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[青い光が照らすわたしは仄かな青色の体に見えるかもしれない。
ううん、もしかしたらそれは生きているときと同じなのかもしれない。]
なかないで…苦しまないで?
[わたしはわたしを認識させた声を探す]
[扉を開ける。世界はわたしには一歩遠くて、何かに隔てられているようだった。
わたしが開けた扉の向こう、……と言っても良いのか?
そこにも扉が重なっていて、その扉は閉じられている。]
……不思議だわ
生きているときには気付かなかったのに
ここはどこなのかしら
[次元のずれ、とでもいうのかしら。
わたしは部屋の中を見直す]
ここは
見覚えがあるわ
[こちらには普通の部屋としてしかないけれど
あちらには荷物がおかれている。
輪郭の薄いその荷物には、手を伸ばしても触れられない]
あちらからわたしが見えるなら、こうなるのかしら
[でもここにいる理由がわからない。開いたままにした扉から、わたしは廊下に出た]
―ナサニエルの部屋→廊下―
[しっかりとした廊下を踏みしめる。
階段へ向かう。
悲しみがこちらから。
わたしは泣きたくなるくらいで]
[青い髪の彼に手を伸ばす。
他のものには触れられないのに、彼には触れられた。
人には触れられるのかもしれない
わたしはそう、と、背後から抱き締める。]
あぁ、わたしは風のようなものかしら?
空気なのかしら
[彼はあたたかいと思うけれど]
きっと伝わりはしないのだわ
[わたしは彼の抱きかかえるわたしを見る]
殺されたのだっけ
[自分の姿は、綺麗なものだった。
それは腹の上だけだけれど]
……食べてもおいしくないのに
ねぇ、―――――?
[そうと名前を呟いて、わたしはナサニエルの背に口付ける。
すこしでもこの負の感情を*吸いとれたら良いと思った*]
/中/
しかし、こうして見ると。
更新間際のろずの行動って、死亡フラグとして完璧すぎる……。
にゃー、それはいいから、霊視描写入れて気絶しとこう。
多分夕方、ヘタすりゃ夜まで動けないんだし……orz
─二階・客室─
[独りになれる場所を探したとて、結局たどり着くのは自分の部屋しかなく。
不安を抱えたまま、いつの間にか眠りに落ちて。
……夜の間に何があったのか、直接知る事はなかったけれど。
でも。
間接的には、知る事になった──否。
知らざるを得なかった、と言うべきだろうか。
その『力』故に]
……ん。
[覚醒を呼び込んだのは、弱々しい光かそれとも、意識に飛び込んできたその『声』か。
静かな、静かな、歌声。
それはつい最近、聴いた声。
自分の一番得意な曲──それを教えてくれたのは、その『声』の主と良く似た、美しいひとだったのだけど──にあわせて、紡がれた、歌]
……っ……。
[ぎゅ、とシーツを掴む。
目を開けるのが、怖い。
わかっていたけれど。
否。
わかっていたから。
視たくなくて。
それでも、と。
目を開ける。
薄紫の瞳を開いて、起き上がる]
……コーネリアスさん……。
[ぼやけた視界が、その『姿』を捉える。
それは、黒い霧のようなものに包まれて、霞んでいたけれど。
赤い、あかい……水平線に沈みゆく月のいろの瞳。
それだけは、はっきり見て取れた]
……視たく、なかった……よぉ。
だって…………。
[後の言葉は、続かなくて、俯く。
……やがて『姿』は揺らめいて消え、『歌声』も遠くなり。
終わった、と思った。これで、全て。
でも、それは。その思いは。
直後に聞こえた違う『声』に、儚くも打ち破られて]
─悲しまないで─
[静かな。とても、静かな。
女性の声。
それは]
……え……なん……で?
[掠れた呟きが、こぼれる]
─苦しまないで……ごめんなさい─
[再び、聴こえた、『声』。それは……]
ローズマリー……さん?
[何故。
どうして。
彼女の『声』が、聴こえるのか。
答えなんて、一つしかない。
けれど。
けれど……]
……ゃ……ぁ……。
[視たくない。今度のは、絶対に、視たくない。
そう、思ったけれど。
でも。
もしかしたら何も視えない、単なる気のせいかも知れない。
そんな思いが。
顔を上げさせて──]
……っ……。
いや……だ。
[それが意味するのは。
まだ、終わっていない……という。
冷たい『現実』で]
やあああああああああああっ!!!!
[絶叫が響き、そして。
意識は*闇の帳の内へと堕ちてゆく*]
−客室−
[温かなまどろみの中。口元に微かに笑みを浮かべて。
青年が出て行ったことにも気付かぬまま、眠りをむさぼる。
やがて、空が白む頃――彼が起きるべき時刻。]
………んー…?
[微かに届いた声に、ぽやぽやと瞼をこすって身を起こす。]
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