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[呼ぶ声に、今一度大きく、身を震わせる。
自分をそう呼ぶのは彼女だけだ。
震える体を抱き締め、少女は扉の向うの闇を見据えた。]
―浴室―
[ウェンディを追いかけながら、おかしなことに気付いた。
……はて。ここから温室や庭園に行けただろうかと。
そして、彼女が入り込んだ部屋を見て。
自分のしでかした重大な勘違いに気付く。]
おおお、お風呂?!
[思わずあたふたする。
ああそうだった。さっき身を清めるとか言ってたじゃないか。何を聞き逃してたんだ私!]
の、覗きませんからねっ!
[誰に向かって言ってるんだ、この台詞。
彼女が浴場の方へ入るのを待ってから、私は脱衣場へ入り込んだ。
彼女の言葉を、一字一句、聞き逃さない為に。
隣室である脱衣場ならば、彼女の言葉も聞き取る事が出来るだろうから。]
[扉に手を掛け、開く。淡い光が廊下に漏れ出す]
――!
[その中に少女の姿を見留めれば、安堵のためかずる、と扉に凭れるようにして。
けれどそれは一瞬のこと]
お怪我は、ありませんか…?
[部屋の中に一歩、踏み出した]
[ 飢えと渇きは止まぬものの、抑えられない程ではない。
人の身へと転ずれば自らに宛がわれた部屋へと戻り、寝台の上に転がる。普段は開いているカーテンも閉め切れば狭い室内は闇に閉ざされ、自らの心臓の鼓動の音ばかりがやけに耳障りに聞えた。
生の証。死者には在らざるもの。其れに息を吐いて、*固く固く目を閉じた。*]
/中/
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[今の出来事に何か意味があったのか、力を持たぬ少女にはわからない。
ただ、己の恐怖がみせた影かも知れず。
けれど、もし自分の見たものが、人ならざる存在だとしたら。
今廊下には彼女がいる。]
[浴場から漏れ聴こえる声を聞きながら。
私は彼女に、過酷な事を強いてきたのではないかと後悔し始めていた。
そうだった。誰を頼ればいいのか、までは伝えていなかったのだ。
何たる事。どうしてその見落としに気付けなかったのだ、私は。
……おっと。そろそろ彼女が上がってくる頃だ。
私はそっと、脱衣場から浴室の入り口へと出て行った。]
―浴室→客室→温室―
見習いメイド ネリーは、お嬢様 ヘンリエッタ を能力(守る)の対象に選びました。
―自室だった場所―
[机の前に立ってわたしはそこを見ている。
中に。
薬をしまっていたか、と、少し考える。
覚えていなかった。]
ネリ−!
[部屋に踏み出した緑の髪の少女に駆け寄る。
近寄ると、彼女の息が乱れているのが分った。
何よりも、自分を見た彼女の表情。緑の目は、何よりも雄弁で。]
私は、大丈夫よ。
申し訳ございません…
私の注意が足らず…
[息を吐き出しながら、1人にしてしまったことを詫びる。
少女を襲ったのが獣ではなく、人狼に怯えるただの人だったら――そう思うとぞっとして。
彼女は自身の思慮の至らなさを呪った。
暫くして息を整えると]
……さあ、もう夜も遅いですし。
[そう言って、少女を促す。
少女が何故ここにいるか、などを尋ねることもせずに]
―温室―
フリージアに黄スイセン、ですか……。
[フリージアにはいくつか花言葉があるためわかりにくいが、おそらく『親愛の情』辺りの意味だろう。
黄スイセンは……]
『私の愛に、こたえて』
[私は、彼女にここまで想われていたのか。
嬉しさと同時に、彼女より先に逝ってしまったという後悔の念が湧き上がり……
私は、声を殺して泣いていた。涙など一滴も流れないのに。]
……さて、行きますか。
私も、自分の器に別れを告げなければね。
[ひとしきり泣いた後。私は彼女と共に、温室を後にした。]
―温室→屋敷内 廊下―
[黒い影が出ていったばかりの廊下。
そこからやって来た少女。
影が、自分の恐怖がみせた幻ではないとは言い切れないけれど、彼女が人外の影と見ることもできたかも知れない。
けれど、それならこの人はこんな顔はしない。
たとえ、彼女が人外の獣だったとしても、それがなんだと言うのだろう。
人も獣も同じ。殺す生き物なら、自分が信じたいと思った存在を信じればいい。
ヘンリエッタは、緑の髪の少女に*微笑んだ*。]
投票を委任します。
お嬢様 ヘンリエッタは、見習いメイド ネリー に投票を委任しました。
――二階 廊下――
[少女は頭を抱えながら思考を重ねていく――]
神父様の除外から外れた人は二人――
でもギルバートさんは、おそらく人狼では無い…。
確認を出来なかったけど…。たとえ彼が鍵を持って行っていったとしても…鍵を独占する理由は無いし…。
それに――『この屋敷で何が起こっているかが解らない』と言って居た人が…訳も解らず武器庫の鍵なんて欲する理由が――見当たらない…。
そうすると、武器庫の鍵を持ち出したのはネリーさんの見方が強くなる…。
でも――彼女が人狼だとしたら…。何故鍵を元に戻す必要があった?自分を傷つけるであろう物を、何故『敢えて』野放しにするような事をしたの?
――人狼の力が、治癒力が、ずば抜けて優れていると言っても。『彼ら』だって不死身ではないのに…。
お嬢様 ヘンリエッタが「時間を進める」を選択しました
[ 夜が明けても彼は其の場から動かずに、寝台に横たわった儘、茫と天井を見上げ、昨晩の事を思い返す。彼の見えない障壁の正体は解らず仕舞いだが、赤髪の少女を護る為の物であった事だけは理解出来た。然し其れを用いたのは少女自身では無いだろう。
想起するのは、彼女の身近に居た、厨房で言葉を交わしたお下げ髪の少女――ネリーの事。他者を護る為ではなく、人狼を排除する為に力を求めたのだと、彼女は云った。然れども、其れだけでは無かったのだろうか。若しかすると、他者を護る為の力をも有していたのか。全ては憶測に過ぎないが。
何時殺されるとも知れぬ状況で、他者を信じて、他者の為に力を残そうと、他者の為に力を用いようとする者達。愚かにも、人間同士で殺し合おうとした者も居たけれども。其れも叉、想いの強きが故に起きた出来事。
……何にせよ、彼には理解の及ばぬ事ばかり。人ではない、獣の彼には。]
―ニ階・客室―
[ 閑かな室内には未だ纏わり突く煙草特有の香り。青年は夜に揺蕩う闇色の双瞳を僅か細め、まるで御手玉か何かの様に、皮鞘付きの小刀を軽く宙に抛っては掴むと云った手遊びを幾度か繰り返していた。何を思ったか、不意に左の袖を捲れば、昨日描いた緋色の軌跡は既に殆ど其の痕すらも失せており、其れは獣の回復力が故だと云うのは容易に理解出来、自らが人成らざる者であると今更ながらに感じさせられる。其の様な事は疾うに解っていた筈なのに。小さく吐息を零し袖を元に戻す。
刃を収める皮鞘を取り払えば、露になった刀身はランプの灯に煌きを宿す。
其の色が思わせるのは、彼の日の刃、獣の鋭き爪。眼を閉じて思い出すのは、青髪の男の胸に吸い込まれるナイフ。一年前に初めて、そして此の数日の間に幾度も見た光景。……其れは自らの手で行った事。]
[ 然う。
殺して、と。虚ろな柘榴の瞳に懇願され、自らの手で。
欲しい、と。仄昏い衝動に突き動かされ、自らの牙で。
人の手で殺し、獣の牙で喰らった。]
―屋敷内 廊下―
[私は黙って、ウェンディと『容疑者』のやり取りを聞いていた。]
ふん、随分痛いところをつついてくれるな、この男は。
[気付いてはいた。異端審問官を始めた頃から。
“汝、人を殺すなかれ”と説きながら人を殺す、その矛盾に。
どのような形であれ、人を殺した者に安息の日など訪れないのだと。
……けれど。]
貴方は。貴方だけは。
赦してくださるのですか……。
[やはり、彼女は私にとって唯一の救いだったのだ。
53年間生きてきて、初めて得られた。最初で最後の。]
[ 刃の切っ先を己が胸に向ける。其の先には刻々と時を刻むが如く脈打つ心臓。此の儘貫けば生命の赤が溢れ出る事だろうが、然れど彼は人に非ず、苦痛は訪れども彼岸に渡る事は叶うまいか。誰の為に生きる心算も、死ぬ心算も在りはしない。]
……。
[ 逸らされた切っ先は心臓では無く手の甲へ。腕に引いたのと同様に薄く線を引いて、浮き上がる緋色を攫おうと紅い舌が近付けられるも其れは触れる事無く離れ、落つる雫は白い敷布に色を齎す。
求めるものは、此れではない。其れでは充たされない。
不要だとでも云うように、手の甲の緋を全て拭い取る。]
馬鹿げているな。
俺も貴女も、皆。全てが馬鹿げている。
[ 刃を抛った手は目の上に当てられ、顔を半ば覆い隠し其の下の表情は窺えない。唯一つ確かなのは、嘆き哀しむ事抔、涙の流し方抔、疾うに忘れたと云う事。薄い口唇が歪められれば、其処から微かに零れたのは笑い声か、嗤い聲か。]
―自室―
[早朝、未だ目覚めぬ少女に銃を放ち、昨日のように壁を作る。銀粉はふわり舞い、空に溶けるように消えた。
主亡き今、彼女にとって一番護るべきはこの少女で。そして昨日感じた衝撃から、少女が獣でないことは明白であった。自らの同族に牙を向ける獣など聞いたことはない。――人以外は。
少女を起こさぬようそっと部屋を後にし、――そして今に至る]
―…→広間―
[泣きじゃくる彼の頭をそっと撫でる手は、とても優しくて。
それがまた、彼の涙を溢れさせる。]
『どうして…どうして……?』
[既に死した身なのだから、既に正体も晒しているのだから。青年が彼に偽りの慰めなどかける意味は無い。
それは、つまり――姉さんが言ったように、青年の優しさか。]
[ 部屋を出る前、手帳に書き残した言葉。
――Nec possum tecum vivere, nec sine te.
其れは誰に宛て、何を想って書かれたものか。]
-アーヴァイン私室前-
[昨日の騒ぎに、花束を忘れていたことに気づいたのは朝になってからだった。
しおれかけた花束を花瓶に差し半日。
すこしだけ生気を取り戻したそれを、予定通りの場所へと持っていく。
階段には青い髪の青年の死体はなかった。
彼を手にかけた男の姿もなく、辺りはしんと静まり返っている。
昨日は、人狼は人を襲ったのだろうか?
既に、この館に誰が生存しているのか、少女にはわからない。]
[と、そこまで口にし。
少女ははっとした表情で口元を手で覆う――]
あの時、神父様は何て言っていた…?
神父様は人狼の餌食に…、ナサニエルさんもギルバートさんの手によって…おそらく命を絶たれたでしょう。
――少年も…命を絶たれているし、ヘンリエッタさんもさっき言った通り、人狼なら率先して私を隠れ蓑にするはず…。
メイさんの力は本物だし、ギルバートさんは、会話から察して人狼では無い見方が強い…。
そして…ネリーさんが人狼なら…?何故武器庫の鍵を…?
[と、そこまで言うと。少女は口を噤み――]
探さきゃ…『あの人』を…。
きっと『あの人』に会って聞いた方が――答えが…見つかると思うから……
[少女は胸元をきゅっと握り締めて――]
『彼ら』の力には到底敵わないと思うけど…。でも…私を見守ってて?お父様、お母様、そして――神父様…
[ゆるり――][少女は花籠を携えて――]
[『容疑者』が立ち去った後も、私は彼女の言葉に耳を傾けていた。]
……ふむ。確かに『それ』を見た事はありませんでしたね。
[一瞬だけ、銀のペンダントヘッドに視線を落とし。
どのような曰くの品なのだろう。
そして、続く言葉に。胸を打たれた。]
……嗚呼。
[彼女も、私と同じ気持ちでいてくれたのだと。
同じ心の形を、持っていたのだと。
こんなに嬉しい事はなかった。]
[彼女が再び歩き始めた。追いかけなくては。]
―屋敷内 廊下→アーヴァインの部屋―
―広間―
[そして、思考は何処まで巡ったのであったか。
…ああ、そうだ。異端審問官を名乗る男が、人狼に殺されたかもしれないということ。
だとすれば、――あの蒼髪の男性を殺した彼が人狼なのだとすれば、ますます可笑しなことだ。
彼は緑髪の少年の死を嘆き悲しんでいた。真っ先に恨むべきは蒼髪の男性の筈。
彼を差し置いて、直接関係のない牧師を夜中に襲うだろうか?]
――
[少なくとも、蒼髪の男性が人狼でない限りは。
他にいると考えたほうが良い]
双子 ウェンディは、書生 ハーヴェイ を投票先に選びました。
双子 ウェンディが「時間を進める」を選択しました
[ 耳に届く旋律。其の音は心を安らげるか、若しくは何も響きはしないか。黒曜石の双瞳は何処か冷たく、其の表情は何処か遠い。階下に降り音楽室の方を見遣れば、一度は其方へ往こうと足を向け扉の傍までは到達するも、一定の距離を置いて、其れより先に近付く事は無い。
緩々と一度首を振れば、闇にも近く見える濃茶の髪が俄かに揺れた。]
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