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あたしは。
それなら一目で男が好きだと分かる恰好をしようと思った。
グレンみたいな男が死ぬなら。
ああ、イザベラ先生は。
学費が欲しくて軍隊に行ったあたしがあんな風になって──心を痛めた事だろう。今はそれほど荒れた生活じゃないって言おうと思ったのに、人狼に殺されちまった。
[合金が冷えるのを待ちながら、考える。]
…人殺しなんて嫌よ。
でも、兵役に出て──外国で人を殺したわ。
そう、カミーラみたいに言葉の通じない異国の人間を。
既に殺した。
自分が大学へ行く学費──の為に。
私欲の為に。
だからあたしが人狼を殺せばいいって、思うのは…。あたし、親父に似てるんだろうか。大嫌いな親父に……。ああ、グレンを殺した男もあたしは殴ったわ。殺意だってあったかもしれない。
あたし、殴る男になるのも嫌だったわ。化け物みたいになりたくないと思ったわ。それより、ママや親父が呑みに行くあの店のローズマリーみたいになりたいと思ったの。
[人狼は、人狼を探さない。
ただ、探しているふりをするだけ。
シャーロットも、ネリーも、ミッキーも。
不思議と、人狼を探すそぶりを見せなかった。ただ、己の不幸を嘆いて]
/中/
ていうかネリー吊って
11>9>7>5>3
9になるときにたとえ狼側が判明したとして
>7>5となるから
ネリー→デボラ→カミーラでも問題はないし。
─図書館─
[司書に不審の目を向けられたが、彼は村の過去の資料を貸してもらう事が出来た。
昔々の物語。
まだ、嘆き島が今よりも大きかった頃の記録。
けれども、ある時を境にして、それより以前の記録はない。
司書に尋ねても、これ以上の記録はないようだった。
彼は、一枚の絵を眺める。
今の嘆き島と違う姿の過去の嘆き島の姿だった。のんびりとした風景を描いていて、島の両側が今よりも広い。]
デボラお婆さんは、どうしてカミーラさんの言葉が分かったのだろう。
[彼は呟いた。]
[金属を冷ます間、工場に併設された水場でシャワーを浴びて着替えを済ませた。ひび割れた鏡を覗き込む。化粧をしながら──、]
そうよ…、あたし、男が好きなんですもの。
それに、ドレスも香水も化粧も好き──。
グレンは学校に行ってた時から、知ってたのね。
あたしの事なんて絶対に好きにならない、スポーツが得意で力持ちの男の子の事を、あたしがずっと見てて悩んでた事。
隣に住んでたから、ママの香水を付けて殴られてた事だって。
なのに、グレンが同性愛者と間違われて、お墓参りにも誰もいかないなんて。
[ミッキーを信じられなかったのは、ハーヴェイを占ったせいもある。
ハーヴェイは、懸命に探していたのに。あの凍ったような微笑、それだけを理由にミッキーはハーヴェイを占った。
…適当過ぎはしないか。]
─図書館─
[長巻物に記された、デボラの語った物語。
勿論、過去と現在を混同しているだけだったのかもしれないけれど。
1人の余所者が波打ち際に訪れて…
カミーラが倒れていた時は、湿った風が吹いていただろうか?
よく覚えていない。
けれど、月が青白く砂浜を照らしていたから、雲は出ていなかった筈だった。
魔物は海から訪れる。
けれども、魔物は里に住んでいた。それは人の間にいた人狼。
鬼は海から来なかった。ずぶ濡れで運ばれてきた娘は魔女ではなく、人魚だった。
人魚が打ち上げられた夜に、島には血の雨が降る。島を惨劇から救ったのは旅人だった。]
[微かに笛の音が聞こえた。楽しい旋律のはずのそれはどこか物悲しく、波の上で震えている。
その音をしるべに海を渡る。
知っている。知らないけれど、知っている。
彼だ。暗い髪の中性的な青年が桟橋で笛を吹いている。
名前は思い出せない。けれど、知っているとわかる。
彼が自分を殺したのだろうか?
わからない。]
/中/
暇なのでRP入れてみました。墓下行くと暇になる(笑)。
てきとーにRPしつつ、墓下推理したいなと。
でもしばし離席〜。
──出来た。
[冷却を急ぎすぎたのでは無いかと少しおそろしかった。銃を整え、注意深く作り終えた弾丸を──。]
自警団も嫌いなの。
親父も嫌い。
この街も嫌いなまま。
自分が死にたく無いのか、どうしたいのか。
なんだかよく分からない。
でも、あたし。
…人狼を殺そうと思うの。
[ふと、ギルバートは学生時代に憧れていた相手に似てやしないかと…そんな事が脳裏を掠めた。]
[今日、嘆き島に送りたい者の名は、既に心に決めていた。本当に上手くいけば、これで終わる。
だが、同時に考えなければいけなかった。
…もしミッキーが本物だったときのことを。
誰を占ってもらうべきか]
―集会場・個室―
>>37
[ 個室に戻ると、ミッキーは一度、強く壁を殴りつけた。彼の体重が乗った拳が、部屋を揺らす。そんなことは、知ったことか。]
人だとか狼だとか、そんなんじゃねえよ。畜生が。
俺はまだ人に戻れる……? 戻りたくもねえ。
俺がまだ、言葉を使えるようになったばかりの頃。
人は、あの優しい狼たちを殺していった。
結局自分が生き延びるために何かを犠牲にするのは人も狼も変わりゃしねえさ。
今更、投票の形であっても……人を殺しておいて、人間らしさだのなんだのと言うつもりもねえ。
何言ったって、シャーロットは、もう……。
結局守れてなんかいねえじゃねえか。
勇気ってなんだ。
意味があるものだったのか。
─教会へ向かう海近くの道─
[教会へ向かおうとしている。
父親と会ってケリを付ける為には、この事件が解決し、かつキャロルが生きている必要があった。そんな日が来るのかと、気が遠くなりそうで、人気が無いのを良い事に煙草を銜えながら歩く。
自分が男が好きだと自覚してからは、教会へは行っていない。けれど、遠い母親が生きていて一緒に通った昔を思い出して、入る前に煙草を消した。]
─教会─
[少し狭い入口をくぐると人の気配がした。
はじめに暗闇があってそれから、ステンドグラスの光が見えるのは、神の荘厳さをあらわす為の教会建築の仕組み、ひとつの舞台装置なのだと言う。]
ローズマリー?
[カツンとヒールが響き、キャロルの声が反響する。]
ここの燭台が、魔除けの弾丸の材料に──。
[無意識に燭台を探す。
銃は何時でも撃てる様に、すでに装填してある。安全装置を外すのは、集会所に戻ってからにするつもりだったが。]
―教会―
ん?
[響く声に思わず顔を上げ、ぽかんとした。]
え?
[キャロルの髪がステンドグラスを透かして光る日差しを浴びている。]
オレ、寝てたのかな…?
…ギルバート?
あたし、ローズがここに居るかと思って来たのだけど。ここでお祈りを?
[カツカツと踵を鳴らしながら、近付いて行く。]
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