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なんっつーか、気配とかそーゆーのさっぱりだしなー。
[桃と亀が居なくて残念…とかでなくて。
壁の向こうにゃきづいちゃいねぇ。]
……、何もしない。
[流石に機鋼竜との共鳴を感知したらしく]
[警戒する機精へと短く声を投げる]
ドロイド、止められない?
このままだと、危険だ。
皆。
[返される言葉][現時点では不可能]
[止めたくば機鋼竜の動きを封じよ、と]
それは出来ない。
[一言でつっぱねた。]
[髪に触れる気配に、私は跳ねるように顔を上げる。浮かぶは恐怖。
なれど手の持ち主を見れば、大きく息を吐いて震えを止めんとする]
……エィ…リ殿…であったか…
…うたた寝しておりました。部屋に戻って休んで参りまする。
[声は届かず、今私が浮かべているは純粋な驚きと…動揺。
優しき彼の猫をだます事も巻き込むことも嫌で、私は彼から身を引くようにして床を蹴り、二階へと上がってゆく]
―広間→二階―
……っ…
[急激に変えられた半身が――傷付けし脚が鈍い痛みを訴え、私は意識を集中して姿を解く。うたた寝でも僅かに効果があったのか、辛うじて人の姿へと変わる。
なれど脚はふらついて、壁へと身を軽く打ち付ける。
その小さな衝撃は、翠樹の部屋へと伝わろうか]
< まぎれもなく わがっているのが、猫にはわかりました。 >
うん。
ゆっくり、休んで…ね。
< そっとなでて、その姿を見送る。
でも。
動揺したその様子が、気になって。
せめて、去っていくその人に、水をくんでいこうかな。そう思って、猫は、一度台所に行きました。
こわれていないコップです。水を注いで、足おともたてず、猫はあとを追いました。まだ、寝ている人も、いるかもしれませんし。 >
─屋敷二階・個室─
[むくれたまま、行く宛ても無く行ける先も無いので部屋の中、ベッドの上で膝を抱えている]
まさか本当に、判っちゃうひとが居るなんてねえー……。
んー呼んでるなら行って見るか。
そのわがまま坊主がいる場所って分かるか?
[竜は竜でも赤いなら桃も兼ねればいいんじゃ。
なんて思ったりしたわけでもなく。
ゆっくりと呼吸を整えながら。]
[会話の合間、]
[機精の後方から向かい来る][半獣人型のドロイド]
[視界に認めた瞬間、][動いた。]
" jcf, Gg#cs#... QM'cQZ. "
[ビシ、][ギイィッ]
[腕に纏いしは鋼の鱗][一撃を弾いて、]
" ―― fg#rI. "
[即座に生やした爪で]
[狙いは間接の合間]
[機体を捉え、]
[壁に叩き付ける]
[それは先日の、獣に似たものではなく]
[さながら竜の腕]
[追撃を加えんと]
[生身の左腕を伸ばし]
[触れた直後、]
[機体は動きを止めた。]
[ガシャン、][崩れ落ちる]
……?
[先程もあった現象]
[訝りの色]
[従魔の言葉を思い出すは、もう暫く後。]
シスター ナターリエが「時間を進める」を選択しました
シスター ナターリエが「時間を進める」を取り消しました
[ゴツッという音が壁の向こうから響く。]
……ん?
[よっと起き上がり、ドアを開けると、壁に寄りかかっているナターリエ。]
…………大丈夫?
[痛みに零れそうになる声を耐え、唇を噛む。
呼吸を整える間も下からの足音はなく、私は静かに身を起こして、鼻先を上へと上げた。
獣の鼻が昨夜覚えておいた匂いを辿り――急にそれが強くなる、と同時に扉が開いた]
……あ、翠樹の……
[微かに息を飲み、私は震える声で頷く]
…はい、大丈夫です…。
なれど、そなたに…尋ねたき事がござります。どうかしばしの時を。
[真摯な光――敵意ではなきそれを浮かべて懇願する]
そう。よかった。
[そして、真摯な目でこちらを見てくるナターリエをジッと見つめ返していたが]
……どうぞ。
[そう言って、部屋の中へ入ることを促すか。]
…かたじけのうござりまする。
[促しに従い、私は部屋の中へと入る。
扉が閉められるを確認し、私はまっすぐに燃える様な瞳を見つめた]
……手短に申し上げまする。
私はそなたが機鋼竜の『器』へと協力せしを知っております。
私は…全てに干渉せし天聖が属、そして機鋼が王に仕えしが故に。
[差し出す手には白金の腕輪。
その菫青石の天蓋を開ければ、機鋼の力帯し時計が現れる]
< 何か音がした気がしましたけれど、急ぐと水をこぼしてしまいそうでしたし、猫はそっと上にあがります。
ぱたん、と閉じたとびらが見えて。
猫はけげんに思いました。そとに、気配は、ありません。であるなら、中に入ったのでしょうが――そこはナターリエが使っていた部屋ではないようです。
そっと足をすすめました。
気配を消すのは得意です。だって、一匹猫だもの。
人の耳は、獣よりも悪いので、少しだけ声が聞こえました。
「機鋼の王に」……? >
[仮にも機鋼に属する精霊]
[数多のドロイドに紛れ][居場所の察知は出来ず]
……、
[踵を返して通路を歩む]
[先程の音は周囲に届いたか否か]
[部屋に入ってきたナターリエに椅子を勧め、自分はベッドに座る。
そして、まっすぐこちらを見つめてくるナターリエ。そして、差し出された手の白金の腕輪、そしてその菫青石の天蓋から現れる時計をジッと見てたが]
…………仮に。仮に私がその協力者だとして。
ナターリェさんは、どうするつもり?
[そう言ってこちらもナターリエの眼を見つめ返す。]
[暫くして出たのは、]
[幾つもの通路に繋がる広い道]
[足下には散らばる残骸]
(幾ら倒しても切りがないを見るに
破壊→回収→再生のサイクルが
繰り返し行われているのだろうか)
[右腕は鋼へと変えたままに歩を進める]
ぁー、確か向こう…だった筈。
[パイプラインを辿る道。
そちらへ向かおうとして、壁向こうからの硬質な音。
とっさに手は腰へ。]
…どうする?
[少女の返事に、小さく息を飲んで。
目を逸らす事なく見つめる瞳に、私の瞳は愁いを帯びようか]
……皆に話す事も、捕らえる事も…出来はします。
なれど、私はそなたを断罪したいわけではありませぬ。
[震える手を握り、私は心を込めて訴える]
どうか…彼の竜の『器』たる幼子に、伝えてはいただけませぬか?
寂しいであらば…側に在るが欲しいであらば、私が参りまする。
代わりに、望まぬ招きをせし者達を…どうか解放して下さる様にと。
< ナターリエは何を言っているというのでしょう。
猫にはすぐにはわかりませんでした。一瞬、気配がゆれたでしょうか。だけれどそれをすぐに戻して、猫はとびらにもうすこし、近づきました。
――そんなこと、させるわけには、いかない。猫にはなんの、力もありませんけれど。
はったりくらいなら、きっと、かませます。 >
見に行くかなぁ。うん。
[壁向こうからの音に、耳はぴるぴるとさせつつも。
ちょっと待って、と言う風に一度手を立ててひらのほうをダーヴィットにみせつつ]
……っふ……ぐ……。
[呼吸を整え、体を丸く曲げて。
気を押さえ込み細く細く紡ぐ、まるで針に糸を通すかのように慎重に。
筋肉が縮み、体の中で骨の位置が変わり、毛が吸い込まれるように消えて行く。
4つ足をついて丸くした背中、玉のような汗がぽたりと手の間の冷たい床に落ち、目を開いた時には再び灰色の髪の大きな青年。
あわ、と一緒に現れた皮の袋から、服を取り出してみにつける。]
っはー、やっぱ疲れる…。
一度なってしまえば、維持にはそれほど力使わないんだけどな。
[包帯は落ちてしまったが、テープで止められたガーゼは手の平に。
そっと右手で左肩を抑えて左腕をぶんぶん回した。
腰から下げたベルトに下げた武器も、一度確認する。
あぁ、そういえばゼノは部屋にいるままだが…まぁ大丈夫か、きっと、と呟いて]
[『器』たる竜が寂しいという確信はなかった。
ただ、未だ生まれて間もない幼子たれば、側にあるを欲しいやも知れぬと――そう想う理由が私に在っただけ。
様々な者をこの界に呼び集めしは――少なくとも興味があっての事であるはず。無碍にはされておらぬだろうと、そう信じて願う。
どうか、そなたが望みを…教えて欲しいと]
…おぉー……。
[人へと変じる様子に、爬虫類じみた瞳を瞬く。]
獣の姿で居るのが自然なんかね?
…俺らは人の姿に封じられてるから、人型のほうが楽だけど。
[比較的制限の軽い刻印だから、半竜人の姿になるのは容易いが、完全に解き放つのは負担は多きかったり。]
[震えながら、切々と訴えかけてくるナターリエをジッと見ていたが]
……知らないよ。あくまで可能性の話なんですから。
でも、そうだね。多分の話。
……そんなに甘っちょろい話じゃないんだよ。
[視線はジッとナターリエを見たまま。外の第三者には気づいているのか、いないのか。]
自然なのは獣の姿だなぁ。
ま、でも色々便利なんで人の姿で居る事も多いがな。身軽だし。
トカゲは人の姿の方が楽なんかーって封じられてるのか?
…色々大変なんだなぁ。
じゃ、わがまま坊主の顔でも拝みにいくかねー。
[地味に色々勘違いもしつつ、ごき、と全然身軽そうじゃない体で、顎に手を当てて首を鳴らし。]
[少女が視線を逸らさぬように、私も視線を逸らさぬまま応える]
…そなたが可能性、と言うであらばそれでもよい。
多分の話でも…構いませぬ。
私が考えが甘いであれば…違うと言うであれば、
彼の竜は…何を望みしや…?
[淡い菫色は灼熱の色をただ見つめて]
< とびらの開く音は聞こえたかもしれませんけれど、猫の意識は部屋の中。
問いへの答えを待っています。
くちびる湿らせ、猫は静かに……盗み聞きぞっこうちゅう。 >
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真実言いたいのは「何を望んでいるかを知りたい」ということ。
何とか時間切れまでに本題を持ち出せました…良かった。
風の御仁始め男性諸君に搦め手は無理であろうと突撃した甲斐がありました…。
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