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[少女は果たして知っているのだろうか。
青少年はかつて"000"と呼ばれ、現在は"廃盤"として最重要秘匿されている存在であることを。
青少年はかつてその名で呼ばれ、両親の研究の下にそこに存在したが、今となっては特定対象との感応能力以外に主に見出せる能力もなかったがゆえに破棄された存在。
だから、青少年は少女の声帯とおさぬ声を聞く現在に至るわけだが]
…よし、あってた。
今?廊下にいる。
そこまで考えてる奴らじゃねーだろ。
[そも、人の感情など考える集団ではない、というのが、自身の印象。
その印象のままにそう返して。
広間から聞こえる賑やかな声に、す、と蒼を細めつつも、自分も広間へ足を向けた]
─ →広間─
ああ、まったく。
…悪趣味なことだよ。
[後半は小さな声で。注意していなければ聞こえない程度だろうか]
おや、おかえりなさい。
[和やかな雰囲気にあわせるように。
広間に入ってきたユーディットにも軽く返した]
[何かから逃れようとするように、階段を駆け上る。
鞄のポケットから覗く飾りが揺れて、音を立てるのが、煩い。それは「日常」の名残にも思えたけれど。
二階に到達して――そのまま部屋に向かおうとして。
先にいる人の気配には、気づいていなかった。]
早食い、駆け比べ。
果物なら、勝てる――かも?
走るのは――飛んじゃ駄目?
[飛んでもきっと、アーベルには負けちゃうかなとか。
ユーディットは結構早かったなとか、そんな事を考えたろう]
/*
赤ログで会話をしているので、
きっと恐らく既に双方向に違い有りません。愛、地球博。(訳が判らない)
この中で誰が一番かだなんて、
争うこともしなければいいんですね?(戦闘村の存在意義が)
えーと、細かいことは適当に省く事にしますが
鈴の音波とか空気振動使って、物質操作を行ったりおこなったり、
つまり鈴が戦闘でも鍵な能力ユーザー設定なんですけども。も。
音波とか空気振動なので、鈴持っててくれたら
音拾えるし、そっちに振動させる事も出来たりとか
何だかそんな方法があったりなかったりします。が。
…確か持ってませんでした? っけ?(ぼんやり)
*/
おや、残念だったね。
一本勝負ならここで終わりだと思うけれど。
[イレーネに右手を出して]
まだできそうならいいんじゃないかな?
諦めなくても。
[やるかい?というようにかるく振った]
まさか廊下に出ていきなり人に会うなんて思ってねえもん。
[伸ばされる指先を視線で追えば、それは猫のほうに伸びて、まぁ猫のなんと気持ちよさそうなことか]
…やっぱ、俺だけじゃないんだ。
[小さく零れた声は少しだけ気落ちしたようかもしれない。
だからこそ、理由を当てられればなんともいえないような顔して頬を膨らませ]
う、うるさいな。
凹んじゃ悪いのかよ。
[それが声帯を通していないとは気がついていなくて、
ついつい、一言も逃さぬように耳をすませば…待っていた声。]
うん、ガストンと…廊下。
近くに階段があるの。
[少女が自分より前…それも廃盤…として
大切な人を知る余地はなく。
ただ、大切な人だから、懸命に会おうと
周りの様子で目についた物を知らせ]
[己の言葉に返答したティルの後半の言葉は聞こえていなかっただろうか。
仮に聞こえていたとしても、表情は特に変わらなかっただろう]
ユーディット様、アーベル様、お帰りなさいませ。
[広間に現れた姿を見てお辞儀をする]
その辺は相手次第かな?
僕なんかは飛べないから、ハンデが欲しいところだ。
[チラリと後から入ってきたアーベルを見ながら。
あくまでも軽く返していた]
できる、できるっ。
今度は負けない、よ?
[翼をはたはたと振り、再度右手を上げる]
じゃーん、けーん――。
[1、2:ぐー 3、4:ちょき 5、6:ぱー]
{3}
─広間─
[広間が賑やかなのは何故なのか。
入ってみたなら、妙に納得したかも知れない。
オトフリートの挨拶には、よ、と言いつつ手をひらりと振り。
ティルの視線には一瞬、微かな笑みで返すに止めた]
あは。
何してるのぉ?
[ティルやオトフリートに笑顔を向けながら、ふと、ナターリエに視線を移し]
あ、初めましてぇ、だよねぇ?
ユーディット・クリューガー、です。
[にっこりと笑い、両手でスカートをちょいと持って腰を落とし、お辞儀をする。]
[先程まで耳をすます為じっとしていた少女が、
俄かにキョロキョロと周囲を見渡して。]
…………。
[目に写るのは階段。]
[でも、今の声はこっちじゃない。]
…………。
[少女は階段に背を向け、
廊下の十字路になっている部分へ足を向ける。]
…階段。
ああ、じゃあすぐ傍だ。
俺、今部屋の前で立ち話中だから。
来る?
[空気揺らさない声は、ちょうど兄が妹を手招くような優しさがあるだろうか]
/*
……有りますね。
被ると拙いなと思って、ひっそりと存在消滅を狙っていた鈴が。
そして。
誰かにぶつかろうかと思って自重した表。
さて、どうしよう。
*/
僕だって、思ってないよ。
[気持ち良さそうな猫の顎下を指先で擽って。
一度ゆるりと身体を撫でてやると、満足そうにゆるりと手を離し]
…少なくとも、この建物全体には聞えてたんじゃないかな。
外はどうか、知らないけどさ。
[内容的にも、多分ね。と、軽く首を傾げながら、ぽつりと呟いて。
気落ちしたような相手の声色に気付くと、小さく苦笑を零す。]
別に。…凹んでも良いんじゃない?
むしろそういうのに凹んでる方が、フェイらしいし。
――ただ、ずっと凹んでたって、なるようにしかならないんだからさ。
[もっと気楽にしてたら? と小さく笑って。]
すぐ傍……
ユリアンの他の声も(どうやら実際の声のことをさしているようだ)
すぐ近くに聞こえるの。
[少女が大切な人の声色に、ふわり笑んで。]
……うん!今すぐ逢いに行く
イレーネ様がじゃんけんをすると仰いまして。
ナターリエ様とティル様がお相手になっていたところですよ。
[訊ねてくるユーディットに簡単に状況を説明して。
イレーネとティルの勝負を見やる]
あらら、またイレーネ様が負けてしまいましたね。
[少女は一人、今まで感情の乏しかった面に
やわらかい笑みを浮かべ…それを見るのはおともだちだけだったが
半ば駆け出すように廊下の十字路に出
気がせくように、くるり。周囲を見渡して。]
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