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[集められた者達に挨拶をし、説明が為されるのを待って。
全員が揃ったところで口を開いた自衛団長の言葉に、虚ろな瞳を一つ、瞬かせた]
人、狼…?
[自衛団長が御伽噺ではないと主張するそれ。
示される証。
齎された言葉は点のようなものだったけれど、言わんとすることは何となく、察せた]
……つまり、僕達は容疑者、なんだね。
[自衛団長が敢えて晦ましたような言葉を、はっきりと紡ぐ。
瞳は虚ろのまま、表情もいつもと大して変わらなかった]
…団長さんの言う理屈も、分かる、けれど。
[呟いて、集められた人達を見回す。
真っ先に目に付くのは幼馴染。
人を助く彼女が人狼とは思いにくい。
その他の人達も、人狼である可能性があるなんてことは俄かには信じられなくて。
僕はへにょりと眉尻を下げた]
[一人ずつ可能性を削る。
それが何を意味するかは容易に理解出来る。
かつて死をこんなにも身近に感じたことはあっただろうか]
[けれど]
[今の僕は死に対する恐怖も、どこか遠くにあるもののように*感じていた*]
/*
キリングされるのを狙いたい気がしてきた。
ふらふら怪しく動く場合は被襲撃は難しそうだし。
初回吊りもありだが、2回目辺りで吊られたい気がするw
事前キリングで追いかけられて転びたい←
[>>134坑道付近にいた坑夫達をアーベル一人に任せて、その場を離れてしまったから。
彼らは本当に大丈夫だったかと気にはなっていたけれどあの場には戻りたくなくて、内心どうしようと思っていた。
やることがなくなったからこちらに来たと聞けば、そうか、と頷いた後。]
…任せてしまって、すまなかったな。
ありがとう。
[あの場で側にいた幼馴染が自分の異変に気付かなかった訳がない。
全てを彼に丸投げしてしまった謝罪と、気遣ってくれたことに礼を言って。
イレーネに気付いた幼馴染が彼女に話しかけるのを見ると、商談だろうと思い幼馴染から離れた。]
さっきの…そういえば、石は無事かな。
[>>151フォルカーとオトフリートの会話に、自分の工房部屋を思い浮かべた。
作成するのは大体小物が多いから多少は落ちても大丈夫だとは思うが、未加工の石は大きな塊のままで置いてあるものがほとんどで。
さっきの揺れで倒れたりしていれば、砕けてしまっているかもしれず。
砕け方によっては使い物にならないだろうな、と内心で嘆息した。
けれどその思考は、聞こえてきた>>153嬉しそうな声に一旦かき消され。]
あぁ、いつものか。
良かったな、アーベル。
[にこりともしない顔と淡々とした口調でそう言った。
喜んでいる幼馴染を見ているだけでこちらも嬉しいのだが。
余程見慣れていなければ、本心から言っているとは解らないだろう。
>>161商談の最中でもしっかりと抱えているのも、表情には出ないながら微笑ましく思って見ていた。]
ん?…あぁ、いや。
フォルカーが謝ることはないぞ。
悪いことをしたわけではないのだから。
[>>166フォルカーから頭を下げられると、頭を振って気にするなと言うように彼の頭を撫でた。
運ばれてきたお茶を受け取り、ありがとうと礼を言って口をつける。
幼馴染の持っている本に出てくる少女の衣装にはレースやフリルがやけに多くて。
彫刻にするには非常に繊細さが求められるデザインを勉強しているのだろうと思っていた。
多分幼馴染以外で自分の思考を読める者がいたら即否定が入ったろうが、残念ながらそんな人はいなかっただろう。
だから、自分の仕事に興味があるらしいフォルカーにも良い勉強になるかもしれないと。
>>167幼馴染が彼に今イレーネから受け取った本を勧めるのには、口をはさむことはしなかった。
>>178曖昧な笑顔を浮かべて離れるフォルカーには、きょと、と首を傾げたが。
>>185宿に入ってきた人物が学者の名を呼んだのでそちらを見て。]
…ライヒアルト?どうかした、
[どうかしたのか。と問おうとして。
修道士が逃げかけた学者の襟首をがっしり掴むのを見て呆気に取られた。
>>187落ち着けとか訴えたものの学者の言い分は聞き入れてもらえなかったらしく、そのまま連れられていく彼にお疲れ様、と手を振って見送った後。]
…私達も、そろそろ戻るか?
[自分もだが、幼馴染も工房を確認しておかないとまずいだろうと思い。
声をかけ、同意があれば共に。無ければ一人で先に宿を後にして。
自分の工房べやをのぞくと、案の定倒れて砕けたり割れたりしている石を使えるものだけ選別したり。
幼馴染も戻ってきているなら、彼の工房の片付けも手伝えるなら手伝って。
他にも、落としたままの薬缶から零れた水を拭いたり。
そんなことをして、一日が終わった。]
─ 翌朝 ─
[後片付けで疲れて、服のまま眠っていたのだが。
どんどんと玄関の扉を叩く音に目が覚めて。]
……どうした?
[応対に出ると、微妙な表情を浮かべている自衛団員から宿屋に行って欲しいと言われ。
こちらも微かに微妙な表情を浮かべて首を傾げた。]
それは構わない、が。
何で行かなければいけないのか、理由は聞かせてもらえないのか?
[そう聞くと、団長から説明があるはずだと言われ。
それ以上は聞かせてもらえぬ様子に、それ以上問うことは諦めた。
一旦身支度を整えてから、宿に向かい。
集められた顔を知るのと、告げられた話を聞くのは、もう少しあとのこと。**]
─ 前日/自宅 ─
……あー、はいはいはい。
今後は気をつけるから……。
[混沌の後片付けが一段落ついた後。
疲れたような様子で、口にするのはこんな言葉。
もっとも、疲れているのは友の方が遥かに上で、その元凶が自分とわかっているから、更なる突っ込みやジト目をもらっても、へにゃん、とした顔で笑うしかできないのだが]
まあ、疲れさせた俺が言うのもなんだけど、ゆっくり休んでなー。
うん、後でとっときの紅茶、淹れに行くから。
[笑いながらこう言って、教会に戻る、という友を見送り。
一人になると、盛大にため息をついた]
……っとに。
お節介焼きめ。
[直後に零すのは、こんな呟き。がじ、と後ろ頭を掻いた後、中へと戻り。
リーゼロッテから預かった葉について調べてから、眠りに就いた]
─ 翌朝/自宅 ─
……んー……。
[翌日の目覚めを呼び込んだのは、扉を叩く音。
最初は上掛けを引き被って抵抗していたのだが。
叩く音は継続して響いてくる]
何なんだよ……。
[文句を言いながらも抵抗は諦め、身を起こす。
昨日の事を思えば、何かしら急ぎの用事が発生したのかも知れない、という予測は立つ]
はいはい、今開けますよー、と……何か、ありましたかー?
[髪を括りながら玄関へと向かい、きゅ、と縛った所で扉を開いて]
……は?
団長のじー様が、宿に集まれって?
まあ、行くつもりだったから、別にいいけど……。
[どこか、何か。
言葉で表しがたい、複雑そうな面持ちの団員に緩く瞬くものの。
ここで追求するよりは、と割り切った。
支度してから行くよ、と告げて、扉を閉めて。
緩く腕を組み、思案をめぐらせる]
……なんっか。
みょーな感じだなぁ……。
─ →宿 ─
[ともあれ、行かないわけには、と身支度を整え。
昨日の内に見つけておいた、比較的軽めの本草学の本と預かった葉、それらも持って家を出る。
先に届けに行くか、とも思ったが、先の団員の様子からして後にはしない方が無難だろう、と判断し]
……あれ、だいぶ賑やかだけど……一体これ、何の集まり?
[疑問の問いかけに答えられる者は、人数が揃うまではなく。
揃った所で始まった話に。
思いっきり、眉が寄った]
―前日―
[宿に居た者への挨拶そこそこに。オトフリートをひっ捕まえて戻り、暫くは部屋の片付けをしていた。
『大体なんで毎度本を積み上げるんだ』とか『棚を買うか箱にしまえ』とか小言も忘れなかった。本が増える事を知らなかったのは、きっとお互いにとって幸いだろう。
あれそれと置き場所への注文を聞く度に『細かい配置は自分でやれ。』と手話で示し。うっかり本を読み込む素振りをみれば、背後から手刀をいれ行動を修正した。
気をつけるとの言葉を聞くと半目になったのは、きっと仕方がない。
そんな混沌極まる片付けにようや区切りがついたころ、ふと視線が逸れ動きが止まる。
『…忘れてた。宿無しが教会にも来るかもしれん。もう戻る。』
そう示し、薬の入った木箱を手に、友人の家を出た。間際の休めとの言葉には、『言われなくても』、と、仕草し。紅茶の事は後ろ手で『おう』と短く返した。胸中の喜びは、素振りにはあまり出さず、素っ気なく。
去った後の言葉を、拾うことはなかった。]
……人狼……ねぇ。
[小さく呟く。
それは、本職での研究テーマの一つでもあり。
団長の示した印、それも知識の中には確りとあるもの]
あーあ、それ見せられなきゃ、笑い話でしょー、って言って落とせたのになー。
[大げさなため息混じりの言葉は、多分に不謹慎なものだが、目は笑ってはいなかった]
― 翌朝 / 雑貨屋『ルーチェ』―
[いつもの時間に起き出していつものように身支度を整え
いつもと変わらず店番をして過ごすはずだった。
少女の一日に変化を齎したのは朝一番の客。
自衛団員の訪れから始まる。
カラン、とドアベルの鳴る音に少女が口を開いた]
いらっしゃ、――…
[声は途中で途切れる。
重々しい空気を纏う自衛団員の言葉がそうさせた]
……宿に?
[彼の口から委細は告げられない。
少女は不思議そうにことんと首を傾げた]
[宿に集まるよう促す団員の声に気付いて
少女の母親が店内へと姿をみせた。
団員と少女を見比べてから母親は如何したのか問うが
問われた少女もそれを知れぬので困ったように首を振るった]
団長のギュンターさんが呼んでるんだって。
だから、行ってくるね。
宿は近いし、……すぐ戻ってくるから、ね。
[大丈夫だという代わり、にこりと笑みを母親に向けて
少女は雑貨屋を閉め、宿へと向かった]
[商談がまとまればお茶を飲み。
フォルカーがアーベルの本に興味津々なのにはやめときな、と声をかけるもののきこえたかどうか。
そうするうちにライヒアルトが学者先生を引きずって行く場面に遭遇すればどちらに対してもお疲れさん、と声をかけて。
結局その日のうちに団長と会うことはないまま、自室へと戻った]
―朝/宿―
[部屋に戻った後、荷崩れなど起きていないことを確認して眠りについた。
そして朝、いつもの時間に目を覚ましてあくびを一つ。
顔を洗って身支度を整え、宿の朝食をもらうためにしたに降りる。]
おはようさん。
[宿の主人に声をかけて朝食をもらい、そして食べ終わったころに宿へと団長に集められた人々がやってきて、不思議そうに瞬く。
団長>>190はみんながそろうまで口を開かず。
そして告げられた言葉にあっけにとられたような表情を浮かべた。
たしかに人狼の伝承がこの地にあることは知っているし、他所の地でも似たような話を聞いたことはある。
だが実在すると言われれば信じられないように眉を寄せて、飲み込みづらい団長の言葉を、ただ聞いていた]
─ 翌朝・自宅 ─
…解った。
宿屋には行くが、少し時間をくれないか。
今起きたばかりで、顔も洗っていないんだ。
…何なら、此処で待っていてくれても構わないが。
[困ったような戸惑ったような表情を浮かべる自衛団員に、暗に身支度を整えたいと伝え。
待っていてもいいと言ったのに他意はなかったが、自衛団員は居心地が悪そうに出ていった。
それを不思議に思いながらも、さして気に留めることはせず。
昨日と同じように、水浴びをして服を着替え。
母の形見を首にかけて、服の下に仕舞い。
出かけようかと思って目に入ったのは、黒曜の短刀。
昨日あの音の前に帰宅した時に机の上に置いたままだったと思い出して。
そういえば結構村の中を歩いたのに依頼人の姿を見なかったなと思い、今日はここに置いていくことにした。]
─ 翌朝・→宿屋 ─
[幼馴染もとは思いもしていなかったから、どこに寄ることもなく一人で宿へと向かい。
自分が宿屋へと着いた後か先か、幼馴染も呼ばれたのだと知れば怪訝な表情に変わった。
幼馴染以外にも同じように集められたという人達を見ても、何の為にか察することは出来なくて怪訝な色が濃くなる。
が。]
……人、狼。
[>>190十一人の顔が集まったところで自衛団長から切り出された話に、表情が変わる。
無意識の内に、胸元─服の下に隠れている首飾りの上に手を置いて、息を飲む。
人からすれば子供の御伽噺だと思われるような、伝承の其は。
>>191自衛団長の証を見ずとも、真実だと知っていた。]
加工師 ゲルダは、彫刻家 アーベル を能力(占う)の対象に選びました。
/*
占い先悩むなー、悩むなー。
昨日の様子だとアーベルバファリンしなくても大丈夫かなーって思うけど。
私が率先して占いたいのはきっとアーベル。
―翌朝―
[扉を叩く音で目が覚める。目に入ってきたのは見慣れた家ではなく、宿の一室。]
…戻るのが面倒で部屋借りたんだったっけ。
はいはい。怪我の悪化した人でもでた?
それとも、また落盤がおきたとか?
[身支度を済ませ扉を開くと予想通りの自衛団の姿。妙に暗い表情が気になりはした。]
怪我人じゃない? 集まれって? なに、いったい?
―前日―
[教会には予想通り、宿からあぶれたか金を惜しんだのか、旅人や商人数名が居た。
礼拝堂を解放して、各人に毛布を配る。
床か長椅子しかなく環境はあまり良くないが、逞しい彼等は屋根があるだけましだと言い、それには..も笑った。違いないと。
身に覚えがあったから気持ちはよくわかる。
やることを終えれば直ぐに部屋に戻り眠った。
林が風にざわめいて、何やら不吉を予感させる音を出していたが。
結局はすぐ寝入ってしまった。]
―翌朝―
[集められたのは見知った顔ばかりのようだった。概ね、顔と名前の一致する人ばかり。]
未曾有の危機って。
[随分、大げさな話だ。伝染病でも発覚したというのだろうか。]
は? 人狼?
[予想の遥か斜め上の意見に首を傾げるが、冗談を言う人間でもなければ、今日はエイプリルフールでもない。
顔つきも真剣そのものだ。]
・・・・。
[慣例とやらのくだりについては何も言葉が浮かばない。
本気なのかと問うのは意味がないだろう…。
戻っていく団長の後ろ姿を無言で見送って周囲の人間を見渡した。]
―宿―
[去って行く団長を見送ってため息を一つ。
結社、という存在もまた噂話程度で耳にしたことはある。
だが今迄そんなものが実在するとは思っておらず、どこか信憑性が薄く感じられて]
……一人差し出せって言われても、ねぇ……
[はあ、とついたため息は内心の恐れを孕んでいた。
村の人々とそれなりに親しくしているとはいえ所詮は旅人。
どこまで周りを信じたものか、迷う視線はこの中では一番交際の長い知人へと向かうのも仕方のないことだった]
―翌日・教会―
[音には相変わらず気づかない為、訪問者の訪れを知り目覚めるまでには時間がかかった。昨日の疲れのせいでか、深く眠ったのも要因の一つだろう。
一応とかけていた鍵が、壊されんばかりの勢いに揺れる扉に眉を寄せながら扉を開けると、苛立つ自衛団員から宿に来いと伝えられて更に眉がよった。
理由を尋ねるが、来れば解るとしか返らない返事に諦めたように息を付く。言伝だけ残して立ち去る自衛団を見送り、僧衣に着替えてから部屋を出た。
礼拝堂ではまだ眠そうな旅人達が、何事かと此方の様子を伺っていた。
何、に説明は出来なかったが。
彼らに教会を空ける旨と、大半は渡したが多少は分けられた薬の事や、その他備品などの場所などを簡単に伝えて宿へと向かった。]
[団長が宿を出ていくまで、ただ黙したままで立ち尽くして。
幼馴染や誰かに話しかけられても、声を返すこともできなかった。
自衛団長が出ていって、この場に残された者は何を話していたか。
その話のどれにも入ることはせず。]
私は今から、詰所に行ってくる。
[誰に告げるでもなく言うと、先程自衛団長が出ていった扉に向かう。
誰かが一緒に来るなら、それを拒絶することはしなかった。]
―今朝・教会―
[深夜、寝入りに遠吠えが聞こえたが、疲れの為そのまま眠った。
思えば声が聞こえる時点で、誰が何をしているのか気づくべきだったのだが。
翌日の訪問者の用件に眉が寄る。
口調と様子と昨日の事から、何が起きたかはおおよそ察した。]
あー……死体の事なんだろうなぁ。
[どうして自分を的に絞れたかは謎だったが。
面倒なことになったなとは胸中で思いながら宿へと向かった。]
─ 宿 ─
……にしても、まあ。
[団長が去って行った所で、改めて場にいる面々を見回す。
この中に、と言われても、正直見当もつかない訳で]
面倒極まりねぇ……。
[口をついたのは、率直な感想。
本職は伝承学者、人狼の伝承方面の知識はあるが。
こればかりは、知識『だけ』でどうこうできるものではない]
……出てきてくれるとは、限らんもんなぁ……。
[呟きは、軽く、ため息混じり]
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