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着替え、たい……。
[涙線が壊れたかのように涙が止まらない。
諏訪を見つめる。唯一信用出来る人の顔を。
そしてゆっくりと立ち上がり、
自分の足につまづき、
盛大にすっころんで*気を失った*]
―― 生徒会室 ――
「正しいと思って」……?
[問われて、目を上げる。少し茫洋としたところのある目。
言葉を続ける前に、露島先輩の腕が自分に回されて。
抱きしめられる]
[異性からこうして触れられるのをどれだけ望んでいたことか。
けれど、これはとても怖くて、違和感ばかりで。
ぴくんと体が固くなる。
私の制服の、取りきれていない血。血を拭うためにかけた、凍るように冷たい水。それらが露島先輩にも移っていくのが分かった]
[慰めの言葉を聞く]
……正しいって、何ですか
[正直、狼だと思って殺したわけじゃなかった。
ダミーなのに死んでない学長。高峰とかいう人が死んだ頃で、私たちがそれを確認する前から急に様子がおかしくなった森先輩。この2人は吊る気はなかった。だって、狼に媚を売るための吊りだったから]
[本当は、この取引も森先輩に持ちかける気で。
それでもあのとき、森先輩は私をあっさり捨てるんだろうなと思ったから、やめた]
狼を吊ることが正しいですか。
誰も殺さないで、平和を祈ることが正しいですか。
[あることに気付いてしまって。だからこの抱擁はとても怖かったけれど。それでも、その事実を信じたいように解釈する]
[頑張って腕を持ち上げて。露島先輩の前面の制服ぎゅっと握った。背中に回すのは少し難しかった。露島先輩の肩口に、額を寄せる]
[そうして、俯いたまま聞く]
……先輩。どうして、判定、言わないんですか。
中
さすが優等生。ユウイチロウが分ってらっしゃる>辞世の句
先生は嬉しいです。
そしてアズマよ発見ありがとう。
乗り越えて強くなれ(ぶわっ
天文部2年 アズマは、演劇部 ケイコ を心の中で指差しました。
天文部2年 アズマは、生徒会書記2年 ハルヒ を心の中で指差しました。
/*
ハールッルルルウルルッルルルルルルウレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
[偽じゃないの、とどこかがいう。
間違って人間を殺した自分を気遣った、とかいう発想はない。そもそも狼吊る気がなかったから]
[露島先輩が偽だったら。真だったら。
両パターンを考える。どうしたら食われない? 吊られない?]
……先輩。もし私が占い騙ったら。
あの留学生に黒だしして、黒だから吊ったんだと言ったら。
判定合わせてCOしてくれますか?
[でも、結局自分の命をそこまで預けるのも怖いのだ。
信用なんて出来ないのだ。自分だったら、絶対裏切るから。
それに、さっき、潜伏したいみたいなことを言っていた]
……なんて、嘘。いいです、そんなの。いらない。
皆のところ、戻らないと。疑われて、それだけで吊られちゃう。
[必死で次の一手を考えているうちに、涙は収まっていた。
今次の瞬間にも食われるかもと怖くて、怖くて、それでも自分の体に他者の体温が、他者の心音が触れているというのも、自覚は無かったけれど私を落ち着かせた]
[身を離す。もう一度自分の体を見下ろし、新たに気付いた血を拭う。最低限の血は拭って、遠めには分からないかもしれない。けれど、近くに寄れば。ぐっしょりと水を含んだ制服。落としきれない血の匂い。自分ではきづいていないかもしれない血痕]
[こんなに返り血つくなんて思ってなかった。
血がこんなに気味悪くて、生臭くて、落ちにくいものだなんて思ってなかった。でも、着替えの心当たりなんて無い]
……パソコン室、行かなきゃ。
先輩、ごめんなさい。血、移っちゃった。洗ってから来たほうがいいかも。
ごめんなさい。ありがとうございました。また会いに来ます。
吊って欲しい人がいたら言ってください。頑張るから。
[そうして、カチャリと鍵を開けて。
パソコン室に向かっていく。吊りの結果は知っている。
今度は護衛の結果を確かめないと。露島先輩を護衛したわけじゃない。だって、村側勝利じゃないと生き残れないかもしれない。昨日の鏡問答への反応から全力で村側能力者と当たりをつけた人、真崎先輩に護衛をつけていたから]
―― ⇒ パソコン室 ――
/*
「鏡」が何か分からなかったユリ。
「鏡」が分かっていて、それでも拒否したシンタロウ。
不自然に誤魔化したアズマ。
情報を持っているのはこの3人。
中で、アズマが超狼っぽいから、シンタロウを守る。
……という思考法。別に超能力でPL視点入れてるわけじゃないのよ、ないのよ。
―― PC室前 ――
[廊下を一人で歩くのは怖い。
移動はそろそろと。周囲を猫みたいに警戒して。
死角の多い場所では、何度も何度も背後や影に振り向いた。
今にも血みどろの金髪が追いかけてきて私を殺しに来そうで]
……やだ。も、やだ……
[疑われるのは分かってる。周囲は敵ばっかりだ。
半泣きで、べそかいて。ゆっくりゆっくりパソコン室へ。
目的地が見えてきて、人の気配を感じる。
安堵に肩を落とす]
[そうすると、次の恐怖がやってくる。
ばれる。ばれちゃう。吊られちゃう。
怖くて、怖くて、見通しのよい場所で背中を壁に預けて、立ち止まった**]
/*
しずかだ…
一之瀬さんとからんでいきたいけどきっかけをどうするかなんだな
自分のことを狼か狂人だと勘違いしてみる?
─パソコン室前─
ん、わかった。
お知らせ、ありがとなぁ。
んじゃ、この場はたのんます、一之瀬先輩。
……桐谷も、なんか参ってるみたいだし。
こーゆーの、押し付けきるんは、正直申し訳ないんですが。
[問いを肯定する桜子にはできるだけ軽めの口調で言って。
気をつけて、という蛍子には、僅かに眉を下げながらこう言って、軽く頭を下げる]
んじゃ、行くとするか。
[蛍子たちに呼びかける春陽に声をかけて歩き出す。
春枝がたどり着いたのは、歩き出した後か、先か。いずれにしろその姿には気づく事なく、教えられた階段へと向かった]
─階段踊り場─
[先に進むにつれて強くなる、異臭。
それに顔を顰めつつ、たどり着いた踊り場で見たのは、徐々に色を変えてゆくあかに濡れた金色の髪]
……ぅぇ。
[知らず、声が漏れた。
大量流血の目撃は、不本意ながら覚えがあるが、死体は見た事なんてない。
いや、なりかけた事ならあるのだが、それはそれ]
……死んでる、て。
事前にわかってても。
やっぱ、きついなぁ、こういうの……。
つか、なんか、かけるもの、持ってきてやればよかったなぁ……そこまで気ぃ、回らんかった。
[たどり着いてから、それに気づいてはあ、とため息。
口調は軽めを維持しているが、表情は、硬い]
……保健室にまだ、シーツかなんか、のこっとるかな。
それ持ってきて、くるんでやって……そいや、高峰先輩って、どこに……いてるんだっけ?
[亡骸があるのか、という問い。
どう言葉にすればいいのかわからず、言い回しは、生きているものに対するそれのようになった。
答えを得たなら、そうか、と言って。
それから、ようやく戻り始めた冷静さで、潜伏継続ができなくなっている事に、気づいた。
春陽には携帯を確認するのをまともに見られているし、メールの事も告げた。
蛍子たちも、落ち着けば何故自分がいきなりマリーの事を聞いてきたのか、疑問に思うだろう]
(……こーなったら、腹、括るかねぃ)
[死ぬ気はない。生を諦める気はない。
だから、最後まで足掻く心算ではいる。
春陽が本当に自分の相方能力者であるかもわからない、確信なんてどこにもない。
ないない尽くしなら、動いた方がマシ。
そう、思った]
……なー、川島。
[とりあえず、一度保健室へ行って、残っていたシーツを取り。
それで、マリーの亡骸を包み込んで。
場の状況を確かめながら、何気ない口調で切り出す]
お前、白出しで潜伏解除の霊能って、ふつーにどう思うよ?
[これは賭けの一手目。
二手目をどう切るかは、まだ、思案の内に**]
― PC室 ―
[一之瀬>>82が真崎たちに声をかけているのが聞こえるけれど、桜子は真崎たちに声をかける事が出来なくて。
一之瀬に促されるまま、PC室に入る。
体調の悪そうな友梨>>78にも気づかなくて、唯一ついているモニターから離れた場所を望んで、そこに腰を下ろした。
かけられる毛布の温かさにすこし身じろぎ。
休もう、という一之瀬>>84に涙の浮かんだ瞳をむける]
……う、うん……
[こくりと頷く。
休めるとは思わないけれど、優しくしてくれる一之瀬がありがたくて素直に頷きを返す。
言葉はすくなくても、傍についていてくれるだけで十分すぎるほどで。]
[どれほど時間がたっただろうか。
溢れていた涙は止まって、自責の念もすこし納まる。
あの時、という後悔はあるし、私のせいで、という思いもいまだあるけれども。
それよりも、誰が、という意識がようやく浮かんできた]
――蛍子先輩……ありがとうございます……
[すくなくとも、こんなに心配してくれる一之瀬は違うだろうと、ぎこちないながらも笑みを浮かべようとして。
落ち着いてきた桜子を見て一之瀬は安心してくれただろうか]
え、あ……そ、そうです、ね……あ、蛍子先輩に、血をつけちゃったん、じゃ……
[手や足についた血を落とすことを提案されるとようやく気づき。
そしてさきほど抱きしめられたときに血をつけてしまったのではないのかと心配する]
[桜子のポケットに入っていた湿ったハンカチで血をぬぐうけれどそれですべてが落とせるはずもなく。
PC室前のガラス片を片付けた一之瀬がそれを見たら、友梨の水を汲みに行くついでにハンカチをぬらしてくる、と言う]
え……あ、それじゃ、私、も……
[そういうけれど、落ち着いたとはいえいまだ震えがのこっている桜子がついていっても足手まといで。
それよりは友梨についていてくれ、と言われ]
――わかり、ました……蛍子先輩、気をつけて……
[小さく頷いて、水を汲みに行く一之瀬を見送った**]
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