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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が6人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、狂信者が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
[男の唇が動き、何事かを囁く。]
[無意識のうちにだろうか、震える指が緋色の男の腕にのばされ、探るように縋るように膚の上を這った。*]
おかしいかな?
[シャーロットとキャロルの会話に
一瞬視線を向け、手元に引き戻す。
言葉と共に曲がった線は机の角を描いた]
好き、っていうか。
そのほうが、掴みやすいんだ。
見えるもの聞くものをそのまま受けとるより、
自分のものとしたほうが。
[それは絵を描くという行為とも通じるもの。
己が目の映した光景を己が手で写し取る。
色彩を失った世界は、紙の上に閉じ込められたよう。
鉛筆を置き、拳を握り、広げる]
あ、また来たんだ。
オレも行こっかな。
[言い出したのは、男が出て行った後の事。
スケッチブックを閉じ、腰を上げ
紙に包んだ鉛筆をポケットに入れる。
追いかけようと踏み出した足が、
シャーロットのあげた声に止まった]
いろだけが、見える?
[復唱して、二人に近寄る。
少女らの手と手が離れたところで、
横合いからニーナの顔を覗き込む。
少女の瞳を捉える丸い眼は硝子に似ていた]
へえ――確かに、不思議だね。
……どんな感じなんだろう。
[まじまじと見つめ幾度か瞬いて、離れた。
少しの溜めの後に発した声は余韻を残す。]
さってと。
それじゃ、いってくるねー。
[暢気な物言いで、広間を後にする。
画材は離さず手にしたまま。
灯りの傍らに佇む番人に問えば、
返るのは淀みない、機械的な答え。
指の示す闇の先へと、*歩みゆく*]
[ナサニエルのことを持ち上げた後だった]
[男は、その唇が動き、何かを言おうとしたのを見る]
[蝋燭の淡い、闇を照らすわずかな光をもって、男はその顔を見た]
[足の方は任せていたから、頭の方を抱えた腕に、持ち上げられた手が伸びる]
――寝ていろ
[震えから何かを感じたのか、男は身を屈め口にした]
[声音は静かに、労わりを持つようであった]
[手を拒むことはない]
[足音が届いたのは、そこを離れてすぐであった]
[止まりはせずに、その方向へと近付く]
[やってきたラッセルに、倒れていた旨を話し、広間の戸を開けることを頼んだ]
降ろして開けるつもりだったが
[やがて広間に辿り付き、ソファを拝借し、そこにナサニエルの体を下ろした]
[状況の説明は端的に、廊下に落ちていたことのみ]
見つけたのは、そいつだ
[それ以上の説明は押し付けるのか、ケネスを目で示す]
[それから、触れていた手を外させ、その手で眠る頭を一度撫でた]
看病してやってくれ
悪い夢でも見ているようだぞ
[暫し、男は彼らから離れた]
[窓の外を見る]
[いつしかあたりは暗く、夜となっていた]
[丸い月が空に昇っている]
[森を、花を、城を、泉を]
[月は照らし、小さな泉は緋を映す]
[男の目はそれを捕えられず、そして誰の目にもそうであろう]
[扉の軋む音が聞こえた]
[新しい――そして最後の客人だと、知るのはアーヴァインだけ]
[灯は番人の顔を照らし、陰影を作りだした]
[唇が開き、*話が始まる*]
変って意味でのおかしいとは言わないけれど。
呼び方が変わってるな、と思って。
[ラッセルへの返答は小さな笑いを含んだもの。続く説明には、ふぅん、と小首を傾げながら聞いて。広間を出る前にニーナの顔を覗き込む様子を見やった]
色だけ見えて、形がはっきりしないってことなのかしらね。
物の輪郭がぼやけてるとか。
[不思議、と自分の言葉を繰り返すようなラッセルの言葉にそう返して。彼が広間を出て行くのを見送った]
[ややあって再び扉が開かれる。そこには先程広間を出て行ったラッセルとクインジー、抱えられたナサニエルに更にもう一人、クインジーが新たなる客人と言った人物なのだろうか、男性が続いて入って来た。無精髭の男性に名乗ってから、クインジーの説明を聞いて]
……廊下に落ちてたって。
その様子から行けば倒れてたの方が正しそうね。
頭打ったりしてないかしら。
[必要だろうか、と濡らしタオルを持ってくるべく一度広間を出る。間取りは先程イザベラから見せてもらったので、タオルがありそうな場所の予測はついた。タオルを見つけるとキッチンへと向かい、それを濡らして広間へと戻って来る。それと同時に広間の扉を開けたのは、この城の番人であるアーヴァインと、彼に連れられた眼帯をした青年だった]
……話?
私達がここに居る理由でも教えてくれるのかしら。
[少し皮肉げに言いながら、濡らしタオルをナサニエルの額へと乗せた。その傍に居る状態でアーヴァインを振り返り、告げられる言葉を聞く]
[端的な説明と頼みを受け、程無く広間に戻り、
今は男の眠るソファの側面に居た]
疲れちゃったのかな。
[肘掛けに組んだ腕を乗せて、
目蓋を閉ざした男を見下ろす。
窓辺に程近い故に、灌ぐ仄かな月明かりが、
尚、色を失って見せた。]
[扉の軋む音。
入って来た二者――そのうちの見知らぬ男に
声を投げるより前、番人が口を開いた。]
わ。アーヴが喋った。
話があるってことは、これで全員ってこと?
[シャーロットが寄るのに呼応して身を起こし、
壁に凭れかかり足を伸ばした。]
[静かに門は開き、重く言葉が発される。
終焉を齎す使者。力を振るうもの。
お伽噺めいた話は、平坦な語りだった。]
――終わり?
[問いは短く、幼くすらある。
止まった時計の針が、*一つ時を刻んだ*]
[行った者が戻り、新たな者が現れる。
窓の一つを今の寄辺と定め、看病には手出しする事なく、その様子を眺めていたが]
……話?
[『番人』の言に蒼氷は険しさを帯びる。
語られた事。
その意を認識するのと同時、左腕の紅を掴む手に、力がこもった]
……は。
中々……笑えない話だな。
[数拍の沈黙を経て、こぼれたのは吐き捨てるよな呟き。
力を込めて握ったためか。
左腕の包帯に、新たな紅が色を移した。**]
[広間に戻って来た、或いはやって来た人々を見る。
片手が上がり口元を覆い、息を飲んで動きを止めた。
動けずにいる間に周囲の人々も反応し動いて。
何をすることも出来ぬまま、最後に入ってきた番人の話が始まる]
のぞまなくても…。
のぞまないのなら…?
[口の中で呟くように繰り返す。
胸の前で重なった手も、常盤の房も、小刻みに*揺れていた*]
[話を聞き終えた男は、視線をアーヴァインから室内の存在へと一周させた]
[最後はアーヴァインに留まり、黒紅の目が細められた]
終焉の地に人狼――何が言いたい、番人
周りくどい言い方をするな
……殺し合いをしろとお前は言いたいのか?
馬鹿馬鹿しい。
[突いて出たのはそんな言葉だった]
何よそれ?
そんな与太話を信じろっての?
そのために私達はここに居るって言うの?
訳も分からないままここに居て、何か情報を得られるのかと思ったら。
ここが終焉の地で、人狼とか言うのが居て、終焉を望まないのなら人狼を探して殺せ?
急に言われて、信じろって方が無理な話だわ。
[紅紫の瞳は睨むかの如くアーヴァインに*注がれた*]
[番人の口は開かない]
[蝋燭が揺らめき、影が揺れた]
[窓の外で風が鳴る]
[男の口は、暫し閉ざされ、シャーロットの声に彼女の方へ向いた]
同意だな
とんだ茶番だ
だいたい誰が終焉なぞ望むというんだ、お前は――
[ぷつりと言葉は途切れた]
[男は息を落ち着ける]
[窓の外、月は明るい]
[木の葉の触れ合うざわめき、華がぶつかり合う悲鳴が、古い窓の隙間から風となって*入り込んでくるようであった*]
[案内されたのは、見知らぬ者が居る、広間。
既にそこに居たという人間の様子を見つめ、小さく眉根を寄せる。薄汚れた革製の眼帯が、小さく掠れた音を立てた。]
これはこれは、どうも。ご機嫌麗しゅう。
この私めも、この城に招かれた客のようです。
願わくば、末席にでも加えていただけますよう、お願い申し上げます。
[刹那、警戒の色を薄め、おどけたような表情でレヴェランスの仕草を見せた。]
……ところで、何故俺達はここに居るのだろうか。
番人さん。お前は何か知っているのか?
[落とした片膝の位置を元に戻し、彼は番人の方を振り返った。「番人」と名乗る男の口から「終焉」を告げられると、彼の表情から笑みが消え、琥珀色の右目は怪訝の色を浮かべる。]
「終焉」……?
これが何の終焉で、何故ここが終焉の地なのか。
まして、何故人間を殺さねばならぬのか。
「処女の精霊が、恋を裏切った男を死ぬまで踊らせる」…という物語でもあるまい。そこには何か理由が無ければならぬはずだ。
それが見えぬ限りは、「戯れ言」とやらいう言葉の他に、お前に掛けることばが見つからない。どうだろうか、「番人」の御方。
[蝋燭片手にナサニエルの膝を抱えて運ぶ。赤毛の男や青毛の女の名乗りにも気のない生返事だけで立ち去り、最後の客人を連れた番人と廊下をすれ違い声をかけられても無視。狭い地下室にたどり着くなり床に座り込んで酒瓶の蓋をこじ開ける]
ったく面倒かけやがって。
[薄暗い地下室には月光も届かない。埃と黴と酒の入り混じった空気を揺らして折れたコルクを投げ、残りを瓶に押し込んで濃厚な赤を流し込む]
…ぷはー、うめえ!
働いた後の酒は格別だぜ。
なーんの話か知らねえが、あんな陰気な顔と顔突き合わせてだーれが飲むかってんだ。
酒さえ貰えばさっさとおさらばさ。
[口に残ったコルクの欠片を冷たい石の床に吐き出す。無精髭に伝う葡萄酒を拭いもせず一瓶を空にし、また次に伸ばす手を蝋燭一本の弱い光が照らす]
[横合いから覗き込んでくる赤い色に、わたしはまた瞬きました。]
不思議…ですか?
[首を傾げて、ただ赤を見つめ返します。
暫くして、赤色は離れて行きましたが、わたしは暫くその色を見つめていました。]
ええ。
そんな感じ、です。多分。
[青い色の少女の言葉には、もう一度頷きました。
それから扉が開く音と閉まる音が、幾度繰り返した頃でしょう。
『番人』の声が、語り出しました。]
…終、焉?
[何処か物語のような話、わたしは鸚鵡返しにその言葉を繰り返します。
すぐに理解はできませんでした。]
茶番、か。
[聞こえた言葉に小さく呟く]
まったく、とんだ与太話だな。
とはいえ。
[如何なる言葉を紡がれ、向けられても『番人』は口を噤んだまま。
これ以上は何も話す事はない、と言う所か]
……これ以上は何も話す気はないようだし。
馬鹿らしい、と切り捨てるにせよ、戻るべき場所も手段もわからない、か。
……厄介な。
[吐き捨てるよに呟いて、視線を窓の向こうに浮かぶ月へと向けた]
ああ。
[与太話。茶番。戯れ言。
重なり聞える単語に詰めていた息を吐く]
こわいおはなし。
[翠を半ば隠すように瞼を伏せた。
膝へと下ろされた手はしかし握り合わされたまま]
戻るべき場所。
…戻るべきなのでしょうか。
[吐き捨てるような言葉に、不安を滲ませた問いを投げる]
[戻るべきなのか、という問いに蒼氷は月から常磐へと向かう]
……さて、ね。
それこそ人それぞれ、という所じゃないのか。
思い出せない以上、考えても無駄なのかも知れんが。
戻る場所……
しかしいったい、戻る場所とは何処なのだろうな。俺にはわからない…。
[ちいさな溜息をひとつ吐き出し、誰に聞かせるでもなく独り言を呟いた。]
……少なくとも「舞台」の上でないことは確かだ、ということ以外は……
[ナサニエルの額に乗せた濡れタオルをひっくり返しながら]
戻るべき場所も分からず、ここに居てやるべきことは茶番染みたもの。
茶番に乗る道理もない。
為す術なしとはこの事かしら。
[言いながら、ふいと紅紫の瞳を眼帯の青年へと向ける]
「舞台」って?
そう言えば、入って来た時もなんだか仰々しい振る舞いだったわね。
むしろ、わかってる奴がいない気がするが。
[微か、聞こえた呟きに答えるともなく呟いて]
俺は……そも、そういうものがあるのかも怪しいもんだが、ね。
[蒼氷は刹那、滲む紅に落ちる]
戻る場所、ですか。
[思い出せないそんな場所が、わたしにもあるのでしょうか。]
舞台?
[眼が見えない分、耳はそれなりに利くのです。
男のひとの声に、小さく首を傾けて、眼をその方向へ向けました。
相変わらずその表情までは捉えられませんが。]
[向けられた蒼氷はその色のままの温度を感じさせて。
一瞬だけ絡んだ翠は、怯えるように逸れてゆく]
そう、私も知らない。分からない。
けれど…。
[もどりたくない。
空気を揺らさず、薄桃だけがそう動いた。
追って常盤の房が小さく揺らされ、舞台という言葉を問う人々の視線を辿り、翠もまた舞人たる青年へと流れる]
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