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―昨夜/宿屋外―
「おお姫よ。囚われの君を今こそ奪回し助け参らん!」
[明りのついていた窓は誰の部屋だったか。
とにかく男の頭の中では今度はそういうことになってたらしい。
宿を見張っていた団員が仲間を呼ぶ]
「おい、また抜け出してるぞ」
「ええい、邪魔をするなー!」
[取り押さえようとやってきた団員達に剣を抜く男。
数人で揉み合う内に紅が飛び散った]
「ぎゃあっ」
「やっぱ狂ってるぞこいつっ」
「なあ、そんなのあの話にもいたよな!」
[頷きあった自衛団員は、躊躇なく男の命を奪うことを選んだ]
/*
しかし。
ほんとに。
あほやった。
ライは赤ならLWポジションなんだから。
先占ったらまずいのはわかりそうなもんじゃろに。
予測はしてたんだから。
しかし、うーん。
ブリスはいろんな意味でやれるこだと思うので。
初回食いはちょっと勿体ないなあ、とも思ってしまうのでした。
―昨夜/宿屋外―
[赤毛の男がどれだけ剣を使えたのかは分からない。
けれど多勢に無勢、自衛団員も単なる素人ではなかった。
背後から心臓を一突き。動きが止まったところに他からも駄目押し。そうまでされれば狼だとて生きてはいられないだろう]
「……死んだか?」
[地面に倒れた男を恐々と取り囲む団員達。
しばらく様子を見て、恐る恐る触れてみれば脈らしいものはなく]
「よ、よし。一人処刑できたぞ」
[詰所に運ぼうと動き始めた]
/*
…うん。自衛団使おうって流れがあったのでこうしてみました。
昨日回線暴走がなければちゃんとするつもりだったんだけど。
ダーヴィッドさんは元より、起きてた人も悩ませてごめんなさい。
―昨夜/宿屋食堂→外―
うん。それはまた綺麗だね。
あ、そうして貰えるなら嬉しい。
[あの香りがあれば無理にでなくても眠れるかもしれない。
ライヒアルト>>95に笑われると嬉しそうに笑って頷いた。
会話は聞く側に回ってお茶をゆっくり楽しんで]
そうだ、ライさん今夜はどうするの。
良ければ荷車は明日また返しにいくよ。
[戻るとしても夜道を引っ張ることもなかろうと、アーベルと飲み交わすライヒアルトに言って位置を直しに行こうとした。
騒ぎ>>113>>114は食堂まで聞こえてきただろうか。
誰かが気にしたなら、まず自分が様子を見てくるからと制して外に出る]
―昨夜/宿屋外→食堂―
……処刑か。
[先に声がしていた方へ回った。
そこに倒れている男と自衛団員を冷めた目で見る。
文句があるかと言われれば首を横に振った]
どうせ、やらなきゃいけなかっただろ。
そいつは訳が分からん奴だったし。
どうして選んだのかは気になるから知りたいけどな。
[一連の流れを聞くと、そうかと小さく頷いて]
そういや名前くらいは把握してあったんだろ。
なんていうんだ。
[覚えていた団員からダーヴィッドの名前を教えてもらう。
そのまま後も自衛団に任せ、当初の目的を果たすと食堂に戻って、尋ねられれば何が起きたのかを*伝えた*]
宿屋の娘 ベッティが「時間を進める」を選択しました。
―宿屋・自室→―
[幼馴染の心配をよそに自分は寝ていて、そのためにギュンターの銀の剣の話など、情報とか聞き逃したりもしていた。
その話を聞いていればもう少し違ったことも考えていたのかもしれない。
目を覚ましたのは朝早くのことで、何かあわてたような足音が聞こえる]
アーベル…か……?
[手早く髪を漉いてから、その足跡の後を追うように二階へと上がり、ブリジットの部屋へと入ってくアーベルの姿]
逢引って時間でもねぇやな……
[ぽつりとつぶやいて不審そうに、そちらのほうを見て、部屋の前へ。
ちょうどアーベルが亡骸をシーツで覆う姿が見えて。
それから床に広がり、今はシーツをそめつつある紅、それが指すことは…]
アーベル……?
[震える声でその背に名前を*呼びかけた*]
―朝/宿屋/個室―
んっ……―――
[カーテンから緩く差す日差しを、瞼越しに感じて目覚める。
飲んだ薬が効いたのか、胸が痛むことはなく、そのことにほぅっと息を吐く。
妻は流石に寝台の淵に凭れるでなく、傍らにあっただろう。
ゼルギウスが寝る前とは真逆、今度は夫が妻の頬に掛かる髪を梳いた。
幼い日、遊んでとせがむ彼女に、外で遊ぶことが叶わない身故に、本を読んで聞かせることが多かった。時には気がつけば、どちらかが寝落ちてしまいこうして寝床を共にすることもあったか。そんなことをふっと思い出す。]
私が此処にこうして在るのは、君のおかげでなんだ。
たぶん、君に逢わなかったら、
私はもう既に両親の元にあったと思うから。
[遊んでとせがむ子と、光の中で遊んでやりたいと思った。
そう思うことで、光の中に脚を踏み出すことが出来た。
そのうちに、出来ることならば、
触れる温もりを護りたいと思うようになった。
だから、今、まだこうして生きていれる
―――……綱渡りだとしても。]
…、……―――。
[と、部屋の外に足音を聴く。
扉の開く音に続いて、もう一つ足音。]
少し、覗いてくるね。
[妻は目覚めぬままだったか。
今朝は外に出かけるわけではなかったから、メモは残さずに部屋を出た。]
―朝/ブリジットの部屋―
[音が向かった先に行けば、奥にアーベルの姿とシーツに包まれ紅に染まる何か。
――……それがブリジットだと、識ってはいるけれど。
そして、手前にはベッティの姿があった。]
嗚呼……―――
[険を孕むアーベルの蒼とは対照的、静かな紅色が3つを映し、吐息と共に言葉を零す。]
自衛団の人、呼んだほうが佳いよね。
[くるり、踵を返しかけ、ふっと思い立ったようにまた振り返り]
[周囲から聞こえる話題は人狼について書かれた伝奇のもの。
人狼に対抗する能力者とは別に、与する者の話を聞き。
ミルクティーを口にしながら考えた]
(つまりは、人でありながら人狼に味方する者、ってことか。
カルメンの言う通り、伝承通りになるとも限らないけど──)
[もしそうなったら、と考えかけて、思考を止めた。
今はその状況にはなっていないのだし、考える必要はないだろうと判断して]
[和やかとも言える茶会に聞こえて来る喧騒>>113>>114。
何事か、と視線を喧騒のする方へと向ける。
様子を見て来るべきかと動こうとすると、ユリアンが外へ向かう方が早かった]
ダーヴィッド?
誰だ、それは。
……ああ、あの、騒いでいた。
[戻って来たユリアンに訊ねると、男の名と処刑された旨を聞かされて。
自衛団の手にかかったと聞いて軽く眉根を寄せた]
妄言を口走ってはいたが…正直彼が人狼とは思い難い。
それすらも偽りと言われてしまうのであれば、何とも言えんが。
[そう言葉を紡ぎ、悼むように一度瞳を閉じる。
次に開いた時、ちらりとクロエへと視線が向いただろうか。
死者を視る彼女がどんな反応をしているのかを*確認するように*]
第一発見者はアーベル君なんだよね?
ミハエル君みたいに、きっと第一発見者は、疑われる、よ。
ねぇ、なんでブリジットさんの部屋に来たのか聴いても良い?
宿屋の手伝いにしても、この時間に尋ねるのは、少し……―――
[チラリとベッティを見やり、先を紡ぐをやめる。
鈍い男とて、わりかし判り易いベッティの想いの先は識れるから。
逢引とかそんな言葉は、使うのが躊躇われて。
けれど、それでも、アーベルの答えが返るまでは、その場を動かずに。じっと、シーツを染める色に似た眸で、蒼を見詰めた*]
/*
割込すまそ。
もうちょっと待つべきだったか。
今しかタイミング無かったから慌てて落とした(・ω・`)しょんぼりーぬ
―深夜―
[灰銀が狩りを終えるまでは、そわそわと部屋の内と外を交互に覗っていたが、リヒトが来る頃には無事狩りも終わっていた為、外にだけ集中できるように扉の近くの壁に背を預けていた。]
ん。ゆっくりさせてもらったからね。
リヒト君もゆっくり食事するといいよ。
[かけられた言葉に、へらりと微笑んで入室を促す。
2人の間、交わされる会話に、子どもが女の子だったらリヒトに任せても良いといった言葉を、前言撤回したい気持ちに少しだけなったりしつつ、謂わずに置いた。]
そういえば、私、ここ2日ほどご飯食べてない気がするなぁ。
だからかなぁ、調子悪かったの。
[美味しそうに2人が咀嚼するのを見聴きして、時々様子を見に来るグラォシルヴに言い訳のようにそんなことを謂えば、叱られたかもしれず。そうであったなら少しばかりしょげて見せたか。
やがて2人が食事を終えれば、妻と共に部屋に戻ろうとし、その道中]
あ、謂い忘れてたけど、ミハエル君、ゲルダさんに私のこと伝えたみたい。後、今日の占い先はユリアン君ということもミハエル君には伝えているよ。
ユリアン君は、仄めかしに気づいてるみたいだったから。
[報告し忘れていたことを告げてから、機嫌の良さそうな妻を腕に抱いて眠りについた*]
―宿屋・ブリジットの部屋―
[アーベルが何を思ってこの部屋を訪れたのか、それはまるで彼女が死んだことを知っていたか、今殺したかの二択であるように感じ。
それでも床に広がる血の量やブリジットをシーツで包むところだった様子から、自分が来る前の間に殺したとは考えられなかった。
遺体の状況を見ることができるならば、それは確信に変わるだろうか]
どうしt…
[彼女が死んだとわかったのか、そう聞こうとアーベルの方に歩み寄り、後ろから聞こえる足音。
振り返るとゼルギウスの姿が見え、その言葉に静かに頷く]
[何故この部屋に来たのか、それを聞くゼルギウスにすぐに自分が口を開いた]
ああ、今日は私が変な時間に目が覚めちゃってな。
夜に人狼って動くんだろ?見回りかねてアーベルに付き添ってもらってたんだ。
[部屋に広がる血の匂いや、ブリジットが死んだという事実に吐きそうになるのや、感情が爆発しそうになるのを抑えて、体は震えていただろう。
知られちゃいけないことがそこにあるように思ったので、告げたのはわずかに嘘の混じった言葉、
じっとまっすぐにゼルギウスを見つめる目は真摯に、嘘をつくのは昔から得意だったのでそれ自体に動じることもなかった]
今は私がここの主なんだ、宿泊してる皆の安全確認するのも仕事のうち、だしな……
[つむぐ言葉は徐々に声のトーンを落としていき、ちらりとブリジットの遺体のくるまれたシーツの方を見て*俯いた*]
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