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[グラォシルヴの謝罪にルークスはゆると首を振る。
弟の死を自分のせいと言う彼女に兄は少しだけ迷う。
真実を自分は知らない。けれど――]
『相棒、だったなら其りゃ一蓮托生だ。
グラォシルヴだけのせいじゃないだろ。
俺の弟ならそれくらい理解してるだろうよ』
[申し訳無さそうな聲に返す聲は淡々としたもの。
弟という者に情がないわけではない。
ただ、獣であるが故に其れを理解しているだけ。
彼女が泣き止むまではじめのカタチを保ち
行く宛を聞けば小さく頷きを向けた]
『嗚呼、街の方が良いだろう。
人が行き来する場所の方が旅の者が目立たねぇしな』
[腹の大きなグラォシルヴが一人で宿を取れば
それはそれで目立つかもしれないが
連れがいるなら多少は紛れるだろうとも思う]
『――…だけど。街に行きたいならこっちじゃねぇだろ』
[危うさに苦笑を隠さず其れを彼女に晒した。
手を取る彼女の貌に宿る表情は何処か庇護欲を誘う]
『仕方ねぇな』
[暫くは弟の代わりになってやっても良いかと思う。
そう、暫くの間だけ――。その時はそう思っていた。
案内するように彼女を支えながら街への道を歩んでゆく。
瓜二つで在りながら記憶の異なる『光』――
彼女がその存在を如何見たか、漆黒には知れない**]
あはは。少しずつで良いから、覚えて欲しいな。
…うん、そう言って貰えるなら、僕も嬉しい。
[紡がれる言葉に笑みを零し。
優しげに細めた翡翠がゲルダを捉えた。
本当は、断られることも頭の隅にあった。
けれど返って来た言葉は自分にとって喜ばしいもので。
うろたえるその仕草すら愛おしいと感じる]
逢えない間に沢山頑張るから。
逢える時はゲルダの傍に居たい。
それが、僕の一番安らぐ場所だから。
それにね、この村の宝石の仕入れは僕が継続することになってるんだ。
だから、毎年必ずここには戻って来るよ。
[抱きとめたゲルダの身体は今では自分よりも小さく感じられ。
自分の腕に収まってしまうことに一層の愛おしさを覚えた。
抱きしめながら告げる最後の言葉は、少し悪戯げな色が混じり。
伝う温度を名残惜しく思いながらもその身体を離した]
───それじゃあ、しばらく離れることになるけど。
心はずっと君の傍に。
……必ず迎えに来るから。
[そう告げて優しく微笑み。
するりとゲルダの頬を撫でてから踵を返した。
開けられた扉が静かに閉まる。
雑貨屋の外で、ミハエルは大きく息を吐いた。
伝えられたこと、受けて貰えた事に対する安堵の息を]
[約束を交わした翌日、ミハエルは村を去ることとなる。
見送りに来た者と別れを惜しみながら、ミハエルは蒼鷹と共に村の外へと足を踏み出す。
これから待ち受ける困難に立ち向かうために。
そして、再びこの村に帰って来れる事を心待ちに*しながら*]
中
うわああ旦那様………(*ノノ)・゚・。
わーんありがとう。暫く言葉出なかったよ。
ベッティに同意しとく。凄い嬉しいんだよ…!
/*
お人形、一つ二つは世の中にも送れただろうか。
村内で引き取られた分も多い気がしてw
でも仕入れられたものはきっちりと親父が世界へ広めます。
……一つだけ母親の所に廻るかも。
俺の最後の仕事になったし。
酒もそうだけど。
中
わ、ちょっと更新しないと人とログが…!
ミハエル君も乙だよ
クロエちゃんはお帰り?ログいっぱいだよ!(
でもって相棒はお返事ありがとう……!
スイマセンお手数おかけしますお兄さん…!
さ、最後のでまとめて返事できるかな、ルークルさんは。
娘にべた甘い人になる予定(
―Horaiの意味―
[イレーネが村を出ようとするその日のこと。
外される工房の看板を見、ふっと思い出したことがあり、
それを赤の聲に乗せた。]
『リヒト、私の工房の名前の意味なんだけど、
あれはね、本当はイレーネだけを示す言葉ではなかったんだよ。』
[当時を思い出して、懐かしそうに紅の眼を細めた。]
『イレーネだけを示すならHora(ホーラ)、単数形で佳かったんだ。
ちゃんとHorai(ホーライ)、時間の女神達、複数形にしたのには意味がある。蓬莱って言葉にもかかってくるけど……―――』
[子どもが悪戯を友達にこそっり教えるように、
くすくすと笑い、告げる意味。]
『あれはね、リヒト君と私も入るんだ。
女神様にしちゃってごめんね。
蓬莱って仙人さんが住むところだっていうから、
きっと素敵な場所だと思って。
だから、3人で居ることは、私にとって蓬莱だって意味もあったんだ。』
[時の流れ。“過去”“現在”“未来”。3という数。
現在、3人が過去時を過ごした場所から離れようとしていても、
繋いだ絆は未来にも消えないようにと
――……ただ、頼るばかりで何も返せなかった仲間に、
Horaiの名の真意を捧げた*]
[張り詰めてた空気が、ゆると戻る。
彼女の瑠璃は夜空を想わせる色合いで。
言葉を選べたかどうかは解らない。
けれど――――彼らにも情が、
仲間を想う気持ちがあったというなら。
其れもこの騒動の理由になるということ。
全てを識りたい訳ではない。
娘の欲した答えはほんの一つに触れられれば其れで良かっただけ。嗚呼、と悟る声はその真相の一つに辿りついた為に零された。]
――――…解ったよ
教えて呉れて有難う…
如何か元気で、ね
[其の言葉は、常日頃から雑貨屋を利用して呉れた彼女に向けられて。別離を口にする彼女には、そう言い伝えて。]
…イレーネさんも、元気な赤ちゃん産んでね
[そう言い伝えて、もう返事の帰らぬ扉を見詰め。
すとん、とカウンタ脇の椅子に腰を落とした。]
――――…誰かが最後の一人に成るまで終わらないのだね
[人と狼。水と油のような存在。
守りたい物の為に生きるのは、どれも同じなのだと娘は悟った*]
/*
にょーん。
昨日は帰宅ほぼそのまま落ちて、今日は帰ってきてうにょーんとしたらこんな時間にー。
ログ読み? そんな暇ないっす
─ 何時かの空 ─
[ふわり、ふわり。
死して身体を失った魂は重力すらも干渉しないのか、ゆるゆると空を漂って。
不安定な揺らぎはあるものの、今もまだクロエという個は此処に在る。
それは、幼馴染たちを見守りたいと思う己には都合の良いものではあったけれど─…]
……いつまで、こうして居れるんだろ。
[そう、ぽつり呟いた。
自分が生きている時に視えていた思いは、時が経つにつれ薄れていっていた。
それを考えれば、いつか自分も消えてしまうのだろう。
できるのならば、許されるのならば。
彼女達の最期までこうして見守っていたい、けれど─…
そう、思っている耳に届いたのは、人ならぬ友の声。]
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