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あ、ベッティ…!
[た、と旧友の所に走り寄る。
翠の眼の上、眉うはひそめられて、悲痛な表情が作られていて]
爺っちゃんが、いなくなったんだ。
――何か、見たりしてねぇか?
[声を震わせる。]
ん。おはよーさん、と。
[かけられた声に、ふ、とベッティの方を見やり。
ひら、と手を振りながら軽く、挨拶を投げる。
それから、蒼は再び、ライヒアルトの方へ]
あー……その可能性も、あり、か。
[自衛団の統率、という言葉に、がじ、と蒼の髪を掻く。
昨日見た、団員たちの動揺する様。
あの姿は、場合によっては、少しの衝撃で弾け飛んでしまう可能性も感じさせた]
……色んな意味で……ヤバイ状況?
(最初の1発言するまでに1〜2時間かかります
この世界感に「ゴム」はあるのだろうか!
髪ゴムって表現してもいいのかしら!
ほんっとどうでもいいことで悩んでいる私)
しかし。
皆で一緒に回るのは、少し人数が多過ぎるかな。
[辺りを見渡して、やや苦笑を洩らす。
眉は寄せたままだったが。
そうこうしているうちに新たに増えた露店の少女には頭を下げて挨拶をする。
説明は少女がしていたので、彼は言葉を控える]
こんにちはー……。
[声をかけてくれたエルザとアーベルに片手を振る。駆け寄ってきたカヤの顔を見やり]
え、ブンタさんが?
……ううん。昨日から見てない。
[首を横に振った]
[頭を下げる修道士に、軽く挨拶を返し]
そんなっ……まさか。
[失踪の二文字が頭を過ぎる。カヤの悲痛な表情が事態の深刻さを物語り]
[場に漂う深刻な雰囲気に、口を噤んだ。しばらく耳に入る言葉を拾い集め、それを形にしていく]
自衛団自体、団長の統率力で保っていたようなものと聞くし。
あまり悪い方向に行かないといいけれど。
[目を上げて青年に頷き、懸念を口にした。
やはり声は小さく、溜息混じりになる]
……ま、あんまり馬鹿はやらない……。
と、思うけど。
[否、思いたい、と言うべきか]
早めになんとかしないと、な。
自衛団の連中が落ち着かないって事は、警備も甘くなりがちだし。
そうなると……。
[失踪事件の犯人たちに、付け入る隙を与える、と。
そんな懸念もちら、と浮かんだ]
[弟と修道士の懸念を、そんなことはない、と断じられはしない]
……悪い方向にばかり考えるのは、よくないわ。
心配ばかりしていても、しょうがないもの。
少しでもよくなるように、動きましょう?
ー宿屋の一室ー
ふふふーん♪るんるるーん♪
[昨日聞いた失踪事件に、悪い方向で進展があったことなんてつゆ知らず。普通に寝て、うっかり遅めに起きて、でも鏡の前で気分よく身支度をしていた。]
よーし、今日もばっちり!
…じゃないや、髪留めちょっと変。
[いつからだろうか、愛用の髪留めがちょっとばかり色あせている事に気付く。他人なら気付かないようなそれがとても気に食わないらしく、ふくれながら色々な面を試してみるが、やはりなんだか許せない。]
…。あ、そうだ!
[何かを思い出して、商品その他が入った大きな籠からポーションの瓶を出す。小瓶の首に飾られているのは赤いリボンだ。]
…バッチリ!
[ギリギリの小さなリボン結びが気に入って、]
(…まて、なんかこれ失礼じゃね
[少し小さな二つ年上の少女の頭へ、そっと手を伸ばす]
……絶対、大丈夫だよ。すぐ帰ってくるって。ブンタさん、強いんだから。
それに自衛団だって。カヤだって知ってるでしょ?あの人たちの執念深さとか。ね?
[エルザの言葉にはにこりと笑って]
ええ、よろこんで
すみませんね、報酬とか意地汚い話を持ち出してしまって
何分寄宿させてもらっている身の上に、色々と入用が多くて
[苦笑を浮かべつつ、そう話す]
[ギュンターの失踪については、僅かに視線を落とし]
……上が優秀であるほど、それが欠けた時の影響は計り知れず
失礼な話、もはや自衛団もあまり頼りにならないかもしれませんね
[何気にど真ん中ストレートで酷いこと言っている]
っと……あ、うん。
そう、だよ、な。
[姉の言葉に、軽く、首を左右に振る。
そのために動く、と決めたのは昨日の事なのだから、と。
ふわ、と。半ば無意識に風を手繰りながら、改めて自分に言い聞かせ]
とはいえ、どう動くか、かな。
情報集めに行くにしても、姉さんとかベッティとか、さすがに下街には行かせらんないぜ?
―回想―
[宿に戻れば連れは既に夢の中の住人]
[ベッドに運んで毛布を掛けた]
[食事のついでに聞けた噂もそれまでと大して変わらず]
[夜は更け朝となった]
おっと。
すぐ追いつくから先に行っててくれ。
[途中で呼び止められ]
[立ち話で遅れてから追いかければその姿はまだ大通りに]
[見知った顔もその場に多数揃っていて]
[どうしたのかと足早に近づいた]
/*
あ、今気がついた。
(144) 2009/03/09(Mon) 23:58:45
(145) 2009/03/09(Mon) 23:58:45
内容的にもそのまま繋がるとか。
と、いうか。
まあ、俺がいう事じゃないんたが。
毎度まいど、トップ喪失しただけで暴走集団、という位置づけにされる自衛団って、もしかしなくてもかわいそうなのかしら。ら。
いいえ。
正当な労働に対して、報酬をお支払いするのは当然の事です。
志を同じくして頂けるのなら、尚のこと。
[苦笑を浮かべるゲルダに、首を振った]
……正当でない、それは、何の為なのかしら。
[ふと零した呟きは、今の流れとは異なり、先の流れに添う]
―大通り―
何が……。
[詳しく聞くまでも無かった]
[自衛団][悪い方向][すぐに戻ってくる]
[嫌でも予想が出来てしまう話が交わされていた]
え、アタシ?
[アーベルの言葉に自分の名前が出てきて、目を瞬く]
ブンタさん探すなら、アタシも手伝うわ。
事情が事情だし、このままじゃ商売どころじゃないから。ね、師匠?
[後から合流してきた師匠を振り返った]
ベティちゃんやカヤちゃんはともかく、私は平気だわ。
……アーベルとホフマイスターさんだけで行くつもり?
そっちのほうが、心配よ。
何をしでかすことやら。
[しれっとした顔で、アーベルに言う]
です、ね。
ここでこうしているよりは。
[楽師の姉弟にそれぞれ頷いて、次いで周囲を見渡す。
人形師の物言いにはやや苦笑を浮かべた]
全員が捜索するなら、二手に分かれるか…
確かに、女性ばかりで危険な場所には行かせられないね。
[この場でもう1人の男性である青年に視線を向ける]
─大通り─
いや、手伝うのはいいんだよ。
でもな、ちょーっとだけ、考えれ?
爺様が消えたのは、普通の状況じゃない可能性が高いんだぜ?
そうなると、情報集めるのも捜すのも、一筋縄じゃいかないとこに踏み込む必然が出てくる。
んなとこに、女子供行かせられるか、っての。
[ベッティに向けて言うのと、姉の言葉が聞こえるのとは、ほぼ同時で]
……姉さん……それって……。
[どーゆー意味、とは。
さすがに聞く気になれなかった]
ああ、放っておけば商売どころじゃなくなるだろうな。
[こちらを振り返るベッティに頷く]
だが危険な場所まで行くのは認められないよ、俺も。
エルザも。平気、じゃない。
自衛団がそんな状況なら特にだ。
[浮き足立っているだろう自衛団]
[表通りだけならまだしも][裏通りまで手が回るかどうか]
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