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嬉しくない……。
[絶対何かヤル! そんな確信を持ちながら、再度溜息。なんというか顔をあわせる度に色々な苦労を掛けられている思い出があるので、いやーんな表情をナターリエに思わず向けてしまった]
んー。
[暫く考えて。
考えて。
不意に聞こえたのは]
「盗ったどーーーー!!」
[と、言うマテウス導師の碧色の龍の声で。]
……逃げよう。
[あっさりその場からの逃走を決めたとか。]
御見事ですねえ。
[異界龍の元気な声は、ここにも届いたようで、くすくすと笑う]
ベアトリーチェはかくれんぼですか?
本試験もそろそろ開始ですが、さて、どうしましょうねえ。
[青の石が中指で煌めく]
─某所─
おっと、そろそろ始まるか。
バトルを見ながらだと……まぁ何とかなるか。
[何してんだか。
傍に次元の裂け目を固定し、バトルフィールドを確認出来るようにする]
……いやまて。
比較対照として、女帝はでかすぎる。
[寮母の名前に真顔で突っ込みを入れながら、カードを用意する。
立ち位置は、やや後ろ。
全体を確りと見渡せる位置に]
あん!
[既に勢いに乗っていた相手に間に合わず。
キラリと宙を舞った素材は碧龍に確保されてしまう]
やりましたわねぇ。
後で覚えていらっしゃい。
次はしっかりと排除させていただきますからっ!
[楽しげな笑い声に、ぷうっと頬を膨らませる。
碧龍に向けてか主たる導師に向けてか、指を突きつけて宣言した]
それは重畳。
では、時間を無駄にすることもない。
…始めようか。
[目に殺気が宿る]
[これまでの迷宮と対戦で、ここの受験生のレベルは理解している]
[手加減して戦える相手ではない]
[軍刀が吹き出す炎、身体から立ち上る陽炎が勢いを増す]
威勢が良いな。
[男の声が響く。
至極楽しげな声。
碧の異界龍の横の空間が避け、そこから男の姿が現れた]
なんなら、こっから取り返しに来ても良いぜ?
[軽い挑発。
碧の異界龍の背から魔法素材を拾い上げ、右人差し指の上でくるくると回した]
さて、このまま話しに興じてもいいが、試練なわけだし…はじめようか?
[カルメンを破ったというのにも、時間を無駄にできないというのに頷きを示しつつ、目の前のゼルダを見つめる。本来はまず能力をあげる魔術をかけたいところだが、その間にあの軍刀で己が抜かれるビジョンが浮かんでやめる]
援護か妨害か支援かゼルギウスのほうか。任すぞ。相棒
開きたまえ。異界への扉。
我が呼び声に答えよ。日の差さぬと暗黒の凍土よ
[手短に後ろの相棒に声をかけて、右腕を口もとに翳しつつ。詠唱に入り。異界を繋ぎつつも、左手を相手に向け、古代語魔法をもって、火球――触れる直前で破裂し爆圧を襲われる火の球を二発。ゲルダへと向けて放つ]
はっはっは、悪いですが、私の作った迷宮ですからねえ。
[逃げ出したベアトリーチェの姿を見て、影を放とうとして...一瞬考え]
いや、こうしてみましょうか。
[すいと、床に手をついて、詠唱を始める]
『二つの道、二つの運命、巡る螺旋の先に、巡り合わせん』
[声と共に、ベアトリーチェの走る道が、カルメンの居場所へと繋がる]
[いくらか後に、ベアトリーチェはカルメンに巡り会うだろう。その時二人がどうするか]
これも追試のうち、ということで。
[にこにこにこ、あくまでにこやかな鬼だった]
了解、任された!
[ナターリエの呼びかけに、短く返す]
とはいえ……どうやら、複数属性がきそう、か。
……なら、念のため、これからいっとくか。
[ゲルダの軍刀の炎。水と風を操るというゼルギウス。
単独属性防御では、往なしきれぬ可能性は高い]
悠久なる天穹の煌めきより生じし力、絶対にして不定たるその在り方にて、遍く力を遮る護りの衣を我らに下さん……天衣の護法!
[投げるカードは、天のルーンと、『支配』に『慈愛』。
組み合わせが織り成すのは、各属性の力を弱める効果を持つ、護りの衣。
それで、ナターリエと自分をふわり、包み込んだ]
あら、導師。
よろしいんですの?
[空間からにょきっと現れた姿に菫色を細める]
ならば、挑戦させていただきますわ。
ええ、勿論!
[ニンマリ笑顔になって頷いた]
[黒衣の魔女が詠唱を始めた]
[軍刀を構え、駆け出す]
[敵は炎弾を放った]
.oO(私に炎が通用しそうにないというのは明らかなはずだ)
.oO(他に丁度いい牽制の術がない?)
.oO(否)
[即時に何か隠れていると判断、軍刀を一閃させて、火炎の渦を放つ]
[衝突、そして炸裂]
[轟音と共に、双方の魔術の衝突地点周辺を舞っていた雪が吹き飛ぶ]
[その余波をものともせず、さらに疾走、ナターリエへ迫る]
[走りながら軍刀を再度一閃、今度はこちらから牽制の火炎流を放つ]
おーし、良い返事だ。
そんじゃあやる……。
[やるか、と言いかけて。
視線が少し周囲へと向けられる]
こりゃまた。
学長、良い趣味してますねぇ?
[言いながらも、口端には笑みが浮かぶ。
ぱしりと、指の上で回転させていた魔法素材を右手で掴み取った]
/*
2on1になるのは問題無し。
後は二人の都合で。
[嬉しくはないが、かといって手加減なんてしたものなら、本気でこっちの骨までしゃぶられかねない。第一撃から必殺の勢いで押し切らねばならないだろう。
そう考え、ゼルは二重詠唱を開始した]
Vento Impedimento che veglia funebre di persona
〔風よ、かの者を目覚めさせよ〕
Un foehn Sulla terra E Un vento favorevole!
〔風炎一体ならびに追風!〕
[範囲拡大を行えないため、自分に追風を使うことはできないが、それでもナターリエを倒してしまえば後は楽に進められるだろう。迷うことなく魔法を解き放ち、ゲルダの移動速度を上げ、攻撃補助を行う風を軍刀に纏わせる]
[パタパタと走る先にいたのは、導師と…]
……えっと。
………カルメンさん?
[合ってるかどうか知らない。
カルメンに持ってるのが分からないように素材を隠しつつ。]
どうかしましたの?
[繋がれた因果の糸は感知が届かず。
臨戦態勢に入りながら小首を傾げればベアトリーチェの声]
あら、丁度良い所に。
良かったら共闘しません?
導師が今、件の魔法素材をお持ちなの。
[隠されたものには気づかず。ニッコリ笑って提案した]
ちっ。気づくか。
[ライヒアルトの支援魔術を感じながらも、感謝の言葉も投げずに、目の前の相手から目を離さない。
足止めの一手が無理だったと判断と同時に後ろに一つ飛び。一閃は避けつつも、追ってくる炎の渦を見て]
悪いが剣士よ。接近戦ならともかく。魔術で負けてやれんのでな
…暗黒に彷徨う黒き空の下にある。何者も受け入れぬ冷気よ。
全てに害をなす暴風よ。その姿。我が前に見せよっ!!
[周囲の雪をも巻き込んで膨れ上がるようにして。自分を中心に。吹雪の嵐を起こし。火炎の渦を阻み。その勢いのままゲルダへ向けて破裂させる]
[ベアトリーチェの姿が現れても、笑みは浮かべたまま。
手にある魔法素材を上に投げ上げて弄んでいる]
おーおー。
二人いっぺんにかかって来ても良いぞー。
[あくまで口調は軽い]
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