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─ 宿屋 ─
[ぼやく口調>>274にはゆるりと一つの瞬き。
僕も大概だろうけれど、この人も普段とあまり変わらないな、と感じた]
直ぐに割り切れたら、それはそれで問題でしょうね。
…何せ、見知った顔ばかりなんですから。
[言って、もう一度周囲を見回す。
付き合いの深い浅いはあれど、知らぬ顔と言うわけではない人達ばかり。
頭では理解出来て居ても、簡単に決められるとは思えなかった]
…そう、かな?
僕は、いつも通りのつもり、だけど…。
[リズから指摘>>279を受けて、小さく首を傾ぐ。
考えることが多いせいだろうか、そんなことを思ったりもした]
……リズ?
[否定するような言葉に、不思議そうに声をかける。
リズこそ様子がおかしくないか、そんな風に考えて]
─ 宿 ─
[さて、ここはどうするか、と思うものの。
やはり、放っておくのもできず]
……大丈夫ですか?
[唇を噛み締めるエリザベータ>>277に、そっと声をかけた]
[御伽噺と現実を重ねるほど子供ではなかったけれど
今はその御伽噺の知識が頼りになるような気がした]
御伽噺は好き。
色んなお話を読んだけど……
御伽噺は御伽噺なんだって思ってた。
[伝承学者の言葉>>280に耳を傾けて]
……ん。
めでたしめでたしでおしまいが一番好き。
だから、――…
[自衛団長の言うような事態なら楽観は出来ぬだろうが
そうであればいいという希望は小さく零れ落ちた]
― 宿 ―
[友人がやけに詳しいな、とか思っていたが。
なんか見えた言葉>>271に、微妙な顔をしておいた。
後でちょっと問い詰めてみるか、とかも思いつつ。
溜息つく恩人の胸中までは読めず。それでも笑むようなら、今はそれ以上どうこう言いはしない。気にするなとの仕草には、物言いたげな表情を一瞬だけ向けたがそれだけだった。
仕草には、”白”と”金”と”粉”を手話で取る。白金粉、つまりは『銀粉』だった。
『俺の獲物は銀じゃないからな』とは、少しの間の後に伝える。
彼女も見た事があるだろう、傭兵時代に愛用していた代物は、結局捨てきれずに今も教会に隠し置いたままだった。]
─ 宿 ─
[普段とあまり変わらない、と思われている>>286とは知らず。
まあ、こちらも似たような感想を抱いてるのだが、それはそれとして。
ペースを変えないのは、常の事と言えばそうで。
この場では、年長者が大きく取り乱すのもどうか、というのもあって、内心のあれこれは抑えているだけ、というのも少なからずあった]
……そーだよねぇ。
割り切らなきゃならん、って、状況なんだろうけど、こればっかりはどーにも。
[>>285 には心から同意した]
タマに凄いのあるからね。
母さんに何時も飲まされてた自称ハーブティーも異常に生臭くて、私以外の人で飲めた人はいないし… 慣れもあるとは思うけど。
[自身ではそんなにひどい味とも思っていなかった。しかし、母も飲んでいるところを見たことがなかったと今更ながら思い出す。
ヘルムートから呼びかけられれば、慌てたように。]
なんでもない。なんでもない。
私もちょっと変かもしれない。急にあんなこと言われて気にしているのかも。
落ち着いたら元に戻ると思うから… 少し、お茶でも飲みたいところかな… こんなとこに籠ってて仕方ないし。
ん。
牙から守ってくれる人が
力をもっている人を守ってくれれば……
でも、守ってくれる人も誰がそうかわからなきゃ
誰を守ればいいかわからない、かな。
[こてんと首を傾げる。
どうにも少女の思考は御伽噺のようにいかないらしい]
あっ……!
[驚いたフォルカーの後ろでゴツンと痛そうな音がする>>284
少女も驚きの色を見せるが直ぐにおろりとして]
ご、ごめんね。大丈夫?
……痛い? 冷やした方がいいのかな。
[案じる言葉を掛けるけれど薬師が診るならば場を譲り
ただ心配そうに見守っている]
― 宿 ―
う゛ぅ。
[後ろに柱があったこともすっかりこんと忘れていた。
ぐるぐるしていた頭の中から色々落ちていった気がする]
ちょっとぶつけただけ。
[ズキズキしてるから薬師>>289に言われて素直に手を下ろす。
膨らんできたたんこぶと、ささくれか釘に引っ掛けたのだろう小さなスリ傷があるのは自分では見えない]
普通は、そうだよ。
[御伽噺は御伽噺。>>291
それは、誰しもが思う事だろう]
俺だって、子供の頃はそう思ってたしね。
自分で色々研究するまでは、本当の事だなんて、思ってもいなかった。
[零れ落ちた言葉。
そこに籠もる想いは薄らと察せたけれど。
気休めを口にするのもどうか、という思いは、そうだね、と頷くだけに留めさせた]
……この中にいるの?
[ありえない、と思った。
この場にいるのは顔見知りばかりで。
間違ってるんじゃないか、とそんな考えがぐるぐると回っている。]
大丈夫だよ。
ちょっとぼーっとしてたみたい。
[心配そうな少女>>295にどうにか笑ってみせた。
目尻に涙が浮かんでいると説得力はないかもしれない]
そっかあ。
守る人ってどうやって見つけてたんだろう。
[御伽噺は報告レポートではないし、一緒に読んだのもずいぶんと前の記憶だから、思い出そうとしても出てこなかった]
[ちなみに、友の微妙な顔>>292には気づいていない。
故に、問い詰められる可能性も、意識にはなかったとか]
あー……ハーブティとか、そこらはねぇ。
大雑把なよーで、繊細だから、あれ。
[味に関する同意>>294にはこう言って頷いた。
自分で調合に挑戦して、痛い目を見たことがあるから余計に。
紅茶は得意だが、こちらは難しい、なんて思ったのをちょっと思い出したとか]
―宿―
[ライヒアルト>>292が伝えたものに、すこし考えた後、ああ、と納得した。
昔世話になっていたころに彼が使っていた武器を思い出し、銀粉が商品の中にあっただろうかと考え。
『大丈夫、あるよ。 今からとってくる』
ものいいたげなライヒアルトの表情はスルーしたまま仕草で答えて宿で借りている部屋へと上がる。
自室に入って小さくため息を零し]
面倒なことになったねぇ……
[独り言を呟きながら、荷物をあさる。
ライヒアルトの黒胡椒と銀の粉をとりだす。銀の粉についてはすこし大目だ。
リーゼロッテから頼まれたものもついでに用意する]
――この村で武装が必要になるとはねぇ……
[普通の武器しかないのは当然といえる。
銀の粉はライヒアルトに渡す分を除けばもう他の人に渡せるほどはない。
だから銀の粉はそうとはわからぬように布袋にいれて確りと封をしてある]
─ 宿屋 ─
……決めるにはまだ、時間があるようですから。
[抑えていると言うのは知らぬまま、変わらぬ態度だと思っているオトフリート>>293には一言だけ。
そう言葉を向けた。
向けた言葉は、聞く人によっては既に割り切っているようにも聞こえたかも知れない]
───そうだ、オトフリートさん。
時間がある時で構わないのですが…。
…本を、動物の図鑑か何かがあれば、お貸し願いたいのです。
手持ちの資料では、少し足りなくて。
[次いで紡いだ言葉は、日常と変わらぬ態で為された。
まるで雑談のついでと言わんばかりのもの。
彼が幼馴染に言ったような、こんな時になんだけど、と言うような言葉は一切無かった]
…うん、気にならない方がおかしいし、ね。
お茶は───。
[リズが慌てたように言う様子>>294には頷きを返して。
お茶については誰かに頼めば、と思い、視線はこの宿屋の子であるフォルカーへと向く]
[身を震わせる様子>>299に、これは結構参ってるのかなー、などと思いつつ]
いや、無理はせずに。
いきなりあんな話されたら、普通、参りますしねー。
……水、飲みます?
いや、それよりお茶の方がいいかな。
[軽い口調で問いながら、こて、と首を傾げて見せた]
ん……そー、だね。
[返された言葉>>303に、軽く肩を竦める。
実際、今ここでこの事を論じ続けていても仕方がないのも、事実だから]
お、動物の図鑑?
ああ、構いませんよ、と。
うん、まあ、家にはまた戻る心算でいるしね、用意しとくよ。
[続いた申し出には、一瞬戸惑うものの。
断る理由もないので、こう言って頷いた。
ほんとにペース変わらんな、とは、心の内にだけ落ちた呟き]
―宿―
[ライヒアルトに渡す分と、リーゼロッテに渡す分をきちんと分けて用意して下に戻る。
すばやくリーゼロッテがまだいることを確認して先にライヒアルトへと近づいた]
おまたせ。
[ライヒアルトの視界に入ったところで、仕草と同時に声をかける。
黒胡椒と銀の粉の袋をまとめて渡し。
『お金は騒ぎが収まってからでもいいよ』と伝えておいた。
そしてすこしライヒアルトと話した後、まだリーゼロッテがいるのならその場で頼まれたものを渡すし、家に帰っているようならその場にいる皆に断って届けに行くつもり**]
― 宿 ―
[頭の痛みが恐怖と混乱を一時遠ざけてくれた]
お茶?
待って、用意します。
[デザイナー>>304の視線に気がつくと配膳台の裏側へ向かった。
厨房まで戻らなくても、いつも用意されてるお茶ならここから出せる]
他の人も飲むよね?
[フォルカーが頭をぶつける様が見えて、大丈夫かよと言う表情にはなったが、薬師も少女も近くに居るのなら自分は動かぬまま。
友人が確か懇意にしている女に話しかけるのは横目で見た。
今問いかけるには具合が悪い、そんな事を思いながら。
恩人の言葉>>302に、頼むと伝え。彼女が戻ってくるのを待ちながら、クロエの様子も気にかかり肩を叩いた。こちらにも、『大丈夫かよ』と仕草しながら。]
― 宿 ―
はい。気をつけます。
[薬師>>308に手当てされるとやっぱりしみてまた涙目になりかけたけれど、すぐに終わったから、ありがとうと頭を下げた。
素直に返事をしても、気になって触りそうになるのはご愛嬌]
― 宿 ―
お菓子?
[ごそごそと台の下の棚を漁る]
クッキーならここにもあった。
何か作るなら父さんに頼んでくる…
[よ、と繋げるはずがまた鈍い音に変わった。
さっきよりはずっと小さいのは不幸中の幸いだと思う]
─ 宿屋 ─
お手間でしょうが、お願いします。
[諾の意を見せてくれたオトフリート>>306に、虚ろな瞳を細めて微笑みを作り。
僕は彼に対して軽く頭を下げた。
お茶の要請に応じてくれたフォルカー>>309には]
紅茶、お願いしても良いかな。
[良く口にする茶を頼み、配膳されるのを待つ]
[一貫して変わらぬ態度。
その根底には自衛団長が残していった、処断する一人を決める時以外は普段と変わらず過ごして良い、と言う言葉があった。
特に意識はせず、言われたままに行動する。
そうあるべきとされたなら、その通りにする。
僕にはそんな、全く自覚の無い癖があった]
[だから、誰かを一人処断しなければならないと言う話も、そうしなければいけないのだからと。
疑いも躊躇いも他より少なかったのだ]
ん、それじゃ、お茶もらいましょーか。
丁度良く、用意してくれるみたいだし。
[掠れた声の返答>>313に、にこりと笑う]
というわけで、フォルカーくん、こちらもお茶頼むよー。
[軽い口調で投げた言葉は、台の下で何やら探す少年>>314に届いたか。
ちなみに、音はちょっと聞こえなかった]
[戻ってきたイレーネ>>307から、品物二つを受け取り、仕草に少し瞬いた後に、意図を理解し感謝の礼を取った。
最悪、払えない、受け取れない可能性もあるなと思えば胸中複雑なものはあるが。
袋の中身をちらと確認すると、思ったより銀粉が多かった。逐一使ったとしてもこれなら十分足りるはず。どちらも失くさぬよう、懐にしまっておいた。
他人の家でもあるし、茶と菓子の話題などは任せることにした。
喉の渇きは少ない。喋っていないから当然なのだが。
イレーネが欲するなら、ついでに視界がこちらに向く分便乗しただろう。]
[信じられないと唇が形作られれば>>315、まぁ無理も無いと思い。
『少し休む方がいいだろうな』と、空いた椅子を指差し勧めた。
他にも疲れている様子が見られる、エリザベータにも気づけば椅子を示した。座った方がいいという意図は伝わったかどうか。]
― 宿 ―
はぁぃ。
[這い出してきて返事する声は小さかった。
お茶を出すのはよくする手伝いの一つなので手際は悪くない。
頭がズキズキしていても失敗せずに人数分を用意して、カップを台の上に並べていった。クッキーも一つずつ添えておく]
[フォルカーを驚かせたのは自分だという認識はあったから
彼の言葉>>300にも安堵しきるのは難しい。
けれど向けられた笑みの意味を感じ取れぬほど鈍くはなくて]
ん。
フォルの痛いが何処か遠くへいきますように。
[おさない頃のようにおまじないの言葉を口にした]
本の中では占い師が親友にひみつを打ち明けて
実はその親友が守る人で、っていう話だったかなぁ。
[御伽噺らしい展開だったように記憶していた少女は
思い出しながらその話の一部を掻い摘んで語った]
― 自衛団詰所 ―
……案じて貰いながらすまないな。
しかし、少しでも時間を稼ぐのが今は必要なのだ。
[一人になった部屋で呟く。
自分の安全を優先する気は彼に無かった。
ゲルダの言葉>>268にもそれは変わらず。
夜の巡回に一人で赴くことの危険さも知っていながら。
だから普段と同じ行動を止めることはしなかった**]
─ 宿屋 ─
[僕がオトフリートに頼んだ物に疑問符を浮かべているらしいリズ>>312に気付けば]
うん、動物の図鑑。
昨日言った物の他に、動物をモチーフにした物も作ろうかと思って。
そう言うのはやっぱり、しっかりした資料が必要だからね。
[言って、小さく微笑む。
細めた瞳は相変わらず虚ろを示していたけれど、幼馴染ならば真剣に考えてのことだと言うのが見て取れるだろう]
─ →自宅 ─
[自営団詰所を出て、それまで誰かが共にいたならそこで一人にして欲しいと言い。
向かった先は、皆がまだ集まっているだろう宿屋ではなく坑道近くの自宅。
中に入るとまっすぐ寝室に向かい、クローゼットから取り出したのは銀の短剣。
それを手にしたまま、胸元から母の形見─黒曜で出来た小さな鏡を取り出して。
それにつながる鎖ごと首から外してベッドの横の文机の上に置くと、剣を鞘から抜き─すらり、と腕に刃を滑らせた。]
───…っ
[宿屋の息子らしくお茶の準備をするフォルカーの手際は良く
手伝いを申し出ることも出来ぬまま
ちょんと佇み大人たちの話に耳を傾ける]
……。
[ふ、と宿の出入り口へと顔を向けて]
ゲルダさん、戻ってこないのかな。
[ぽつと零し。
やがて漂う紅茶の香りに意識を移ろわせた**]
ベアはよく覚えてるなあ。
[少女>>322のおまじないをもらって、もう大丈夫と涙も止まった。
また後で滲ませてしまうのは自業自得だから置いといて]
思い出した。
その親友もずっと占い師のことを守ってたんだよね。
信じてくれてありがとうって言うの。
─ 宿屋 ─
ありがとう、フォルカー君。
……大丈夫かい?
[用意された紅茶とクッキーを一枚>>321受け取って。
先程から頭をぶつけてばかり居る彼に案じる声をかける。
手当てを受けても痛いものは痛いだろう。
僕も、昔から身に覚えのあるものだった]
大丈夫。大丈夫。
[ズキズキするのも遠くなってきた。
それが良いのか悪いのかは分からなかったけれど、笑いながら紅茶を配っていった]
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