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ローエングリン。
[やって来た侍女の姿が視界に入り、顔を向ける。
問いかけには深く一度だけ、頷きを返した。
表情には僅か、苦笑の色を滲ませて]
ええ。少しばかり、相談を。
どうするべきか、専門家にお話を伺った方がよいかと思いまして。
[専門家、は当然のように目の前の金髪の青年を指す。
発作という言葉には、ほんの一瞬、目を眇めるのみ]
そうですか。
お身体は大切になさって下さい。
[気遣うような台詞]
……なーにが、持病の発作デスか。
ま、それだけ冗談言えればだいじょーぶっぽいけど。
[案の定、真に受けることは無いらしい。
僅かまだ眉を寄せつつも、小さく溜息を吐いて]
…昨日から、にーさん何かおかしーよ。
本当無理すんなよ? チビだってこんな心配してるのに。
[なー、と相手の肩に飛び乗るカーバンクルに同意を求めて。
ふと、新たな人影に気付けば小さく目を見開き。
それでも僅かに笑みを浮かべれば、こんばんはと小さく礼を返して]
ァラン、こんばんわァ。
[ナターリエとブリジットに微笑んで、赤い爪を伸ばして皿の物を一つ摘む。ユリアンが頼んだ事など気にしていない。
それを唇に寄せ、やって来た二人を興味深そうに睫毛の影で窺う]
中/
酒場のママ ヘルガは、職人見習い ユリアンに話の続きを促した。2007/05/16(Wed) 00:47:54
シスター ナターリエは、職人見習い ユリアンに話の続きを促した。2007/05/16(Wed) 00:47:54
…アラァ、三角関係かしらァ?
ですね
[ヘルガの考えなど露知らず。頷きつつ、オトフリートのことについては]
ええ。なんというか。苦手とかいうのじゃなくて。単純にオトフリートさんは必要以上のことは言わないというか。口にしないと決めたことは絶対口にしなさそうですし。
優秀なのもこういうときは不便だ。
[でも、それは逆を言えば、伝えるべきことは絶対伝えるだろう。というわけだと、そんなことも思ったが
後はヘルガと同じく、古参の人間に頼るしかないだろうなと考えて、その辺りで一旦思考を打ち切る。
嫌な考えが多く浮かぶものなど考えていてもつまらないし、仮説は仮説
入ってきて、席に着いたナターリエとブリジットに聞いても、多分新しい情報はないだろうと。聞きもしないでおくことにした]
[やって来たユーディットにこんばんは、と軽く礼をして]
ああ……こんな状況下で、倒れたり寝込んだりしてられないからね。
[気遣うようなオトフリートの言葉に、一つ頷いて。
それから、予想通りの反応を返してきたアーベルに、苦笑を向ける]
おかしい……かな? そんなつもり、ないんだけど。
[自分でも、白々しいとは思いつつ、こんな事を言って]
ん……無理は、してない……まだ。
[それから、どうとでも取れるような曖昧な言葉を付け加える。
同意を求められたカーバンクルはこくり、と頷いてみゅうう、とか細く鳴いた。
それにまた苦笑を浮かべつつ、*ふわりとした真白の頭をそっと撫でて*]
[ナターリエに小さく頷くが、並べられた料理を前にすればそちらの方に興味が移りフォークを持つ]
…
[ユリアン達は何かを話していたらしい…
オトフリートの性格について話していたのだろうか…?
ソレについては、同感…
フォークを口に運びながらそう思った]
[ユリアンとヘルガのやり取りに相槌を打ち、時折返事を返しつつ、用意された食事に手を着けて]
ワシが聞いても答えてはくれぬだろうの。
あれは本当に仕事熱心であるし、ギュンターの事を一番に思っておるようだしの。
こうして話していてもさっぱりわからぬ事ばかりだて。
粗方落ち着けば、少しは話も出るであろうがの。
[向けられた問いに曖昧に返す。
親交が深くとも今回の事はまだ詳しくは知らず、故に話せる事もなかったから。
そして、また新たにホールにと現れたもの達に軽く会釈を]
[ひとつ深く頷くオトフリートに、そうですか、と呟くと]
それで……どうにかなりそうなんでしょうか?
といいますか、犯人は一体誰なんでしょうか?
[困惑気味に面々に尋ねる]
ゥフフ…そんな感じネェ。
一度くらいィ、慌てた所も見てみたいものだわァ…。
『大切なご主人様の抜け殻を見たらァ、少しは慌てたかしらァ?
マァン…、また誰か捧げてみればァ…わかるかもネェ…?』
[ユリアンの執事評に頷きつつ、ぺろりと赤い舌で指先を舐める。
女は見損ねた事を残念に思いつつ、*残酷な考えを浮かべた*]
[ホールでの噂話など、露知らず。
知ったところで、いつも通りの笑みを湛えて対応するだけだろうが。
暫しの間、研究家の青年の様子を窺っていたが、ふと視線を逸らす]
正直に言えば、現状ではどうにもならないですね。
お客様方にも事情を明かして、所持品の確認はさせて頂きますが。
[犯人はと訊ねられても、明確な答えを有しているはずもない]
生憎と私はあくまで執事であり、名探偵ではありませんので。
ただ一つ言えるのは、常人の仕業とは思えない、というだけですね。
[入ってきた二人。ブリジットとナターリエの組み合わせはなんとなく意外なだなと思いつつ。
さすがにもうブリジットが急に大きくなっていないとかいうのは思わないでおく。
…まあ、また野菜を分別しているのかもしれないけれども…
そして何か思うところがあったのか、定かではないが、先程まで問うていたこと屋敷になにがあったのかな?ということに関してザムエルの言葉に親交が深い人間でもわからないのか。という情報を脳内に足しながら、頷きを返し、ヘルガの同意も得られれば]
オトフリートさんは仕事熱心すぎるよな。
[と、ヘルガが考えていることなどわかるはずもなく、ただとりあえずわかったのは、オトフリートへの認識がだいたい皆同じということぐらいだなと。]
中/
明日は書庫か庭園にでもいこうかな。
ホールばかりだと飽きる(ぇ
もしくは新しい部屋でも開拓するか(それは勝手に作るということです)
それでおかしくない、って言える方がすげーよ。
…『まだ』って、無理する予定があるって事デスか。
[カーバンクルの同意が返ってこれば、
ほれみろと言わんばかりに、呆れたように溜息を吐き。
執事と侍女の言葉に、そちらへと視線を向ける。]
常人の仕業じゃないって…常人かそうじゃないか、なんて。
[見た目で判るんですか、と。ぽつり呟いて。]
[視線に気付いたのか、気付かなかったのか。
侍女の方へ視線を返すことは無く。
まさか自らが常人と異なる力を持ち得てると知らぬままに、問う
―――そこに紅の気配は、無い。]
[…ユリアンが思ったとおり、やはり野菜は退けており…
ふと、視線が合えば、暫くして頬を膨らませ]
…嫌いなモノは嫌いなんだもん。
[そう呟くと、やはり野菜を*退けるのだった*]
見た目で判らないから、常人ではないのですよ。
能ある鷹は爪を隠す、と言いますから。
[浮かべる表情はやはりにこやかに。
続いて紡がれた声は、ややトーンを押えて]
逆に、見た目以外で判る部分もある訳ですが。
[それから視線はまた、金髪の青年へと戻される]
……ああ。
あまり長く外にいらっしゃると、宜しくないかもしれませんね。
特に今は、空気が――少し異なるように感じますから。
[オトフリートの答えに]
常人ではない……ですか。確かに、人の業ではないとは思いますが
でも、やはりそれを見極めることも難しい、のでしょうね
[ヘルガの言葉に僅か苦笑して]
ワシもここに長く出入りさせてもらっておるが、あれが慌てる所は見たことがないの。
もう少し楽に、とも思うが、それでは執事は務まらぬ、と言うことらしい。
[そう述べて、ヘルガの指先の動きをちら、と見る。
その表情は自分の位置からは伺えなかったが]
熱心すぎていつ自分の時間を持つのやら、と思うのだがの。
尤も、この邸の執事と言う物はあれ位でなければ勤まらぬのかも知れんがの。
[ここの主の事を思い、真面目になるのも無理はない、と苦笑する]
[女は自分以外の魔がこの館に居る事にも気付かず、くすくす笑う]
ゥフフ…ゥフフフ……誰にしようかしらァ…
[愉しげな瞳は、獲物を見るよう。
今宵はオルゴールの余韻に浸りつつ、*誰にしようか迷うだろう*]
[薔薇の園がある庭は、女の魔力で包まれた【永遠のオルゴール】が隠された場所。
力ある者――魔を宿す者は、それを感じるのだろうか。
目覚めたオルゴールは、密やかに息づいて彼等を*見守っている*]
でも、確かにオトフリートさんが一度ぐらい慌てたところは見たいかも
[ヘルガのそんな言葉にヘルガとは違う考えで同意しつつも、まるでその際の姿が想像できないのはどうしたものか。
そこでヘルガが自分が頼んでいた食事をとっていたのか。とようやっと気づくが、他の面々が集まって食卓として賑わっているのでいいか。と思う。
そして、案の定、野菜を退け、素直に嫌なものを嫌というブリジットに思わず苦笑と、ここ最近癖のようになっているのか。頭をぽむぽむとしつつ]
ま、無理に大きくなる必要もないけどな
[と、ブリジットにとっては問題かもしれないことをさらりっ。
...にとっては、いまだ気づかず。もう19歳だしそんなに成長もないか。という思考があるわけだが、ブリジットはその辺りをどう受け取るのかどうか、それはわからない]
あぁ、なるほど。
その『能ある鷹』を探すのは、…大分難しいんだろーけど。
[執事の言葉に、小さく苦笑を浮べ。
しかし続く言葉に、驚いたように僅か目を見開く。]
―――それ以外に、判る、んだ?
[想像つかない、とポツリ呟く。
考え込むように口許へと手を当てて。]
[野菜を丁寧に避けるブリジットに気付いて]
……食べた方がいいと思うがの。
[思ったより子供のようだと不思議そうに眺め。実際子供だと言うことは考えない様に]
[執事の言葉に、すぅと目が細まる。
手の内へと隠れた口端は、僅かに上がって。
『―――面白い』と。薄い口唇が形作る。
月明りのみが照らす闇夜の中で、微かに染まる紅は見えないだろうけども]
[一つ一つの言葉は、探るように。
わからない振りをしているのか、本当にわからないのか。
魔の力を宿しているだけなのか、魔そのものなのか。
見極めは慎重に行わなければならないだろう]
[一通りの思考をめぐらせれば、また暇になる。
納品するものどうするよ。とか自分にとっては切実なことを考えるが、今日のところはきっと帰れないのだろうなーいう予想の元、ため息を一つするのと一緒にそのことについて悩むということも吐き出すと。早めに食事を取ったからか。ホールにいる面々より一足先に食事を終える。
ヘルガがグラスを傾けている、あれはお酒だろうか?だったらそれを飲み干した後、部屋に去るのかもしれない。
結局野菜を退けたままなブリジットは食事を黙々と食べている。この後はやはり野菜の援護を得られない分、早寝だろうか
とか色々と、こうしてみているのは、長い間逗留することになった際、どうするべきかと考えているからかもしれない。]
誰にでも判るという訳ではありませんが。
そのような力を持つ者も在るのだと、聞き及びます。
まあ、その者自身も常人ではないでしょうね。
[他人事のように言うと、くるりと向きを変えて、
いつの間にか鋏を手にして、花壇にしゃがみ込む。
小さな花をつけた鈴蘭を一輪、採って。
それが主の好きな花というのは、些か可愛らしいか]
[そして、何か考え事でもしているのか、野菜は退けてはいないけど、ブリジットと同じく黙々と食事をしているナターリエに軽く声をかける]
そういえばナターリエさん今日何していたの?
[聞いたのは他愛ない談笑の一つ。
その返答を濁されても、気分は害さないだろう。なんとなく同じところにいるから聞いたというのもあるのだから。
でも、絵を描いていたといえば、あー、そりゃ見に行けばよかったなーと呟くだろう。
そんな感じにか色々喋り、ナターリエとの会話を終わると。
さて、本題の自分はどうしようか。と少し悩み
後で、書庫で本でも借りて客まで読もうかなと*思うだろう*]
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