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────── 私は、 貴女を殺さなければいけません。
[籠の縁にかけていた右手を、布で隠された籠の中へと滑り込ませ、ナイフの柄を握る。
握ったナイフを布の下から素早く引き抜き。
切先を、カルメンの左胸目掛けて突き出した]
音楽家 ヘルムートは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
[シスターが教えたのか。それともシスターは違うのか。
聞くべきことを聞き損ねていたせいで、まだ迷いながらカルメンとの会話を聞いていた]
音楽家 ヘルムートは、画家 カルメン を投票先に選びました。
そっか……
[ヘルムートお兄ちゃんの言葉に]
まだ殺せっていうんだね……
[ぽつりと、その漏らした言葉はいろいろなものを含んだものだった。
その後は、ナターリエお姉ちゃん達の方が気になり、そっちをみていた]
― 路地 ―
[ゼルギウスの紡いだ言葉と気配からは
彼が自分を理解しようとしてくれているのが伝わる]
――…先生の近くに、俺みたいなの、居た?
[ぽつ、と尋ねを向ける。
けれどすぐに何でもないと首を振った]
皆と違う事が、少し、寂しかっただけ。
[悲観とまではいかないと獣は小さく呟く]
お子様 カヤは、画家 カルメン を投票先に選びました。
ええと、えーと、
じゃあ結局どうなってんだ…。
カルねーが嘘ついてた?
ううんと、じゃなくて、
もともと人狼が二匹いた、んだよな。
[むつかしい顔をしながら、計算する時のように指を折ったりして、
昨日言われた事なんかを思い出して、うんうん唸っていた。
アーベルは何と言っていたか。
どうしてユリアンを殺したのか。
カルメンは黒と言って、黒は人狼、と言ったのはヘルムートで。]
(ナタねーとロミは絶対人狼じゃなくて、
それから、それから…。)
[考え込んでたら、ナターリエたちの姿も視界に入り。
はたっとまたたいた。]
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