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[地面の冷たさに、目が覚めた。
ここはどこだろう?全く分からない。
深く深く眠りに落ちていた事と癒されていた事で、枯渇はだいぶ戻っていた。]
…?
[ゆっくりと体を持ち上げ、なんとか上半身を起こす。
あたりを見渡すと、薄い色の岩がゴツゴツ露出した洞窟のような場所だった。]
[アマンダは、どうしてユリアンがパニック状態なのかわからない。シーツでぐるぐる巻きにされて、不思議そう。
その表情には、ユリアンも見覚えがあるだろうか]
ん…? ああそうか、人は服を着なくてはいけないのか。
毛皮が無いって、不便だね。
[観点がおかしいが、アマンダは気にしない。
そして「双子の姉さん」とか言われてようやく理由(の一部)がわかって納得]
ああ…、そうだね。うん。
ティルも、ここまでは知らないかな?
私は、アマンダだよ? 君の、知っている。
眠っているのは…千花に借りていた器(身体)。
私は人の姿をとるのが、とても苦手だから…ね。
姿と意識を交換していたんだ。
[そう言いつつ、首元に手をやり愛しそうに撫でる]
/中/
投下してから気附いたけれど、
フィロメーラはこの地に縛られた精霊にして置けばよかったんだ。
……まあ、してしまったものは仕方ないね、うん。
或いは、天の運命に逆らったから“そうなった”か。
[アマンダの唇に笑みが浮かぶ。仮面で無いその表情は柔らかい]
千花は眠ってる。
今は、私が人の姿を取る、手助けをしてくれているんだよ。
[「私が元の姿で元気な時は、人形に千花を着けてあげれば起きてくれるんだけれど」なんて呟きにも似た説明は、ユリアンの耳を通り抜けて行ったかもしれない]
[生命の息吹のあまり感じられない場所だ。
少し寒気を感じて、ぶる、と震える。
見ると、服のあちらこちらが裂けているのが分かった。]
…あぁ。
[思い出す。
自分は-----バケモノになったのだと。]
[頬を赤らめながら、彼は叫ぶ。
多少互いの話が食い違っていても気にする余裕はない]
「アマンダさん」が「千花」で、
「千花」が「アマンダさん」ってこと?
しかしとりあえず人間の女性の時は、男性の前では絶対服を着てください。
そんな綺麗な姿をみせらられたら理性が持ちません。
[本人も変なことを口走っている自覚なし]
−北部・門−
[青い天は今日も遥か彼方にまで続いておりますが、空気はどこか乾いているように思え、町ぜんたいから活力がほんの少し失われているように感じられました。それは力あるものにしかわからない程度の違いだったのかもしれませんけれども。
朝のお祈りもせずに、ベアトリーチェは北の門の近くまで来ていました。こっそり、きょろきょろ、建物の陰から辺りを窺います。こどもが外に出るのは危ないと云われていますから、なるべく自衛団の人たちに見附からないように、そして人ごみに紛れて門番の眼を掻い潜ろうとしていたのです。]
[町ではない、外の世界へ、二歩、三歩、大きく足を開いてあゆんでゆきます。頭の上に広がるそらはおんなじの筈なのに、なぜだか違って見えました。長く続く道の遠くには、古めかしい建物があるのが眼に映ります。あれが遺跡なのだと、すぐにわかりました。]
「ああ、……足りない。」
[矢張り書の力と言えど、ほんの欠片だけでは。
しかし、持たせ過ぎては、器が壊れてしまう]
…… メーラ、足りない、の?
[虚空を見上げながら、ぽつんと呟きます。
けれどもその声は弱くて掠れてしまっているし、緑の眼の光は薄くてぼうっとしていて、少しだけ淡いいろになっていたかもしれません。]
[アマンダはどうしてユリアンが赤くなっているのかわからない。
不思議そうに首を傾げて、説明しようと試みる]
そう、姿と意識は交換してた。
けれど、私は私。かわらない。
君の知ってる【アマンダ】のまま。
…まあ、落ち着け。うん。
[滑らかになったとは言え、いつもと変わらぬ口調で言い切る。
続く言葉の意味はよく判らないが、ベットから降りて背を向けた]
…とりあえず、服を着ればいいのかな?
[そのまま服を取り出し、シーツを床に落として着替え始める。
髪で体の曲線は見えないけれど、余計に目の毒なんて気付かない]
ちょ!人の話きちんと聞いてたのか?
[彼は彼女から目を逸らしつつも、
しっかりと視界の端で彼女を凝縮。
たぶん精霊には理解できない複雑な少年ごころ]
しかし、じゃあ、今なんでそんなに苦手な人型をとってるんだ?
別に今まで通り千花の中にいたっていいだろうに。
……何か人型にならないといけない理由とかあるの?
[...はとりあえず意識を逸らすため、話をふる]
[ズボンを履き終え、シャツを着ながら振り返る。千花の身体は凹凸がないから胸当て着けてなかったりしたけど、たぶん見えなかったはずだ]
ん? ちゃんと聞いているよ?
[アマンダはきちんと聞いている。
精霊なので、複雑な少年ごころを理解できていないだけ]
[人型の理由を問われれば、気まずそうに視線を逸らす]
…あー、うん。
まあ、なんだ…力を二つに分けていると、倒れやすくてね?
迷惑をかけまくっているようだから…ね。
[実際には、自分に力を分けているせいで倒れやすいのを心配した千花が、力を還しただけなのだが。概ね間違ってはいないはず]
…ああ、そうだ。昨夜はありがと、ユリアン。
[最後に上着を羽織ってから、感謝を込めて微笑む]
/中/
<れっつ中身宛>
こんな感じだろうか…??
生命イレーネ>mu_mu 前流水
時空オトフリート>たすく(tasuku)前影輝
天聖ベアトリーチェ>白秋(schlafen) 前翠樹
月闇ナターリエ>moonlit 前月闇
大地アマンダ>Sol・la前疾風
雷撃ハインリヒ>ふらぅ前大地
流水アーベル>あずみ(azumi)前陽光
火炎ダーヴィッド>萩月(syugetsu)前時空
氷破ミハエル>fuka前雷撃
陽光エーリッヒ>hishou前氷破
影輝ブリジット>newmoon 前なし
わからないので、消去法であてはめた3人
精神クレメンス>めい(Mey)前なし
翠樹ティル >あおいひつじ(BlueSheep?)前なし
疾風ユリアン>cheshire 前なし
[人形の中に完全に入らなかった理由はさり気なく誤魔化す。
「君の無意識の力で千花お気に入りの器が壊れたら困るからです」とか言える訳が無い]
[微笑まれて彼は戸惑う。
彼女が彼に笑いかけると言うことなど数日前まで想像すらできなかったから]
まあ、あそこに放置して置くわけにもいかないし。
感謝なら、力を貸してくれたこの子に。
[ふわり、三の花の蝶に意識をやり]
[暫く荒い呼吸を吐いた後、ゆっくりとあたりを見回した。
どうやら、ここは小部屋のようになっており、あたりをヒカリゴケが一面覆っていた。
うっすらとしたその灯りにそっと手を伸ばすと、ふわり、とヒカリが浮いた。]
…ココは、どこ?
[言葉に出して呟いてみる。
…先程は生命の気配が殆ど無い、と思ったが、全く無いわけでもないようであった。
いくつか、焔が灯っているのを感じる。
そして、その中にわずか、町で感じた息吹も。]
─広場・夜─
[泉のほとりに並んで座る。
ひんやりとした小さな手から伝わる冷気が心地よく感じた。
幼いその姿の、頭を軽く撫でてやる。]
…怖かった。
寄れば溶かしてしまいそうで。
[温もりを求めて寄り添う幼子を受け入れて、気が済んで帰るまで*傍らに居た。*]
[アマンダはユリアンの戸惑いに気付かない。
普通に笑いかけていることに、気付いていないから。
精霊であると――そして対であるとばれてしまった緊張の緩和か、力を一つに還した事への安定かはわからない。けれど、今までのような近づくのも辛いというほどの苦手意識はなくなっていた]
そう、ティルも。お礼を言わないと、ね。
[一つ頷いてから、ユリアンに首を傾げて問う]
――ところで、せめてお礼に朝食でも奢ろうかと思うのだけれど。
ご一緒に、いかが?
[断られなければKirschbaumへ行き、一緒に何か*口にするだろう*]
[ヒカリゴケを少し手に取り、そっと立ち上がる。
裂けている上に血が乾いてカピカピになった衣服が気持ち悪かったが、どうしようもなかった。
だがここに居てもどうしようもないだろう、彷徨う事にした。
勿論武器などもっていない。
スカートのポケットに、アマンダからもらった銀貨が3枚、あるだけだった。]
こっち…?
[ヒカリゴケを手に持ったまま、ゆっくりと歩く。
細い道の先に、部屋状になっているくぼみが見えた。
少し歩いただけだったが、昨日の反動からかすぐに疲れてしまった。
休もう、と小部屋状になっている場所に近づき。]
[服をきた彼女に彼はいつもと違う意味で安堵のため息をつき。「残念」という気持ちはないとはいいきれないが、もし人に指摘されたら真っ赤になって否定するだろう]
そういえば。
「Kirschbaumに戻る」って言ってたんだっけ。
もしかしたら心配してるかもなあ……。
うん、お腹空いたし、朝ご飯食べに行くか。
今の僕、とても食べるから奢らすのは気が引けるなあ。気持ちだけでいいよ。
[多分ハインリヒがこの場にいたら怒りそうな台詞を吐いて、*彼は笑った*]
[ばたん。
大きな音を立てて、前のめりに倒れた。
痛みを感じて足元を見ると、彼女の足はトラバサミのようなモノに、はさまれていた。]
……………
[ぐいぐい。
外れない。
ぐいぐい。
外れない。]
………………
[困ってしまった。]
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