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…お前もそう言うのだな。
守る為なら死んでもよいと。
その後に残したものがどうなろうと知ったことではない…か。
分かんない。
しにたくないって、思っちゃだめだから。
[きゅ、と眉を寄せる]
…だから、みんなしんじゃった。
けものに食べられちゃった。
[笑い声が聞こえる、ナサニエルの声。
わたしはその背をきつく抱き締める。
悲しみも苦しみもぜんぶすいとってしまいたい。
それがわたしの……願い]
[意識だけがわたしの姿を象る。
ああ違う、ずれているのか?
やっぱりあいまいな時間の中、わたしは銀色の獣と少女をみる]
本当は、しにたくなんかなかった。
のこされたくなかった。
[彼女が語るのはいつの記憶か]
…でも、両方はむりだから。
/中/
えーと。
耽美有段者の中にいるのがはーど、とか言ってイイデスカ(マテ)。
まあ、自分の選択の結果だからシカタナイ。
にしても、この中で浮かないようにするのは大変だよっ!
さて、少し、シーン繋げとくか。
…ならば、お前のなかで一番要らないものから捨てればよい。
…そんな人間を沢山見てきた。
最初に旅人、次には娼婦。
家族よりは他人が死ねばいい。
そう言った男は自分の娘に貪り喰われたか…。
ねえ、コーネリアスさん
あなたの願いは、――ちがうわね。
あなたは何をしりたいの?
[わたしは獣にといかける]
[鮮やかな──鮮やかすぎる、真紅。
金の髪の少女はやがて、その動きを完全に止め、頽れる。
その様子を、静かに見つめて。
呟く。
聞き取れないような声で]
…ひとの絆とは?
[獣は小首を傾げて見上げる。]
お互い殺し合うのに、共に在りたい。
同族なのにそれぞれ扱いが違うのは何故だ?
[ふる、と首を振れば、意識を掠める声。
……気づかぬ内に。
そう、遠くない場所で、また一つ、人の死]
─…逃げ……─
[短い言葉。
それが向くのは、赤毛の少女だろう。
だが、それを伝えたとして。
当の少女がそれを受け入れるとは思い難く]
……キミの言葉も、届かないかもしれないね。
[或いは、意味をなさないかもしれない、と。
心の奥で呟きつつ。
青年が、少女に呼びかけるのを、ぼんやりと、聞く]
……月……。
[呟く。
それは、望んでも、決して手に出来ぬものの象徴だと。
異能たる巫女の一族にとって、最も遠きモノなのだと。
祖母に言われた言葉を*思い出して*]
人は弱いものなのだわ
信じれば裏切られる、その時のことを考えてしまう。
そして誰よりもその人を欲したら、その人との場所を守るためなら、なんでもできてしまうもの
殺すってことは――その人のすべてを奪うことでもある。他の誰にも奪わせたくないから、命を下すのだわ
それが破滅とわかっていても。
扱いが違うのは……
わたしたちには、想いの限界があるのだとわたしは思うわ
たとえ同族――人間だとしても、好きと嫌いでバランスをとる
わたしにも嫌いな人がいたわ…憎くて仕方なかった、もう顔すらおぼえていない男。彼が死んだらわたしは喜ぶ。おかしいことかしら?
ひとの絆は心の絆
それは時には誰かを愛し守る
誰かをな憎み殺す
血の絆より強くて弱いのかもしれない
わたしはそう思うわ
ん、たかが娼婦の言葉だから、わたしの思うことだから
本当のこたえじゃないのかもしれないけれど
そう?
ん、たとえば…そうね
少しでもその人を憎んだりすれば、疑念をいだいたりすれば。
強くてもゆらいでしまうのだわ。
幾人もわたしは知っている
愛した人を、強くおもいあっていた人を、うたがってつきはなしてしまった人を
[少女の視線にわたしは微笑みを作ってかえす]
大事なものがたくさんあるのね
[そういえばわたしはいつ、彼の腕から離れたのかしら
曖昧すぎる記憶。
なぜかはわたしはまだしらない]
[ヘンリエッタの叫びは組伏される少女に聞こえただろうか。
緑の髪の少女の唇が微かに動くのが見えた。
けれど、その声は聞こえない。]
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