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……なにっ!?
[捕らえた、と。
そう思っただけに、飛び出し、距離を詰めてきたゼルギウスは意外だった]
ちっ……!
[『破滅』や『覇王』、そう言った力の強いカードは、用いる際の負担も大きい。
それだけに、繰り出される拳を避けられるだけの余裕は──なく。
腕を交差させ、とにかく直撃だけは凌ごうとするものの、叶わず]
…………っ!
[更に、そこに込められた力。
それに反応したか、『内なるもの』が、疼き──]
ち、やべっ……。
[何とか制御しようとするも、覚束ない。
ふわゆらり。
そんな感じで揺らめきたった黒い焔が形を変えて]
[……もふっ]
[とか、そんな。
それだけ聞いたら、かなり間抜けな音がした。
かも知れない]
[拳がライヒアルトに命中した瞬間、激しい衝撃が右腕を駆け抜けた。どれだけ氷の密度を上げたとしても、所詮は氷。残った波動は生身で受けたのだ。ダメージなないはずがない。それでも痛みを堪え、唇の端から血を流しながらも、体重を乗せて振り切る。その勢いは防げる筈もなく、床の上に転がり、壁に頭からぶつかった]
あた!
[出た感想がそれだけだった]
[殴られた勢いで吹き飛ぶ最中、現れたのは複数の黒い尾のようなもの。
それがクッションの役割を果たしたのか、床に叩きつけられる衝撃はわりと緩かったものの]
……さい、あく。
[ぼそり、呟く。
その姿は、獣の耳と尾を備えた、獣人の如きもの。
内なる獣の力が、一部具象した状態。
……何気に五年前、保護された時の姿とも言うのだが]
[しかしそこで力尽きた]
[へたへたっ、と座り込むと]
はぁー…
[大きく息をついた]
…どうやらそっちも勝ったようだな、ゼル。
[軍刀にも。紅蓮の炎にも抵抗する術がなく。ただ受けるに任せ…そして倒れ付す]
…すまん…アル
[蚊の鳴くような小さな小声はただ傍で主の身を守る金色の龍にだけ*届けられた*]
やれやれ、皆さん、無茶ばかりですね。
[無茶の原因を作った側の親玉は自分だというのに、そんなぼやき]
さて、導師はまだ立て込んでいますから、私も少しは働きましょう。
[指輪を嵌めた手に、もう一方の手を重ねて六芒星の印を描く]
『いってらっしゃい』
[古代語とは思われない詠唱と共に、ナニかが次元回廊に押し込まれた...もふっと]
いつつ……。
[全身に残った闇の波動が、全身の魔力の流れを阻害してしまい、まるで治癒魔法が働かない。この状態で追撃されては……。ゼルの背中を冷たいものを走ったが、次の瞬間ライヒアルトが変身した]
ハイ?
[思わずポカンとしてしまう]
『アル、大丈夫、か?』
[右腕の漆黒の問い。それに、何とか声を絞り出し]
ああ……ここで、これ以上侵食させたら、金ダライじゃすまねぇだろっ!
すまん……負担、かけるっ……。
[金ダライ、に妙に力が入ってるのは、きっと気のせい。
ともあれ、周囲を見回して。
目に入ったのは、倒れたナターリエの姿。
なんか見つめられてる気がしないでもないが、今はそちらが大事、と駆け寄った]
相棒殿、生きてるかっ!
『ゲルダ、ゼルギウスおめでとう』
『ライヒアルト、ナターリエは、お疲れさまでした』
[どこからか響いた声と共に、「もふっ」と巨大な白い固まりが二つ転がってくる。良く見ると、それがプチふわふわが大量に固まって、まりも状になったものだと判るだろう]
『勝利したお二人は、しばしの休憩の後、最終試験場へ向かってもらいます』
『残るお二人は、追試会場へ...あちらも中々賑やかですよ』
[巨大ふわふわまりもは、ころころもふもふと固まって転がりながら、四人の元へと近付き、彼等の目の前で、ぽふんと弾ける]
[見る間に大量のプチふわふわが、それぞれの身体をつつむようにまとわりついた。しっかり回復しているのだが、傍目にはプチふわふわの群れに襲われているようにしか見えないに違いない]
勝つには勝ったけど、体中ボロボロっす……。しかも闇の波動のせいで、治癒魔法使えないっすからね……。
[元々さっきライヒアルトに使った反治癒魔法は、土壇場で思いついた代物だった。元来ゼルが使う治癒魔法は細胞の再生能力を上げて治癒する方法で。そのベクトルを変化させれば、再生能力を落とすことができるんじゃないか? と思ったのだ]
……成功するとは思わなかったけど。
[その無茶のせいで治癒魔法が使えない一つの原因とは思ってない]
『主は生きている』
[纏っていた黒い布を金色の龍はどかして、変化したライヒアルトに見せる。
左腕を主に。ほとんどがところどころ火傷で覆われている。その中には今回の戦いではない古い火傷もあるが]
…勝手に…殺すな
ふわふわの仲間なのか…?あいつ…
[ライヒアルトを見つめ呟く]
[そこへオトフリートの遣わしたふわふわ隊が]
…こいつらがこれほど待ち遠しかったのは初めてだよ…
[流石に全身傷だらけで、大人しくされるがままでいる]
……そっ、か……。
[金色の龍の返事と、ナターリエ自身の声。
勿論、試験で死にはしないとわかっているけれど。
零した声に宿るのは、強い、安堵の響き]
……っと。
[そこに転がってきた、ふわふわの群れ]
……こら、回復してくれるのはありがたいが。
尻尾にじゃれんじゃねぇ……。
[突っ込みどころが微妙です]
ぁあ…
[低く呟きつつ、それでも視線をライヒアルトへとあわせられない。
無様で悔しいからだ…安堵した様子の呟きが心配されたことが嬉しくないはずがないが、それでも毅然とむしろ尊大に生きてきた...にはすぐに受け入れられなくて。]
…すまん…
[先ほど呟いた言葉をもう一度。小さな声で口にする。]
[まとわりつくふわふわのお陰か、最初に五本あった尻尾はその内どうにか一本に。
それでも、内側のバランスは相当崩れているようで、それと獣耳は戻せない状態で]
……気にすんな、って。
やるだけやった結果なんだし、俺は気にしてねぇよ。
[少なくとも、その点には偽りはないから、いつもと同じようにさらりと言って]
それより、追試があるようだから。
今のうち、しっかり休んどこうぜ?
[な? と言いつつ、尻尾で纏わりつくふわふわをてい、と跳ね上げる。
わりと適応しているんじゃとか、思っちゃいけない、うん。
その横で、真白の妖精が同じように尻尾でふわふわを跳ね上げているのは、*使い魔関係のなせる業、か*]
そりゃここまで来たら勝ちましょうか……。
[囁いてくれたゲルダの手を無意識に握って、そうこちらも呟いた。そこにギュンターが来て握った手を指摘され]
へ? は! いや、そんなつもりでは!? 本当に違いますよ!?
[必死になって弁解しつつも、ギュンターが治癒していく。そしてまた最後に拗ねてしまったのはご愛嬌である**]
………そうだな
[そのいつもの調子の声にライヒアルトの言葉にようやくそれだけ吐き出せて]
追試か。めんどくさい
[思わずそんな子といいながらも、ふわふわに囲まれて回復していく…最も、古いやけどの傷は治らないが
とにもかくにも、ライヒアルトが変化した姿に気づけるのはもう少しだけ後のことらしい
回復すれば追試会場に向かうことに*なるのだろう*]
─次元→四層・A地点─
[バトルフィールドに次元の裂け目が現れ。
その中から男が姿を現す。
……何か髪の毛の端がちりちりと焦げてたり]
よぅ、お疲れさん。
回復はだいぶ終わってるな、うん。
……って、なんて格好してんだ、ライヒアルト。
[そこまで消耗したのか、と。
つい口を突いて出そうになったが飲み込んで]
ま、暴走してないだけマシか。
[そんな結論]
休息が一段落したら、先程学長が連絡したようにそれぞれ移動してもらう。
ゲルダにゼルギウス、次で最後だからな、気を抜くなよ。
[やや後に、負けたライヒアルトとナターリエは次元回廊へと輸送し。
勝ったゲルダとゼルギウスには]
この先の扉に向かって、中にある菩提樹に触れてくれ。
それで最下層に移動出来る。
俺は少し追試の監視をしてから戻るよ。
[そう告げて、次元へと身を躍らせ、その場から姿を消した]
[扉の先のB地点。
菩提樹に触れたなら、二人は淡い光に包まれた後、ふっとその場から姿を消す。
次の瞬間には最下層のスタート地点へと降り立っているはずだ。
バトルフィールドにて回復が終わっているためか、今回はふわふわが現れなかったとか]
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