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そだな。ここにいても寒いだけだ、へへ……
外から助けを来ること信じて、俺らにできるのは待つことばかりか。
そだな。
なぁ、ラーイ。俺も人狼っていうの、まだピンとこねえ。こんなことになっても、単にギュンターの爺さんは、熊とかに襲われただけじゃね? とか……
馬鹿かな、俺。
[小さく頭を振り、集会場への道を戻る。酔いも冷めよう、この現実。足取りは重けども、行きよりも確かだった]
[口数は少なくなった。重くもなる。逃げ道はなくなって、人殺しのナニカと一緒に同じ空間に取り残されたのは確定的なのだ。
少なくとも帰り際の道中にて話しかけられて]
どういたしまして。
まー、気楽に頼んでくれ。こっちも帰る楽しみが増えるからさ。
[こっちも安堵する。こういう時でも、昨日から続く今日は確かにあったのだと知れて]
[そして、神妙な表情で集会場に辿りつく。
冷静に状況を伝えるライヒアルトに対して、こっちは、「自衛団が気付いてきっと助けにきてくれる」と前向きに激励するのに徹した。**]
─ 広間に戻る途中 ─
[一番最後に戻る心算だったが、ゼルギウスの言葉>>122も尤もで。
粗方戻ったのを確認してから、ライヒアルト達のことを任せて先に中へと入る。
玄関へと足を踏み入れた時、反対の扉からブリジット>>109が現れる姿を見た。
外には出るな、と伝え、その直後に見えた表情に、はた、と左手に視線を落とす。
極力赤が見えぬよう、ぎり、と左手を握り込んだ]
[思えばブリジットは幼い時から血に怯えていたように思う。
まだ料理に慣れていない時、手を切った自分を見て酷く取り乱したこともあった。
彼女を宥めるにも苦労した程。
今回は彼女も何とか落ち着いているようだった>>112から、洗ってくっから、と告げて安心させ。
クレメンスは着替えを取りに個室へと向かった]
─ 2階 個室E ─
んっとに、随分と懐かれたな、あん時に比べりゃ。
[鞄から右手だけで着替えを引っ張り出しながら思い出すのは、ブリジットを引き取った時のこと。
詳細は知らされず、両親を失った子だと告げられて引き取った当時、全く懐かれず、言うことを聞かず。
そんなブリジットにはほとほと手を焼いた。
当時、自分がまだ保父としての仕事が不慣れだったことを差し引いても、だ]
[それが急に変わったのは、あの子が迷子になった時だったか。
いつまで経っても戻らず、方々を探して、目撃証言からようやく向かった先を知り。
声を張り上げて探し回った末、見つけたブリジットはクレメンスを見て泣いていた。
たった1人で彷徨い歩いて、心細かったのだろう。
クレメンス自身、見つかったことに安堵を覚えていたが、勝手な行動を取ったことに対しては捨て置けず。
「1人になって泣くくれぇなら勝手にどっか行くんじゃねぇ!」とその場で怒鳴ったのだった。
それから泣きじゃくるブリジットを背負い帰路について。
その間、「もうこんなことすんじゃねぇぞ」等といくつか窘めの言葉を向けたことを覚えている]
[翌日、対応が変わりすぎて父と呼ばれたのは衝撃的過ぎたが、今では良き想い出だ]
─ →浴室 ─
[左手は握り込んだまま、腕だけで着替えと石鹸、タオル等を持ち。
階下へ降りると浴室へと直行する。
誰も入っていないのを確認してから、使用中の白い札を下げて中へと入った]
流石にのんびりは入ってられんな。
[脱衣も右手だけで行い、左手は開かない。
服に付くと洗うのが大変だから、と言うとても保父的な理由からだった]
[湯船に浸かる前に手を洗い、石鹸で身体を洗い。
烏の行水が如く手早く済ませた]
………やーだねぇ。
運命(さだめ)なんざクソ食らえだっつーのに。
[もう二度と見ることは無いと思っていたもの。
先程は赤がべっとりと付着していたため見えなかったが、今ははっきりと左掌に浮き出ている]
俺が選ぶ選択肢なんざ、1つしかねぇよ。
[課せられた運命に副うものではない。
たった1つのエゴが、自分を動かす動力源なのだ]
[1〜2分だけ湯船に浸かり、脱衣所に出るとタオルで水気を拭き取り持って来た服に着替える。
今まで着ていたものは脱衣所にある洗面台で軽く手洗し、纏わりついた血の匂いを落とした。
袖を捲くり服を水洗いして、良く絞ってから入浴セットを持って浴室を出る。
進路はそのまま広間へと向けられた]
─ →広間 ─
[広間に戻った頃にはライヒアルト達も戻っていたか。
広間を横断し、洗った服を乾かすために暖炉の前を陣取る。
袖は捲くったままだったから、左二の腕の烙印が顔を覗かせていたが、あまり気にした様子は無かった]
責任なんざ、取る必要ねぇだろよ。
んなこと言ってる状況でもねぇ。
[雪崩の報せの後、ミハエルが言い出した事柄>>114に対し、やや吐き捨てるように言った。
この先きっと、そんなことを気にしている余裕は無くなる。
団長の仮埋葬については異を唱える理由も無く。
それに対しては進んで手を貸すことだろう。
左掌は極力人目に触れぬよう、気を配る*こととなる*]
/*
占い師:ゼルギウスさん
霊能者:ライさん
守護者:エーリさん
蒼聖痕:ミハエル君
朱聖痕:クレム兄さん
こういう事かな。
狼はベアトちゃんっぽい、気が。もう1人と狂信は解らないなー。
こんなに狼っぽいのに村人なんだぜ…私。
― 広間(ライ&エリ帰還後) ―
[クレメンスが戻ってくれば、会釈くらいはしただろう。
その腕にある烙印は、父に仕える使用人の数名にもあるものなので、すぐに何かはわかったが、特に言及はしない。
けれど、ふとなにかを思い出しかけた。
昔、幼馴染みの腕に見たなにかと、子供の頃に両親の話を聞いていた事と。
その両方が中途半端にまじって、軽く頭を振る]
ええ、ボクもそう思いますよ。
でも、世間には、現場のことを何一つ考えずに自分の価値観だけを押し付ける、頭の固い人はいるものですから。
念のために言っておくだけです。
[責任なんてとる必要ないという言葉には、そう笑顔で応じる。
そういう輩ほど、権威には弱く。貴族が言ったことであれば、その善悪は考えずに全て肯定するものだ、とは経験上知っている]
― 広間に入る前 ―
[自分では確り立っていた心算でも、年上だからと張った虚勢は通じなかったのだろう。気付けば支えられていた>>113。]
あ、……ごめんね。ミハエル君。
ユーディットも、ごめんなさい。…有難う。
[同じ状況に立っているにも関わらず、周囲を案じる落ち着きを持つミハエルには頭が下がる。情けないと思いつつも有難く手を借り、よろけそうに成った歩みを支えてくれたユーディット>>118にも、謝罪と感謝とを向けるが]
…?
[そのユーディットの細腕は、女性として想像したものよりも力強く感じた気がした。同時に、その腕に昨日刻まれていた蒼い花を思い出す。幻燈歌に、それを思い起こさせる句は無かっただろうか。
昨日は苦笑したユーディット>>116の心の内も解らず、ゼルギウスもユーディットに視線を向けている>>115横で、迷った挙句、案じるようにも相槌を返すだけに反応を留めたけれど。]
─ 集会場への帰り道 ─
そこまで、明確なものはないけど。
……神の使徒としてなすべき事は、口伝として伝えられてる。
[対処マニュアル>>127、という言葉には、わりと呆気なくこんな言葉を返していたとか。
人狼の存在を認められぬ言葉>>128には何も言わなかった。
正確には、言おうとしたらまた、不自然な息苦しさを感じて、言葉が途絶えただけ、なのだけれど。
土産の礼を口にしたのは、その苦しさから逃れたい想いもあった、とは、肩の茶猫だけが知り得るか。
ただ、返された安堵の様子には、こちらも同じ想いを抱いていた、のだけれど]
─ 集会場 外 ─
……ゼル?
[集会場へと戻り、最初に目に入った姿>>122に瞬き一つ]
まさかとは思うが、わざわざ待ってた?
……身体冷やすだろうに。
[呼びかける声には、呆れの響きが乗る。
ともあれ、状況を問われたなら、一つ息を吐き]
……詳細は、皆のいる所で説明するが……雪崩で、道が塞がった。
[端的に、状況を説明する。返されたのは淡々とした反応で。
それに戸惑いながらも、中へ、と二人を促した]
─ 集会場 広間 ─
[中に入り、空気の暖かさにほっと息を吐く。
戻るのと前後して、湯を使っていたらしきクレメンスが戻って来たか]
……遅くなりました。
それで、村への道の事ですが。
[雪崩による状況と、復旧までにかかりそうな時間。
それらについて、端的な説明をする様子は、自衛団長と問答していた時よりも一層冷ややかで。
親しいものであれば、さすがに異変の断片を感じうるか。
その後の、ミハエルとクレメンスの責任云々のやり取りに天鵞絨は僅かに細められ]
……元より、伝承の……『幻燈歌』の再現を求めた時点で、団長殿、並びに自衛団はそこを承認しておられるはず。
中央からの書簡の事もありますし。異論自体出はしないでしょうよ。
[ごく静かなまま、そう、言い切った]
― 広間 ―
[外から戻ったライヒアルトとエーリッヒの傍らには、ゼルギウスも居たか。
帰って来た二人>>126>>129を見て、雪の中飛び出して行った事にようやく気付く。ライヒアルトに案じる視線を向けるのは、理由を知らぬ彼の不調を知るため。唯、約束通り、それを言葉に出すことはしない。]
…雪崩?如何して、こんな時に…。
[冷静な説明と、添えられる前向きな声を聞く。重なる現実の惨さに目を瞑り、ユーディットが用意してくれただろう紅茶のカップに持つ指先にも力が籠った。
その後、上げた視線は暖炉の前に場をとるクレメンス>>136の下へ。その姿がもう血に濡れていない事に安堵の息を零すものの、左手を庇っている――ように見えて、瞬く。原因を探すように姿を眺めたので、二の腕の烙印も僅か見えたが、その場で何とは理解至らなかった。一瞬腰を上げ掛けるも、]
…、ギュンターさん。
[ミハエルの提案によって人々が動くなら、勿論その邪魔をする事はなく。
唯、交わされる会話とミハエルの笑顔>>137には、複雑そうな表情にも成った。]
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