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―上層の何所か―
全く…、なんでイイ年して職場でかくれんぼなんかしてんのかね、俺は…。
[ワザとらしく肩を竦めながら一部屋一部屋―珍しく―丁寧に覗いていく]
ま、隠れてるのがおっさんで良かったけどな。これがミュウだったら幻覚見せられて堂々巡りさせられそうだし。
[オーフェンも近づくと即逃げられるしカレンとディーノは飛ぶしジョエルは走るは跳ぶはで一苦労だしシャチョウは紙でダミー作りそうだし…。
同僚達を指折り数え]
シャロンとレッグとマイルズはまあ楽な方か?まあマイルズは壁に水鏡とか出来そうだな。シャロンも触手で上とか逃げれそうだし…やっぱおっさんとレッグが楽なのワンツーか。
[おっさんはもう年だからすぐへばるだろうしレッグは体力あっても隠れるのメンドクセェとか言ってさっさと出てきそうだしな。
そう笑って―]
―もう、殆ど死んじまったんだよな。
[小さな呟きが空気を揺らした―]
[足音。壁に背を預けて座りこみ、閉じていた目を薄く開く。]
[誰かがやって来たらしい。]
[慎重に音は殺しているようだが、分かる。男だ。カレンではない。ならば、敵だ。]
[不意打ちをかけるか。一瞬そう考え、止めた。]
[わざと音を立てて立ち上がる。相手は気付いたようだ、足音が止まり、空気が張り詰める。]
[部屋の中央、教会で人々を迎えるときのように立って平然と、待ち構える。]
[残る部屋も後僅かになって]
ここも外れか…次は―
[―と、不意に少し離れた部屋から
ガタッ
と言う物音がして足を止める]
これは…誘いと見てマチガイない、よな。
[浮かぶ笑みは嘲笑の色を帯びて―]
イイぜ?それで勝てると思ってんなら―乗ってやろうじゃねぇか。
[あえて足音を立てながら、片手をポケットに突っ込んで、堂々と決戦の場へと向かう]
[扉の向こう、探していた相手がそこに居た―
初めて出合った時―あれからまだ数日しか経っていないと今更思い出した―と全く変わらぬ態度で―]
そういやあんた表の顔は司祭様だったっけなぁ?
[とんだ聖職者だぜと嗤いながら]
カミサマへのお祈りは済ませたのか?
…祈れば応えるような存在は神たりえない。
神は無為だ。無為こそが神の本質なのだ。そして人がそれに近付く最も簡単な手段が、自己の消失・自我の消滅…即ち死、だ。
…君を救おう。
[言って、銃を抜く。]
ふむ。チマチマした体力の削り合いは避けようじゃないか。
[言って上着を無造作に脱ぎ捨てる。防弾繊維の司祭服は、見た目より重い音を立てて床に広がる。]
[ついで、左腕にとりつけられた、今は露になっている隠し拳銃を外し、同じく無造作に放り捨てる。残る武器は、肩から吊ったホルスターに収まる大型拳銃のみ。]
[今は手に持つその拳銃から、マガジンを抜いて弾を確認、戻す。安全装置を解除し、スライドを引いてチェンバーの中を確かめ、ホルスターに戻す。一連を流れるように行った後、ホルスターを肩から外し、代わりに右腰に吊った。]
ああ、そうそう。私のカードだが、あの(今脱いだ服を指差す)上着の内ポケットに入っている。レッグのものも、だ。
…さて。
カミサマが助けてくれねぇってのはドウカンだぜ。自分を救うのは自分だけ、それをしようともせずにハナッから人に頼ってばっかのヤツは救われねぇ…ゼッタイにな。
だからてめぇに救われるヒツヨウなんざこれっぽっちもねぇんだよ!
[手の中には何時の間にか一振りのナイフ。柄にはめ込まれた紅玉が小さく輝いたのは目の錯覚か、それとも―]
こういうやり方は知っているかね?
私の世代にとってもクラシックな方法だ…。
こう言うのかな。
「エモノを抜きな。どっちが早いか、比べてみようじゃないか。」
[言って、右足を半歩下げ、僅か腰を落とす。右手は軽く持ち上げてホルスターの横へ。左手はだらりと体の前へ垂らして。]
[脱ぎ捨てられた上着が立てる鈍い音に肩を竦め]
おやおや、ズイブンとまあジュウソウビなこって。俺なんぞ何も加工してねぇ普通の服しか着てねぇってのに。
[カードの在処を聞けば]
そいつはまたご丁寧に…俺のはディスに預けてるから後で取りにいくこったな。
ココから降りられたらの話だけどな!
[ナイフが炎を纏い―]
[カッ、と目を見開く!]
(ガンガンガンガン!)
[ホルスターから抜くが早いか、連射、サイレンサーも外している為、炸裂音が響きわたる。]
[カッ!]
《エターナル・フレイム》!!
[銃弾が届くよりも一瞬早く抜き打ちのナイフから黄金の炎が放たれる!
炎は銃弾を飲み込み溶かしつつ一直線にエドガーへと飛翔する!]
[眼前に迫る焔、回避は間に合わない。しかし眉一つ動かさず。]
「……」。
[口許が僅か動くが、何を言ったのかは誰にも知れぬまま、...の体は一瞬で焔に呑まれ、*焼け落ちた*。]
俺の『命』がある限り永遠に消えない炎だ…てめぇを神に近づけてやるぜ?0にまでショウシツしやがれ―
[『命』、すなわちメイと、イノチ―
...が生きて望む限り物理法則を超越し燃え続ける炎―その名の通りの『永遠の炎(エターナル・フレイム)』]
[脱ぎ捨てられた上着から2枚のカードを取り出すと上着も炎の中に放り込むとそのまま部屋を後にする]
[後にはただ黄金の炎が*燃えるのみ―*]
[どれくらい呆然としていただろうか。
ゆるりと、マイルズの頬に添えられた手が解ける。
耳には少女の微かな呻きが一つ聞こえた。
既に涙のアトも渇いた頬を白と紅に彩られた指先で少しだけ拭う。
静かにゆっくりと瞬いた翡翠の瞳には───暗く冷たい輝き]
…。
[微かに何かを紡ぐ。
そして男は静かに立ち上がった]
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