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―宿屋食堂→個室―
ん。食事しようって戻ってきたら食事ありませんでしたってのはまた問題になりそうだ。
先にこの荷物を置いて来ることにする。
[ゼルギウスが伸びているのは少し驚いたけど。
ライヒアルトもいるから大丈夫だろうと荷物を手に自分の借りた部屋へと*向かった*]
[お父さんと、言う夫に、そうねと返し目を開けた時には、
表で夫は突っ伏して倒れ、そのまま動かず反応も無かった。]
ヴァイス、ヴァイス…?
[急に倒れた夫に、内でも語りかけるが返事はない。
さっと顔色は青く変わってゆき。]
リヒト、どうしよう……
[向こうと同じように、こちらでも同胞に助けを求めた。]
[ゼルギウスの言葉>>147に思わず項垂れる。
やはり助けを求める相手を間違えたのだ。
薄々分かってはいたことだけど何とも言い難い心境だった]
モテモテじゃないから。
修道士が大変だって事だけ覚えて後は忘れちまえ。
[それは彼に伝わったか如何か。
机に突っ伏すのが見えて小さく笑みを零した]
あーあ、寝ちまったか。
イレーネ、部屋用意して貰って休ませるか?
それならこいつ運んでやるぞ。
[イレーネに話しかけながらゼルギウスを指差した。
聞こえてきた言葉>>153にはゆると頷き]
嗚呼、わかってるなら良い。
行商人 ユリアンは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
[ユリアンの言葉>>152に、違いない、と同意して]
門外不出か。
もしそういう書物があるなら読んでみたいもんだ。
[じ、とユリアンに視線を向けるのは
仕入れてくれないだろうか、という妙な期待]
ああ、行ってくると良い。
[軽い口調で部屋に向かうユリアンを見送る]
[幼馴染の声>>156にゆると立ち上がり
突っ伏すゼルギウスの傍へと寄る。
念のため呼吸を確かめ、脈を確かめる仕草]
――…イレーネ。
これ、疲れて寝てるだけだ。
心配しなくても大丈夫だから。
[泣きそうなイレーネを落ち着かせようと
優しい声を向ける]
あんまり心配すると腹の子に障る。
……ゼルギウスが起きたら、後で叱ってやれ。
おやすみ、くらいは言って寝ろってな。
気が張り詰めてたか……
慣れない事したんで疲れたんじゃねぇか。
大丈夫、寝てるだけだよ。
[人として紡いだ言葉を聲にかえて]
ほら、ちゃんと寝かせたいなら
部屋まで運んでやっから……
[大丈夫だ、と繰り返し語りかける]
──っく、ひっく…。
だ、って…そう、しないと…ひっく…自分を、護れない…。
周りに、味方なんて……っく…居なかったんだ…。
本当は、寂しくて、悲しくて、独りなのは、嫌だった。
でも、そうしないと、僕は居場所を無くすから───!
Мама…!
[十字架を握る腕の袖で目元を覆いながら嗚咽を零す。
泣いているところ見られたくないなどと考える余裕は無かった]
―湖畔―
まぁ、私にはわかんねぇけど、ミハエルはミハエルで苦労はしてるんだろうな。
[ミハエルの返す反応や言葉から、自分とは違う世界が彼にはあるのだろうと、
けれども悲しげな様子に、それをよしとしている風にも見えず]
なんだろな、私はそんな頭言い訳じゃないからうまく言葉にできねけど、
うちらは別にミハエル心配したってたいした得はねぇし、打算もなにもないとは思わないか?
[その身にはゲルダとクロエが触れようとしていたので自分はその場に立ったままに]
私のこと完全に信用しろとはいわねぇけどもさ、
全部突っぱねるんじゃなくて、それを見極めるのも必要なんじゃないか?
―宿屋 食堂―
そう、なの?
ゼル、急に倒れるから……
[幼馴染に宥められれば、硬かった表情はゆっくりとだが解けてゆき
おなかの子供にと言われれば、ぴくりと一度身を張り、それから緩く目を伏せた。]
……うん、そうするわ。
[叱ってやれとの言葉には、まだ動揺は見えたものの、素直にそうする旨を伝えて。
運んでくれるとの申し出には、小さくだが頷いた。]
お願い……
アル、お部屋一つ借りていい?何処でもいいわ。
[もう一人の幼馴染が一仕事終えて戻ってくるようなら、
自分たちも部屋を一つ借りる旨を告げ。
ユリアンにも頼んで、そこへ夫を運んでもらった。]
―宿屋―
[ゼルギウスから少しだけ眠そうな気配を感じていたけれど
イレーネが気づかなかったならそれは言わずに置いた。
たまには盛大に叱れてみれば良いと思ってしまうのは
きっとからかわれていたような錯覚があったからだろう]
我慢してたけど耐え切れなくなったんだろうな。
眠いなら眠いと言えば良いのに。
[子供みたいだと思ったけれど小さく笑うのみで。
アーベルに部屋を借りるのを待ち
ユリアンと共にゼルギウスを部屋へと運ぶ]
─ 湖畔 ─
うん
[相槌一つ打ち、娘は静かに少年の言葉を待つ。繋いだ手は暖かく彼の温度が伝う。]
解るよ…だって――――…
独りは、寂しいものね
[孤独を埋めたいが為に娘は人を求めた。其れが今の自分である事は変わりない事実。少年の翡翠に浮かぶ涙を見詰めながら、娘は流された涙を、とても美しいものだと感じていた。独りが厭だと想うのは、きっと誰しも厭な筈で。]
泣いても好いのだよ
是は恥ずかしい事じゃないからさ
[嗚咽を零す少年を優しく諭し。彼の本当の想いに触れながら、娘は少年に淡い抱擁をした後耳元で、]
僕は―――…君を信じたいよ
[そう告げて娘は背中をひと撫でした後、ゆっくりと身体を離した。]
……うん、お願い。
[語りかけてくれた同胞に感謝しながら、同じようにこちら側でも頼んだ。
一度ぶれた心は、部屋に戻る最中ゆっくりと落ち着きを取り戻す。
気が張り詰めていたという同胞の声を聞けば、
気を配れなかった事に少ししょげた。]
……もっとしっかり様子、見ておけばよかったわ…。
――…さて、と。
困った子供らを迎えに行くとするか。
流石に、遅すぎるだろ。
[やれやれと肩を竦めて
寝かしつけた大きな子供を見下ろしながら呟いた]
イレーネも疲れただろ?
ま、誰のせいとは言わねぇけどさ。
[微かな笑みをイレーネへと向けて]
何なら少し休むと良いさ。
こいつも隣にお前さんがいねぇと
起きた時におろおろしちまうんだろうし。
[ずっと見てきたから何となく光景が浮かぶのか
そんな提案をしてから二人の部屋を辞した]
ベッティの云うとおりだよ
直ぐに結論を出さなくて好い
少しずつでいいから、今まで目を背けてきた物を
もう一度見詰めなおしても好いと思うんだ
[クロエの言葉も聴きながら少年が想われている事を識る。
彼を案じて呉れるものの存在は確かに居るのだと。]
……心配かけたくねぇから我慢してたんだろうよ。
ま、余計に心配かける事になっちまったみたいだが。
お前さんに知られないように頑張ってたんだろ。
あいつにとっては本望だろうから気にすんな。
[しょげる気配が伝わったから
いつもの調子でからりと笑って]
ほら、そんな顔するなって。
腹の子も、ヴァイスも心配しちまうぜ。
―湖畔―
[泣き出したミハエルの様子に頭をがしがしとかきながら]
思いっきり泣いて、一旦ゆっくり休めば、まぁすっきりするさ。
[ゲルダとクロエが慰める様子に自分もミハエルに近寄り、
2,3回ミハエルの頭を撫でてから笑いかけて]
私もミハエルのこと、信じてやりてぇな。
[青年は外に出る。
既に辺りは暗くなってきているか。
何処に行ったか目星がつかず僅かに彷徨った後
少年の家がある湖畔へと向かう。
漸くミハエル達を見つければ安堵の息を吐き]
――…はぁ。
漸くみつけた。
[ゆっくりと歩み寄る]
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