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[痛みを訴え泣く様子は本当に子供のようで。
また怯えさせるだろうけれど、そっと声を掛けて]
まだ休んでいた方が良い。
歩くのも辛いんだろう?
[ふゆりと時計を見上げれば、結構な時間で。少女は使用人が準備した食事の匂いに誘われるように、広間のテーブルに改めて着く。]
[鼻をくすぐる匂いに、自然と頬が緩むのは人間の本能。では、両親を喰らった人狼の本能は?――
雨によって呼び起こされた記憶に誘われてか、おかしな思考が頭を擡げる。
その思考を振り払うように、少女は二、三、頭を振る。一つに纏めた金糸がさらりと背中を舞い落ちる。
衣服越しに得た感触に、平常心を取り戻しつつ、再び食事と向き合う。]
――そういえば…昨日居た方々たちは…この雨の中屋外へ?それともまだ…室内の何処かで時を過ごしているのでしょうか…。
[薄紅色の唇から漏れた独り言は、宙に舞う。]
/中/
泣いている怪我人ギルバート(しかも幼児化)を放置できるわけないじゃないかぁぁ!!
とりあえず、ギルに絡みに行く癖は何とかした方が良いと思った…うん。
<ヘンリエッタ寝室>
[音がする。
何かが割れるような激しい音が、遠くから。
ああ、また。
今起きちゃ駄目だ。寝た振りをしておいた方がいい。
毛布を被って隠れていれば平気。
そこまで考えて、身を被う寝具の違和感に、目が覚めた。
意識が覚醒していくとともに、耳を打っているのは破壊音ではなく、雨音だと気づく。
横たわったまま、ほのかな明りに誘われて窓を見れば、鈍い色の雨雲。]
……雨か。
[薄暗い室内には全く見覚えがなく、束の間自分のいる場所が判らずに混乱した。
思い出したのは館の主の笑み。]
来ちゃったんだよね……。
[ メイの内心に気付く事は無く――其れは相手も同様だろうが――取り敢えずガシガシと頭を拭く。零れる滴の量は少なくなれど、代わりに其れを吸い込んだ絨毯は確りと濡れていた。]
……見て来る……。
[ 再びくしゃみが出そうになるのを口許を押えて堪えつつ、*浴場へと向かった。*]
[彼が頷くのを見て、少しだけ安心をして]
ベッドに戻った方が良い。
…立てるか?
[とりあえず手を貸せるようにと、そっと差し出して]
―浴場―
[階上の叫び声は、閉め切られ湯気の立ち込める浴室には然程大きくは届かなかった。それでも何かあったのだろうか、と眉を顰める。
加減を確かめるために濡れた手を拭き、手袋を嵌め直す。
身体が冷え切っているであろう客人を呼びに、玄関へと向かった]
―浴場→玄関―
[弾力のある寝具に慣れず、立ち上がろうとして逆に仰向けに倒れた。]
わ!
[思わず声がこぼれる。]
ベッドはいつもの方がいいかなぁ……。
[暗い天井を見たまま呟くと、自分の声が腹に響いた。]
お腹減った……。
[応えるようにぐうとなった腹部を抑え、少女は起き上がった。]
とりあえず、ごはん。
……すぐ、あったまれるといいね……。
[見てくる、と言って歩き出した背に向けてぽつりと呟き。
それから、二階にまた、不安げな視線を向ける]
……何があったんだろ……。
[呟く声には、視線と同様に不安が織り込まれ]
また……視なきゃ、なんないの?
[続いた呟きは更に小さくかすれ。
何者の耳にも届く事無く、雨音にとけたろうか]
[彼が手を取ったことに少し驚いたけれど。
そのままゆっくり立ち上がらせベッドまで連れて行く]
とりあえずここは安全だからさ。
あんたを傷つけるものは居ない…だから安心して休むといいよ。
[恐らく使用人が用意してくれたのだろう衣装を適当に見につけると、水差しと洗面器だけが用意された簡素な洗面台で顔を洗う。
簡素なと言っても、少女には十分に行き届いたもてなしだったが。
鏡を見ずに、器用に髪を結ぶ。結い終わってはじめて、部屋に鏡があることに気づき珍しげに眺めた。
少しだけまがっていたリボンを整え、鏡の中の自分に満足したのか少しだけ微笑んだ。]
さて、行きましょうか。
[赤い髪の少女は、廊下へと続く扉に手をかけた。]
[立ち上がろうとするも力が入らぬ様で]
[もどかしげに][震え]
[産まれたての仔鹿が初めて立つ時の如く]
[それでもナサニエルに付き添われ]
[何とかベッドに辿り着く。]
/中の人/
人狼:ハーヴェイ、コーネリアス
占師:ローズマリー
霊能:メイ
狂人:ギルバート
で、OK? 後は守護者……妥当なのはナサニエル辺りでしょうか。
折角の奇数進行なので、早めに見極めて何処かでGJさせたいですが。
そして何方がラストウルフになるのやら。
俺の行動が人狼臭いのは、皆丸判りだと思いますが。
[廊下に出た時、何か物音と叫びが聞こえたような気がして思わず立ち止まる。
けれど、辺りを見回しても人影はない。耳をすましても聞こえるのは雨音ばかり。
軽く息を吐いて、ヘンリエッタは広間を探し、廊下を歩き始めた。]
[彼をベッドへと向かわせながら、どこかと問う声に]
あぁ、ここか?
アーヴァインって言う人の屋敷だよ。
って言っても、俺も泊り客の一人なんだけどね。
[そういって、頭痛を訴える彼を寝かしつける]
[すぅっと][瞳を閉じて]
[枕に頬を押し付ける。]
[力尽きたように]
[ぐったりとベッドの上で]
[再び眠りに付いたかのように]
[*沈黙。*]
/中の人/
読み返してみたらネリー辺りも気になりますか。過去設定かもしれないけれども。
……ルーサー牧師? 素で怪し過ぎるというか黒幕ですから、彼の方。
─広間─
[中に入ってぐるり、と見回す。
昨夜の賑やかさとは打って変わって、今は、人影も少ない。
ソファでぐったりとしているコーネリアスと、食事中のウェンディ。
銀と金、対照的な髪色の二人の他は、給仕役を務める使用人の女性がいるだけで]
……や、こんばんは。
なんだか、ここは静かだね。
<広間前>
[歩いても歩いても変わらなく思える廊下に不安を感じながらも、なんとか一人で広間を探し当てられたのは、漂う匂いの所為だ。
空腹を訴える本能に案内されるように、広間の扉を明けた]
─玄関ホール─
[頭からつま先まで濡れ鼠になった黒衣の男が帰ってくる。
両手には大事そうに聖書を抱えている。
ずしりと重いその感触を確かめると、自室まで着替えを取りに行ってから浴場へ向かった。
ずぶ濡れになった聖書だけは大事そうに抱えたまま。]
─玄関ホール→自室→浴場─
[目を閉じ、眠ったように見える彼に安堵の溜息。
そっと起こさぬようにそこを離れて部屋を出る]
……落ち着くには時間がかかりそうだなぁ。
[そう呟いて、再び階下の広間に向かおうと]
─浴場─
[じっとりと濡れた革張りの聖書を大事そうに抱えたまま、そろりと浴場に足を踏み入れる。
誰もいない事を確認しつつ聖書を置き、左手の手袋を脱ごうと──]
-広間-
[扉をあけると目に飛び込んで来たのは少女の背中。
視界を遮る背中の後ろから、ひょいと顔を出して室内を確認する。
昨日の夜にちらりと見かけた、金の髪の少女が食事の席についている。
広間にただよう夕食のにおいに反応して、ヘンリエッタのお腹がぐうとなった。]
[あれきり、階上から声は聞こえては来ない。
やはりあの怪我人だろうか。彼は何者なのだろうか。
見上げる視線は、知らず厳しいものになっていた]
[ ネリーと擦れ違い様に準備が出来た事を告げられれば、再び感謝の言葉を述べて浴場に向かい、脱衣場からでも其の温かさは伝わりほっと息を吐いた。服は兎も角濡れた荷物は如何しようかと迷ったが、仕方が無いので中身だけを出して脱衣所の端に並べておく。とは云っても、最小限の着替え程度と筆記用具や手帳程度しか入っていなかったが。……本を借りていなくて好かったと心底思う。
其れらの作業を終えれば立ち上がって、自分の服を脱ごうとロッカーへと戻り、]
……ああ。ルーサーさん、今晩和。
[牧師の姿を見付け、軽く会釈。]
[黙々と食事を続けている少女の耳を、少し大人びた少女の声が掠めて行く。]
あ…メイさん…?こんばんは。メイさんも…お食事ですか?
[振り返り――笑みを浮かべ…。当たり障りの無い質問と共に投げ掛けられた言葉に僅かに頷き]
そうですわね…。ここは…特別静かなようで…
[曖昧に笑う。そして、その背後から顔を出す年端の変わらない少女にも、同じような笑みを浮かべ――]
こんばんは。あなたもお食事ですの?
[ナフキンを取り外し、会釈をした。
どうやら少女の食事は終ったらしい。]
/中/
今回(って言うか今日から)話し言葉以外はなるべくカタカナを使わないとか頑張ってみようと思ったんですけど……すでにリボンで挫折orz 飾り紐とか何か違う……。
………へ?
[慌てて振り返る。手袋はそのまま。]
おや、どうなされました。濡れ鼠じゃないですか。
[とは言いつつ、彼もまた濡れ鼠。
しかも、微かに煙臭い臭いがするような。]
―→広間―
[広間へと戻り、使用人の女性に軽い食事を頼んで、また二階の彼にも胃に負担が掛からぬ物を、と。
周りを見渡し、その場に居る人々に会釈をして]
…ふぅ。
[少し大きな溜息と共に席について、程なくして運ばれてきた食事を摂り始める]
[扉の開閉と、人の気配。
それから、微かな音に気づいて振り返れば、鮮やかな赤毛の少女の姿が目に入る]
や、こんばんは。
[にこ、と笑いかけつつ。ここにいたら邪魔だな、と気づいてテーブルの方へと移動し。
ウェンディの問いにはうん、と頷く]
どうしてもね、ピアノに夢中になると、食べるの忘れちゃうから。
思い出した時、ちゃんと食べないとならないんだ。
[冗談めかして言いつつ、席につく]
[どうにも、そのまま眠ってしまったようで、窓を叩く雨音に目を開ける。]
…おや、これはお見苦しいところを。
[気まずそうな笑み]
[ため息をつくナサニエルの様子に、やや、首を傾げて]
ナサさん……?
何か……あったの?
[何となく、問うのはためらわれたものの。
大きなため息の理由として思い当たるものは先ほどの叫び声しか思い当たらず、そっと問いかけて]
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