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[虚をつかれた。
呆然と、ミリィの顔を見つめる]
ああ、それが出来るのなら。
[ようやく絞り出すように出した声は掠れて]
変などではありません。
それが成せるなら、どれほど良いことでしょう。
貴女も私も、恐怖に震えなくて済む。
誰かの死を願わずに済む。
[ゆるりと浮かべた笑みは、どこか泣きそうだったけれど]
…ミリィ?
……貴女、この手。
[す、と翠が真剣な色になる。
感じた違和感に手を掴む力が増した]
エウリノ、でも気をつけて…。
人間は数が多いから…。
[慢心する主である存在に、心配そうにかける言葉は、ゲイトというよりはイレーネのそれに近い。]
けれどそれは夢物語だ。
なぜなら、今も。
[喉の奥に残る苦味と共に]
渇きを癒したはずの今も。
私はそれを求めている。
まあ、怒鳴られて文句を言える立場でもなし……。
[どうにか場がまとまった事に、ほっとしたのも束の間。
結局右手は隠し通せず、やれやれ、とため息をつく。
ごく小さな呟きははっきりとは聞き取れなかったものの、似たような予感は恐らく抱えていて]
……ああ、戻ったら、頼む。
[短い言葉には短く、返すに止めた]
ん……。
工房をずっと空ける人じゃなかったから、戻ってくるとは思う。
ご丁寧に俺の作業場に原石山積だったし。
その加工のために戻ってくるはずだよ。
[イレーネとの会話で不機嫌さも粗方払拭される。
幾分穏やかな心持ちで、宿屋に行くと言う言葉に頷いた]
一人で……そうだな。
何があるか分からないし。
[返しながら、共に宿屋へと向かった]
/*
こっそり提案。
このままなら、村内時間は24hで襲撃は深夜等に、ではダメですかね。まとめサイトで提案するということですが。
[ちょっとだけ目を細めてボサボサ頭を軽く撫で]
…茶化して悪かったな。
俺よりお前のがよっぽど立派っだぜ?うん。
俺は…犯人…ていうべきか?これは。
まあ、人狼でもなんでもいいんだが。それを探すってのはどうすりゃいいのかわかんねーからなあ。
…なるべくひでー目にあわずにこの騒ぎを終わらせる方法を考えちゃいるがな。俺だけじゃなく。
怒りにより造られた塔は、崩れれば恐怖と成る……ね。
[ブリジットにより語られる言葉は、矢張り意味が掴み難い。
頂とは何処か。星を仰ぐ事に意味は在るのか。薪とは――何か。
幾つもの疑問にははっきりと答えは出されない侭、けれど、それ以上、問いを重ねる事はしなかった]
[一度覚えれば求めずにいられない。
あの芳しき香りを。甘美なる味を]
欲シイ。
[だが、今目の前にいる少女を襲おうとは何故か思えなかった。
凝る熱に冷たく打ち込まれている楔は彼にとって幸か不幸か]
[ロストと、その奥から聞こえる親友の声をぼんやり聞く。]
…みんな人狼様を信望すればいいのに。
[本気でそう思っている少女は、父親の教育の賜物か。骨の髄まで狂える信徒へと成り果てていた。
10の少女をここまでにした、父親は褒めるに値するか。]
喰らえ、喰らいまくれ。
そのための餌はそこかしこに居る。
ロスト、惑うな。
躊躇いは己を殺すぞ。
[はきとした、語気の強い言葉。
言葉に勢いの乗らないロストの声に、鋭く声を伝える]
数が多いのは確かに厄介だ。
だったら。
その数を減らしてやれば良い。
[正体を見破られる前に。
己を案じるゲイトの言葉は心地良かったが、エウリノの考えは変わらない]
私はね。
誰かを殺すための話し合いはしたくない。
仲良くするための話し合いがしたい。
やっと。それに気づけた。
きっと、人狼の人達も怖いんだよ。このままじゃ、また罪を重ねる。
だから、もしイレーネに人狼を見つけてもらったなら、なんとかしてあげたいって、そう、思うんだ。
苦しいことは、一緒に背負って、
楽しいことは、共有していく。
それが、みんな仲良くするってこと。そうだと思う。
[言い終えると、オトフリートが真剣な顔で、ミリィの左手を掴んでいる姿が見えた。
思わず、ちょっと罰の悪い顔で茶化してみる]
あやや。先生。痛いよ。
乙女を扱うときは、もっと慎重にってね。
無理はしてないよ。
心配事っていうのなら、ノーラ姉の事になるかな。
ただ、伝えておきたい事があって。
[ノーラへと意識を戻した時には、浮かぶのは薄い笑み。
他者に向けるものよりは、柔らかいものではあったが]
俺がいなくなったら、
ユーディットか――もしかすると、ゼーナッシェさんを疑って。
今の段階では、ね。
イレーネは少なくとも、人狼じゃない。
力を本当に持っているのかは、分からないけれど。
[表情は変わらぬまま、声だけを潜め、ノーラに囁くように言う]
[エーリッヒの言葉に微かに頷き返す。
そこでようやく、酒場に集まっている人々の様子を見渡す余裕ができた。
昼間、置いていくような形で別れたティルがその場にいることにまずほっとし、次にフルーツタワーを積み直している(一度崩したのだろうか?)ブリジットの様子に目が留まる。
その表情は常と変わらないものに見えたが、昼間オトフリートが言っていた『聴こえる』という現象についてはやはり気になった。
この場にオトフリートが居ない以上、本人に聞き質すのが筋なのだろうかと若干思い悩む。]
[“逆”の事も、考える。
姉がいなくなった場合の事を。
そうしたら矢張り、彼らを疑うだろうか。
疑う――?
果たして、その言い表し方は正しいのか。
何処か遠く、そんなことを考えた]
…本当に、貴女は強い。
[言われた言葉に小さく呟く。
けれどその顔は笑みを浮かべずに]
ああ、失礼をしました。
けれど本当に痛いですか?
痛かったら反射的に手を引くと思うのですけれどね。
[力は殆ど緩めない。医師としても見逃せないというところか]
…退屈しないように置いて行ってくれたのかな。
[そういいながら小さく笑って。
そうしていればお互いに容疑者であるという事も忘れてしまう。
会話と調子は、普段なされるそれと大差がなく。
表情は変わらないものの、ユリアンのささくれだった不機嫌が段々消えていくのがよくわかった。
変わらないものが、嬉しかった。]
…ね、ユリアン。
[もうすぐ宿屋という所で、少し手を取引止める。]
ユリアンは、誰が人狼だと思う?
[じぃっと、見上げて尋ねてみる。
瞳の奥は、何か確かめるようなものを含んでいるようで。]
それだけ。
俺が心配するどころか、
ノーラ姉に心配かけるような事言って、ゴメン。
でも、こんなときだから。言っておきたくて。
[脳裏を過ぎった、別の可能性。
されど言葉を重ねる事はせず、姉から離れ]
碌に食事してないし、何か作ってくる。
[何時も通りの調子で、*カウンターへと向かった*]
[頷き返すユーディットの様子に、取りあえずほっとした様子になり。
こちらも、いつの間にか集まってきていた面々を見回す。
緑の瞳は、どこか静かに。
右の手は、ここの所癖のようになっている姿勢──左の腕を掴む、という形に自然、落ち着いて]
ううん、考えるより聞いたほうが早い。
[しかし割合あっさりと結論は出て、エーリッヒに「すみません」と声をかけた後、ブリジットの席へと向かった。]
あの、ブリジットさん。
ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが。
その……聴こえる、っていう話のことで。
…アーベル?
[弟の言葉に幾度か瞬いて、思い至るのはそのひとつ。]
そう、姉さんに加護があったように、あなたにも…。
[小さく頷く。]
イレーネちゃんは、偽者かもしれないけど、少なくとも狼じゃない…ってことね。
何故判ったのかまでは聞かないわ。
姉さんに聖なる痣があったように、あなたもなにかを与えられてるかもしれないもの。
…で、ユゥちゃんに…お医者先生?
[どうして?と小さく問う。]
俺もどーしていいか、さっぱりわかんねーからなぁ。
とりあえず、何でも下手な鉄砲数打ちゃあたる、だっけ?何でもいいから、やってみようかなーって程度だけど。
…子供だからって、足手まといとか、言われたくないし。
[最後の一言はぽつりつぶやくように言って、改めてハインリヒの方を向く]
ひどい目にあわないように終わらせる、かぁ。…そうできたら、いいよね。
何かいい案思いついたら、教えてほしいな。
[笑いながら、そう伝えた]
……お蔭で朝昼、飯食いっぱぐれたけどな。
[再び不機嫌な雰囲気を纏う。
しかしそれは先程のものとは少し違い、軽いもので。
普段時折愚痴を言う時のそれと同じものだった]
ん…何だ?
[手を取られ引かれると、歩みを止めてイレーネへと向き直る。
そして訊ねられる言葉にしばし考え込んでから]
……俺は、他の連中と普段深く話したりしないから、細かい変化とか分からない。
容疑者と呼ばれ始めてからも、専ら仕事してたから、他の連中ともあまり話してないし。
誰が、とははっきり分からない…。
けど。
少なくとも、イレーネが人狼だとは思ってない。
[最後の言葉は真剣に、イレーネの瞳を見つめて言葉を紡いだ]
エウリノ…。
[高揚する主を好ましく思う心と、その身を案じる心とが、胸の中にあった。
己がこの世界で熱に浮かされず、冷静であるのはこの為かとも思う。]
うん、減らせばいいだけ。
その為に必要な事。
視るもの。
聞くもの。
護るもの。
追い詰めないといけない。
邪魔する人は、殺さなきゃ。
[淡々と紡ぐ。]
…死ぬ気はありません。
[エウリノの言葉に返すは力を戻した声]
一対一であれば、そう遅れをとるものでもありませんしね。
端から消していけば良い。
恐怖につけこみ、疑心の間を縫って。
血肉を食らって己が力を高めてしまえばいい。
[力強いエウリノの言葉に引き寄せられるように。
燠は再び熱を放ち始める]
……うん。痛い。
じんじんするよ。
手を引っ込めないのは……先生だから。
[嘘ではないが、本当でもない。
感覚は無く、ただ、痛覚のみが感じるのだが]
[宿の中を見渡した際、ユーディットの視線に気付いたようで。塔を積む手を一旦止めて歩いてくる様子を眺める。やがて傍に来て話しかけられれば、何だね、と言った後]
――ふむ。
聞こえる事について、かい。
何でもよい、聞きたければ聞きたまえ。
[頷いて片手で前の席を勧め]
[ティルの言葉に頷きながらも]
あー、なんか思いついた時はきっちり教えてやるから、情報料はらえよー?
ただ、まああれだ。鉄砲で撃ちまくった先に何がいるかもわかんねーのも確かだからな。
色々首突っ込むのはかまわねーが、引き際は心得とけよ。
ん、ああ……。
俺は、気にしないでいいから。
[ブリジットの方へと向かうユーディットに、軽くこう返す。
現場を立ち去った後の様子は知らなかったから、何かあったのか、と首を傾げつつではあったけれど]
/*
表とかに手一杯で提案にのれずスミマセン;
ええと、明日まとめてよりはそっちの方が楽というか、区切りがいいのかな。
引き出しはみんないっぱいあるよねと信じながら(いや自分はあんまりないからどうなるかワカンナイけどねとかそんな(ぁ)
[席を勧められれば、礼を言って腰を下ろす。]
何でも。それじゃ、えーと。
[机に転がっている林檎を何となく手にとって、包み込むようにしながら話し出す。]
……オトフリート先生から、貴女は何かが聴こえるのだ、と聞いたんですけれど。
何が、聴こえるんです?
[じっと、正面からブリジットを見つめる。]
イレーネさんと同じ力を持っている……ということでしょうか。
…ミリィ。
[篭めていた力をゆっくりと抜く]
すみませんでした。
ですが、嫌かもしれませんが、やはり包帯をしておきましょう。
少しでも傷が隠れるように。空気に触れて痛まないように。
[言いながら手にしたままだった鞄を見る]
貴女が辛い思いをするのは、私が、嫌です。
そうだ。
邪魔する者は全て消せ。
俺らの手だけでなく、連中の手も使って。
混沌を呼び込み、狂乱を巻き起こせ。
疑心を植え付け、偽りを真とせよ。
連中を絶望へと貶めよ!
[高らかに声を張り上げる。
その声は至極愉しげなもので。
声に力を戻すロストに、笑みが深まった]
そうさ、何もまとめて相手する必要は無い。
一人ずつ喰らい、力を蓄え。
そうして血塗れた宴を愉しんで行けば良い。
そっか。
[分からないというユリアンに、残念だとかそういう事もなく。ただユリアンらしいなと素直に思う。]
私も、分からない。
信じてる人は、…二人だけ。
[それが誰、とは言わなかったが。ユリアンの手を取るその手に微かな力が加わった。]
ユリアンにそう思ってもらえるのは嬉しい。
大丈夫、私は。
[きっと、ここに集まった誰もが同じ台詞を言うだろうけれど。]
私は、人狼じゃないから。
[そう、いつもの彼女らしい微笑みをみせてから、宿の中へと入っていった。]
『狂い、踊れよ。
虚構の中に真実を隠し。
表と裏を使い分け。
疑心を生み。
猜疑の種を撒き。
混沌を齎し。
そしてこの地に血の宴を。』
包帯。
[思わず、復唱した。
それは、この傷が見えるたびに、ずっと、あのときのことを思い出すということ。
だけど―――それに、今更何の意味が無いことは知っていた。
だから]
うん。分かった。
痛みはあるけど、血は出てないからあまり意味無いかも知れないけどね。
[と、素直に頷いた]
……ん?
[そして、唐突に何かに気づく]
せんせ、せんせ。
私が辛い思いをするのが、嫌だってのは、どういう意味?
[ちょっとだけ期待を込めて、聞いてみた。少し、顔がにやけてる]
宴を。殺戮の宴を。
[表に浮かぶ意識と乖離した熱は、鮮やかな色を帯びる]
場を作り出したのは彼ら。
ならば共に踊っていただきましょう。
狂乱の舞を。
死の舞踏を…!
[それは彼の奥深く、燻るように熱を高めてゆく]
うんうん。引き際ね。わかったよ。おっちゃんありがとー。
[本当にわかってるのかわからない、軽い返事を返す]
[情報料という言葉に、思わず懐の財布に手を触れ]
えー、お金とるんだ…お酒1杯くらいで、いいかな。
[ごまかすように*笑った*]
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