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いや…だってよ…鬼もう一人いるし、楽できるとこは楽するほうがよかね?
[なんとなくライヒアルトとゲルダの視線に気まずい気持ちが少し湧いたがきっぱりそこは答えた。ミリィの動きは気にしていない]
まだ強化の陣がかかってるから何とかなる。
近くの歪みに辿り着くまでが勝負だ。
[癒せはしたが、流石に次元の扉を開く程の余力は残っておらず。ちら、と周囲に視線を向けて歪みを探る]
っと、レナーテ良いところに、なのか?
ん…でも気分じゃない
[気が向かなかったら追わないという言葉通りにあっさり背を向けて歩く。というか]
魔力切れしたゼルギウスが珍しいから他のやつにも見せにいくか…やっぱ食堂かね
[鼻をひくつかせて次元を辿る道を探す。
鬼を追うとかよりもそっちのほうが気が向いたともいえたが]
ぁあ…やりたいなら別だけどな
[最後に威圧感だけぶつけ。それから未練もなく*歩いていった*]
ふぅん、それは残念
[本当にそう思ってるのか読めない口調でそう言いつつ、眼は誘導のためにブリジットに向けたまま
そして、着弾と同時攻勢をかけようと前に飛んだのだが]
しまっ、回復早ッ!?
[急には止まれず、右手から振るわれた光球をもろに喰らうが]
……ってあんま痛くない
てか、待て。お前さっきの呪文もしかしなくても退魔魔法じゃねぇか
おまっ、さっきから鬼だとか邪気とか果てはアンデッド扱いか
……………ふ、ふふ…………ふふふ
ふっざけんなぁ!!
[カチンときたのか、ダンッと地団駄一発
同時、ブリジットに向けて炎の顎が地を這い食いつかんと奔る]
[良いタイミングで現れたレナーテがミリィの眼鏡を奪う]
チャンス!
[ミリィの視力の悪さは折り紙つき。眼鏡がなければ全くと言って良いほど遠くが見えなくなる。壁にぶつかる良い音が気になったが、ここは逃走優先。強化したままの身体能力を活かして瞬時に後方へ。そして窓から外へと飛び降りる]
ありゃ…
[逃げるのは特に追う気もないが、壁にぶつかってるミリィに思わず足を止める]
っつーか視界強化とかはできんのか?
[思わず聞きつつ、必要なら一時だけ*その術を施すだろう*]
[外へ飛び降りたアルトを見送り、マテウスの言葉に肩を竦めた。]
この状況ではやりあいたくないしね。
[そのまま身を翻し廊下を駆けていくが――角を曲がったところで他の生徒の襲撃を受け*爆風が廊下を吹きぬけたとか*]
[気配が消えていくのがわかるが、しかし眼鏡を失った彼女にはどうすることもできない]
んもー! ライ、次あったら覚悟してなさいよねー!
[眼鏡のない素顔に、赤くなった鼻のおかげで涙目になりながら、気配の消えたほうに負け惜しみを叫んでから、しかたなくレーグの尻尾の先をこっそり掴みながら、マテウスと一緒に食堂に戻った]
ぐすん。
やった…! って、あれ…?
[直撃したのを見て喜色を浮かべるがまったく変わらない姿で現れるユリアンを見てようやく退魔魔法が人間に効くはずがないこと思い出します。]
そうゆうのは神聖魔法の定型文でそう思っているわけじゃないですよう…。
人間にも通じる攻撃魔法がそもそも少な…って聞いてませんんね!?
[慌てて翼を羽ばたかせ、空へと舞い上がって回避します。]
[窓の外は丁度空間の歪みになっていて。飛び込んだ先、着地したのは南館の外だった]
─西館→南館外─
っとぉ。
食堂には出れなかったか。
ま、逃げれただけ恩の字っと。
[マテウスには戦う意思があまり見られなかったが、眼鏡を取られたとは言えミリィは諦めるはずもなく。捕まるよりはマシと考えた]
一旦身を顰めて少し休んでから移動、が妥当かな。
ベル悪い、今回は警戒頼む。
『仕方ないわね、その様子じゃ気配消すので精一杯だろうし』
[承諾の頷きを見せる灰銀に感謝の意を述べながら、強化の陣がかかっているうちに生い茂る樹の上へと登り。茂みの中に己が身を隠した]
物音さえしなければ上ってあんまり見ないよな。
次元の扉が開けるようになるまで、しばらく休憩だ。
『その物音を出さないで済めば良いのだけれど』
そん時はそん時だ。
[どこまでも考え方は気楽。今のところ音を出すことは無く、時折通りかかる参加者にも見つかる様子は無い。音を出して見つかる頃には、逃げる程度の魔力が戻っている*ことだろう*]
とりあえず逃げれた、かな。
歪み抜けたら南館に出た。
少し休んでから食堂目指すよ。
[それだけ告げると、しばらくは樹の上で*寝てるかも*]
[空に舞い上がるブリジットに対して、地面を踏みしめた格好のまま俯いていたが]
…………よぉしわかった
ここまでコケにされちゃしゃあねぇよ。ああ、しゃあねぇ
そこまで化けもん扱いするなら、それ相応の戦い方してやんよ
[そう呟くと、すっと右手を水平に翳す]
汝は火の神。神産みの時。その母を死に至らしめん呪いの仔
その焔以ちて、万物をなぎ払う破壊の魔杖となれ
[そう詠唱すると掌から煌々と光る炎が舞い上がる
だが、ユリアンはそれを放つことなく掌に留め]
……掌握。魔杖「レヴァンテイン」
[それを握りつぶす。同時、彼の右手は炎に包まる
いや、正確には『右腕が何条もの炎の鞭と化した』という方が正しいのか
そうして初めて、彼は顔を上げる。そこに浮かぶは嗜虐的な笑み]
落ちろぉ、蚊トンボがぁぁっ!!
[そう宣告すると同時、炎の鞭は空飛ぶブリジットを打ち落とさんと暴れ狂い殺到する
ちなみに余波で周辺も大変なことになっていたりする]
わ。なんか顔がまじですよ。
[召喚された杖から感じる力に顔に緊張の色が浮かび。
対抗するべく瞳を閉じ、手を胸の前で組み合わせ祈りの言葉を呟く。
翼が展開し六対となり金の輝きを纏い始める。]
我が身に宿りし神の翼よ門を開き天界の雷をここに!
[紡がれる呪と同時に一瞬にして空が曇り雷光が辺りを走り。
振り下ろされる手と同時に数十条の雷撃が炎の鞭を打ち返すべく天より降るのが見えるでしょう。]
・・・・・!!!!?
[数瞬の均衡の後、炎に飲み込まれ雷が砕け散る。
数を減じはしたが未だ勢いを失わない炎に打ち据えられ、無音の悲鳴をあげて地面に墜落します。]
[数を減じられはしたものの、鞭はブリジットを打ち据え叩き落すことに成功する
……だが、この炎の鞭。元々彼の腕なんですよね
それが少なからず減じられたということは]
あ、やべっ。ガスが足りn…………あふぅ
[腕が戻ると同時、ぐらりとぶっ倒れる。何だ、この光景
とりあえず、その状況を空と偶然落ちてきてた鬼さんはどういう気持ちで見ていたのやら]
─西館・廊下─
……ん、ああ。助かる。
いや、そのくらいはわかるから、安心しろ。
[毒は出さない、というマテウスの言葉に一つ頷き、蔦が切り裂かれるのを眺める。
かけられる呪の感触と、レーグの感触と、その双方に真紅を細め]
……悪いな。
[珍しく、殊勝な物言いをしたのも束の間]
珍しい、ってなんだ、珍しいって!
[見せに行く、という物言いに突っ込み一つ。
水晶龍は呆れたように尾をゆらり。
それでも、そのまま食堂に連れて行かれ、委員会が来るまではしっかり晒し者に*なりましたとさ*]
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