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─中央広場傍─
[飛びついて来た従妹を受け止めて。
オレはその頭を優しく撫でてやる]
……飯?
オレも外で済まそうと思ってたから構わねぇけど…。
んじゃあ千恵、何か食いたいものあるか?
[幼馴染からは遠慮がちに訊ねられ、従妹には満面の笑みで言われた。
断る理由も無かったから、オレはその問いに承諾の意を向ける。
500円玉を見せて来る従妹には、「落とすなよ」と一言向けて。
オレは自分の手で包むようにして、その小さな掌に500円玉を握り込ませた]
― 回想 ―
[店を閉める時間になっても、あの人は来なかった。
彼が来れば悦びの声を押し殺し抱かれる癖に、
来なければ来ないでほっとする。
伽矢の部屋と、彼を通す部屋を隔てるのは壁一枚。
いくら押し殺しても、情事の気配は伝わっているに違いない]
伽矢の休みも把握できてないなんてね。
……終わってる。
[顔を歪め、自嘲した。
作らなくていいと伽矢は言った。
けれど、作らなければ食事抜きで済ませてしまいそうで。
野菜炒めを簡単に作り、ラップをかけてカウンターに出しておいた]
『伽矢
ご飯は冷凍庫。チンして食べなさい。』
─中央広場─
[のんびり歩いて広場へと。
中央の古木は風に葉を揺らす。
木の傍らには、紅の装いの女性の姿がまた見えた]
……今日も今日とて、か。
[小さく呟き、黒の小箱から煙草を抜き出して。
銀のライターを小気味よく鳴らしつつ、火を点けた]
[パソコンを立ち上げ、今日の売り上げを記帳する。
赤い数字が少し減った。
飲み過ぎ用の薬を喉に流し込むと、二階に上がり寝る事にした。
伽矢の部屋の前で一度立ち止まったけれど、
声はかけずに自室に入った]
―→現在 ―
[いつも通り、昼に目覚めた。
薄化粧をし、髪を軽くくくり、楽な服を着ると外に出る]
あらぁ。
稲田さんち、またお休み?
[雑誌を買おうと本屋に向かったのだけど、
張り紙付きのシャッターに阻まれた。
しかたなく少し離れたコンビニに向かう事にした]
―→ 繁華街・コンビニ ―
/*
目標:出来るだけ丁寧に他の人の発言拾う事。
人数少ないから何とかなるで、しょう!
ところで、広場にいく理由を作らなくては皆と絡めません。
ももか頑張れー。
―公園前―
[忠告に、はぁぃと頷いて。ひとまわり大きな手に包まれ、きゅ、と手の中に500円玉は隠される。]
食べたいの…。
まっく!
ちえ、まっく食べたい。
[暫くうーんと考えた後、出てきたのはあまり身体によろしくないもの。
外でみんなで食べる、という印象が強い場所でもあった。]
― 繁華街・コンビニ ―
やっぱり食べてなかったねぇ。
[弁当のコーナーを見て、手付かずの野菜炒めを思い出した]
ま、あの子が食べなきゃ私の腹に納まるだけなんだけど。
[コンビニには話題が詰まっている。
新商品の話を客に振られる事も多く、店内をぐるりと回って観察する]
何これ。
[飲み物のコーナーで目に付いたのは、『焼き芋コーラ』。
一体誰が好んで飲むのだろう。
芋の香りと甘みが口の中で弾けるのだろうか。
私は思い切り顔をしかめ、雑誌コーナーに向かった]
10人目、女子大生 黒江 がやってきました。
女子大生 黒江は、狂信者 を希望しました(他の人には見えません)。
―中央公園―
[ベンチに腰掛けたまま、ぼんやりと桜の大樹を見つめている。
横に置かれているのは幻想系を得意とする出版社の雑誌。
手の中には通話を終えたばかりの携帯電話]
/*
ギリギリまで参加悩みましたが。
あと一人が増えないようなのでお邪魔しておきますの兎猫。
やっぱり役職は揃えたいものですし。元々積極的に参加したかった舞台でもありますし。
でも一応、万一の精神力不足を警戒して希望は狂信者に。
弾かれたら弾かれたで頑張れると思ってますが。
ちなみに。くろねこさんとか気がついてるかしら。
うん「ヨウコ」なのです。転生って必ずしも未来とは限りませんよ、ね?(ぇ
─中央広場傍─
…マック?
それで良いのか?
[訊ねて、返されたのはファーストフード。
栄養が偏るな、と思ってしまうのは一応身体に気を使っているため。
視線だけで幼馴染に、それで良いか、と問いかけ]
じゃあ、移動するか。
おいで千恵。
[オレは従妹に手を差し伸べ、移動を促した]
─中央広場─
[不意に響く、ピアノの音。
考え事は中断され、ポケットからその音源──携帯を引っ張り出す]
……んだよ、生存報告なら今朝方したろうが。
[はあ、と大げさなため息をつきながら、メールを確かめる。
内容は、主に次の取材の関係のこと]
……んなすぐに決まるかー、ての。
超常現象が日常に落ちてたら怖いわ。
[呆れたように言いつつ、適当に返信して。
ぱちり、と音を立てて携帯を閉じると、何気なく桜の方へと歩き出した]
―中央広場傍―
マックかぁ…。
[千恵の返答に少し考える、それは伽矢も同じらしい。
伽矢に視線を向けられると笑顔を返す。
そんなやりとりだけで伝わるのは幼馴染ゆえなのだろう]
マックにいくなら駅前だね。
[千恵を挟むようにして隣を歩いてついていく。]
千恵ちゃん、今度から休日に千恵ちゃんのお父さんお母さんいないときはうちに食べにくる?
私が千恵ちゃんのご飯作るよ?
はぁい。
みずねえちゃ、いこ。
まっく。まっく。
[機嫌よく歌いながら、片方の手を伽矢に握ってもらう。
もう片方のあいた手をほんのちょっぴり瑞穂に向けたが、気づいてもらえたかどうか。
子供心に、負担をかけているのは何となく知っている。
だから歩調は緩めてもらえても、頑張って大きく足を広げて歩いてゆく。
だって一人のごはんじゃないのは、久しぶりだったから。
駅前に向かう途中、瑞穂に話しかけられて。]
いいの?
[ぱぁと明るい笑みをうかべかけ、大きく頷きかけたが。]
…うんと、ままに聞いてからにする。
[と、遠慮と親の顔を立てた。]
/*
伽矢の間に千恵をはさむのは身長のこと気にしてるのを知ってるからとか。
それでも先日の話の時に事情を知りながらお母さんのことを引き合いにしてから自分が心配してることを告げる乙女心(ぁ
―中央公園―
咲かない、よね。
[呟いて雑誌に視線を落とす。
それから顔を上げると、ここ数日で見かけるようになった女性と視線が合って、会釈した]
こんにちは。
…あ。
[同じマンションの住人も視界に入る。
そちらに向けても頭を下げた]
/*
…よく考えたら、既に血縁関係多い?
希望しないほうが良かったかも。どうしてもじゃないし。
箱に戻ってきても反応なかったら取り下げようかな。
─中央公園─
……おっと。
[ふ、と流した視界。
捉えたのは、同じマンションの住人]
よ、散歩か?
[足を止め、軽い口調で声をかける。
視線は、見慣れたタイトルの雑誌に一度落ち、すぐに逸らされた]
―中央広場―
[珍しく名前を思い出されていたとは露知らず]
喫茶店にでも行くか。
[暫しの散策の後、ゆっくりと入口付近に向けて歩き出す]
……あ、まだいた。
[シンボルツリーの傍の女性に気がつけば、軽く視線を投げた]
─ →駅前─
[幼馴染から承諾の笑みを受け、小さく頷き返す。
従妹の手を握ると、歩く速度を合わせて移動し始めた]
…毎回マックとかじゃ流石にな…。
[かと言って自分の家に招くのも抵抗があった。
母親が家事をサボっているわけではないのだが、主に心情的な部分で。
口には出さなかったが、心の中で幼馴染の申し出にオレは感謝した]
[差し出された千恵の手を握り千恵の歩幅に合わせて歩く。
嬉しそうに顔を輝かせる千恵、自分の申し出にはさらに嬉しそうで]
うん、千恵ちゃんのお母さん達にも聞いてみてだね。
[遠慮する様子に笑顔を返す]
私の方からもお話してみるね。
[伽矢の心情を知ってか知らずかそちらにも笑顔を向ける。
それでいいよねと尋ねる意も含めて]
───神社───
んっふっふっふ。
[勝利の笑みを漏らしながら、神楽は戦利品である大荷物を持って、帰宅していた。
最高で定価の6割とかやったら、さすがに店の親父も涙目になっていたが、そんなものよりも自分の明日のほうが大事である]
これで、もうしばらくは持つかな。
後は、お客さんがどれだけ入るかによるかなあ。
[言いながら、普段着から仕事モードの巫女服へと着替える。
そして、毎度のことながら境内に積もる桜の花を掃除するために竹箒を持って外に出る。
めんどくさいが、お客さんの動向を確かめる行為でもあるため、掃除は大事だ]
─駅前─
ん、着いたぞ。
[普段よりやや時間はかかったが、駅前のマックへと辿り着き。
オレは扉を開けて二人が中に入るのを促す。
途中、幼馴染から向けられた笑みには、感謝も含めて小さく頷いた]
千恵、何を頼むんだ?
瑞穂も。
[そのままカウンターへと進み、注文する。
オレは量が食べたかったから、Lサイズのセットを頼んだ]
―→駅前・マック店内―
[伽矢の心情なんて知らないまんま、瑞穂にこっくり頷いた。
ちょっと顔が赤いのは、そうなるといいなとどきどきしているからだ。
ままはきっといいって言ってくれると思いながら、ようやく目的地には到着する。]
「申し訳ありません、ただ今店内混み合っております…」
[そんなアナウンスが流れる中、店に入ると伽矢の後についてって、じーと上のほうのメニューを見上げる。
込み合う店内に二人の心境なんて知らないまんま。
うんうん考えたものの、いつもどおりのハッピーセットにおちついた。]
座れるところ、ない?
[そこでようやく、店内が混んでいる事を理解する。
しょんぼりしながら、袋に注文したものを詰めてもらった。]
はあ。
しっかし、毎日毎日重労働だねこりゃ。
此処から見える桜の景色がいいだけ少しはマシ───
[言いながら視線を桜の方角に向けて、ハッと息を呑んだ]
───何……これ?
[空を見ても、ほとんど雲の無いような快晴なのに、桜の周りだけモヤがかかったようによく見えない。
つい昨日までは、何事も無い日常の風景にすぎなかったのに]
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