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「…まったく」
[段々と保てなくなってゆく意識の最後に剣の声が響いた]
「相手は一人と限らない。其方も十分に気をつけるといい」
[信頼と忠告を含む声が師に向くのを感じ取ったのが最後。
どちらの意識もスッと*遠のいていった*]
―西殿・結界前―
ええ、こちらは何とか。見ての通りという感じね。
[微かに笑みを浮かべるも、少し疲れた様子は否めなく]
抱っこは、さして苦ではないので、大丈夫。ちょっと、気疲れかしらね。
[若焔に探査されたことを思い浮かべながら、命竜だけへ聞こえるように。
もっとも、ナギ辺りには聞こえてしまっているかもしれないが、そこまでは気が回らず]
……ザムエルとは、何を話していたの?
/*
最後に中会話失礼します。
返答その他は明日の時間が取れるようになってからということで。
ダーヴィッドからこちらを占うとの示唆が出ています。
この辺り、どう対処するのがよろしいでしょうか。
こちらが先に身を隠してでも構わないのですが、その場合は溶ける前にやっておきたいこともあるので、ご意見をいただけると嬉しいです。
それでは夜遅くまでお疲れ様でした。おやすみなさい。
クレメンスのような智多き者が、剣の大切さを知らぬはずがない。
それなのにあのような行動を取りおる。
さて、どう出てくるつもりかの。
[待ち構えるような言葉。心配げに声をかけてくる教え子には柔和に笑う気配を見せて]
すまんの、心配をかけてしもうて。
大丈夫じゃ、老いぼれたとて、まだまだ若いもんには負けん。
…クレメンスは若く無かったな。
ま、大丈夫じゃ。
[緊張を和らげるように冗談を交えて言葉を返した]
さぁ、お主も無理せず、今は休むのじゃ。
[そう告げた直後に響く剣の声]
…分かっておるよ。
それは、忘れてはおらん。
[返す言葉は真剣そのもの。エルザの意識が途絶えたのを確認すると、己も休息のために意識を*落した*]
─西殿・結界前─
気は回復対象外だからなぁ。ゆっくり休憩するのが一番だ。
へぇ、手馴れてるのな。
[ベアトリーチェを抱くブリジットを感心したように見ながら。]
明日の天気、って言っても信用しねぇか。
[へらり、軽く笑うが。少し…いや、結構な時間考えて。]
…剣を。
爺さんが持ってるかも知れない、ってな。
[結局、口にした。]
中:
剣情報までじったんに流すかどうか。
悩んだんだけど、ナギが聞いてるならオトとの関係上漏らす方が楽しいだろうとおもって漏らしましたとさ。はい。
/*
うーむ。
あれが本気なのかどうかがいまいち掴めんな。
動きとしては、それを考慮してやるしかあるまい。
途中変わる可能性もあるじゃろうが、やりたいことをやれずに隠れるよりは良かろうて。
そちらも遅くまでお疲れさんじゃ。
お休みじゃの。
―西殿・結界前―
氷竜を何度も一人前まで育て上げてますからね。
[少しだけ、穏やかな笑みを浮かべて返す。
軽口の後、かなりの時間が経過した後に、告げられた言葉は]
……それは、本当?
[さすがに、目を瞬かせて、問い返した]
中:
そしてじったんと爺さん毎日超ゴメンナサイ。
俺そのうちまじでバファリン吊りされそうだわ…。
んでも明日も夜明け前は居ない可能性があるからさ!さ!><
―西殿・結界前―
なるほど、乳母さんか。
[何となく氷竜王との関係を察知し、軽く笑みながら。]
…さあな。確定はしてねぇ。
けど可能性は高いと思ってる。
あ、できればこっちは他言無用確定で頼むわ。
どうしても…必要に迫られたらしゃーないけど。
[告げる言葉はブリジットに向けて。
ナギの存在は、今はベアトリーチェの存在に隠れ忘れてしまっていた。]
―西殿・結界前―
ええ、乳母さんです。
あの子にとっては、叔母でもあるんだけれど、ね。
[少しだけ振り返り、結界の奥に思い馳せる。だが、直ぐに首を振って]
可能性は高い、か……。
……度々だけれど。私になんて言って良かったの?
もし私が揺らされてたりしたら、どうするのかしら。
[いくらか高い位置にある命竜の双眸をじっと見た]
―西殿・結界前―
成る程、そいつぁ心配…だな。
[同じく結界を見る。見れば思い出すのは自身の王。
したたかさも兼ね備えている王だ。よろしくやっているとは思うが。
…むしろ、放浪癖のある影竜王と長いこと一緒にいれて、喜んでたらどうしようと今ちらりと思った。]
うはははは。したら昨日の時点で言ってねぇよ。
さて言ったのは…なんでだろうな?
何かあった時、情報知ってる奴は少ないながらも居た方がいいって思ってる、ってのが一つだな。
それがハズレだった場合は、俺の見る目は無かったんだろうよ。
[見下ろすように、氷竜の翠色の双眸を濃い茶灰の瞳で見返す。
口元には常の笑み。概ね、嘘は言っていない。
裏に別な意図も紛れてはいるが。]
―西殿・結界前―
まぁ、おろおろしてそうだけれど。
あの子もなんだかんだで、強い子ですから。
[氷霧の園の長、姪の姿を思い浮かべながら、優しげに呟く]
何かあった時……か。確かに、それは一理あるわね。
見る目が無かったかどうかは……どうでしょうね?
[茶灰の瞳、口元には何時もの笑みが浮かんでいて。
その真意を量り取る事は、出来なかっただろうが]
……さっき、見ていたかもしれないけれど。
若焔からの探査は、潔白だったわ。
正直に、正直に言えば。
今の所、若焔を疑う理由は無い。貴方の言葉以外では。
だから余計に悩ましいのだけれど……。
[ほぅと息を零して、]
[現時点でブリジットからの信用はそれなりにある身。
信じてもらうには、こちらから代償を先に払うに越した事はない。
剣の情報は…危なっかしい気もしたが。
少なくとも、関わっているのが自分だけなら、それもまた良しな気がし伝えた。]
―西殿・結界前―
まぁ大人しくしてくれるだけで大分違うと思うしな。
[暴れる王は一人二人で十分です。それでも多いっつーに。
実際何人いるかは良く分からないのだが。]
おいさん見る目は培われてると思うんだけどなー主に年の功で。
[口にするのは軽口と笑み。
ダーヴィットの例の感知に関しては頷いた。]
ん、とりあえず良かったな?大手振って歩けるわけだし。
前も言ったけど、信じる信じないは氷竜殿の好きにしていいんだぜ。
俺が怪しく思ったら、俺を糾弾すればいい。
ダーヴィットを信じるかどうかは…まぁ、それもだな。
何か文句言う時は多分俺になるんかもしれんし。
[そしてふたたび見上げ呟かれた言葉には。]
―西殿・結界前―
後者だ。
オトフリートは揺れるものとは関係ないみたいだぜ。
[そう囁きけば顔は離れ。
軽薄な笑みを浮かべながら、足は東殿の方へと*向かう。*]
―西殿・結界前―
あんまり当てにならない気がするのは気のせいかしら。その年の功。
[軽口には軽口の応酬を送って]
まあ、大手を振って……振って、良いのかしらね。
[現状では、若焔を疑っているものは居ない。
微かにでも疑っているのが自分となれば、皮肉だなとも思う]
信じる信じないは、私の自由……、ね。
よっく、覚えておきます。まったく……まったくもう。
[少しだけ、どこかむくれるようにした後に]
―西殿・結界前―
そう。……オトフリートがそうでないのを喜ぶべきか、
揺らされるものが見つからなかったのを残念がるべきか。
前者、かしらね。
[軽薄な笑みには、困ったような視線を向けるだけで。
東殿の方へと向かう命竜の後をついて行くように、歩いていった]
―東殿・翠樹の個室―
[東殿に付けば、各々バラバラになり。
ブリジットは、寝たままの翠樹の仔を、個室へと運んでいった。
優しくベッドへ寝かしつけると、そのまま部屋を後にしようかとも思ったが。
色々な疲れがまた出てきたのもあり、起きた時に傍にいたほうが安心するだろうか
という考えもあり。
ナギに何か言われたかも知れないが、笑顔を向け、首を振るった。
そして氷竜は、翠樹の仔の手を握るようにして、ベッドにもたれ掛かった。
睡魔に襲われて眠りに付くまで、そう長くは*掛からなかった*]
─東殿・自室─
[東殿につけば、各々バラバラになり。
クレメンスは自分の部屋へと戻った。
入れば腕を組んだまま扉に凭れかかり。
口を開く前に一つ、大きめの溜息をついてから。]
さて…朗報だ、二人とも。
『――――剣の可能性の高いモンが見つかった。』
[呟いた言葉は、*心の中でだけ囁かれる。*]
―裏庭―
[しばしの間、そうと撫でていた。
己の動揺は静まる。それは月闇だならだろう。
薄暗い空は望みでもあった。]
大丈夫ですか?
[均衡は取れていまい。
だが声を続ける。]
虚竜王様は、なにをお考えなのでしょうね。
あの子がいないと、苦しむとわかっておいででやったのでしょうか。
[苦い心がこぼれる。]
だとしたら、恨み言を申し上げたいもの。
……ノーラ殿
[小さな声で囁き、身を離す。]
私は、あなたが望むものを手に入れるのに、協力しましょう。
[陽光の落ちた場は、闇の気配が漂う。
三対の片が崩れたのだ。
間の影は――傾くだろう。]
[浮かべた微笑みは、気づかれぬように中庭の方へ向く。]
あちらに。
皆がそろっているようです。
行きますか?
[問いかけ、すべてはその意の儘に**]
剣の可能性の高いモンが見つかった。
[それ以後は心話の中に落とされる。]
ザムエルの爺さまが持ってる黒い腕輪だ。
…探知は専門でないのもあるんで、あれが剣だとは確信出来んが。
だが反応からは大分高いと見ていいと、思ってる。
[声は低く紡がれる。いつもの軽さはそこには薄く、より真実味を帯びてくるだろう。]
精神竜 アーベルは、雷撃竜 ミリィ を投票先に選びました。
精神竜 アーベルは、大地竜 ザムエル を能力(襲う)の対象に選びました。
─西殿・結界前─
[走っていった先には既に数人集まっており。
問われるまま、自身の知る事を告げた。
話すだけ話した後は、結界に両手を当てて、周囲の風を呼び集め]
…………。
ん。
中に、気配、感じる。
でも。
[未だに、感じている違和感の存在に変化はない。
つまり、状況は大きく変わってはいない、という事で]
……虚竜王も、引っ張るなら肝心の引っ張れよなあ。
[不機嫌に無茶な注文してます]
[合間の話はおいておこう。
アーベルの言葉を聞き、ほっとしたような笑みが広がった。]
剣を?
なら――…奪わなければ。
[誰ですかと、かすかに尋ね。
そしてもう一人。]
老君が。
[目を伏す]
それはひどく迷惑ですね。
あの方から奪うのは――、難しいでしょう。
ですがやらなければ。
[やや間を開けて。次に撒いておいた毒の事も口にする。]
…それから。少しだけ嘘を吹聴しておいた。
氷竜殿に、俺が探知者だとホラ吹いて、ダーヴィットが種って言ってある。あとオティーリアを白ともな。
今の所は、何でかそれなりに信じてもらえてるようだな。
[この辺、ぶっちゃけ自分でも何でだろうと思っているところではある。
まぁ信用してくれそうな、竜の良い人選は一応したつもりだが。]
どう転んで利用できるモンかは分からんが。頭の隅にでも入れておけ。
[昨日それを言わなかったのは、今日オティーリアの身の潔白を伝えるまでは、使用効果薄と感じていた為だった。今は逆に言わない方に利点が無い。]
……。
そうですか。
[よく信じてもらえたなと、心の中で思ったり。]
[少し悩み、口にする。]
子。
樹の子には、剣を使えば結界をやぶれるかもしれないと告げました。
おそらくあの子は求めるでしょう。一人では動かぬよう、願っておきましたが。
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