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らんだむでいいか!(霊能こわい
なぜか発言書き込みするとき、
さいしょの文字からすうもじぶんは、変換されずに
かくていされてしまう。
くろーむのせいか、しめじのせいか
―広間―
…、 どうも
[男が歯切れ悪く口を開いたのは
広間の扉をゆっくりと開けて、そっと閉めて、
ひと呼吸おいてからの事だった]
…
[前髪に隠れた視線は室内を泳ぎ、
言われた机を見つければ、遠回りで近寄り名を記す]
[釣り場は湖畔から其処へと流れる川辺が主だった場所。
夜更けの湖面に映り込む月を眺めながら夜釣りを楽しんでいた或る日、
ひとりきりと思っていたその場所に人影を見つけた。
祖父を亡くした心細さもあり声を掛けたのがはじまりのように思う。
他愛ない話をした。
互いに気のままに過ごす時間。
静寂が訪れてもそれに焦りを覚える事のない空気。
湖畔での偶然の再会がいつしか楽しみの一つとなっていた]
[名前はあっさりと書き終わったが
そのまま周囲に向き合う事に気が進まず。
記された名前に目を通す]
[気づけば息が止まっていた。
イヴァンの名前がある。
イヴァンの名前があった。
いや、やっぱりイヴァンの名前が]
………
[何度見てもあった。
なんだか椅子から立ち上がる気が失せた]
どうも。
[ヴィクトールに向ける眼差しは、タチアナへのものと異なり、感情の色が薄い。
アリョールを引き取った先代墓守もあまり感情を出さない人間だったが、アリョール自身はそこに輪をかけて、なのである。
口調も先代墓守に似た結果、女らしいとはあまり言えないものになっている。
潔癖症に関してだけ言えば、先代とは真逆であるのだが]
―二階/客室―
[紙に記されていた容疑者の名とされるものを思い出し
困ったように眉尻を下げる]
同名の別人ならいいんだがなぁ。
[夜更けに湖畔で出会う事と
そんな時間に出歩いていた己が疑われた事を考えれば
見知りの名である可能性の方が高いのだが]
考えても仕方ないか。
一日、何事も無ければ容疑は晴れる。
杞憂に、終わるはず、だろ。
[己に言い聞かせるように独り言ちて
男は立ち上がりナイフを埃かぶる机の上に置いた]
ああ、 うん ニキータ、だ。
[ベルナルド――といっても名前と顔が一致しないのだが。
彼から声をかけられた時には、そう答え]
…ありがとう。
[親切へ返す男の声は実感の籠らないものだった。
椅子の上で脱力している今も実感はあまりないけれど。
このままずるずると椅子から降りて床に寝そべりたい気分]
[ベッドの上でうとうととしてしまったのは病み上がりで疲れていたからだったのか。
それほど時間が経ったわけでも亡いのは、窓の外を見ればわかる]
……人、増えたのかしら。
[ナイフの本数はまだ何本もあった。
ベッドから立ちあがると、鍵をかけていた扉をそっと開く。
廊下の外には人の気配。
少なくとも訪れたときよりは、音が増えていた]
あー…
[周囲に人の気配を感じないからか、無意識か。
とりわけて意味のない音が、男の口から漏れる]
ないふ
…はぁ、 余ってるのかな。
[誰のものとも知らず。
一本余計にあったナイフを、
指先にひっかけて手前に引く]
…
[暫し動きを止めて逡巡した後、
2本を上着のポケットに入れた]
[ところで、手にしたスケッチブックの中には
モノクロームで描かれた風景画が既に何枚かあった。
自身の邸宅、湖に面したバルコニーから描くものには
月夜の闇の中、微かに映る人影が映されたものもある。
数年前までは同じ村、同じ屋敷で暮らしていた両親も兄姉も、
今は別の都市に移り住んでそれぞれに事業を行っている。
一人で邸宅を預かる形となった今、湖畔で見えた人影のこと、
筆を止め、じっと見詰めてしまうこともあったけれども]
あぁ。
そういえば彼に名乗るのを忘れてしまってたな。
[そのシルエットから直ぐにニキータ>>122を連想することもなく、
彼が夜釣りの主と語らう声を夜風の中に聞き拾うこともないままだった。]
今のが、可愛いこと、か…?
君の価値観は変わっているな。
[照れるでもなく、嫌味のようでもなく、シンプルに思った事を返す]
ああ、ありがとう。井戸はそちらか。
なにぶん、これも性分でな。綺麗でないと気が済まない。
[盥に水を張り、改めて厨房の二人を見遣る]
そう言えば、二人きりのところ無粋をしたなら申し訳ない。
邪魔だったなら立ち去るし、拙いことをしたなら部屋掃除程度で妥協してくれると有難い。
[頓狂なことを言ってのける]
[腹の虫が鳴いた。
聞く者も居ないし仮令誰かが聞いていたとしても
恥じらうような性格でもなかった。
ただ、空腹だと思い出させる音に、一度瞬きをする]
朝、食べそびれたまま来たんだったか。
[どれほど時間が経ったかはわからないが
少なくとも毎朝きっちり食べる派であるイヴァンにとっては
空腹を覚えるには十分な時間だった。
廊下へと続く扉に目を向ける]
アレクセイが村を出て行きました。
9人目、 アレクセイ がやってきました。
アレクセイは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―回想―
[イヴァン驚きは気にする様子もない。
彼の言う事は最もだと頷き]
それでも、悪い知らせだ。
…礼を言われるような事じゃない。
[そして彼の姿を見送った後、一歩一歩、階段を上る。
自分の取った場所は、後から来るヴィクトールがわかりやすいように、さほど階段から離れていない部屋を取った。
見回せばすぐにわかる場所だと確認して、扉を開け放ったまま室内に入る。
ベッドの上に腰掛けていたら、声が届いた>>80]
――…わかった。
[返事はその一言。
耳を澄ませて扉を開ける音を聴き、どちら側を叩いているのかを確認する。
すぐにタチアナの声も聞こえてきたから、動く事はやめた。
静かに彼らの会話を聞くともなしに聞いて、立ち去った後に扉を閉めた]
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