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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が4名、占い師が1名、智狼が1名いるようだ。
─ 自宅 ─
[情報も集まらず、回復の兆しもない現状。
さて、どうしたものか、と思いつつ]
……とりあえず、コーヒーでも淹れっか。
[たどり着いた、半ば現実逃避的な思考。
それに従い立ち上がった──立ち上がろうとした、のは、覚えている。
けれど、直後に眩暈のようなものを感じて。
あれ、と思うか思わぬか、の内に、ひやりとした空気に包まれた]
―数ヶ月前 バイトにて―
[「あたし耐えられないっ!」>>0:30
それぞれの客も店員もホストクラブという世界に浸っていたのに、まだ若い女性の声がその空気を思いっきり破った。
客に出す酒を造っていた礼斗も、思わず声の上がった方を見る。だが、柱が邪魔して正体は見えず。
「…村に居るみたいで嫌なのぉぉぉぉ!!」]
「やだ、あんな可愛い子にはまだこのお店は早いんじゃあないの?」
[くすくすくす、と隣の女性客が真っ赤なルージュを笑みの形にゆがめて笑う。
なんだ、村って……といぶかしげな表情をしていた礼斗は、その笑い声に引き戻されたように作り笑いを浮かべた。]
そうですね、お嬢さんにはちょっと早かったんでしょうね。
ねえ、そんなことより飲みません?
[そういって女性の瞳を覗き込めば、あっという間に元通り。]
─ 館 大広間 ─
……………………。
[この変化を、どう称すればいいのか。
その時、真剣に考えたのは、それだった]
いやいやいや、倒れて気が付いたら……のパターンはもう勘弁だっつー……。
[他には意味不明な呟きが口を突く。
もっとも、そんな言葉が零れたのも、周囲に誰もいない、と思ったから、なのだが]
[慣れた日常。慣れすぎた日常。
刺激を求めて飛び込んだはずなのに。
*でも、あの変な女性の叫び声は、ちょっとばかり面白かった*]
─ 自宅 ─
[床に寝転がりながらスマホアプリで遊んでいると、次第にうとうととし始めて。
精神的な疲れがあるせいか、すぅと眠りに落ちてしまう。
握っていたスマホは少し後に画面を暗くして、周囲からしばし音が消えた。
寝入ってしまったためにその後に起きた異変には気付かず───]
[なぜ、そんなことを思い出したのかは分からない。
思い出したのか、夢うつつだったのか。
いつの間にか放り出されていた身体。
ゆっくりと目を開ければ、黒ぶち眼鏡のガラス越しに天上が見える。
あれはシャンデリアだろうか?
なんて古風な作りだろうか。自店のホストクラブでは見ない形だが。]
……お。メールだ。
[ふとメールの着信音が耳に届いた。一旦パソコンから目を離す。
スマホの充電器を引っこ抜いて、再び向き直――]
へ?
[―― ると、目の前にあったはずのノートパソコンが消えていた]
今日、バイトだったっけ……。
[ぼそり、なんだが現実感のないままに上体を起こし、ぼんやりと両手の平を見つめる。
バイトにしては、なんと地味な服装でいるのか。
ていうかそもそもバイト中に眼鏡はかけないはずで。
というかバイトは休んで人狼ゲームにいそしむ予定だったわけで。
いつからシャンデリアのついている部屋に住める身分になったのだろう?
そんな覚えは残念ながら無い。]
……て、いう、か。
[ふるふる、っと首を振って気持ちを切り替える。
それから、ぐるり、と周囲を見回した]
……ここ、どこよ。
[独り暮らしの1DKの部屋じゃない。
そも、全く見覚えがないし、それより何より]
……なんで……ひとが、いるかな?
[さっきまで一人で自宅にいたはずなのに、気が付いたら、知らない場所に複数人と一緒にいた、とか。
さすがに、現実とは思い難かった]
―自室―
[一眠りした後、食事の支度でもしようかと、階下へと降りたのは覚えている。
茹でたパスタに、市販のソースを絡めただけの簡素な食事を摂ったことも。
それが、]
―館・大広間―
[気付いたら、そこにいた。
まるでそんな風だった。一体何が起こったのか、さっぱり見当もつかない。
数度瞬きを繰り返して、身体に異変がないかを確かめている。*]
……それ、俺が聞きてぇ。
つか、ここ、どこだかわかるひとー?
[こてん、と首を傾げつつ、こちらも問いを投げかけた後]
…………つか、幻覚じゃねーよな…………。
[ぼそ、と呟き、一つ、息を吐いた]
[どうにも落ち着かない気持ちで、小さくくしゃみをして、鼻を鳴らす。
随分と豪奢なな造りである。暖炉なんて、初めて見たよ。俺、庶民だしなあ。
浮かぶのは、至って呑気な感想ばかり。
非常事態に対して、未だ対応し切れていない脳も、使い慣れた言語を聞き解く程度のキャパシティは残していた。]
……ここ、アンタの家ッスか?
[真っ当な質問>>13に、主旨から逸れた疑問を打ち返す。
そうならば、謝って退出するしかなかろう。……なぜ自分がここにいるかの疑問は解けぬままだったが。]
……幻覚?シューダンサイミン?ってことはないと思いますけど、
[ぼんやりとした表情のまま、首を傾げてみる。
十分に焦ってはいるつもりなのだが、どうにも気持ちが追いつかない。]
抓ってみます?
[頬を指しながら、視線は男>>15を超えて、ひとりコンコンと眠る女性>>6へと。]
ところで、あの子、放っといていいんスかね?
[起こした方がいいかも、と言いはしたものの。
個人的事情多々あり、女の子に触るのはちょっと遠慮したい理由があったから]
……おーい。
そこで寝てるおじょーさーん?
ちょっと、起きてくださいなー。
[軽い口調で、声をかける。
誰かが揺すり起こすなら、そこはお任せする心算で。**]
暖炉あったかいですしね。
[どうにも暖炉に気を取られていけない。
それにしたって、暖気も、パチパチと燃える音も、揺れる炎の色も認識しているのに、五感を支配された幻覚でしたーなんて、勘弁して欲しい、し、ないと思う。多分。]
デスヨネ。
[起こそう、という意見には、頷いて、ひょいと軽い足取りで、女性に近づく。
……途中、ローテーブルにお飾りのように設置された万年筆をかすめ取って、それで肩をつついたのは、失礼ではあるが許して欲しい。
何かと怖い時代なのだ。見知らぬ女性に触れる勇気など持ちあわせてはいなかった。]
スンマセン、起きてください。
[愛想のない声音で、眠りこけている女性に声をかける。**]
[話し声が聞こえる。
部屋に居たなら聞くはずの無いもの]
ん……ぅにぃ〜……
[眠りは浅かったため、起こす声に応じるように意識を浮上させる。
空いている手で目元を擦りながら、スマホを握った手をソファーに突いて上半身を起こした]
……………だれ?
[明らかに寝起きと言った態で起こした相手を見遣る。
なかなか働かない頭でしばらくぼんやりと状況を眺め、右、左、と視線を巡らせた。
明らかにアパート内ではない部屋の作り。
見覚えが無さすぎる場所に、見覚えの無い人達。
状況が視覚から入ってきても、入って来るだけで理解には程遠い状態だった]
あたしのいえじゃない……
[理解し始めたことを口にして、一つ一つ認識していく。
はた、と正体不明の男性が複数居ることを認識すると、ソファーの上からぴょんと跳んで、ソファーの陰に隠れた。
顔は若干蒼褪めている]
なっ、なな、なななん、なんっ、
[驚きすぎて言葉が上手く紡がれていない]
[……そのまま、何度か声をかけようとして、自分よりもフレンドリーな口調―少なくとも…にはそう聞こえた―で声をかける男性>>>19に気付き、口を噤む。
そのあとは、彼女が目を覚ますまで、時折万年筆のキャップをぐりぐりと押し当てていた。**]
[万年筆ぐりぐりは結構痛かったはずなのに、それを突っ込める状況ではなくなっていた]
アンタ達誰!? ここどこ!?
なんであたしこんなとこいんの!?
[誰もが疑問に思っていることを声に出し、更にキョロキョロと辺りを見回す。
広間の隅に何か見えた気がしたが、動転している今は気に留めるまでには至らず。
女性がもう一人居ることにも気付いたが、やはり面識がなく挙動不審な状態が継続された**]
[>>13問いかけの声に、ようやく周囲が見えてくる。
知らない人ばかりが数人。
絨毯の上に立ち上がり、なんとはなしにぱんぱんとズボンのほこりを払う。]
僕はこの場所を知りませんし、
あなたがたが誰かも分かりません。
[これが夢であれば相当リアルな夢だ。最も、夢を見ている間はこれが夢とは気づきにくい。
そういったたぐいのものだろうか?
だが、突拍子もない展開の割に、相対する人たちの反応は常識の範囲内に見える。
「えらいリアルだし」と言った男>>18の言葉に、軽く頷いた。]
[さすがに女の子に万年筆でつっつくのはどーなのか男子よ、とは思うが、止める義理もない。
そして目覚めた同年代くらいの女性がソファーの影に隠れ、混乱した様子で周囲を見ている。
それもそうか。男ばかりだし。
だが、彼女の視線でもう一人女性が居る事に気づき、そちらを振り返る。
年の頃は20代後半から30代前半ほどだろうか。
ひどく混乱した様子で呟く言葉>>0に、ざわり、胸の奥で何かがさざ波だった**]
……何あれ。もしかして、パソコン?
[時代ががった室内には、どうにも似合わぬ四角い物体。
興味をひかれて歩み寄る。
もしかして、の予想通り、それはやや旧式のデスクトップで]
ぅぉぅ、こんなんまだ動いてるのね……てゆーか、なんでこんなとこに箱?
[呟きながら何気なくディスプレイを覗き込み。
表示されるメッセージに、きつく眉を寄せた]
……なんだよ、コレ。
『LiG』の初日シスメじゃないの。
[思わず上げた声は、別に潜めていたわけじゃないから、多分、他にも届いたはず。
ともあれ、どーなってんの、とパソコンを操作してみるが、何をやっても動く気配はなく]
……ったくもー、なんなの。
リアル人狼ってわけでもないんでしょーに。
[しばしの攻防の後、ため息混じりにこんな言葉を吐き出して、それから]
……とりあえずー。
お互い初対面っぽいし、まずは自己紹介と、こんな事になった心当たりの有無辺りから、お話ししませんのこと?
[このまま、何も知らぬままでいても埒が開かないから、と提案ひとつして]
あーと、俺は、鷹津聡。しがない花屋の店員さんです。
[率先して名を告げるものの。
心当たり、になりそうなものは今の所浮かんでいなかった。**]
[女性は目覚めたものの、その勢いに、ひょいと後ずさる。
さー、どこでしょうね、などと首を傾げてみたが、どうやら状況に進展はなさそうだ。
と、パソコン、という呟き>>29に、思わず振り返れば、
……なるほど、確かにパソコンである。
雰囲気が統一されてないなあ、なんて、意味もなくがっかりしたものだけれど、]
LiG?
[すぐに、見慣れた文字列と結びつく。
ガチ村専用という性質上、参加頻度は高くはなかったものの、観戦には頻繁にお邪魔していたり、お世話になっているーー
そういえば、奇妙なエラーに遭遇した例の村も、LiGに建てられていたが、問題は解決したのだろうか。]
……動かないんスか?トップ戻れない?
[無性に気になったので、そう覗き込んではみたが、疑問が解消されることはなかった。*]
[ただ、そこにあるだけのパソコン。
その奇妙な存在にぼんやりと思考を巡らせていたが、自己紹介を始めた男>>30の後に続くように、簡素に名乗る。]
楠木裕樹。しがないガクセーさんです。
家で飯食ってたはずなんだけど、何がなんだか。
[ひらり、と手を振って、心当たりがないことをアピール。
次どーぞ、と周囲の人間に視線を送っておいた。**]
[ソファーの陰からそれぞれの顔を改めて見遣る。
何度見ても思い当たる記憶は無い。
居る場所も見覚えがなく、混乱に加えて不安が擡げてきた]
……箱?
[部屋の隅に確認しに行った男性>>29の声を聞き、疑問の声を零す。
LiG、人狼などの聞き慣れた単語が耳に入って来た]
初日のシスメとか、なに、どーゆーこと?
リアル人狼?
人狼ゲームやれっての?
ヤだよ、あたしガチ無理。出来ない。
[聞き慣れた単語から連想されるものに反射的に言って首を横に振る。
暖炉に火が灯っているにも関わらず、身体が薄ら寒い感覚を覚えた。
この感覚は何度か覚えがある。
間違えてガチ村に入り、場違いだと感じた時と似ていた。
ぎゅ、と身体を抱き締めるように両手でそれぞれの腕を握る]
……飛河珠樹、大学生だよ。
バイト終わって家帰って、ネットチェックした後に寝転がってたら寝ちゃったみたいで……良く分かんない。
[自己紹介とこんなことになるまでの状況を口にしてはみたものの、これと言った情報はなく。
寒そうに肩を擦った時、軽い痛みが走った]
った………なに、痣…?
[襟を少し引っ張って痛みのある場所を覗いてみる。
いつ付いたかしれない、紅い痕が残っていた。
覚えが無くて首を傾げる]
シスメ、
[すでに型落ちして久しいようなパソコンのディスプレイを覗き込んだものたちが呟いた言葉に、ぴくりと肩を揺らす。
シスメ、LiG、箱、……人狼。
一般的に使われる単語ではないが、礼斗にとっては身近な言葉だから。
そして、おそらくは、彼らにとっても。
奇妙な符号から何かを察してしまいそうで、ぶるりと身を震わせた。
しばらく足元を睨みつけてから、ゆっくりと顔を上げる。]
僕の名前は、新美礼斗です。
[そして、さらに次の言葉を]
人狼プレイヤーです。
[IDはあえて言わずに。]
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