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[白銀が疾風の如き速度で迫るは、着地の直後。
未だ態勢は不安定であり、距離を更に開ける事も、防御の姿勢を取る事も難しく。
が、予想に反して相手の踏み込みは甘く、爪は左の胸元を浅く切り裂くに留まった]
(……なんだ?)
[その動きに違和感を感じつつ、しかし、距離を詰めているタイミングは逃せない、と。
裂かれた衝撃に引いた足を基点に、身体を屈める]
相容れる要素がどこにあると……。
特に、俺とお前は、完全に反側面だろうがっ!
[言葉と共に、繰り出すのは下段から切り上げる一撃]
エウリノ…っ
[主の望むままに、抱きしめた。
赤い世界で精一杯、腕を伸ばして力の限り。]
ここに、いるよ。
ここに、いるから…!
[聞こえる声は、いつもの主人の何倍も弱い。
訪れる予感は、悪いものでしかない。]
……その思考が、解らない。
[問いには是とも否とも答えず、
笑みは解け、薄く開いた口唇は吐息を零す]
曲解しない。
その方が、楽しそうだと思ったから。
情報は仕舞い込むより、密やかに齎したほうがいい。
一人で行ったのは、直接訊いてみたいことがあったから。
相手の手が早かったけれどね。
[肩を竦める。
挑発行為をしたのは、確かだが。
捻くれている。
嗚呼、そう評したのは、自分自身だった]
大切? ……幻想だろう、そんなの。
【―――だが、彼女は確かにそこにいる。
そばで笑っているだろう。
悼む気持ちがあるのならば、思い続ければ良い。
悲しむ気持ちがあるのならば、笑い続ければよい。
彼女は何処にでもいないが、何処にでも存在する。
想いがあるのならば、伝えれば良い。
それは、何処にいても、何処で叫ぼうとも、彼女に伝わるのだから】
訊いてみたいこと……。
[何だったのだろう、と首を傾げて。]
じゃあ、貴方は私を利用した、ってわけ?
[にこりと笑う。]
私のことも如何でも良くて、ただ観察対象物でしかなく。
争いへの歯車でしかなかった?
……幻想って何?
本当はそんなものないっていうの?
チィ…!
[腕を振り抜くタイミングは合っていたはず。
それなのに爪は生命の源を抉ることはなく、掠るのみに留まる]
(距離感が、掴めん…!)
[細められる紅き瞳、そこには苛立ちが色濃く現れていた]
…相容レタイトモ 思ウ モノカ!
貴様ラ ハ 我ラガ 餌ニ 過ギン!
[切り上げられる腕を狙い、爪を振り下ろそうとして]
……!!
[ぐらりと視界が揺らいだ。
身体全体に銀の毒が回る。
振り上げた腕はそのまま己の頭を支え、足元はたたらを踏む。
一瞬、白銀の動きが止まった]
今となっちゃ、如何でもいいこと。
[何を思うか。
何を感じて、生きるか。
その答えの一端は、白銀の獣と化した男の、叫びに在った]
……そうなるね。
笑って、訊くこと?
[向ける眼差しには、訝りが混じる]
―――エウリノ!
[動きを止めた主の名を、叫んだ。
ティルに向けた意識は離れ、主の元へと走り出す。
邪魔になるからと離れていた。
ここから向こうまでの距離が、やけに遠い。]
──…ああ…ゲイト…──
[伸ばされる腕に、僅かに残る理性は嬉しげに、安堵するような気配で擦り寄る。
離れたくない、ずっと傍に居たい。
そう、強く強く願う]
[ただ、静かにイレーネの話を聞く。
それは、自分にとってはわからない話だから。聞くしかできなかったから。
何か言葉を発しようとしたときに、イレーネが目の前から走り出していく]
姉ちゃん!
[とっさに追いかけた]
[今まで見てきた、惨劇の痕が頭をよぎる。
血まみれのギュンター。女将と一緒に殺されたノーラ。先生と一緒に死んでいたアーベル。ユリアンに挑み殺されたユーディット。
みんな、大事な人たちだった。
そして次に浮かぶのは。
父親が死んだ時に、ずっと慰めてくれた先生の姿。
工房で必死に石を加工するユリアンの姿]
俺は、姉ちゃんも、ユリアン兄ちゃんも、先生も。
どうしても、嫌いになれないんだから!
[最後に浮かぶは、宿の二階で終わらせようと言って笑ったイレーネの微笑み]
終わらせなきゃ。悲しいことは終わらせて、幸せにならなきゃ!
[何を言っているか、自分でもわからないけど。
叫びながら、イレーネを捕まえようとする]
/*
なんとか使えた…orz
そして、どうしてもミリィの話を絡められませんorz
本編中も真っ当に会話もできてないし…死んだって話も実感ないしね。
ノーラはほとんど会話できなかったけど、女将さんと一緒扱いで絡ませられるからなあ(笑
(ティルは女将さんとは親しかったっぽいからねえ)
笑っちゃう、かな。
歯車の生き死になんて、気にすることじゃないでしょう。
なのにさっき貴方は、私まで死ぬこと無かった、って。
何を気にしていたのかな。
争いをただ愉しんでいたなら、
私の命なんて如何だって良かったはずじゃない。
どうして、そうやって距離を置こうとするの?
[唐突に、止まる、動き。
その理由は、大体察しがついた。
聖別されし銀の力は狼には毒となる、と。
伝えられてきた伝承によるもの。
ほんの一瞬、誘いかとも思ったが、しかし、つけた刃の勢いは止まらず。
振り切った刃は白銀の胴体を捉え、左の肩へと抜ける紅の一筋を描き出す]
……餌になる気は、ない!
そして、これ以上は誰も喰わせねぇよ!
[言葉と共に、振り切った刃を戻し。
軽く、後ろに引いて、突きの一撃を繰り出す。
勢いをつけた突きとするには、引き戻しの距離はやや、不足しているが、構う事はなく]
貴方が。アーベルが。
[首を傾げる。]
どうして、近づけさせてくれないの?
[す、っと一歩を歩んで、アーベルのごく間近へ。
いつかのように、顔を覗き込むようにして尋ねる。]
[思い出すのは初めて出会ったときのこと。
素っ気無い人だった。でも決して傷つける事はなかった。
村の外に居た人だからか、自分を蔑むこともなかった。
だから少しずつ惹かれていった。
いまも、こんなにも。]
エウリノ、エウリノ!
だめだよまだ、私、私っ!
[優しく擦り寄る主の様子が、今は、怖かった。
守護者と相対しているのに、優しいエウリノの様子はまるで何かを悟ったようで。
とてもとても、怖かった。]
[視界の揺れを振り切り、意識を目の前の男に戻した時には、銀が己が身体の上を走っていた]
グ、ガアッ…!
[身体を走る鋭い痛み。
切り上げの勢いもあって後ろへと一歩よろめいた。
ここで倒れなかったのは、もはや、執念]
キ サマ ァ!
楽 ニハ 死ナセン ゾ!!
[叫び、突き出される銀に真っ向から立ち向かう。
既に己の死期は悟っていた。
ならばせめてこの男だけでも道連れにしようと、鋭い牙を剥き出しにし。
その顎門を大きく開く。
相手の突き出しと己の踏み込みの勢いで、銀は違うことなく左胸へと突き刺さり。
それと同時に開かれた顎門は男の肩口へと襲い掛かった]
[表情の消えた彼が声を発することはなかった。
ただ、何も言うことが無いというわけでもなさそうだった]
[ただ黙ったまま、何の表情も浮かべず、視線だけが地に下りる。
ゆるやかに白猫を抱いたまま]
[見つめるのは、終わりの瞬間。
全てが終わる時にのみ、伝えられる言葉があるのだと。
魂が知っていたのかもしれない]
別に、
[否定染みた言葉は意味を為さない。
一歩、退いた]
……っ、関係、無い、だろうに。
[赤と青は、ゆるり、逸らされようと]
[突き刺さった銀が身体全体へと広がるのを感じる。
致命の一撃、それは銀の毒も多大に含んでいて]
──…ごめん……イレーネ…──
[呼んだのは人狼として出逢う前の愛しい者の名。
嘘をついたこと、遺していくことに対する謝罪の言葉。
理性の意識は優しくゲイトを包み込み。
そして少しずつ弱まっていく]
[ティルの声は聞こえない。もう主の姿しか見えていない。
ティルの腕はすり抜けた。敬愛する以上に愛する主の所に真っ直ぐ走る。
意識はすぐ傍にいてくれるのに。
伸ばした手が届かない、前に躍り出る事すら出来ない。
もうすぐ…もうすぐなのに。
だから間近で愛した人が、刺され再び守護者に襲い掛かるその様子がゆっくりと、見れた。
同時に毒が、心臓に深く刺さってゆく様も。]
< 下りる視線とは対照的に、
白金の眼差しが上を向く。
消えた表情の中に何を視ているかは、
宿主たる青年すら知らず >
……なにっ!?
[弾かれる可能性も掠めた突きが伝えて来たのは、深く、他者の身体に食い込む手応え。
相手が避けなかったのだ、と。
それに気づくのが、少し、遅れた。
そして、それに思考を奪われた隙をつくよに迫る、顎。
それを避ける暇はなく──]
……ぐっ!
[伝わる衝撃。
次いで、熱さが伝わる]
てめぇ……上等、だっ……!
[激しい痛みを感じつつ、しかし、手の力は抜きはせず。
歯を食いしばりつつ、ぎり、と短剣の刃を回した]
ユリアン――――!
[目の前の景色と、赤い世界の言葉とが、ゆっくり体を回ってゆく。]
いやだ、逝かないで、
私を、一人にしないで―――――――!!!!
[両手で抱いた意識は、砂時計のように零れ落ちて消えていく。
失っていくのが怖かった。
かたかたと、震えながら、それでも話すまいと腕の力は強めたまま。]
関係なくない。
[退くアーベルの手を掴んだ。
目は真っ直ぐにアーベルを見つめ]
……私、アーベルが好きよ。
前にも言ったけど。
本気にはして貰えなかったけど。
[ふっと微笑う。]
どうして、逃げるの?
私は……傍に居ちゃ、いけないの?
ガアアアアアアアアアアッ!!
[捻られる刃に咆哮とも悲鳴ともつかぬ叫びが上がる。
叫びのために肩口から浮く牙。
全身に回る銀の毒も相まって、顎門は緩み、身体は後ろへと倒れ行く。
最期の足掻きと、横薙ぎに揮われた爪は、果たして相手へと届いたか]
[ぴくり。身体が震えて。
ぱっと丘の上の主人を見遣った。]
だから、無茶はしないでくださいって。
どうしてどの人も、自分を大切にしてくれないの?
[今の自分には何もできない。
それはよくよく判っていたから。
駆け出すことはしない。ただ、見守るしか。]
姉ちゃん!
[エーリッヒに向かっていくイレーネを捕まえようと走る。
しかし、子供の足では届かなくて]
駄目っ!駄目っ!
[腕を伸ばし、止めようとして]
[見開く、眼。
されど次の瞬間には、
赤と青とは眇められる。
暫しの沈黙。
何か物思うように、眼前の女の瞳をみる]
……後悔しても、知らないよ。
[消えかかる理性の意識。
それは死への前兆]
[何度も、何度も。
ゲイトへの謝罪の言葉は紡がれて。
その声は徐々に小さなものへとなっていく]
[震える少女を抱き締めたかったが、その力ももう残ってはおらず]
[白猫の見つめる間に、暗紅色はどんどんと薄れて。
だが以前のような翠になることもなく。
見つめる相手のような透明に紅も翠も混じる不可思議な色となる。
青年の一部であったはずのちいさきものは。
その中に何を視たのだろうか]
/*
負け役とは言え、やっぱりバトルは楽しいYO!!
陣営負けなのに、何か凄いやり遂げた気分だ。
惜しむらくは、当初の予定のドライ狼が出来なかったこt
エーリ兄だから、ね。
[昔から知っている、
兄というより、悪友のような存在。
会わぬうちに、識らぬ事も多くなったけれど。
何処か似ていると、そう思ったことも、あった。
死者は、生者には干渉出来ない。
たとえ出来ても、止まる男ではない。
そうと、理解しているから。
故に、何も、――しない]
[不意に、腕にかかる、重み。
視線を向けた先の少女に、舌打ち一つ]
……放せっ……。
[痛みを堪えつつの言葉は、咆哮にかき消されるか。
肩が自由になる感触。
動ける。
そう思った瞬間、とっさに縋りつくイレーネを強引に横へと振り払っていた。
それで、動きが止まったが故か。
直後、振るわれる銀の爪は完全に避けきれず、熱さと痛みが腹部を駆ける]
……く……はっ……。
[声は出ず、代わりに零れたのは、真紅。
二、三歩、後ろへとよろめき、その場に膝を突いた]
謝らないで、いい、からっ、
だから、いや、いやぁっ…駄目、駄目だよ…
ずっと、一緒だって。
約束…私が貴方の居場所なんだって…!
帰ってこない居場所なんて、そんなの…、そんなの必要ないじゃない…!
[もう意識はそこに小さく在るだけで、抱いてくれる事も撫でてくれることも出来ないようで。
代わりに自分が、震えながら小さな意識を包み込む。
ここにいるからと、口にしないまま伝えて。]
……するもんですか。後悔なんて。
[微笑む。
と同時に、かち、と音がして、紅い首輪が外れた。
一瞬驚いたようにそちらに意識が向けられるも、目はすぐアーベルに向けられ、発される言葉には、ため息をつき。
丘を見る。
凍りついた。]
[どう、と仰向けに地へ倒れ。
左胸からは紅き雫が湧き出るように流れ行く]
ゲッ、アッ……ゴ、ホッ…。
[声を出そうにも喉に込み上げてくるもののせいで言葉にはならず。
ただ呻き声が響いた]
【生者は行進を続ける。
ならばこそ、輝き続ける。
死者は停滞を続ける。
ならばこそ、安息をもたらす。
光。闇。
それでこそ、世界。
それでこそ、ヒト】
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