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ゲル〜、行くなら手伝うの〜…
[蔓輪を作りにと、ゲルダにそういいながら笑いかけて、
お仕置きされそうとの言葉には]
ゲル〜、お仕置きされると悲しいの〜……
[しゅんと悲しそうな色をにじませた]
よしよし、お前も、とんでもないことに巻き込んでしまったな。
[主の姿を見て蹄を鳴らす愛馬に、そう声をかけながら、厩舎から引き出す]
大人しそうに見える。
真面目そうに見える。
――見えるだけ、だがな?
[肩を竦め 笑みをを返す先
ゆらりと揺れた焔へと手を伸ばし ピンと 弾いた。
ゆらゆらと 人玉のような炎は尾を引いて
じっと見るゼルギウスの方へと 近寄って行き
彼のまわりをくるくると回りだす]
熱くねぇから心配すんな。
――そういえば、お前、こないだの火傷はちゃんともう治ったか?
[ぐるぐるに巻いた包帯。
随分と昔の事のように 思えた]
[そのまま馬に乗るではなく、剣を抜いて、その黒い鬣を少しだけ切り取った]
しばらくは世話もままならん。森で暮らしていろ。
[後は、そう告げて尻を軽く叩くと、黒馬はどこか不満そうに小さく嘶いて、けれど主人の言葉には逆らうことなく、森の中へと姿を消した]
─館内・廊下─
お祭り始まるまでは普通だったんだけどね。
『秘宝』の祭壇に触れたら、酷くなった気がするんだよ。
[手伝ってくれるという榛名に、にっこり]
ありがと。
うん、だからそうならないようにね。
[しゅんとする榛名の手を軽く握った]
ふみゅ〜…
[ゲルダとナタルの間でなされる王についての会話、
自分の中では、王様っていうくらいだし、いろいろ大変なんだろうなとそんな結論に達していた。
手を握られて、向けられるゲルダの笑顔と言葉に、悲しそうな色はやわらぎ]
ゲルと、約束なの〜…
[とぎゅっとその手を握り返した]
これはなー
…―――大事なもん。
あと…何時間かなぁ、もう少ししたら教える!
[弾いた炎は ゼルギウスが差し出した左手の上
すい と 吸い込まれるように、消えた。
否――消したのは、男自身]
お前を傷つけるような事はしないから。
――万が一したら、こうなるまでまた包帯巻くから。
[言って名残の残るのみとなった彼の手に
つい と 指で触れて]
―南西の花畑―
お……。
イヴァン、は、そうだろう、ね。
[この格好だとおっさんとも言うのにも苦労するなおい!なもんで、言いなおし。
どこでだったか、エーリッヒの飼い主がおっさんだったのは聞いてたから、そりゃそうだよなーとは思っといた。
ゲルダが嘘ついてなければ、それも多分違うんだろうなぁ…。んであたいか。]
あ、うん。私は、違う、よ。
……うん、他は、よくわからな、い、ね。
リッキーは、信じてたんだ、けど。
わたしは、少なくと、も、エーリッヒが、違うのは、わかった。
防ぐなんて、エーリッヒは、嘘でも言わない、から。
[素直だかんなーわんこ。もしエーリが犯人なら、変なこと言わずに黙っとくだろってあたいは思ったのさ。]
……それより、エーリッヒ、その、女王の匂いの事、黙っとい―――
[て、って言うと同時に、あたいは一瞬にして元の―――じゃないか。
茶髪のベッティの方に戻ったんだ。]
うわ―――――――ぉった!戻った!!
うし帰ろうぜ!待たせてごめんな!
[あたいは大喜びでエーリッヒを撫でてから、遠慮なく背に乗ったのさ。ひやっこいぞ。
それにしても今日だけで、暫く分のもふを堪能したんだぜ……。]
大事なもの、ですか。
後で教えてもらうのを楽しみに――って、消えてしまいましたけど……
[左手に吸い込まれるように消えた炎に驚いたように瞳を瞬かせ。
不安げに左手とイヴァンを交互に見やった]
そう、ですか?
……まあ、熱くはなかったので、大丈夫だとは思いますけれど……
[不安のにじむ声で呟き。
左手の痕に触れられるのにはくすぐったそうに眸を細め、おかしそうに笑った]
次は、ぐるぐる巻きじゃなく適切な量でお願いします。
わぁ。
じゃあ戻ろうかー。
[また撫でられてベッティは自身の背中へ。
四肢に力を入れて身体を持ち上げると、館を目指して歩き始めた。
背中が適度に冷たくて気持ち良い。
ちなみに忠告の途中でベッティが見慣れた姿に戻るとなってしまったため、口止めについては承諾を返して居なかったりする]
[花畑に行き着く前に、ゼルギウスとイヴァンの姿が遠く目に入る]
イヴァン殿!ゼルギウス殿!ベアトリーチェは見つからなかったのか?!
[少々大きめな声をかける]
[マテウスの大声に青銀の髪を揺らしながらゆっくりと視線を向けて]
おや、マテウスさん。
残念ながらビーチェは見つかりませんでした……
黒江さんが王に聞いたらビーチェは犯人ではないと言うような答えだったようですし。
[ふう、と残念そうに答えた]
楽しみにしててくれ。
不安にさせてごめんな。
[少し眉尻を下げ、手を伸ばそうとして ぴたり
その手は宙で止まり]
…3回目だって位だから オレより年上なんだよな、多分…
[どうやら頭を撫でようとしたらしい。
流石にまずいなと止めて]
…またしばらくしたら、王様のあの光が飛んでくるんかな。
――怖ぇな。
[その手はぽり と頬をかき。
泳ぐ視線は薔薇色の空を眺めた後 館へと]
―館内・廊下―
王様も痩せ我慢のヒト?
[ナタルのフォローにまた少し方向変化。
真実まで辿り着ける日はいつか]
でも南の森じゃ丁度いい材料が見つからなくて。
今度は西の方を探してみようかな。
[ナタルに頷き、榛名に言った]
─→館・廊下─
……結局、某の方が早かった様だな。
[上空からはゼルギウスとイヴァンの姿も見えていた。
小さく呟きながら翼を隠し、館の中へ。
人の姿を探して歩き]
嗚呼、そこに居たか。
[程無くナタルたちの姿を見つけて、その近くまで歩く]
─館内・廊下─
[ゲルダと榛名、二人の様子に感じるのは、なんとも言えない微笑ましさ。
自然、その感情は、口の端に浮かぶ]
んー……やせ我慢、っていうのかなあ。
まあ、あれ。
エライヒトっていうのは、見えないところでもがくものなんだよ。
[今やってるかは、知らないけど、と。
ぼそり、と付け加えたのは届いたか]
─南西・花畑→館─
[うっかりエーリッヒはうんと頷いたもんだと思ってたあたいは、女王の件に関してはそれ以上突っ込まなかったんだぜ。
その事を後にあたいは激しく後悔するのであった……………かどーはわかんねぇけどな!
自分で飛ぶのばっかりで、誰かに連れてかれるってのはなかなかないもんで、エーリッヒの背中に乗って快適にあたいは館までたどり着いたのさ。]
とーちゃっく。楽だー!あんがとなエーリッヒ。
あ、ハノスケも戻ってたんだ。やほー。
[最初に目に付いたハノスケに、ひらひら手を振っといた。
ナタルたちも見えたら、ついでにひらひらってしといたんだぜ。]
─ →館─
[どうやらゼルギウス達とは別のルートを通ったらしく、途中駆けたのもあって彼らよりも先に館についた。
女王の事についてはその時にならないとどうなるかは分からなかったり]
着いたぁー。
ただいまぁ。
あのねぇ、ビーチェどこにもいなかったのー…。
[黒江が丁度ナターリエ達と合流したところなのだろうか、他の者達も見えると探しに出た成果を伝えた。
既に黒江から伝わった後だったかも知れないけれど]
[顔を顰めていうマテウスにはですよねえ、などと軽く頷きを返す]
どうやらそのようですよ。
まあ――王にもきっとなにか事情があるんですよ。
――…多分……
[妖精が減ってさらに結界の維持が大変になる王の苦労など露知らず、そんな事を答える]
[まだ眠いから、目をこしこししていたけれど。
リディとギュンターからここが反省房の中だと説明を受ければさすがに驚きで目を瞠り二人を見て。]
ハンセイ、ボウ。
私、わるいこと、したの?
[そう、不安に表情を曇らせて首を傾げた。
イヤなところだと聞いてはいたけれど、リディたちが側にいるからか泣くことはなかった。]
─館・廊下─
……嗚呼。
[ナタルに声を掛けられれば、少しだけ気まずそうにした]
否、それらしき姿は無かったな。
エリ殿と、ゼル殿も見なかったと。
[問われた言葉に答えを返す。
ゼルギウスにははっきりと聞いたわけではなかったが、見たなら言うはずであろうという推測も混ぜて]
―館内・廊下―
[今度は西にとゲルダの言葉に頷いて]
ゲルのためなら〜、どこまでも〜…
[ふらふらっと、そんな言葉を語る自分は、本当にどこまでも行っちゃいそうに見えたかもしれない。
ナタルの様子に気づくとこてりと首をかしげただろうか]
―館内・廊下―
黒江さんだ。
おかえりなさい。
[移動しようかと思ったところに帰ってきたヒト一人]
そっか。
エライヒトも大変なんだね…。
[王様に同情しかけた心は、聞こえてしまった呟きにまた半減してしまったかもしれない]
外に出せるんなら、その方がいいよな。
こっちに出す、なら、犯人がまだ居るなら止めた方がいいかもな、犯人がビーチェを選んだ理由がわからないからなぁ…
[何か見たのかもしれんし、と、ゼルギウスと話していた事を マテウスにも話し。
王への不満が滲むマテウスには苦笑して]
気持ちは判るが、焦っていいことなんて何もないからなァ、オレはオレなりにがんばる心算だ。
[ぐ、と拳を握る]
[自分の問いかけには二人はどう応えたろうか。
不安げな表情のまま、ふに、と俯いて、違和感に気付いた。]
かばん。
私の、かばん。ない。
[いつも肌身離さず持っている鞄がどこにも見当たらないのに気付き、辺りをきょろきょろ。
それでも見つからなくて、泣きそうになった。]
どう、しよう。
お姉さんのスズも、あれと、いっしょなのに。
―館内・廊下―
あ。みんなおかえりなさい。
うん、ビーチェちゃんは連れてかれちゃったみたいだね。
[エーリッヒやベッティも戻ってくれば、手を振って。
部屋の中で感じたことを伝えるのだけれど]
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