の一。
信じていた頃も、きっと、在ったのだけれど。
それはもう、遥かに遠い記憶]
[音がなくなり、静寂が訪れても。
ことりとも動くことなく、少女はその場に居続けていた。
異質な音が、静けさを破り捨てるまでは。]
……なにか、あったの。
[走り出していく人影に、尋ねるように呟き。]
私も、行く。
[ぺたぺたぺた、と、空間を渡る。]
[窓の向こうに、駆けて行く気配は感じていたが、今は追うよりもする事がある、と倒れた傍らに屈みこむ。
自身の持つ知識だけでどれだけの事ができるかはわからなかった。
一応、護り手の勤めの一環として、簡単な知識は身に着けてはいたけれど]
……ちっ……。
上等だよ……!
[苛立ちを込めて吐き捨てつつ、ともあれ今は応急処置に専念する。
救えるかはわからない、けれど。*何もせずにはいたくなくて*]
/*
中の人、ものすごい勢いでうんうんうなってます。
困ったことに。
…ささやけるもの(狂人)の話とか、完全に聞きそびれて…るorz
ティル視点だと、イレーネ狂人理解していいんだろうか…
どうしよう…(おろおろ
[齎される色を、厭うようになったのは何時だったろう。
信じることなど、馬鹿らしいと思うようになったのは。
後悔など、していない。
して、何になるというのか。
還ることなど、ないのに]
……くだらない。
[幾度も、吐き続けてきた台詞。
くだらないのは、何か。
手を伸ばして、絵に触れる。爪を立て、下へと滑らせて、破ろうとした。
けれど、死せる者に、現への関与が叶うことはない。
青年の、色を違えた双眸も、また空に似て、揺らぐ。
雨が、降り出しそうだった]
[勝手知ったる風に屋敷の中を渡ってゆく。
ぺたぺたぺた。
じゃらじゃらじゃら。
歩く度に、音がついてくる。
ふらり、開かれた書斎の扉から中を覗き込み。瞬く。]
どうして、貴方ばかり――。
……エーリッヒ様。
[悲しげな表情を浮かべて。
書斎の中に入ることはせず、少女はふ、っと*散り消えた。*]
エウリノ…やっぱりおなか、すいてる?
[守護者の屋敷へ走り出した主を、抱えあげられたまま心配そうに見る。]
無理しないで、辛かったら私を…。私はその為に人なんだから。
そうじゃないと、あの人に…。
[一族が人狼に協力しながら、人のままで居る意味。以前ロストにも話したそれを、エウリノへも向け告げた。
人狼の強さは知っている。でも守護者の力も昨日その片鱗を見た。
このままだと負けてしまうかもしれない。それはつまり―死。]
お願いだから、死なないで。
ロスト様みたいに逝かないで…。
[震える声で胸に縋った。]
[人が駆けて来る。
声を上げ、手当てをしてゆく。
意識を手放した男は死線の上にいるのが分かる]
…ぅ。
[助かればいい、と思う一方。
このまま助からなければいいと思う。
いや、きっと男は自分のような愚かな選択はしないだろう。
それでも]
ぁ…。
[全身を締め上げる恐怖。
決めたはずの覚悟すら粉々に砕かれる。
知覚できていたはずの世界がどんどん遠ざかってゆく。
覆い被さってくる闇を払いのけることも出来ないまま、再び意識は拡散し*姿も溶けた*]
─回想─
[目の前の光景に圧倒されて。足がすくんだまま何もできなかった。
異形の姿を晒し、逃げていくユリアン。いつの間にか消えたイレーネ。
そして、朱く染まったユーディットと、抱きかかえるエーリッヒの姿。
家にくるか?というエーリッヒの問いには、目を伏せて]
うん。あとでお邪魔するよ。兄ちゃんは先に帰ってて。
[そう伝え、宿屋に残った]
[ちょこんと椅子に座り、ぼおうっと店内の様子を眺めている。視線の片隅には、テーブルでノートを眺めているブリジットの姿が映っている]
…ユリアン兄ちゃんも…狼だったんだ…先生だけじゃなく…
[小さく呟いて、うつむいた。ぼおっと、以前工房で何度か会ったときの事を思い出して。
その幻影を振り払うように、首を横に振る]
でも…ユーディ姉ちゃん…殺したのも…兄ちゃん…
[少し首を起こせば、床に残る血の痕。目をそむければ、カウンターが目に入る。
よく食事を食べに来ていたこの宿屋にも、誰の姿もない]
女将さんも…ノーラ姉ちゃんも…アーベル兄ちゃんも…狼に殺されちゃった…
[再び視線を動かす。目に入ったのは、2階へとあがる階段。
さっきまで2階の部屋で、イレーネと話していた会話を思い出す]
『終わらせないと』
[イレーネと共に語った言葉。
終わらせるということは、狼を──ユリアンを殺すこと。
その考えに思い至れば、目を伏せるが]
でも、終わらせないと。
[小さく呟いて、顔を上げる]
[襲撃をかけた屋敷から工房へ戻る途中。
ゲイトから訊ねられ、息を飲む]
……だ、めだ。
それ、だけは──!
[喉を襲う渇き。
ゲイトの言葉は甘い誘惑となり意識へ滑り込む。
その誘惑に対し、残る理性が止めろと警告する。
喰らってしまえば後悔するのは自分なのだから、と──]
だい、じょうぶだ。
この渇きは、あやつを喰らうことで、癒す…!
[縋るゲイトを抱く腕に力を込める。
中途半端にハインリヒを手にかけたため、その衝動は燻ったままとなり。
ゲイトの手から漂う誘うような香りに、理性が負けそうになるのを堪え。
歯を食いしばってそれに耐えた]
[自分だけは絶対喰らわないと、抗う主が嬉しくもあり、悲しくもあった。
傍に居る、居場所になると、約束はしたがそれだけでは足りず。中途半端に支えになりきれていない事が辛いと思った。
手から流れる血の匂いに誘われるエウリノに、腕を差し出すべきか迷う。無理にでも食べさせろと血が叫ぶ。
が、イレーネがそれを堪えた。
手を服の端で拭い、血を押さえる。
代わりに縋る手に力を込めた。]
/*
お帰り。投票デフォエリさんのままなんだけどいいかなぁとか思ってしまう(ぁ
…うんちゃんと仕事します(投票は PL視点 で)
娼婦 イレーネは、工房徒弟 ユリアン を投票先に選びました。
[騒動が一段落した後、自室に戻り。
テーブルの上の譜面を手に取った。
幾度も書き直されたその束の、一番上には綺麗に清書された一組。
鍵盤の蓋を開き、譜面台にそれを置いて。
音を確かめるように、旋律を紡ぐ。
無限の蒼穹、そこに架かる虹の橋。
それに託す先への想い。
そんなイメージを乗せた、曲]
ん。
これが出来ただけでも、満足するべき……か。
[一通り、弾き終えて。零れるのは小さな呟き。
鍵盤の蓋を元通り閉め。銀の短剣を手に、家を出る。
左の袖口からは、既に包帯は覗いてはいなかった]
/*
流石仲いいな私らwwwwwwwww
んでエウリノは頑張ってー。
一応ついては行くけどどしよっかな。ティルあたりが話し相手になってくれるだろうか(ぇ
─村外れの丘─
[人気のない村を通り抜け、丘へとたどり着く。
何故、ここにやって来たのかは、自分でも定かではないけれど。
ここならば、他者に被害も及ばないのではないか、と。
そんな考えもあったやも知れず]
……やれ、やれ。
なんにもない、はずの俺が。
なんで周りを気遣うんだか……。
[零れ落ちたのは、自嘲の呟き]
[誘惑に耐え、工房へと戻り。
ゲイトを降ろすと風呂場へと向かい水を被る。
今はあの忌まわしき邪魔者を喰らうことだけを考え。
冷静の中に狂気を宿した]
……は……。
[短く息を吐いてから、傷の残る右眼に手をあて。
感じる傷跡に憎悪を燃やす]
…全力を以って、コロシテヤル──!
[残された左眼が赤く染まる。
そして再び水を被った。
己から漂う死の匂いを消そうとするように]
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