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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、時空 オトフリート、ちま竜 ティル、紅蓮の焔 ダーヴィッド、機鋼 アーベル、心竜 イレーネ、天聖 ナターリエ、殲滅の陽光 ヘルガ の 7 名。
[流石に一撃でも食らわそうかと思ったが]
[諌められた様子に上げかけた腰を落ろす]
……あまり本気でもなかったのだけれど、
食事の用意まで出来るのか、此処は。
[どういう場所だかもよく解っていない訳だが]
[きょと。
僅かに届いたコエに、一度だけ瞬いた。
…今度は気をつけて、口には出さないけれど。
あれ? でも、アーベルがお礼言いなさいって。
言ったんじゃなかったっけ。 …あれ?
…なんだか、難しい。]
……。
[期待して(?)損した]
[などとは言わずに]
別に不便でもないけれど、
少々、鬱陶しくも感じるな……。
[ぽつりとした呟きには矢張り苛立ちめいたもの]
機鋼 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
[迷惑じゃないとのコエに、心が安堵を帯びる。
それでも未だ不安は――心の奥からは消せないのであれど。]
悪い事ではない…?
………心配と同じだけ、信じるのですか……。
[セレスへと説いた己の言葉を少し思い出す。
己の言葉よりもノイの――誰よりも他の心知る竜の言葉の方が何倍も判りやすかったなれど]
――――はい。
[こくり頷くより早く、すとんと心に落ちたのを感じた]
まあ、作っといても無駄にはならないし?
[さらりと言った。
仔竜と若竜が揃っているなら、食料が無駄になるなんて事はないわけで、うん]
一応、設備はあるらしいし、使わない手はないかと。
[場所に関しては多分、全く、気にしていない]
[ほう、と安堵の息を吐いて。鴉とノイを見やる]
……ありがとうござりまする。
[囁くよに声が零れる。
血が出る前に止まったのは、彼だけでなく己にとっても幸い。
アーベルの拳骨を食らわずにすんだらしき、鴉も幸い]
紅蓮の焔 ダーヴィッドが「時間を進める」を選択しました。
ん。
[頷いたのを見て、こっちもこくりと頷いた。
言葉で説明するのは、苦手だけれど。
…伝わったかな?伝わったなら、良いけれど。]
だからたくさん、心配するのを止めないで、心配してあげてね。
そうしたら、きっといい子に育つから。
[子育ては、したことないけど。
……メーアと、エテルノが言うから、多分間違ってない。]
[感謝の言葉は、止まってくれた鴉とノイへの両方へ。
コエで言う前に声が零れていた]
やはり……お聞きしてよかった。
私は獣ゆえ、竜殿の気持ちがよくわからず……勝手判らぬままでは不快にしてしまうやもしれませぬゆえ。
[心竜であるイレーネが言うのなれば、
独り思い悩むよりもより良き答えに近きであろうと。
セレスへの想いであった問いは、時の竜への想いでもあったから。
規模は違えど、思慕の種類は違えど、心配らずにいられぬは同じ]
――…、…どういたしましてー?
[へらり。
こてんと、首を傾げながら何だかお礼を言われたから
ありがたく、受け取っておいた。
…少しだけ、こめかみが赤くなってるけど
まぁ、気にしない。アルってば、加減してくれないからなぁ。
――そんな事口に出したら、また突かれるから黙っておくけど。]
…はい、ありがとうござりまする。
[コエでももう一度、心の奥底でももう一度。
三人分の礼になっているであろうか]
今でもセレスは十分いい仔では在りますが。
たくさん心配します…愛しいがゆえに。
なれど信じる事も忘れぬよう、心に刻んでおきまする。
[ふと目元を和ませて、瞼を閉じる。
心労で倒れる未来が見えぬこともないが、それもまた教育の一環。
機鋼王が選んだ人選は、対ならぬ対だけあって*両極端なりや*]
……確かに、育ち盛りもいるようだしね。
[二人の去って行った方角を見やり]
[吐き出した息は、少しばかり重く]
少し、外に出て来る。
[言うなりふらりと歩んでいった]
…うん?
――でもあんまり、悩まなくても、大丈夫。
竜でも、一緒。心配なときは、たくさん心配するよ。
[オトフリートだって、そうだ。
…もっとも、彼の場合は――心配するのと同じくらいかそれ以上に、
心配掛けさせることの方が、多い気がするけれど。
――だって、永遠の反抗期だし。]
大事だったら、たくさん心配だもんね。
[イレーネの様子に小さく頷き、ふと目元を和ませて。
寝室へ向かうらしき二人を見送り、目を閉じる。
料理は出来ない……出来ても極限られる故に手伝いは申し出ず。
代わりに紡ぐは*子守唄*]
……オレは何にもしてないから、いいよ。
でも、どういたしまして。
[こっちでも、お礼言われた。
ちょっと照れくさいけど、でもあったかいから、いいよね。
たくさん心配してもらえるって、いいなぁ。
とか、…セレスがちょっとだけ羨ましいけど、
あったかいコエ貰ったから、*いっか*。]
そういう事。
[育ち盛り、という表現に苦笑を一つ。
外に出る、と言って歩き出すのを見送って、自分は厨房の方へ]
さて、とー……何が作れますやら。
[暢気な口調で呟きつつ、取りあえず色々*物色開始*]
……、…ぅ。
[毛布の中で、もぞりと顔を覗かせて、首を小さくこてん。
外に出てったアーベルが、少しだけ気になったけど
聴こえる優しい唄に、…また眠くなってきたから――寝ちゃいそう。
だから、頭の上から降りたアルに、一つだけ挨拶して目を閉じた。
*おやすみなさい*。]
[歩むにつれて辺りは静けさに満ちる]
[今は“声”も聞こえることはなく]
[木の幹に背を預け、ゆるり眼を伏せた。]
……、苛々する。
[外へと洩らすのは内なる呟き]
[理由は自身にも解らぬ*まま*]
天聖 ナターリエが「時間を進める」を選択しました。
天聖 ナターリエは、機鋼 アーベル を投票先に選びました。
[豊かな料理の香りが漂う頃、私の子守唄の旋律は消える。
否、香りから逃れるよに、唄を終える。
育ち盛りの仔に必要な食事を、麒麟である身は忌避してしまう]
……良く眠っていること。
[毛布に包まる心竜を見、零れた声は少し掠れていて。
いつの間にか空であったグラスに吐息零し、立ち上がった。
起こさぬよう、足音抑え外へ向かう]
[外へ出て、心にかかった欠片に一度だけ振り向く。
ノイの言っていた、竜も――オト殿も心配するという言葉]
…いえ、遠くへ行く訳でも、非常時でもありませぬ。
コエを投げて、料理のお邪魔する方がよくはないであろう。
[視線を落とし、白金の環を撫でる。
眠るイレーネへコエが零れたやもとは、思う事なく。
顔を前へと戻し、渇きを癒そうとさすらう]
[ともすれば通り過ぎていたであろう気配に足を止めたのは、ふと何かが揺らいだ気がしたゆえに。
探すよに首を巡らせれば、気に背を預け静物のよに佇む姿。
遠目に、顔を上げた隻眼と目が合った気がして瞬く。
戸惑いながらも、そちらへと幾らか歩み寄り]
………ごきげんいかがなりや。
[他に良い挨拶も思いつかず、少し掠れた声を掛ける。
邪魔であれば立ち去ろうと、近づきすぎぬ距離を保って]
[いつの間に外に出ておられたのか。
私は少しの驚きを持ち、目の前の青年を見つめる。
やがて腑に落ちたのは、青年も通常の食事をせぬものであったという事。
旅の途中、この二人がどうしていたかまで思い至らぬは、中途半端に繋がったままの心持つ身には幸いであったろうか]
普通…ということでしょうか。
[その割には気だるげな気配。
疲れか空腹なりや?と心で自問しつつ、首を傾ける様を見やる]
いえ、少し…喉が渇きましたので。
ヘルガ殿の恵みをお裾分けいただこうかと参りました。
[陽光の精霊の恵みを受けた木々には、幾つものたわわな果実。
言葉通りに一つ手を伸ばし、押し戴くよに口付ける。
甘い果汁が喉を潤し、私は目を細めた]
……、
そうなるだろうか。
[茫と答え果実を採る様を眺める]
あぁ、 陽光の、か。
[裂かれた実は果実を滴らせる]
[喉の鳴る音すら聞こえる気がした]
…………美味いか。
ちま竜 ティルは、機鋼 アーベル を投票先に選びました。
ちま竜 ティルが「時間を進める」を選択しました。
[あれこれとやっている間に、近しくも遠い気が離れたのに気づき、ふう、と一つ息を吐く。
先ほど、疲れを感じるに至った声も今は聞こえず。
機鋼の仔竜も、落ち着いているのが感じられた]
……そいや、セレスの『同属』の方はどうなってんだっけ……。
さすがに、同じ事はやらん……よなぁ、機竜卿。
[ぶつぶつ呟くのは、二度ある事は三度ある、を警戒しているのか他に理由はあるのか]
ま、今は、目の前のやる事片しちまいますか、と。
[軽く頭を振った後、場にあった材料から、パスタとサラダとサンドイッチを作って行く。
量が特盛りクラスなのは、*言うまでもない*]
[茫とした答えは、己でもよく判ってはいない様子で。
どのように声を掛けるべきか、私は果実を齧りながら考える。
陽光の、と納得した声音に、瞼だけ持ち上げ見やる。
この人も通常の食事を避けてこちらに来たのであろうかと。
故に、問われた言の葉に瞬いた。
以前にも似たよなやりとりが交わされた気がする]
……ええ、とても。
[味がしないと聞いていたから、勧める事はなく食べ終えて。
このまま去るも惜しく、果汁に濡れた唇を指先で拭い問うた]
そなたは…そなたも、食事を避けに此方へ?
心竜 イレーネは、機鋼 アーベル を投票先に選びました。
心竜 イレーネが「時間を進める」を選択しました。
[答えを求めず味を問うた青年と同じく、半ば間違っていると知りながらの問い。
気になった故に、このまま去るを選ばずに。
遠慮がちながらも、距離を近づけるべく歩を進めた。]
[特盛りサイズも一瞬で消えると知っているから、時間稼ぎではありませぬ*]
そう、
……それなら、果実も喜ぶのだろう――
とは、“彼”の言だったかな。
[らしくないと思ったか、]
[一拍の間を置いて言い添える]
食事、 あぁ。
そうだね……
[肯定を呟けど異なっているのは明白で]
[去るかと思えば近づく気配に眼を向ける]
…………否、
[薄く開いた口唇は]
[音なく空気をかいて]
[それから、言葉を、紡ぐ。]
少し、 離れたかった、……からかな。
[一拍の間。
添えられた言葉に瞬いた。
遅れて、彼であって彼ではなかった事を思い出す。
分かたれたとは言え元は一つの魂ゆえかと、仄かに口元が綻ぶ。
耳に届くは、肯定でありながら否定の響きを帯びた呟き。
目を向ける青年の側立ち止まり、私は紡がれる言葉を待った]
………少し…、そう…でしたか。
[少しわかったよな気がして、静かに見上げる。
一人になりたかったでなく、離れたかった。そは誰と?]
[聞いてはならぬ事であろうと、目を閉じて。
そのまま、頭を垂れる]
……なれば、お邪魔してはいけまぬの。
私は失礼いたしまする。
[頭を上げて、青年に背を向ける。
このまま此方で時を過ごそうとも、心配される方がいるであれば見かけた事を知らせればよいであろうと]
別に――
[邪魔でもない]
[恐らくはそう続いたであろう言葉は、
音にはならぬまま虚空に消え失せた。]
否、此方こそ、食事の邪魔をした。
[代わりの台詞を口にして、*その背を見送る*]
[泉の水の冷たさ故か、私の心も凪いで。
窓の外、彼の仔達が喜びそうな料理の香りが風に乗って届いた。
無意識に風上に回り、そちら側から室内へと入る。
未だ育ち盛り達の姿はなく、睡眠の欲求を満たしているよであった]
ただいま戻り……ました…
[物思いに耽る姿に、声を潜めて。
私はどうすればいいものかと睫毛を伏せ、瞳を揺らした]
[小さな声にふと我に返り、瞬き一つ]
ああ、お戻りですか、と。
……何やら、沈んでるみたいだけど……どうか、した?
[問いかける声は、気遣うよな響きを帯びて]
[挨拶の声はやはり、物思いを途切れさせてしまったようで。
なれど気遣われる響きに、私は言葉を迷わせた。
機鋼の魔との遣り取りなどが脳裏を過ぎる。
聞いてもいいのか、邪魔となるのか。
踏み込みすぎては、離れたいと思わせるであろうかと]
………、
[薄い唇が、幾度か音なき声を漏らして。
一度目を閉じて、心落ち着かせてもう一度言葉を紡がんと試みる]
………その、
……とは…難しいものだと………
/*
うーん。
陽光の人は大丈夫なのだろうか。
別に、こちらは放置でも問題ないのだが。
リアルトラブルでなければよいのだけれど。
[濁された言葉の意味は、やっぱり捉えどころなく思えて。
異眸をきょとり、とさせつつ、対ならざる対を見やる]
……ええと。
なんに対するそれが難しい……のか。
それがわからんと、俺もなんとも言えないんだけど……ね。
「……相方」
[ばさり。
白梟が羽ばたき、呆れたよな声を上げる]
……何だよ。
「……いや、なんでも」
[口ではそう返すものの。
白梟の丸い瞳はかなり、物言いたげ]
これは。
……起きちゃいけないんだよね。
オレ、わかるよ。
[邪魔しちゃ、だめ。えへん。
傍の鴉も、肯定するようにばさりと羽ばたいた。]
[毛布が、僅かにもぞ。
……、おきてるけど。
起きてないふり。 邪魔しちゃダメ。
って、メーアが言ってるから、寝たふり。寝たふり。*]
[対成らぬ対の疑問は最もで。
なれど正面きって言うのはなかなか難しく。
かといって、勝手に人様の事を例に出すわけにもゆかず。
困って見上げた異眸はきょとんとしていて、思わず瞳が揺れた]
…………。
[相手を困らせて己も困る悪循環を断ちたくて、私は瞳を揺らし
―――見つめ返せぬまま、無理に勢いをつけて言葉を紡ぐ]
あの、私……
過保護にしてしまったり、心配しすぎてしまったり…
適切な距離をとるのが………上手く出来ませぬ。
[声は段々小さくなり、それにつれて視線も床へと落ちた]
[告げられた言葉に、がじ、と軽く頭を掻いて]
過保護……ってのは、セレスの事か。
でも、それはそれで、あなたの「らしさ」だと思うし。
そんなに気にしなくてもいいんじゃない、かな?
[言葉を選びつつ、返す。
距離の事に触れなかったのは、多分、自分も答えを出せずにいる事だから]
殲滅の陽光 ヘルガが「時間を進める」を選択しました。
時空 オトフリートは、機鋼 アーベル を投票先に選びました。
時空 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
[舌打ちされてもなあ、とか思いつつ。
むしろ、物陰から出てこいよ、と思ってるけど言わない。
多分、そこらは無意識の自己保身です。きっと]
[俯いたまま、時の竜の声をゆっくりと受け止める。
頭を掻く仕草を見たなら、困らせているのであろうと余計に落ち込んだであろうけれど。
今は見えなかったから、ただ言葉とその響きだけを追って]
………はい。
急には変われないのも…私らしさなのやもしれませぬ…の……。
[俯いたまま、小さく頷く。
心司る竜のノイ殿も、いいといっていたから。
時の竜がいいのであれば、少し甘えるも…許されるであろうかと。
髪の間から覗いた人の耳が、*薄く染まった*]
[いっぱいいっぱいな麒麟は、メーア殿の気遣いを知るはずもなく。
知ったら知ったで真っ赤になって、ぱたり倒れてしまいそなりや。
*知らぬは幸いばかりなり*]
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