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[獣を排除し、主の遺したこの館を護ると、そう心に決めて]
[それが自らに与えられた使命なのだと、刃を手にして]
[それでも]
私は、結局――
何一つ、護ることができませんでした。
[悔しげに、哀しげに、下唇を噛み締めて]
[男は生まれついて何も持たなかった
愛するものも
愛してくれるものも
求めても与えられず
与えようにも求められず
唯一人で]
[やっと手に入れそうになった愛おしきものは
壊されて
男の心も壊れかけ
其れは愛故、悲しみ故か?
否
其れは唯
やっと手に入れたものを壊された事への
憤り故の
否
其れもまた愛なのだろうか?
その答を男は知らず]
[男が与える事が出来た物は
命と 血と 兇刃たる刃
今は獣となった男に
其れは望んだ事ではなく
あぁ、だけど]
何も残せないよりはよっぽどマシだ。
[くつくつと声を上げて
嗤う]
置いていきたかったわけじゃない。
私も置いていかれたから。
[俯いたまま、僅かに肩を震わせて]
――ただ、護りたかっただけ。
[獣の言葉に、わたしは微笑を作る]
そうね。
だからこそ……わたしは、その苦しみを二度と味わいたくなかったのだわ。
[そっと、左の手を腹に当てる。
あぁ、ほんの手のひらの上に残った黒い、黒く染まった、あの姿。
思い出して、俯いた]
[ 揺らめく月の双眸は何処か遠く感情は見えずに唯、少女の薄紫を見詰める。]
……でも。
[ 伸ばされた手は緩やかに宙を彷徨って、]
俺は……、メイを、喰らうよ。
今でなくとも、何時か。
[口許には薄らと人とも獣とも取れぬ笑みめいたものが浮かぶか。]
[わらいごえに、わたしはその手を下ろして。
その彼を見る。
自然に手が伸びていくのを、自分で不思議に思う。]
ナサニエルさん……
ねぇ。
……好き、だったわ、ずっと。決して思わないと、思ったのに。
だから
そんな風に苦しまないで、悲しまないで……?
[霊視の巫女の言葉は
其れは
人からの決別を
だけど]
共に在りたいと思うのは、間違いじゃないだろう?
[愛おしきものに
同じように愛され
受け入れられるのならば]
[喰らう、と言われて。
ほんの僅か、首を傾げる。
それでも]
……かまわない、よ?
それなら、それで。
ボクが消えるのが先なら。
……その方が、いいから……。
[ふわり、と。
笑んだ。
泣き笑いの微笑。
それは巫女ではなく、少女の笑い方だったやも知れず]
[此方へと伸びる手を
そのまま受け入れて
笑う
悲しみの色はそのままに]
…決して、手に入らないものと思っていたから。
だから、触れるのが怖かった。
君を抱けなかったのはそのせいだ。
そして失って
やっぱり俺には手に入らぬものと……
君は、俺の手を離さないでいてくれるかい?ローズ。
[其れはまるで、子供が願いを請うようで]
…摘み取るも、
共に歩むも…
お前の好きにすればいい。
[聞こえたコエに応えるように。
その役目が自分よりも彼にこそ相応しいと決めたのだから。]
[胸に飛び込んできたウェンディに一瞬驚くが、
微笑を浮かべながらいとおしそうに抱きしめる。]
ウェンディ。
私は何一つ、父親らしい事などしてあげられなかった。
貴方の愛に、こたえられなかった。
でも、もし許されるのなら。
「おとうさん」と、呼んでもらえませんか?
[一種の『賭け』だった。
拒絶される可能性もないわけではない。
それでも。]
[ヘンリエッタの顔を抑えた手に、問いかけた唇に、滴る赤い血。これは彼女のものだ。
ぬるりと光るその血が、ヘンリエッタの頬を染めた。
むせ返る煙の匂いのなかに、それよりも濃く錆の匂い。
あの晩、頬に触れた手を思った。
あの夜に、時が止まってしまったのなら良かったのに。]
置いていかれる悲しみは
嫌と言うほど味わったさ。
だから、守りたかった。
共に在る為に。
[獣の言葉に笑う
命を捨ててでも、と言う事は
命を捨てる、と言う事とは同義ではない、と
其れは唯の理屈でしかないけれど]
わたしは、あなたの手を離さない。
[強く抱きしめて。
その身体から不安を除けるようにと願って]
今のわたしは、売り物じゃないわ。
嘘をつく必要も無い。
……死んで、そうやって言えるのも、困ったものだけれど。でもだから言うわ。
わたしはとても汚れているけれど、あなたとずっと、一緒にいたい。
駄目、かしら……?
[声は少し、不安を帯びてしまうけれど。]
[目を見開き、琥珀の瞳を見据える。
死ねない、は生きたいではないことを、少女は知っていたけれど。]
死んで。
[煙に詰まる咽からもれるのは殺意のみ。]
散々お前が厭がる事して来たんだから、其れくらいは聞かないとな……。
[ 黒曜石の双瞳は緩やかに細められ、クスクスと薄く笑う彼も叉、獣ではなく人としての青年のものだったろうか。然れどももう彼の時は還らないと知っていて、其れは全て己が所為だとも解っている。伸ばされた手は、少女の頬を撫ぜるか。
ぽたり。叉一つ、床には緋い染みが広がり朱い焔は全てを覆っていく。]
好いよ。
俺が死ぬ前に、――お前を殺す。
[ 其れはハーヴェイの、恐らくは最初で最期の約束。]
[夢見るは―――貧しいながらも温かい家族。
皮肉屋の青年。
少し苛めっ子な年上の子。
困りもののお得意様に。 姉さんの憧れの人。]
お嬢様 ヘンリエッタが「時間を進める」を選択しました
いやだ。
ころさないで。
[哀願するような響きを洩らして]
[まるで彼女自身が、その眸に囚われているかのように]
[強く抱き締められて、ほんの一瞬目を瞠る
浮かぶ笑みは心からの想いを映して]
……汚れているのは俺も同じさ。
それでも…叶うならば、共に。
ずっと君と一緒に居たいと。
[その体をそっと抱き締める]
……愛している。君を。
[本当は、生きているうちに言いたかった、言葉を]
[それから―――館で初めてであった、
少し大人びた少女。
大らかな青年。
赤毛の少女。]
[怪我だらけの、お兄さん]
……ほんとだよね。
怖がってるの、わかってて、あれなんだから……。
[笑いながら、返す。
やり取りは、以前と変わらない。
けれど。
そこにどんな変化があったとしても、今となってはどうでもいい事なのかも知れなくて。
頬に触れる感触に、僅か、目を細める]
うん……約束、だよ?
[呟いて。その約束を。自身の中に。しっかりと刻み込む]
……忘れたら……怒るから、ね?
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