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あ、そうだシスター、これ、うちの婆ちゃんから。
[そう言って焼き菓子の入った籠を渡す。
そうして、お茶を一杯頼んで近くの椅子に腰を下ろした。
この青年について、村役場ではこう記録されている。**]
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■名前:ユリアン・バーゼルト Julian Baselt
■年齢:22歳
■職業:木工職人見習い
■経歴:村の出身。
両親はなく、幼い頃に村の大工兼家具職人の師匠に引き取られて育った。
その恩を返すべく職人見習いとして修行中。
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─ 宿泊施設・広間 ─
[管理人と言葉を交わしながら紅茶を楽しみ、クッキーを口にして。
一通り楽しんだ後は持って来ていたレース編みを続けていた。
その手が止まったのは、新たな来訪者>>31と働き者>>34が戻って来た時]
こんにちは、ノーラさん。
寒かったでしょう、暖炉の前にどうぞ。
[椅子から立ち上がり、暖炉の前を陣取っていた白猫を拾い上げる。
白猫は不満げに、にゃあ、と鳴いたが、大人しくナターリエの腕の中に収まっていた]
アーベルさんもお帰りなさい。
[管理人へ呼びかけるアーベルにも声をかける]
[次いで現れたのは大工作業や家具製作を行う職人の見習い>>40。
紡がれた疑問は誰しも思うものらしい。
白猫を床へと下ろしていると、ユリアンから籠を差し出された>>41]
いつもありがとうございます。
[彼の育ての親からの差し入れと聞き、微笑んで籠を受け取る。
籠からふわりと焼き菓子の香りが零れた]
良い香り。
折角ですし、皆さんで頂きましょうか。
[一人で食べるのも勿体無い、と。
籠を広間のテーブルに置き、皿を持って来て取り分け始めた*]
村の設定が変更されました。
―― 宿泊施設・広間 ――
[指定された広間にいたのは4人。
管理人とシスターとアーベルは元々ここに住んでいるからいても不思議ではないけれど]
やっぱり、呼ばれた口って事だよ、ね?
[などと一応確認してしまう。
でなければ、シスターがここでレース編みをしていないだろうから。
そのシスターが先客の一人に声を掛けたのは、青年が顔を出すほんの少し前。>>42
先客…ノーラは席についていたか、それともまだそこに佇んでいたか。
彼女が呼ばれていた事は少し意外だったけれど、ギュンターが来ればわかるだろうと今は聞かない事にして
焼き菓子の籠をシスターに渡して、皆でと言う言葉に笑って同意する。>>43]
婆ちゃん、いつも多めに寄越すからさ
遠慮しないで食べても大丈夫だと思うよ。
[なんて言いながら自分でも皿を受け取って、ひょいと摘んで口に運ぶ。
先に手をつければ後の人も手を出しやすいかな、なんて考えて。
ちろりと指先を舐めながらノーラの方を見る。
一つ下のノーラと一つ上の彼女の旦那
自分も含めて年が近かったから、彼女たちの馴れ初めもよく知っていた。
結婚するというのもとても自然に思えて、誰からも祝福される二人だった。
「ユリアンも早くいい人を見つけろよ」なんて、笑っていたあの人はもういない。
早く元気になって欲しいけれど、こればかりは
「時間だけが解決してくれる物ですよ」と婆ちゃんが言うから
こうしてお菓子を勧めるくらいしか出来る事がない。]
にしてもさ
人のこと呼んでおいて団長さんはまだ来てないの?
早くしないと、ほら、また雪が降ってきそうじゃん。
[窓の外はさっきまでよりも雲が厚く重く見えて
雪が降る中帰るのは嫌だな、なんて思いながら
残っていたお茶を飲み干した。*]
─ 宿泊施設・広間 ─
はい、集まるように、と。
[ユリアンの問いかけ>>44に是を返し、盛り付けを終えた焼き菓子を皆の下へと運ぶ。
ノーラからの申し出>>50が聞こえれば、皿は手分けして運ばれることに。
受け取ったユリアンは早速焼き菓子を口にしていた>>45。
彼の言葉から、気遣ってのことだというのは窺える。
ナターリエもまた自分の分を手に、レース編み一式を置いた椅子へと戻った。
自分にも寄越せ、と擦り寄ってきた白猫には、サツマイモで出来た間食用の餌を与えておく]
[団長の不在や天気のことが耳に入ると、自然と視線は窓へと向かう]
折角アーベルさんが雪を片付けてくださいましたのに。
[広がる曇天に気付いて零すのはそんな話]
自分が仰ったことを反故にする方ではありませんから。
間も無くいらっしゃるのだと思いますよ。
[団長が何を思って召集をかけたかは知らないが、真面目な方だから、と。
窓の外を窺いながら取り分けた焼き菓子を口にする。
口に広がる仄かな甘さに口元を緩めた*]
[ノーラ>>48に声を向けられた白猫は、返事をするように、にゃあ、と鳴く。
仕方ないなぁ、と言うように尾を揺らし、ナターリエに運ばれ暖炉から離れて行ったのだった]
[おやつを貰った白猫は、それを平らげると大きく伸びをして、その場にいる者達を観察するように見上げていた*]
6人目、宿屋手伝い ゲルダ がやってきました。
― 教会前 ―
[綺麗に雪かきのされた道を歩く影が一つ。
教会の前で一度足を止め、ステンドグラスを見上げた。
薄く開く唇から白い息が漏れる。
それから視線を下ろし、宿泊施設の方へ再び歩き出す]
7人目、学生 リディ がやってきました。
― 民家 ―
えぇ。ちょっと待ってよ。
お婆ちゃんとも久しぶりに会えたんだけど、あたし。
まだまだ話したいことがいっぱい…。
[突然の来訪者から告げられた内容に、彼女は唇を尖らせた]
…そうだけど…うん…。
[それでも、同じく困惑顔の祖母に抱き締められ。余程の事なのだろうと諭されれば、諦めて大きく溜息を吐いて]
ここの冬は長いしね。
分かったよ。いってきます。
[そうして寒空の下を渋々と歩いた彼女は、教会の宿泊施設の扉を叩いた]
― 宿泊施設・広間 ―
[何やら深刻そうな顔の自衛団長に、理由も告げずに呼び出されたのは数刻前の事。
深く問うこともせずに従ったのは、どのみちこの場所に来れば分かるだろうと考えての事だったか。
しかしていざ来てみれば、その空間には年の若い男女数名と、猫が1匹]
なに、お茶会?
[眉根を寄せ不可解そうに呟いた、娘は名をゲルダと言う。]
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■名前:ゲルダ・フーベルトゥス Gerda Hubertus
■年齢:19
■職業:宿屋店員
■経歴:赤子の頃に村の前に置き去りにされていたのを拾われて以降、16を過ぎるまでは教会の世話になっていた。
現在は宿屋を手伝っており、主に部屋の掃除等の裏方作業をしている。
不愛想。
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[役場に収められた彼女の記録は以下の通り]
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■名前:リディ・ウェーバー Liddi Weber
■年齢:17歳
■職業:学生
■経歴:村生まれ村育ち。
父は幼い頃に他界。4年程前に母親の都合で引っ越した。
村には祖母が残っている。
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― 宿泊施設・広間 ―
えぇっと…
[知ってる顔も知らない顔もある。
だが知ってる顔でも3年ぶりだ。どんな反応をしたものか迷って、入口で暫しフリーズ状態]
ごきげんよう?
[そのうち普段使うこともない挨拶が何故か飛び出して、自分でも変な顔になった]
─ 宿泊施設・広間 ─
[お茶会会場と化した広間に増える気配。
不可解そうな表情で呟く様子>>60に、視線をそちらへと向けた]
こんにちは、ゲルダさん。
ゲルダさんもいかがですか?
[お茶会は否定せず、相伴しないかと誘う。
教会の前任者が世話をしていたという女性。
前任者からは気にかけてあげてほしいと言われており、赴任の1年目は時折宿屋へ様子を見に行ったものだ]
[程なくしてもう一人、広間へと現れる>>62]
こんにちは。
寒かったでしょう、お二人ともこちらへどうぞ。
[誘導するのは暖炉の前。
先ずは温まるよう勧めた*]
─ 宿泊施設・広間 ─
[シスターが動き始めたのに気付いてかノーラも手伝い始めるのをみて
ほんの少しほっとしながら焼き菓子を齧る。
昔馴染みの顔を見たせいか、少しだけ緊張が解けた気がして>>49
理由はわからないけれど、この顔ぶれならあまり難しい話じゃないのかもしれないと勝手に考えた。]
急な呼び出しだったんだし仕方ないよ。
これ、多分呼び出されなくても持ってくることになっただろうし。
[自分が持ってきたのはタイミングがよかったせいとノーラに話す。
元々、そういう事に気のつかない人じゃないのも知っている。]
[この場に呼び出された理由は誰も聞かされていないらしい。
シスターを手伝って皿を配り終えると、女は紅茶のカップを手に空いた椅子に腰かけた。
茜色で満たされたカップは冷えた手元も温めてくれる。]
…また、積もるかな。
[言いながら、ぎゅう、ともう片方の手指でスカートを握り締める。
雪には物心付く頃から親しんできたが、大嫌いになってしまった。]
集まるように、か。
肝心な事は後回しなんだよな、ギュンじー…団長さん。
[シスターもやはり何も聞いていないようで>>53
アーベルからもさっぱりと言う返事が返れば>>55
仕方ないなと溜め息をついた。]
雪は、仕方ないよな確かに。
あまり酷くならない事を祈るしかないか。
あ、帰りにも降ってるようならノーラのこと送っていこうか?
[夜道を一人で歩くよりはいいだろうなんて、軽く。]
[そうしているうちに、また新たな顔が広間に見えて>>62
その向こうにもう一人いるのに気付いて>>63]
え……ほんっとうに、どういう理由で集めてんだ団長さん。
[なんていまさらな事を口にした。*]
[雪かきをするのは骨が折れるが、せめて降るのは皆の寝静まった頃であって欲しいと思う。
そうして出来れば夢だったように消えて欲しい。
誰も災いに巻き込まれないように。
けれど天候は人の望みを解してはくれない。
その事も女には分かっていた。
この村は昔から大雪が降れば周囲から隔絶されてしまう。
道とそうでない場所の区別が付かなくしてしまい、夫は無理に帰ろうとした結果、足を滑らせて崖から落ちた。
冬よりも春に近い時期の、ほんの気紛れのような雪の日の事だった。]
村の設定が変更されました。
─ 宿泊施設・玄関 ─
ん、まあ、見に行くだけだから大丈夫ー。
[気を付けて、というノーラに軽く返して、向かうのは玄関]
……ぉぅ、これは本格的かも……っと。
[扉を開けた先に見えた光景──勢いを増して行く雪空に眉を顰めるのと、その向こうに、こちらへと歩む人影を認めるのとは果たしてどたらが先だったか]
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